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お返事待ってるんだ
しおりを挟むボク自身はこれまで祭りへの参加資格がなかった。
お嫁さんもお婿さんもいないから。
子供だったから。
嫁婿回し祭り、はお嫁さんお婿さんを自慢することが目的のお祭りだから、自慢のお嫁さんお婿さんがいないと参加できない。
真っ青なオジニイサンに両前脚を伸ばして、頭をぐりぐりと撫でた。
べたついてごわごわ。
全身をなめて匂い付けはしたけど、カミは垢まみれ泥まみれ体液まみれのままで、がびがびの塊になっている。
水浴びさせてあげたいな。
故郷に帰る前に、お湯湧きの泉に寄ることにしよう。
ぴかぴかに磨き上げた可愛いオジニイサンを連れて帰って、みんなに見せびらかす時が楽しみだ
「生贄ではなくて、ボクのお嫁さんになって欲しい」
「およめさん……だと?」
「うん、そうだよかわいい人」
気持ち良いの、好きでしょ?
そう聞くと、なんでか睨まれた。
◆
オジニイサンからお嫁さんになる、と返答がもらえないまま、さらに三日がたった。
意識は取り戻したけど弱っているオジニイサンは、言葉と態度は反抗的だけど大人しくしている。
満足に動けないまま小屋の外に出ると危ない、と理解はしているようなのに、了承の返事が口から出ない。
困ったな。
了承してくれたら、すぐにでもこの国を出ていきたいのに。
頑固なところは可愛い。
意志がしっかりしている点は長所。
快感で簡単に「もうらめ~」にならないってことだから、すっごく良いことだ。
たくさん愛しあえるお嫁さんになってくれる可能性が高い。
困っているのは違う所。
この三日の間に、追手とかいう人たちが貧民窟に入り込んできている気がする。
かなりの人数だと思うけれど、オジニイサンの治療のために必要最低限しか小屋から出ないから、なんとなくしか察知できない。
本当に追手が来たから「これまでどこでなにをしてたの?」と聞いても、オジニイサンは答えてくれない。
追い返すべきなのか、他の方法をとるべきなのかが判断できない。
放置しておくと見つかる可能性が高くなるのに、どうするつもりだろう。
全身の傷が塞がりかけてきて、オジニイサンは熱を出した。
少しでも早く元気になるように、精一杯の協力をしている。
外傷治癒に一番効果的なのは、体内の魔力をぐるんぐるん回すこと。
ボクら流だけど。
傷口が開いていると体液が出てしまうから、これまでできなかったんだ。
ぶつけたり切ったりして傷になった場所は魔力循環がとどこおる。
だから意識的に体内魔力を循環してやると、傷が早く治る。
薬草を食べて患部をなめる事と合わせて、ボクらはそうやって傷を治すのだ。
オジニイサンの体はまだ魔力を作れるようになっていないから、体内にボクの魔力しかない。
そしてボクの魔力は、オジニイサンには動かせない。
オジニイサンの体の中にあっても、ボクの魔力だから。
魔力を動かすついでに、どんどん追加で魔力を注いであげて、回復力を高めることにした。
「ん……っあぁ……はっ……んんっ」
ぬぽ、ぬぽ、とゆっくり相棒の先端を出し入れして、熱を持つ柔らかい肉に、ボクの魔力と匂いを馴染ませていく。
意識がない時に、ずっとぬとぬと液でほぐし続けてあげた窄みは、ボクをなめらかに受け入れるようになった。
ボクの相棒の先端が、人の姿でも本性のままの形だから入れやすいのも功を奏した。
太くて長いけど。
まったく入らない、と先っぽが入る、はすごく違う。
お嫁さん可愛がるぞ計画の第一歩は完璧。
オジニイサンの意識がふわふわしている時に、朝も夜もなく何度も何度も子種を注いであげたお陰で、ようやく半分くらい相棒が入るようになった。
継続は力なり!
奥に行くほど、オジニイサンの中は狭い。
本当のボクを受け入れてもらうには、まだまだ時間がかかりそうだ。
半分まで入れて魔力を右回し、先端だけ体内に残るように引き抜いて、もう一回右回しにぐるんぐるん。
突き入れて左回し、引き抜いてもう一回ぐ~るぐる。
「ひぁっ……メイぃ……っ!、あふっ……」
体内の魔力が動かされる感覚は、気持ち良いらしい。
オジニイサンの反応も少しずつ変わってきている。
初めの頃は体が動かせないなりに嫌がっていたけれど、今では最初だけ嫌がるのに、魔力を注ぐとすぐに可愛くなるようになった。
最初はピクリともしなかったオジニイサンの相棒も、反応してくれるようになった。
他者に魔力を動かしてもらうのって、気持ちいいよね。
こう、全身をもみほぐすみたいな感じで、身体中がぽかぽかする。
お尻の中からそれをされているオジニイサンは、ボクの魔力の本質である淫蕩の影響なのか、性的に気持ちよくなってるみたいだけれど。
ボクも気持ちいいから、一挙両得だよ。
快楽に溺れかけて、気持ちよさそうにうっとりとしているオジニイサンの姿が、可愛い。
時々、ボクの名前を呼ぼうとして、気がついたように歯を噛みしめるところも良い。
魔薬と酒に溺れていた経験からなのか、オジニイサンは快楽の中で最後の一線を保つのに慣れているようだ。
ボクの名前を、最後まで呼んでくれて良いんだよ?
「メイリーのおよめさんになりゅう~っ♡」と言ってほしいな。
受け入れる経験が足りないオジニイサンは、胎内への刺激で快感を拾っているわけではないから、優しく優しく、柔らかく腰を揺らすように。
中をこすられることは気持ちいい、と回数を重ねて教えてあげるのだ。
何度も中に注いであげたことで馴染んできた窄みは、熱くとろけて、きゅん、きゅんっと締めてくる。
もっと奥まで欲しい、と求められてるみたいだ。
中で気持ちよくなれてるかも、と勘違いしてしまいたい。
もっと入れたいけど、がまん。
痛い思いはさせたくないからね。
口と窄みの両方から魔力を注いであげると、オジニイサンは従順になる。
……交わってる時だけ。
正気の時はボクを無視して、こっそりと魔力を使おうと試している。
そして、魔力が枯渇するたびにふらふらになって、甘えてくる。
ほとんど無意識に。
自分の体内にある魔力が、ボクから与えられているものだと理解していないのに、体は知っている。
その差異に戸惑う姿が可愛い。
魔力を使おうとしても自分の魔力ではないからできない。
でも魔力を動かそうとしたことで放出されて、枯渇状態になってしまう。
こういうのを人はなんていうのかな、発動不良?
もしかしたら暴発かも。
人のマジュツを使えないボクには分からない。
魔力を使おうとして失敗するたびに、魔力枯渇の不調と苦痛を覚えている体に引きずられて、ボクにおねだりして甘えて寄ってくる。
目の焦点があってない、ぼんやりした様子で寄ってきたなと思ったら、四つん這いになってお尻を振られて、すごく驚いた。
開かれた両脚の間でぷらぷら揺れる縮んだ相棒と玉が可愛くって。
可愛かったから、毎回、いつでも大好きだよ、と抱きしめてあげることにしたんだ。
「ふふ、大好きだよ、んんっ」
「っひあぁっ…………な!?、な、なに、なぁっ!?」
激しく動かないように気をつけているから、ボクが十分な魔力と子種を注いであげるまでは時間がかかる。
何度も中に出して、たっぷり魔力を満たしてあげてから少し経つと、オジニイサンは正気を取り戻す。
そして小動物のように逃げ出してしまう。
もう少し温かい柔肉で包まれていたかったのに、ずりゅんっ、と放り出されてしまったボクの相棒が悲しがっている。
さむいよー。
さびしいよーって。
オジニイサンは長時間の挿入で腰が抜けてしまったらしくて、ずるずると後ろ向きに壁に張り付くように下がって、ボクを睨んだ。
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