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9 おれ
59 ※ 3P 二輪挿し
しおりを挟むちんこを入れてほしすぎて現実逃避していたら、ディスが汗だくのおれの額から、髪の毛を払ってくれた。
「ヌー・テ・ウイタ・ラ・ドゥンネゼウ、全てが終わっても決して離れないからな、手放すと言うなら考えがある」
……なんだ、突然?
ディスは時々、おれのことをぬーてうぃーらどうねぜうとか呼ぶけど、なにそれ?
スペラもたまにどうねぜうは言うけど、それは発音が苦手だからだろ。
脅し文句のような言い方をされて、返す言葉が出ないおれに、スペラが背後から腕を回してきた。
「ここで全てが終わる、そうだろゼン?」
「なあ、ここで、なにもかもが終わるんだろ?」
なにもかも?
終わる?
二人ともどうした、意味不明すぎて、笑えないっっっ!!!
「あ?、あぁ、う、っ、あ゛あぁあ゛っっ!?」
どうしよう、こいつら意味分からん、突然のホラー展開なのか?
二人の真剣な表情に返答を困ってしまい顔を引き攣らせていたら、尻から栓が抜かれて体が持ち上げられた。
あっという間に頭も残さないクラゲとイソギンチャクになった二人の体の上に乗せられて、ずぶぶぶぶぶっっと二本揃えて一息に貫かれてしまい、呼吸もできない。
苦しい。
達してるのに、穴が塞がれていて出ない、出したい。
真っ白なのに、もう少しが足りない。
「お゛ぁっ、……むぐぅ゛ぅ゛ぅっっっ」
首を振りながら叫んでいた口の中に、どちらのか不明な粘液を纏ったものが突っ込まれて、丁寧に粘膜を撫で回される。
尿道に差し込まれた細いものが中で前後に動き、外は透明な触手に包まれて上下にずるずると握られる。
「う゛ぅ゛ぅぅぅぉっ!!」
中に二本入れられて達してる時に、他の場所でそれ以上を与えようとするのやめてくれ、死ぬ。
普段なら、二人は入れた直後に激しく動かない。
でも今日は違った。
おれの体重で体が落ちるままに、男性器がどこまでも入ってくる。
腰には触手が回っているし、身体中を支えてくれているのに、止めようと力が入っていない。
やばい、腹が破れる。
これ、死ぬやつ。
がくがくと震えながらそう思った時、一際強く、腹の奥に衝撃が走った。
「~~~~ん゛ぉぉ゛っっっ!!」
どすん、とか、ごつん、と音がした気すらした。
え、おれの腹って突き当たりがあるの?
いつのまにか垂れ流しになっていた鼻水でぷすぷす鳴っている鼻で、必死に息を吸った。
呼吸しろ、気持ちよくて死んじゃう。
太いのが二本、腹の中に深く刺さってる。
温かくて、硬くて、すごいきつい。
深い、苦しい、とんでもなく気持ちいい。
つまりかけの鼻で呼吸するしかなくて、苦しいのと達した快感で目の前が滲んで見えない。
口の中の、ぷりっとしたとろねば触手だか口腕だかを、甘噛みで咀嚼する。
舐めるとつるつるして温かい。
歯を立てるとフランクフルトみたいな弾力だったので、ディスの触手だろう。
もぐもぐしている間に、口の端からもう一本柔らかめのとろねばが突っ込まれた。
スペラの口腕だ。
喉に流れ込む粘液の温度が高くて温かい。
注ぎ込まれる熱を喉を鳴らしながら飲み込むと、腹の中に詰め込まれていた二本の男性器が震えた。
「んん゛っ、ぅ゛ぉお゛ぉぉ~~~っっ」
熱い、いつも以上に腹の中に注がれるものが熱い。
ぬめる巨体を持つ二人に挟まれながら包まれるように座らされて、腹の奥まで満たされてもう一度達しながら、おれも震えた。
おれの体温よりもかなり温度の高い精液を腹の中に注がれながら、二人が突然ヤンデレに進化した可能性に、震えることしたできなかった。
口にも尻にも二本が深々と突き刺さっていて、ごりごりと音がしそうな激しさで抜き差しされる。
突き当たりの奥に入れろと訴えるように、ごつごつとノックされる。
「ぉんぃ゛っ……ぉん゛んぁっっ!!」
奥やめて、そこは怖い。
それすら言葉にできない。
気持ちいいのに、終わらない。
前が塞がれてるせいで達しきれないのだと思ってた。
でも、違った。
勝手にこぼれる涙で景色が見えない。
頭の中がぱちぱちと弾けるように快感で明滅して、なにも考えられない。
耳の奥まで届くのは、二人が動くたびに聞こえてくるねばる水音と、自分のあげる呻き声と、破裂しそうな心臓の音だけ。
気持ちいいのに。
狂えない。
いつもみたいに、快感に浸れない。
気持ちいい事が苦しい。
快感がどれだけ続いてるのか、分からない。
達しすぎて、時間の感覚も分からない。
「んぉう゛ぅぅっ!、っ、……うう゛ぉんんん゛っっっ!!」
快感で頭が真っ白になって、気絶した直後に、腹の奥を強引に押し開かれて覚醒する。
いつもみたいになりたい、もっとして、もっともっともっともっと。
全身が溶けてしまったように力が入らない。
身体中がどろどろでぐちゃぐちゃで、三人で溶けあってる気がした。
それなのに、足りない。
二人が交互に動いても一緒に動いても、腹の中で擦れあって得られる快感は変わらない。
いつもと同じはずなのに。
それなのに、足りないっ。
「ぉん゛んっ!、……ぅぅぉんん゛んんぅ~~っっ、……ん、ぉんん゛っ!!」
擦られる場所が変わるたびに気持ちよくて、唯一自由になる頭を振り回そうにも、口の中を塞いでいる二人の口腕と触手を傷つけそうでできない。
いつもと同じなのに、いつもと違う。
優しさも愛情も感じられるのに、いつもと違う。
浸れない。
快感に溺れられない。
なにかが足りない。
なにが足りない?
気持ちが、伴ってない?
なにが起きてる。
なんで、こんな?
気持ちいい。
すごく気持ちいい。
でも、なんでだ。
二人が悲しんでる気がする。
なんでだよ?
体は二人から与えられる快感を素直に受け取っているのに、心が追いつかない。
気持ちいいのに、意識を飛ばして快楽だけに溺れる事ができない。
二人に全てを差し出せない。
二人の全てを受け取れない。
両手に握りしめた触手と口腕。
全身を挟み込まれて、ぬるぬるぬちゃぬちゃと擦れ合うおれと二人の体。
気持ちいいのに、なんだかおかしい。
「ん……、んんん゛ん゛~~~っ!!」
やめろ、なんか変だ。
そう言いたいのに塞がれて声は出ないし、手足に巻き付いた触手と口腕に支えられて、倒れないように抱えられてる体も動かせない。
達してる、のに、足りない。
二人より非力で弱い自分が情けないと思ったことはあっても、こんなにどうしようもない状況に陥るのは初めてだ。
先を考えてこなかったから、いけないのか。
いつだって生きるだけで精一杯と言い訳して、二人としっかり向き合わなかったおれが悪いのか。
「ん゛んっっ……んんぅ゛っ!」
悲しませるようなこと、したか?
思い出せ、頭働かないけど頑張れおれ。
あーー、もしかして。
とうとう異世界人だとばれた?
お化けとか、エイリアン扱いされるのか。
それとも。
死んでも死なないおかしな人間だって、知られた?
んーんーんーー?
それは前から知られてるよな。
やっと、おれが二人と不釣り合いだと気づいたとか。
こんなしょぼいの嫁にするんじゃなかった、と目が覚めて後悔されてるとか。
なに一つできない役立たずなのは前からだから、それくらいしか思いつかない。
嫌わないで。
やだ、二人に嫌われたら、おれ、生きていけない。
文字通り、毎日のように殺されて死に戻り生活になるのは、きついなぁ。
「う゛ぅんん゛っっ!!……んふぅぅぅ」
何度も何度も達してるのに、なぜか気持ちよくなれない。
体は快感を感じているはずなのに、頭の奥が冷えてしまって、心が寒い。
胸が痛い。
おれが悪いのか。
ごまかし続けてきたから。
見ないふりしてたから。
嘘ついてきたから。
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