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2章 粛清と祭
第22話 幸せの定義
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「おかえりー、ってあー!お兄ちゃんと手繋いでるー!」
ゆかの荷物を背負い、左手でゆかと彼女の手を握って部屋に戻ると、ちゆがすぐに反応した。
部屋を出る時に強引に手を繋ぐと、ゆかは何となく恥ずかしそうに僕に寄り添ってきた。
ちゆと違い、周囲を気にしている様子があり、こういう部分は本当に女の子なんだなと思った。
その様子で雰囲気も伝わったのか、ちゆはかなり文句を言っていた。
「セイシくんは私の彼氏なんだから、当たり前でしょ」
ゆか公認になっている。
いつの間に彼氏と認められていたんだろうと思ったが、嬉しいので何も言えない。ちゆのおかげなのか!?
「お兄ちゃんは、ちゆのお兄ちゃんなんだからね」
「何がお兄ちゃんよ。他人のくせに」
「他人じゃない!」
「他人でしょ?血縁でもないのに」
「血縁だもんっ!」
「え?血縁なの?妹ってこと?じゃあ結婚はできないね」
「まちがえた!ちがうっ、他人!」
「ほら、他人じゃん。良かったね」
「良かった。……え??」
「私は恋人だけど、ちゆちゃんは他人だからね」
「なんで他人なの?」
「自分で言ったじゃん」
「そっか、……ってなんでー!」
ちゆが混乱している。
「ちゆちゃんは他人じゃないよ。僕の大切な人だ」
僕がちゆをフォローする。
「え?照れるー、ちゆ大切な人だって、ゆかさん」
「でも私が恋人だけどね」
「ぶーぶー」
ちゆが漫画みたいな反応をする。
というか、ゆかが僕を恋人扱いしてくれるのは何だか感動した。
もしかして、ゆかも少しは本気で嫉妬してくれているのかもしれない。
悪いとは思うが、正直嬉しい。
できるなら、ゆかとはずっと仲良くしていたいと思う。
そのために、彼女を成体のサキュバスにするわけにはいかない。
僕は意を決して、彼女らに真実を話そうと思った。
「2人に大事な話がある」
ちゆとゆかは、キョトンとした顔で僕を見る。
「とりあえず、2人はそこのベッドに座って」
「なに?」「なんなの?」
ちゆとゆかは不思議がっている。
「実は、とある人物から連絡が来て、明日、ある人に話を聞くことになっているんだ」
「何のことかさっぱりなんだけど」
「ちゆもよくわかんない」
「とにかく、僕がどんな立場になっても、僕が2人の味方だということは疑わないで欲しい」
ちゆが口を開けてぽかーんとしている。
ほんとに意味不明だという顔だ。
昔、話しても全然通じていないと感じる子どもがいたが、ちゆはそんな感じだ。
性欲が絡んでいる時のちゆは本当に凄いが、それ以外で察しが良いと思ったことはない。
そういう意味ではゆかとは逆だ。
その証拠に、ゆかはすでに言いたい事を理解して、しかも反発しているような不満ありげな顔つきだった。
「セイシくん、別にセイシくんが何を考えてるのか全部知りたいわけじゃないけど、私たちに何も説明せずに勝手なことして後悔して欲しくないんだよね」
「なんで後悔するって決めつけるんだよゆかは」
「納得して貰えないって思うから、説明を省くわけでしょ?あとで説明しなかった事を絶対に後悔することになると思うの。だって、話したら納得できるかも知れないから。私たちに話さなかったことで失敗を悔やんでほしくないの。それとも、私たちに知られたら、セイシくんの身が危ないってこと?」
「お兄ちゃん、ちゆに話せないことがあるの?」
「うーん、僕のことは、良いんだけど、やっぱり、何かあった時に巻き込みたくないんだ。それは分かってほしい」
「でも、私たちのためにやろうとしてることなんでしょ?どーせ」
「ちゆのためにお兄ちゃんが傷付くのはやだよ」
「2人とも……」
感動して目頭が熱くなる。
「あー!お兄ちゃんまた泣いてるー、泣き虫ー!」
ちゆが楽しそうに笑う。
泣いているのか?
なぜ?
こんな簡単に泣くような性格だったのかと自分にびっくりした。
「またってなに?」
ゆかが鋭い反応をする。察しの良さが凄い。
ちゆがすぐ答える。答えないで欲しいのだが。
「んとねぇー、お兄ちゃんさっき、ちゆが裸で跨ったら、あーって、気持ちよくなって泣いちゃって、ククっふふふっ」
話しながら笑うちゆ。まずい。
ゆかがあからさまにイライラしている。
「あのさぁ、セイシくんって、軽いの?」
「か、軽くないです」
「女の子だったら誰でも良いんだね」
「いいえ、滅相もありません」
「ほんとに私のこと好きなの?セイシくん」
「好きです。ゆかさん」
ちゆがまた怒る。
「あーっ!ゆかさんに好きって言ってるー!あーっ!あーっ!」
「ちゆちゃんのことも好きだから、落ち着いて」
「ちゆを落ち着かせるために言ってない?本当に好きなの?」
「なんでだよ、ちゆちゃんのこと好きだよ!大好きだから!嘘でも大袈裟でもないよ!」
「じゃあ、ちゆのこと愛してるって言って抱きしめてみてよ。そうしたら信じるから」
「わかった。あ、これは、ちゆに僕の愛を理解してもらうために仕方なくするんだよ、ね、ゆか、仕方なく」
「ほぉー、仕方なく」
ゆかが腕を組んでジトーっと僕を見ている。
「ほらー、お兄ちゃん早くー、んっー」
ベッドに座っているちゆが、目を閉じ、両手を広げて僕を迎え入れようとしている。
口を尖らせ、キスをせがんでいる様子だ。
さすがに可愛過ぎて、勃起してくる。
悟られないようにぎゅっとしてすぐ離れようと思った。
「ちょっとだけだからね!」
そのまま、ちゆをゆっくり抱きしめる。
柔らかい肌の感覚と体温、すっぽり胸に収まる小さな身体。
シャンプーとボディーソープと、ちゆ独特の甘い香り。
目の前には目を閉じて唇を突き出している美少女。小さな口からヌルッとした舌先が見えて、吸い寄せられるようにキスしてしまう。
「んちゅっ、むちゅっ、れろれろ、んっ、んっ」
唇を合わせると、ちゆの舌が僕の口の中に侵入する。
「ちゅーっ、んっんっー、んっ、ちゅっ」
舌を吸われ、ちゆの小さな歯の裏の感触を舌の腹で感じる。
僕は舌をこんなに吸われた経験はなかったため、気持ち良さに震えた。
勃起で股間のモノがガチガチになり、ちゆのお腹をグリグリと押した。
ちゆの着ているTシャツ越しにペニスの裏筋があたり、前後に擦ると気持ち良かった。
ちゆが、僕の腰に両足を回しホールドする。
バランスが崩れ、ちゆが僕を抱きしめて後ろに倒れた。
なすすべなく、ちゆを押し倒すような姿勢になる僕。
ちゆのディープキスは激しくなり、レロレロと舌を吸いながら、はぁはぁと吐息を漏らし、熱い唾液を口から溢れさせている。
僕は離れようとしたが、ちゆが僕の首と頭をしっかり抱きしめて、しかも足はホールドしているので、ちゆが少し持ち上がっただけだった。
羽根の重みもあるため、持ち上がってもすぐにドスンとベッドに戻ってしまった。
ヤバい。
こんな様子をゆかに見せるわけにはと思ったが、意外なことに、横からゆかの吐息が聞こえる。
ちゆがキスの息継ぎをするために口を離した瞬間にチラッと横を見ると、ゆかは下のパジャマを脱いで、ショーツの中に右手を入れてオナニーしていた。
「んっ、んっ、あんっ、んっ、んーっ、はんっ、あんっ、あっんっ、んっ、ふぅ、んーっ」
頬が赤く染まり、気持ち良さそうな表情だ。
左手は胸を揉みながら、乳首をクリクリと刺激している。
僕はちゆとのキスが気持ち良く、つい腰を前後に動かしてしまう。
ゆかの吐息が近付いてくるような気がしたので、少し身体を傾けると、かなり至近距離でオナニーしていた。
「あんっ、あっ、うんっ、いい、んんっ、あっ」
近くにゆかの存在を感じながら、オナニーの喘ぎ声を聞く。
ゆかの胸が肩に触れる。
どれだけ近付いているんだと思ったが、それは耳元で喘ぐ彼女の声を聞くと何でもよくなった。
くちゅくちゅとキスを続けるちゆ。
僕は履いているズボンを脱ぐと、ちゆも脱ぎやすいように足のホールドを解いてくれた。
下半身裸になると、次はちゆのズボンと下着も脱がせる。
彼女は腰を上げて脱がしやすいようにしてくれて、お互いに下半身丸出しになった。
再び勃起したちんぽを彼女の股の間に挟む。
裏筋に愛液が絡みつき、くちゅくちゅと音を立てる。
隣でゆかのオナニーも激しくなった。
ちゆが開脚して僕が腰を振りやすいように体勢を変えた。
ちゆの股間、太ももに自分の鼠径部を擦り付ける。
その気持ち良さは異常だ。
竿がちゆのまんこの上を上下に移動してぴちゃぴちゃと音を立てた。
隣でゆかがショーツを脱ぐ気配がした。
チラッと見るとゆかが自分の右手の中指を膣内に抜き差ししている。
中オナニーだ。
くちゅくちゅと音を立てるゆかのまんこに、僕のペニスは耐えられない。
僕は自分の竿の付け根を握ると、ちゆのぐちょぐちょのまんこの先へ亀頭を押しつけた。
にゅるっと、全く抵抗感なく挿入され、奥まで入り、たまが、まんこの入り口をパンと叩いた。
入ったのを確信してちゆが再び両足で僕の腰をホールドすると、くるくる自分の腰を回した。
柔らかい膣内の感触に頭が沸騰しそうになり、このままでは射精してしまいそうなので、自分からは動かないように耐えた。
入れたくて入れてしまったのだが、こんなにすんなり入るとも思っていなかったので、覚悟が足りなかった。
というよりも、流れで急にセックスになったが、数分前は全くそんな気は無かったのに、抱きしめただけでこうなってしまうサキュバスのちゆがある意味で怖い。
シャワー室で出して、少し経ったらまた勃起している。
ちゆは、もともともう一回したかったようだが、僕にその体力はないと思っていた。
やはり、尻尾の体液のせいなのだろうか
。
ゆかが止めてくれるかと思ったが、まさかのオナニーが始まった。
何だったら、ゆかのオナニーの声が気持ち良過ぎてちゆに挿入してしまったまである。
ぜんぜん連携しなさそうな女の子2人の不本意な連携プレーで、僕はもうイきそうだった。
そんなことを考えていると、喘いでいるゆかから追い打ちがあった。
ゆかが耳元で囁く。
「んっ、私のまんこ、気持ちいい。私のまんこの音、聞いてくれる?」
すると、ゆかの体温を感じる熱気がふわっとしたかと思うと、ゆかのまんこかららしき水音がくちゃくちゃと耳元にダイレクトアタックした。
くちゅくちゅ、グチュ、ちゅくちゅくちゅ、くちゅ、グチュ、グチュ、ちゅくちゅくちゅく
その愛液の音が生々しく耳に入り、僕は腰を止められなくなり、ちゆのまんこの中で思い切りピストンした。
「あんっ!お兄ちゃん!それ、イイ、凄い好き!あっ!あっ!あっ!」
ちゆが気持ち良さそうに声を上げている。
考えてみれば、こんな至近距離でまんこの愛液の音を聞きながら、別のまんこに挿入してピストンするなんて、贅沢じゃないかと思った。
さっきまでただただ気持ち良さに興奮していたが、この状況に関して、変に感謝したい気持ちが芽生えてきた。
ゆかのことは好きだし、ちゆのことも好きなのだから、好きな女の子2人とえっちな事をしているわけだ。
僕はちゆのディープキスを、ゆかのまんこの音を聞きながら楽しんでいる。
いいのか、こんなに幸せで!
ちゆがキスを止める。
「ぷはぁっ、お兄ちゃん、ちゆが好きって言ったら、奥に入れて、腰引いて」
「え?わかった。好きって言ったら一回ピストンしたら良いんだね」
「うん、好き」
「僕も、好きだよ」
ちゆがむくれる。
「んーっ!ちがーう、今ので一回奥まで入れないと!」
「そ、そっか、ごめん」
「好きっ!」
ぱちゅん!
「はぁーん!好き」
ぱちゅん!
「んあっ!好き好き!」
ぱちゅんぱちゅん!
「むーん!好き好き好き好き好き」
ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん
「はぁん!え!一回少ないよ!」
「ごめん!」
ぱちゅん!
「あふーん、いい子いい子。好き」
ぱちゅん!
「あん!好き好き好き!」
ぱちゅんぱちゅんぱちゅん
「あははっ!お兄ちゃんちゆの言いなりだねぇー」
「そう、だね、不満だったかな」
「うぅん、べつにー、ちゆはそのままのお兄ちゃんが好きだよ」
ぱちゅん!
「あーっ!不意打ちっ!こらーっ」
「好きって言ったからつい」
「許すー!ふふっ」
「ありがとう」
「気持ち良いから大丈夫だよ」
「セイシくん、私のまんこにもキスしてよ」
ちゅくちゅくと音を立ててオナニーしているゆかからリクエストが入った。
すっかりゆかも発情中だ。
僕は横を向き、ゆかのとろとろのまんこに唇を触れさせる。
「あんっ、くすぐったい。舐めて、もっと強く」
僕は貝のように開いてヌルヌルしている膣内に舌を侵入させる。
「はんっ!イイ、もっと突いて、中まで入れて」
僕はゆかの腰に腕を回し、柔らかいお尻を掴むと、グッと舌を突き入れた。
「あー!いい、強引!それがいい!」
そのまま舌先を上下左右に動かすと、ゆかが僕の頭を両手で掴み、力を入れてきた。
もっと突き入れて欲しいと言いたげだ。
僕はゆかのお尻を力いっぱい押し、ゆかは僕の後頭部を持ち、僕の顔を自分のまんこに押し付けた。
舌先がにゅるにゅるの膣の中を動き回る。
顔にゆかの洗っていないまんこの香りと熱気を感じる。
鼻がクリトリスと尿道近辺を押さえ、前に飲んだゆかのおしっこの味を思い出した。
ゆかのまんこに包まれると安心感があるのは、僕がそれだけゆかのことを好きだからだろうと勝手に解釈した。
ちゆが放置されて文句を言う。
「お兄ちゃん!ゆかさんばっかりじゃなくて、ちゆも責めて!好き!」
ぱちゅん!
「はうっ!んんっ、好き好き好き!」
ぱちゅんぱちゅんぱちゅん
「好き!」ぱちゅん「好き!」ぱちゅん「好き!」ぱちゅん「好き!」ぱちゅん
ちゆの好きのタイミングに合わせて腰を動かす。
ちゆもリズムを掴んできたのか、テンポよく好きを繰り返した。
僕はゆかのまんこの奥を舐めながら、ちゆの声に合わせてひたすら腰を動かし続けた。
たぶん10分以上はこの状況が続いた頃だった。
僕はもう我慢ができなくなり、限界をちゆに伝えた。
「ダメだ、ちゆちゃん、もうでるよ、一旦、好きを止めて」
「えー?好きなんだけど、なんで好きって言っちゃダメなのかなぁ?ふふっ」
ぱちゅん、ぱちゅん
「でる、でるよ」
「ふーん、好きって言っちゃいけないって言われると、好きって言いたくなるんだよねちゆ」
ぱちゅんぱちゅん
「好きって言うのやめよーかなー、好き好きって言うの好きだから、つい好き好き好き好きって言っちゃうんだよねぇ、好き好き好き好き好き好き」
ぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゃんぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゃんぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅん
「あー!ダメだ!」
「でるのー?好き好き好き!出ちゃうの?好き好き好き好き好き!あんっ、好き好き好き!!出してー!大好き!」
「く、あー!!」
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン
僕は耐えられずに射精してしまった。
サキュバスになったちゆに早速2回目の膣内射精。
ベッドで覆い被さって射精しているから、シャワー室の時より全身の快感がすごく繊細に感じられた。
たぶん、ベッドの上という脱力しやすい環境が、身体に安心感を与えてくれたのだろうと思った。
すると、ゆかが自分のクリトリスを目の前で弄っている。
「あっ、あっ、あっ、イク、イク、イッちゃうー!あん!あっ、くぅっ!あん」
ビクビクと腰を震わせ、目の前でゆかが絶頂した。
ゆかはそのまま腰をベッドに下ろし、寝転がる。
はぁはぁと吐息を漏らして脱力中だ。
僕はちゆと目が合う。
「ゆかさんも気持ち良さそうだったね」
「イッちゃってごめん、ちゆちゃん」
「ううん、良いよ、ちゆのおまんこ、気持ちいいもんね。しょーがないよ」
「それは、そうなんだけど、ほんとは抱きしめるだけのつもりだったんだ」
「あんなに入れたがってたのに?」
「ちゆちゃんが可愛過ぎて耐えられなかった」
「えへへ、そっかそっか、まー、ちゆに抱きしめられたらおちんちんも耐えられないよねぇー、うんうん分かるよ」
ちゆが嬉しそうだ。
僕が気持ち良くなったのに、ちゆが嬉しそうだと、何だか悪い気がしてしまう。
「ちゆちゃん」
「なに?」
「愛してるよ」
「いひっ!あ、変な声でちゃった」
確かに、しゃっくりでもしたような反応だった。不意打ちだったのだろうか。
「愛してる」
「んふふ、もう分かったよお兄ちゃん」
ぎゅっと抱きしめると、背中を優しく撫でたりポンポン叩くちゆ。
すると、なんだか急に眠気が襲ってきた。
ちゆの首元から甘酸っぱい香りがして、身体が熱くなる。
「お兄ちゃん、おつかれさんだね。良いよ、寝ちゃっても。お話の続きは明日にしよーね。お休みなさい」
ちゆが僕の背中を撫でる。
心地良さに負けて、身体が動かない。
こんな下半身丸出しで寝たら、ヤバいだろうと思うも、ちゆから離れる気も起きずに、いつの間にか意識が飛んでしまっていた。
⭐︎
朝。
僕はベッドの端で目が覚める。
布団を被っていた。どうも熟睡していたようだ。
昨日のことを思い出して自分の下半身を見るが、しっかりズボンを履いている。
パンツも履いているが、前後が逆になっていて、パンツの窓がお尻の方になっていた。
ということは、履かせたのはちゆだろう。
キッチンスペースで、トントンネギを切る音が聞こえ、良い香りがした。
立って料理している子は、意外にもちゆだった。
「あ!お兄ちゃん起きた? ご飯作ってるよー、もうすぐできるからねー、待ってて」
立って様子を見ると、具沢山のお味噌汁っぽい汁物がぐつぐつ煮えている。
卵とベーコンが準備されており、見たことない小さめの白いフライパンがあった。
「目玉焼き作るねー!ベーコンの上に乗せると美味しいんだよー。あ、顔洗ってきなさい!おまんこ舐め舐めして寝ちゃってたから、よく洗わなきゃ」
小さい洗面所がトイレの隣に付いているので、ちゆはそこを指差す。
僕は意外なちゆの家庭的な一面にドキドキしながら顔を洗った。
もしかして、ちゆって凄い良い女ってヤツなんじゃないだろうかと思った。
朝ごはんをあんな可愛い美少女に作って貰えるなんて、なんて幸せなんだろうと思った。
黒い羽根と悪魔の尻尾付きではあるが、別にこの件に関しては関係ないよなーと思った。
そう言えば、ゆかも隣で眠っていたはずだ。
ちゆがすぐに目に入ったので、確認していなかったが、昨日オナニーしてすぐ寝たが大丈夫だろうか。
と、ベッドの方を見ると、すでに目覚めて、窓から朝日を浴びていた。
「おはよー、2人とも早いねー」
眠そうなゆかはゆかで、普段と違った魅力があるような気がした。
寝起きの女の子が可愛いのは分かる。
だが、ゆかは特別だと思った。
見習いサキュバス、だが、ある意味天使だ。
なぜゆかが悪魔なんだろうと思うと、謎でしかない。
ちゆが悪魔なのは、何故か違和感がない。
でも、ゆかはあまり悪魔感は無いような気がしないでもない。
むしろ人間寄りというか、いや、人間なのでは?
と、そんなことを思っている間に、ちゆが朝ごはんを運んできた。
肉野菜盛り沢山のお味噌汁に、厚いベーコンに乗った綺麗な目玉焼きに、白ご飯だ。
小さく刻んだネギをちゆが味噌汁に振りかける。
凄く良い香りがして、ほんとに美味しそうだ。
洗面所に行っていたゆかも戻ってきて卓の前に座った。
椅子はないので、3人とも座布団に座る。
ゆかが感動している。
「えー!おいしそー、ちゆちゃんお料理上手なんだね」
「へへー、ちゆ、実家ではずっとお料理してたから、色々作れるんだよ。今晩も楽しみにしててね」
「そうなんだー、凄い。私ぜんぜんダメだから、今度教えてね」
「いいよー、でも、ちゆ厳しいから覚悟してね!」
「大丈夫よ、私、飲み込み早いから」
腕を曲げて、無い筋肉を強調するゆか。確かにゆかなら、教えられればすぐ会得しそうな感じはあった。
「ぐぬー、やっぱ教えるのやめよーかな」
「なんでよ」
笑っているゆか。
なんだかんだ、仲良くなれそうな2人を見て安心する。
「今日のことなんだけど」
「ん?」「なに?」ちゆとゆかが反応する。
「放課後、2人にも来て欲しいんだ」
「どこに?」「何の話?」
「昨日の事なんだけど、考えてみたら、2人に隠すようなことでは無いと思って」
2人が真面目な表情になる。
「実は、本物の天使と昨日話したんだ。味方になってくれるって」
「その人、信用できるの?」
ゆかが怪訝な顔付きで僕を見る。
「一応、僕が協力するっていう条件で、僕の願いを優先してくれるっていう話なんだ」
「それで、私たちについて、何か話したの?」
「いや、巻き込みたく無かったから、何も話してはいない。一応、今日会ってから聞こうと思ったんだ。サキュバスに対して、天使達が、どういう対応をしているのかって」
「そういうことだったのね。なら、私たちもその人と話したいんだけど」
「その人は、電話でしか話せないんだ。専用の端末からだけだ」
「じゃあ、今日は誰と会うの?」
「その天使が指定する相手だよ」
「だれだれ?」
ちゆが反応する。
「クラスの人だ。2人も知ってるし、話したこともある」
「そーなんだ。まだ教えてくれないの?」
「一応、合言葉があるから、それで反応を見てから教えるよ。本当は1人で会うつもりだったけど、2人はどうする?」
「会う!」「会うでしょ」ちゆとゆかが同時に答えた。
「そう言うと思った。悩んだけど、結局は言わなくてもすぐに知る事になると思ったんだ。それなら、2人のことを信頼したいと思って」
「まー、当然よね」
ゆかは腕組みをして頷く。
ちゆは、何と、すでに目玉焼きを食べ終わっていた。
いつの間に!?
「とりあえず、食べようか、バスまであと1時間くらいだし」
お味噌汁を飲み、目玉焼きを食べる。味噌汁は美味しいし、目玉焼きも胡椒の味付けが良い感じだった。
「美味しいよ、ちゆちゃん、目玉焼きの胡椒が良い感じだね。お味噌汁も最高だよ」
ちゆは真剣な表情でお味噌汁を啜っている。
何か引っ掛かることでもあったんだろうか。
天使と聞いて、やはりちゆにとっては怖い話だったのかもしれない。
僕が心配していると、ちゆが、神妙な顔付きで発言した。
「お兄ちゃんっ!ふりかけある!!?」
ふりかけだとっ!?
味噌汁と目玉焼きのおかずだけでは、白ご飯をぜんぶ食べられなかったらしい。
「ふりかけは、……ないっ!!!」
ちゆは僕の勢いのある発言に、尻尾をピーンと立て、目をまんまるにして驚いた。
ゆかの荷物を背負い、左手でゆかと彼女の手を握って部屋に戻ると、ちゆがすぐに反応した。
部屋を出る時に強引に手を繋ぐと、ゆかは何となく恥ずかしそうに僕に寄り添ってきた。
ちゆと違い、周囲を気にしている様子があり、こういう部分は本当に女の子なんだなと思った。
その様子で雰囲気も伝わったのか、ちゆはかなり文句を言っていた。
「セイシくんは私の彼氏なんだから、当たり前でしょ」
ゆか公認になっている。
いつの間に彼氏と認められていたんだろうと思ったが、嬉しいので何も言えない。ちゆのおかげなのか!?
「お兄ちゃんは、ちゆのお兄ちゃんなんだからね」
「何がお兄ちゃんよ。他人のくせに」
「他人じゃない!」
「他人でしょ?血縁でもないのに」
「血縁だもんっ!」
「え?血縁なの?妹ってこと?じゃあ結婚はできないね」
「まちがえた!ちがうっ、他人!」
「ほら、他人じゃん。良かったね」
「良かった。……え??」
「私は恋人だけど、ちゆちゃんは他人だからね」
「なんで他人なの?」
「自分で言ったじゃん」
「そっか、……ってなんでー!」
ちゆが混乱している。
「ちゆちゃんは他人じゃないよ。僕の大切な人だ」
僕がちゆをフォローする。
「え?照れるー、ちゆ大切な人だって、ゆかさん」
「でも私が恋人だけどね」
「ぶーぶー」
ちゆが漫画みたいな反応をする。
というか、ゆかが僕を恋人扱いしてくれるのは何だか感動した。
もしかして、ゆかも少しは本気で嫉妬してくれているのかもしれない。
悪いとは思うが、正直嬉しい。
できるなら、ゆかとはずっと仲良くしていたいと思う。
そのために、彼女を成体のサキュバスにするわけにはいかない。
僕は意を決して、彼女らに真実を話そうと思った。
「2人に大事な話がある」
ちゆとゆかは、キョトンとした顔で僕を見る。
「とりあえず、2人はそこのベッドに座って」
「なに?」「なんなの?」
ちゆとゆかは不思議がっている。
「実は、とある人物から連絡が来て、明日、ある人に話を聞くことになっているんだ」
「何のことかさっぱりなんだけど」
「ちゆもよくわかんない」
「とにかく、僕がどんな立場になっても、僕が2人の味方だということは疑わないで欲しい」
ちゆが口を開けてぽかーんとしている。
ほんとに意味不明だという顔だ。
昔、話しても全然通じていないと感じる子どもがいたが、ちゆはそんな感じだ。
性欲が絡んでいる時のちゆは本当に凄いが、それ以外で察しが良いと思ったことはない。
そういう意味ではゆかとは逆だ。
その証拠に、ゆかはすでに言いたい事を理解して、しかも反発しているような不満ありげな顔つきだった。
「セイシくん、別にセイシくんが何を考えてるのか全部知りたいわけじゃないけど、私たちに何も説明せずに勝手なことして後悔して欲しくないんだよね」
「なんで後悔するって決めつけるんだよゆかは」
「納得して貰えないって思うから、説明を省くわけでしょ?あとで説明しなかった事を絶対に後悔することになると思うの。だって、話したら納得できるかも知れないから。私たちに話さなかったことで失敗を悔やんでほしくないの。それとも、私たちに知られたら、セイシくんの身が危ないってこと?」
「お兄ちゃん、ちゆに話せないことがあるの?」
「うーん、僕のことは、良いんだけど、やっぱり、何かあった時に巻き込みたくないんだ。それは分かってほしい」
「でも、私たちのためにやろうとしてることなんでしょ?どーせ」
「ちゆのためにお兄ちゃんが傷付くのはやだよ」
「2人とも……」
感動して目頭が熱くなる。
「あー!お兄ちゃんまた泣いてるー、泣き虫ー!」
ちゆが楽しそうに笑う。
泣いているのか?
なぜ?
こんな簡単に泣くような性格だったのかと自分にびっくりした。
「またってなに?」
ゆかが鋭い反応をする。察しの良さが凄い。
ちゆがすぐ答える。答えないで欲しいのだが。
「んとねぇー、お兄ちゃんさっき、ちゆが裸で跨ったら、あーって、気持ちよくなって泣いちゃって、ククっふふふっ」
話しながら笑うちゆ。まずい。
ゆかがあからさまにイライラしている。
「あのさぁ、セイシくんって、軽いの?」
「か、軽くないです」
「女の子だったら誰でも良いんだね」
「いいえ、滅相もありません」
「ほんとに私のこと好きなの?セイシくん」
「好きです。ゆかさん」
ちゆがまた怒る。
「あーっ!ゆかさんに好きって言ってるー!あーっ!あーっ!」
「ちゆちゃんのことも好きだから、落ち着いて」
「ちゆを落ち着かせるために言ってない?本当に好きなの?」
「なんでだよ、ちゆちゃんのこと好きだよ!大好きだから!嘘でも大袈裟でもないよ!」
「じゃあ、ちゆのこと愛してるって言って抱きしめてみてよ。そうしたら信じるから」
「わかった。あ、これは、ちゆに僕の愛を理解してもらうために仕方なくするんだよ、ね、ゆか、仕方なく」
「ほぉー、仕方なく」
ゆかが腕を組んでジトーっと僕を見ている。
「ほらー、お兄ちゃん早くー、んっー」
ベッドに座っているちゆが、目を閉じ、両手を広げて僕を迎え入れようとしている。
口を尖らせ、キスをせがんでいる様子だ。
さすがに可愛過ぎて、勃起してくる。
悟られないようにぎゅっとしてすぐ離れようと思った。
「ちょっとだけだからね!」
そのまま、ちゆをゆっくり抱きしめる。
柔らかい肌の感覚と体温、すっぽり胸に収まる小さな身体。
シャンプーとボディーソープと、ちゆ独特の甘い香り。
目の前には目を閉じて唇を突き出している美少女。小さな口からヌルッとした舌先が見えて、吸い寄せられるようにキスしてしまう。
「んちゅっ、むちゅっ、れろれろ、んっ、んっ」
唇を合わせると、ちゆの舌が僕の口の中に侵入する。
「ちゅーっ、んっんっー、んっ、ちゅっ」
舌を吸われ、ちゆの小さな歯の裏の感触を舌の腹で感じる。
僕は舌をこんなに吸われた経験はなかったため、気持ち良さに震えた。
勃起で股間のモノがガチガチになり、ちゆのお腹をグリグリと押した。
ちゆの着ているTシャツ越しにペニスの裏筋があたり、前後に擦ると気持ち良かった。
ちゆが、僕の腰に両足を回しホールドする。
バランスが崩れ、ちゆが僕を抱きしめて後ろに倒れた。
なすすべなく、ちゆを押し倒すような姿勢になる僕。
ちゆのディープキスは激しくなり、レロレロと舌を吸いながら、はぁはぁと吐息を漏らし、熱い唾液を口から溢れさせている。
僕は離れようとしたが、ちゆが僕の首と頭をしっかり抱きしめて、しかも足はホールドしているので、ちゆが少し持ち上がっただけだった。
羽根の重みもあるため、持ち上がってもすぐにドスンとベッドに戻ってしまった。
ヤバい。
こんな様子をゆかに見せるわけにはと思ったが、意外なことに、横からゆかの吐息が聞こえる。
ちゆがキスの息継ぎをするために口を離した瞬間にチラッと横を見ると、ゆかは下のパジャマを脱いで、ショーツの中に右手を入れてオナニーしていた。
「んっ、んっ、あんっ、んっ、んーっ、はんっ、あんっ、あっんっ、んっ、ふぅ、んーっ」
頬が赤く染まり、気持ち良さそうな表情だ。
左手は胸を揉みながら、乳首をクリクリと刺激している。
僕はちゆとのキスが気持ち良く、つい腰を前後に動かしてしまう。
ゆかの吐息が近付いてくるような気がしたので、少し身体を傾けると、かなり至近距離でオナニーしていた。
「あんっ、あっ、うんっ、いい、んんっ、あっ」
近くにゆかの存在を感じながら、オナニーの喘ぎ声を聞く。
ゆかの胸が肩に触れる。
どれだけ近付いているんだと思ったが、それは耳元で喘ぐ彼女の声を聞くと何でもよくなった。
くちゅくちゅとキスを続けるちゆ。
僕は履いているズボンを脱ぐと、ちゆも脱ぎやすいように足のホールドを解いてくれた。
下半身裸になると、次はちゆのズボンと下着も脱がせる。
彼女は腰を上げて脱がしやすいようにしてくれて、お互いに下半身丸出しになった。
再び勃起したちんぽを彼女の股の間に挟む。
裏筋に愛液が絡みつき、くちゅくちゅと音を立てる。
隣でゆかのオナニーも激しくなった。
ちゆが開脚して僕が腰を振りやすいように体勢を変えた。
ちゆの股間、太ももに自分の鼠径部を擦り付ける。
その気持ち良さは異常だ。
竿がちゆのまんこの上を上下に移動してぴちゃぴちゃと音を立てた。
隣でゆかがショーツを脱ぐ気配がした。
チラッと見るとゆかが自分の右手の中指を膣内に抜き差ししている。
中オナニーだ。
くちゅくちゅと音を立てるゆかのまんこに、僕のペニスは耐えられない。
僕は自分の竿の付け根を握ると、ちゆのぐちょぐちょのまんこの先へ亀頭を押しつけた。
にゅるっと、全く抵抗感なく挿入され、奥まで入り、たまが、まんこの入り口をパンと叩いた。
入ったのを確信してちゆが再び両足で僕の腰をホールドすると、くるくる自分の腰を回した。
柔らかい膣内の感触に頭が沸騰しそうになり、このままでは射精してしまいそうなので、自分からは動かないように耐えた。
入れたくて入れてしまったのだが、こんなにすんなり入るとも思っていなかったので、覚悟が足りなかった。
というよりも、流れで急にセックスになったが、数分前は全くそんな気は無かったのに、抱きしめただけでこうなってしまうサキュバスのちゆがある意味で怖い。
シャワー室で出して、少し経ったらまた勃起している。
ちゆは、もともともう一回したかったようだが、僕にその体力はないと思っていた。
やはり、尻尾の体液のせいなのだろうか
。
ゆかが止めてくれるかと思ったが、まさかのオナニーが始まった。
何だったら、ゆかのオナニーの声が気持ち良過ぎてちゆに挿入してしまったまである。
ぜんぜん連携しなさそうな女の子2人の不本意な連携プレーで、僕はもうイきそうだった。
そんなことを考えていると、喘いでいるゆかから追い打ちがあった。
ゆかが耳元で囁く。
「んっ、私のまんこ、気持ちいい。私のまんこの音、聞いてくれる?」
すると、ゆかの体温を感じる熱気がふわっとしたかと思うと、ゆかのまんこかららしき水音がくちゃくちゃと耳元にダイレクトアタックした。
くちゅくちゅ、グチュ、ちゅくちゅくちゅ、くちゅ、グチュ、グチュ、ちゅくちゅくちゅく
その愛液の音が生々しく耳に入り、僕は腰を止められなくなり、ちゆのまんこの中で思い切りピストンした。
「あんっ!お兄ちゃん!それ、イイ、凄い好き!あっ!あっ!あっ!」
ちゆが気持ち良さそうに声を上げている。
考えてみれば、こんな至近距離でまんこの愛液の音を聞きながら、別のまんこに挿入してピストンするなんて、贅沢じゃないかと思った。
さっきまでただただ気持ち良さに興奮していたが、この状況に関して、変に感謝したい気持ちが芽生えてきた。
ゆかのことは好きだし、ちゆのことも好きなのだから、好きな女の子2人とえっちな事をしているわけだ。
僕はちゆのディープキスを、ゆかのまんこの音を聞きながら楽しんでいる。
いいのか、こんなに幸せで!
ちゆがキスを止める。
「ぷはぁっ、お兄ちゃん、ちゆが好きって言ったら、奥に入れて、腰引いて」
「え?わかった。好きって言ったら一回ピストンしたら良いんだね」
「うん、好き」
「僕も、好きだよ」
ちゆがむくれる。
「んーっ!ちがーう、今ので一回奥まで入れないと!」
「そ、そっか、ごめん」
「好きっ!」
ぱちゅん!
「はぁーん!好き」
ぱちゅん!
「んあっ!好き好き!」
ぱちゅんぱちゅん!
「むーん!好き好き好き好き好き」
ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん
「はぁん!え!一回少ないよ!」
「ごめん!」
ぱちゅん!
「あふーん、いい子いい子。好き」
ぱちゅん!
「あん!好き好き好き!」
ぱちゅんぱちゅんぱちゅん
「あははっ!お兄ちゃんちゆの言いなりだねぇー」
「そう、だね、不満だったかな」
「うぅん、べつにー、ちゆはそのままのお兄ちゃんが好きだよ」
ぱちゅん!
「あーっ!不意打ちっ!こらーっ」
「好きって言ったからつい」
「許すー!ふふっ」
「ありがとう」
「気持ち良いから大丈夫だよ」
「セイシくん、私のまんこにもキスしてよ」
ちゅくちゅくと音を立ててオナニーしているゆかからリクエストが入った。
すっかりゆかも発情中だ。
僕は横を向き、ゆかのとろとろのまんこに唇を触れさせる。
「あんっ、くすぐったい。舐めて、もっと強く」
僕は貝のように開いてヌルヌルしている膣内に舌を侵入させる。
「はんっ!イイ、もっと突いて、中まで入れて」
僕はゆかの腰に腕を回し、柔らかいお尻を掴むと、グッと舌を突き入れた。
「あー!いい、強引!それがいい!」
そのまま舌先を上下左右に動かすと、ゆかが僕の頭を両手で掴み、力を入れてきた。
もっと突き入れて欲しいと言いたげだ。
僕はゆかのお尻を力いっぱい押し、ゆかは僕の後頭部を持ち、僕の顔を自分のまんこに押し付けた。
舌先がにゅるにゅるの膣の中を動き回る。
顔にゆかの洗っていないまんこの香りと熱気を感じる。
鼻がクリトリスと尿道近辺を押さえ、前に飲んだゆかのおしっこの味を思い出した。
ゆかのまんこに包まれると安心感があるのは、僕がそれだけゆかのことを好きだからだろうと勝手に解釈した。
ちゆが放置されて文句を言う。
「お兄ちゃん!ゆかさんばっかりじゃなくて、ちゆも責めて!好き!」
ぱちゅん!
「はうっ!んんっ、好き好き好き!」
ぱちゅんぱちゅんぱちゅん
「好き!」ぱちゅん「好き!」ぱちゅん「好き!」ぱちゅん「好き!」ぱちゅん
ちゆの好きのタイミングに合わせて腰を動かす。
ちゆもリズムを掴んできたのか、テンポよく好きを繰り返した。
僕はゆかのまんこの奥を舐めながら、ちゆの声に合わせてひたすら腰を動かし続けた。
たぶん10分以上はこの状況が続いた頃だった。
僕はもう我慢ができなくなり、限界をちゆに伝えた。
「ダメだ、ちゆちゃん、もうでるよ、一旦、好きを止めて」
「えー?好きなんだけど、なんで好きって言っちゃダメなのかなぁ?ふふっ」
ぱちゅん、ぱちゅん
「でる、でるよ」
「ふーん、好きって言っちゃいけないって言われると、好きって言いたくなるんだよねちゆ」
ぱちゅんぱちゅん
「好きって言うのやめよーかなー、好き好きって言うの好きだから、つい好き好き好き好きって言っちゃうんだよねぇ、好き好き好き好き好き好き」
ぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゃんぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゃんぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅん
「あー!ダメだ!」
「でるのー?好き好き好き!出ちゃうの?好き好き好き好き好き!あんっ、好き好き好き!!出してー!大好き!」
「く、あー!!」
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン
僕は耐えられずに射精してしまった。
サキュバスになったちゆに早速2回目の膣内射精。
ベッドで覆い被さって射精しているから、シャワー室の時より全身の快感がすごく繊細に感じられた。
たぶん、ベッドの上という脱力しやすい環境が、身体に安心感を与えてくれたのだろうと思った。
すると、ゆかが自分のクリトリスを目の前で弄っている。
「あっ、あっ、あっ、イク、イク、イッちゃうー!あん!あっ、くぅっ!あん」
ビクビクと腰を震わせ、目の前でゆかが絶頂した。
ゆかはそのまま腰をベッドに下ろし、寝転がる。
はぁはぁと吐息を漏らして脱力中だ。
僕はちゆと目が合う。
「ゆかさんも気持ち良さそうだったね」
「イッちゃってごめん、ちゆちゃん」
「ううん、良いよ、ちゆのおまんこ、気持ちいいもんね。しょーがないよ」
「それは、そうなんだけど、ほんとは抱きしめるだけのつもりだったんだ」
「あんなに入れたがってたのに?」
「ちゆちゃんが可愛過ぎて耐えられなかった」
「えへへ、そっかそっか、まー、ちゆに抱きしめられたらおちんちんも耐えられないよねぇー、うんうん分かるよ」
ちゆが嬉しそうだ。
僕が気持ち良くなったのに、ちゆが嬉しそうだと、何だか悪い気がしてしまう。
「ちゆちゃん」
「なに?」
「愛してるよ」
「いひっ!あ、変な声でちゃった」
確かに、しゃっくりでもしたような反応だった。不意打ちだったのだろうか。
「愛してる」
「んふふ、もう分かったよお兄ちゃん」
ぎゅっと抱きしめると、背中を優しく撫でたりポンポン叩くちゆ。
すると、なんだか急に眠気が襲ってきた。
ちゆの首元から甘酸っぱい香りがして、身体が熱くなる。
「お兄ちゃん、おつかれさんだね。良いよ、寝ちゃっても。お話の続きは明日にしよーね。お休みなさい」
ちゆが僕の背中を撫でる。
心地良さに負けて、身体が動かない。
こんな下半身丸出しで寝たら、ヤバいだろうと思うも、ちゆから離れる気も起きずに、いつの間にか意識が飛んでしまっていた。
⭐︎
朝。
僕はベッドの端で目が覚める。
布団を被っていた。どうも熟睡していたようだ。
昨日のことを思い出して自分の下半身を見るが、しっかりズボンを履いている。
パンツも履いているが、前後が逆になっていて、パンツの窓がお尻の方になっていた。
ということは、履かせたのはちゆだろう。
キッチンスペースで、トントンネギを切る音が聞こえ、良い香りがした。
立って料理している子は、意外にもちゆだった。
「あ!お兄ちゃん起きた? ご飯作ってるよー、もうすぐできるからねー、待ってて」
立って様子を見ると、具沢山のお味噌汁っぽい汁物がぐつぐつ煮えている。
卵とベーコンが準備されており、見たことない小さめの白いフライパンがあった。
「目玉焼き作るねー!ベーコンの上に乗せると美味しいんだよー。あ、顔洗ってきなさい!おまんこ舐め舐めして寝ちゃってたから、よく洗わなきゃ」
小さい洗面所がトイレの隣に付いているので、ちゆはそこを指差す。
僕は意外なちゆの家庭的な一面にドキドキしながら顔を洗った。
もしかして、ちゆって凄い良い女ってヤツなんじゃないだろうかと思った。
朝ごはんをあんな可愛い美少女に作って貰えるなんて、なんて幸せなんだろうと思った。
黒い羽根と悪魔の尻尾付きではあるが、別にこの件に関しては関係ないよなーと思った。
そう言えば、ゆかも隣で眠っていたはずだ。
ちゆがすぐに目に入ったので、確認していなかったが、昨日オナニーしてすぐ寝たが大丈夫だろうか。
と、ベッドの方を見ると、すでに目覚めて、窓から朝日を浴びていた。
「おはよー、2人とも早いねー」
眠そうなゆかはゆかで、普段と違った魅力があるような気がした。
寝起きの女の子が可愛いのは分かる。
だが、ゆかは特別だと思った。
見習いサキュバス、だが、ある意味天使だ。
なぜゆかが悪魔なんだろうと思うと、謎でしかない。
ちゆが悪魔なのは、何故か違和感がない。
でも、ゆかはあまり悪魔感は無いような気がしないでもない。
むしろ人間寄りというか、いや、人間なのでは?
と、そんなことを思っている間に、ちゆが朝ごはんを運んできた。
肉野菜盛り沢山のお味噌汁に、厚いベーコンに乗った綺麗な目玉焼きに、白ご飯だ。
小さく刻んだネギをちゆが味噌汁に振りかける。
凄く良い香りがして、ほんとに美味しそうだ。
洗面所に行っていたゆかも戻ってきて卓の前に座った。
椅子はないので、3人とも座布団に座る。
ゆかが感動している。
「えー!おいしそー、ちゆちゃんお料理上手なんだね」
「へへー、ちゆ、実家ではずっとお料理してたから、色々作れるんだよ。今晩も楽しみにしててね」
「そうなんだー、凄い。私ぜんぜんダメだから、今度教えてね」
「いいよー、でも、ちゆ厳しいから覚悟してね!」
「大丈夫よ、私、飲み込み早いから」
腕を曲げて、無い筋肉を強調するゆか。確かにゆかなら、教えられればすぐ会得しそうな感じはあった。
「ぐぬー、やっぱ教えるのやめよーかな」
「なんでよ」
笑っているゆか。
なんだかんだ、仲良くなれそうな2人を見て安心する。
「今日のことなんだけど」
「ん?」「なに?」ちゆとゆかが反応する。
「放課後、2人にも来て欲しいんだ」
「どこに?」「何の話?」
「昨日の事なんだけど、考えてみたら、2人に隠すようなことでは無いと思って」
2人が真面目な表情になる。
「実は、本物の天使と昨日話したんだ。味方になってくれるって」
「その人、信用できるの?」
ゆかが怪訝な顔付きで僕を見る。
「一応、僕が協力するっていう条件で、僕の願いを優先してくれるっていう話なんだ」
「それで、私たちについて、何か話したの?」
「いや、巻き込みたく無かったから、何も話してはいない。一応、今日会ってから聞こうと思ったんだ。サキュバスに対して、天使達が、どういう対応をしているのかって」
「そういうことだったのね。なら、私たちもその人と話したいんだけど」
「その人は、電話でしか話せないんだ。専用の端末からだけだ」
「じゃあ、今日は誰と会うの?」
「その天使が指定する相手だよ」
「だれだれ?」
ちゆが反応する。
「クラスの人だ。2人も知ってるし、話したこともある」
「そーなんだ。まだ教えてくれないの?」
「一応、合言葉があるから、それで反応を見てから教えるよ。本当は1人で会うつもりだったけど、2人はどうする?」
「会う!」「会うでしょ」ちゆとゆかが同時に答えた。
「そう言うと思った。悩んだけど、結局は言わなくてもすぐに知る事になると思ったんだ。それなら、2人のことを信頼したいと思って」
「まー、当然よね」
ゆかは腕組みをして頷く。
ちゆは、何と、すでに目玉焼きを食べ終わっていた。
いつの間に!?
「とりあえず、食べようか、バスまであと1時間くらいだし」
お味噌汁を飲み、目玉焼きを食べる。味噌汁は美味しいし、目玉焼きも胡椒の味付けが良い感じだった。
「美味しいよ、ちゆちゃん、目玉焼きの胡椒が良い感じだね。お味噌汁も最高だよ」
ちゆは真剣な表情でお味噌汁を啜っている。
何か引っ掛かることでもあったんだろうか。
天使と聞いて、やはりちゆにとっては怖い話だったのかもしれない。
僕が心配していると、ちゆが、神妙な顔付きで発言した。
「お兄ちゃんっ!ふりかけある!!?」
ふりかけだとっ!?
味噌汁と目玉焼きのおかずだけでは、白ご飯をぜんぶ食べられなかったらしい。
「ふりかけは、……ないっ!!!」
ちゆは僕の勢いのある発言に、尻尾をピーンと立て、目をまんまるにして驚いた。
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