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番外編・ガレアンとメリスト

ガレアンの発情期(メリスト) ❇︎

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 なんだ、この状況。なんでオレはガレアンに押し倒されてんだ…?





ーーーーーーーーーー




 なんて事ない日、仕事から帰ってきたらガレアンの具合が悪そうだとミツルに教えてもらい、とりあえず風呂に入ってメシを食って看病することにした。


 部屋に入るとベッドの上の白い団子から唸り声が聞こえてきた。布団を被ったガレアンだ。

「おーい、大丈夫…かっ!?」

 オレの気配に気付いたガレアンは力一杯オレの腕を引っ張ると、あっという間にベッドに押し倒されて上に乗られて両腕を封じられた。単純な筋力でオレがコイツに敵うワケも無ぇ…。





 で、冒頭に戻るワケだ。

「おいガレアン!なんのマネだ!」
「フーッ、フーッ………」
「お前、まさか……!」

 不審に思って目線をずらした。が、やっぱり発情してやがる。痛そうなほど勃てたちんぽに、白いシミがズボン越しに見える。
 まさか発情期か?だが狼のオスに発情期は無いはずだ。どっかでメスのフェロモンでも拾ってきたのか…。とにかく、この状態のガレアンをガキ達に近付けたらヤベェよな。オレがなんとかするしかねぇか。

「おい、聞こえるか。ガキ達に手ェ出す前にオレがなんとかしてやるから、一回手ェ離せ」
「………どうなるか分かってんだろうな」
「あー、最後までは流石に無理だぞ?手コキくらいで勘弁してくれ」

 この提案でガレアンは本当に手を離した。オレはやっと体を起こせたが、これからコイツの発情期を収めるって思うと複雑な気持ちだ。十年前はオレがコイツを抱いてたからだろうが。
 まぁいい、港町の宿ではガレアンがオレを鎮めてくれたからな。そのお礼とでも思ってヤレばいい。



 ベルトを外してズボンを下ろすと、馬鹿みたいにデケェちんぽが勢いよく飛び出した。コレ、キツかっただろうな。既にカウパーに混じって精液が滲み出ている。
 右手で強めに扱きながら左手で先端を刺激した。すぐにぬるぬるになって手がベタベタになる。このままだと服が汚れそうだな。仕方ない…咥えるのは無理だが舐めとるしか無ぇか。

「ふっ、グルル………」

 野生的な声が聞こえて来んなぁ…。さっさと出して鎮まってくれ。


 とか思ってたが、正直狼の本能舐めてた。
 ガレアンはオレの頭を掴むと、そのままグリグリと口に押し付けてきやがった。だから無理だっての!

「おい、開けろ…!」
「いや無理だっ………んぐっ!?」

 しまった!『あ』の口にした瞬間捩じ込まれた!長ぇし太いし苦し……!
 ガレアンはオレの頭を押さえ付けて喉奥に何度も出し入れした。しかもすぐに喉に射精して、そのままずっと出しながら腰を振り続けた。溺れるって、無理だって!

「ん゛ッ…!っがはッ!ゲホッ、ゴホッ…!テメェ………!」

 ガレアンは射精したまま抜き出し、オレの飲み切れなかったのと一緒にぼたぼたと溢れた。結局服がイカ臭くなっちまった。

 やっと口が解放されたと思ったら、今度はうつ伏せに押し倒されて腰を持ち上げられた。は…?嘘だろ………?コイツ、ガチ交尾する気かよ!?
 待て待て無理だって!口ですら入ったことにビックリってくらいなのに、入るワケ無ぇって!


 そんな焦りは知られることなく、すぐにズボンを奪われアナルに指を二本も入れられた。ガレアンの指、結構太いから指先とは言え二本でかなり苦しい。

「ん?二本すぐ入ったな。兄貴、まさか………」
「ンな経験あるかッ!そもそも相手いねぇし、一人でシてただけ……ハッ」
「ほう?」

 やっべ、口滑った。オレが触ったことあると知った途端にガレアンは指を一気に深くまで入れて、前立腺をグリグリと強く押した。

「ひっ、あぁんっ…!っ!?」

 なんだ今の声、オレ!?あんな女みてぇな声が、オレ!?恥ずかしさのあまり口を押さえようとしたが、ガレアンがそれを許さず両手を片手で封じられた。
 つか、こいつ濡らさねぇで指入れやがった!摩擦でちょっと痛ぇ!

 クソッ、仕方ねぇな。魔法生物の都合のいい身体を使うしかねぇか………

「なんだコレ、ドロドロ」
「っただの腸液だ!テメェ、ローションも何も使わずに、っ入れ…やがって……!はっ、あぁっ……!やめっ、ナカ、混ぜんなぁ……!」

 指で無理矢理広げられたりナカで曲げてイイトコを押されたり、気持ち良くてちんぽ痛ぇくらいに勃つし、ケツ弄られてイキそ…!
 つーか、ガレアンはさっきからなんでオレの首元の匂い嗅いでんだよ。首に息が掛かってゾクゾクしやがる…!

「あー、クソ兄貴、こんなん纏って来やがって……」

 あ…?まさか、なんか臭うか?今日仕事で運んだ物にガレアンの反応するなんかがあったってのか?

 にしても、なんか太ももが熱い。ってコイツ!オレの太ももでちんぽ擦ってやがる!いやまぁそれくらいはいいか。いきなりブチ込んで来ねぇなら妥協はする。


 とか考え事して気を逸らそうとしたが無理だ!もう限界が……

「っガレアン!痛くしていい、っから!さっさと終わらせろぉッ…!」
「言ったな?責任は取らねえぞ」

 オレが言葉で許可すると、ガレアンはすぐに先端を入り口に押し付けた。ここまで『待て』出来たんだから、ゴホービくらいやってやるか。痛くても文句は言わねぇ。………悲鳴くらいは出すかもしれねぇが。

「ひっ、あ、あつ…ゔぅ……!はっ、デカっ、すぎんだろぉ………!」
「煽るな…!」
「あおってねえ゛よぉ!?」

 確かにオレもタチの時に『デカい』とか言われたらクるものがあるが、これは文句だからな!?デカすぎて怖ぇからな!?
 やっと先端が入ると、そのまま奥まで一気に貫かれた。でもコレ、全部入って無ぇんだろうな。まだ肌がぶつかってねぇし。でもガレアンは奥をこじ開けて入ろうとして来る。いや無理だっつってんだろ!オレ処女だぞ!?なのに結腸抜きできるワケ無ぇって!

 無理矢理広げられて切れてるんじゃ無いかってくらいと痛みと、内臓が押し潰される気持ち良さでワケ分かんねぇ…。でも痛みが強いせいでオレはイケなさそうだ。
 奥に入れないと分かるなりガレアンは急にピストンを始めた。

「あがっ!?あ゛ッ、え゛ぅっ…!」
「喘ぎ声は汚ねぇし、ナカはキツすぎて痛いし、最低だな…」

 じゃあすんなよ!?って言いたいが、収まらない限りコイツを外に出せねぇからオレが我慢オレが我慢…。あと喘いでねぇよ悲鳴だよ!嬌声というより嗚咽だからな!?

「や゛なら、すんな゛よぉッ…!」
「最低だか、っ嫌じゃねぇよ…。はっ、痛そうな癖にナカ、ビクビクしてんのな」
「言うなぁッ!あ゛ッ!?」

 嘘だろ、ピストンが速くなってきた…!コイツもうイキそうなのか!?つか痛え!!めちゃくちゃ力一杯腰を掴まれて、乱暴に打ち付けられて、身体壊れるって!

「っ出る…!」
「ひぐぅっ…!?あっ…ぢぃ……!」

 なんだコレ熱っ!しかも勢いすげぇし量多すぎだろ!つか出しながらピストンすんじゃねぇ!ナカ、ヌルヌルで気持ちよくなってきやがる…!
 下品な音を立てためちゃくちゃな交尾で気持ちよくなるなんておかしい!こんな乱暴なセックスでナカでイカされるとか…!ダメだ耐え切れねぇっ!?

「あ゛ッ…!い゛、いぐッ…!っナカ、出され、ながら……!っイ、ぐぅッ……!」

 や、べぇ…。なんだこれ……頭真っ白になるくらい気持ちいい………。イってる最中にも容赦無くブチ犯されんのってこんな気持ちいいのか…?

「兄貴、今イったのか?吐精もしないで?」
「へっ…?」

 マジか、オレ今メスイキしたのか?もう何がなんだか分かんねぇ………





 数時間経ってやっと解放された。何度もナカに打ち込まれて、ちんぽを外に出した瞬間にドロドロと精液が溢れた。

「はぁ…、おい兄貴、起きてるか」
「ぁっ………?」
「体起こせるか」

 クタクタの体を起こして壁に手を付き、なんとか膝を着いてしゃがむくらいは出来た。それでもフラフラで倒れそうになると、ガレアンが支えてくれた。そしてそのままオレのケツに指を突っ込んだ。……は!?

「こっちに体重掛けていいから動くなよ」
「あ、あぁッ……!」

 どうやらナカに出したのを掻き出そうとしてるらしいが、無理のない刺激でジワジワと気持ちよくなる。本当にオレの身体、バカになっちまった……。

「おい、締めるな」
「はっ、あぁ…ん…」
「ったく、仕方ねぇな。一度イっておけ」

 ガレアンは変わらず掻き出しながらオレのちんぽを扱いた。やっとちんぽに直接刺激が来て、腰がガクガクする。メスイキばっかだったから出せそうで凄ぇ期待してる。気持ちいい、それしか考えられねぇ…。

「あっ、い…イクっ、イ、クぅ……っ!?」

 やべっ、なんかクるっ!?
 耐え切れない絶頂感に腰を前に突き出すと、勢いよく水が噴き出てきた。これ、潮か…?やべぇ、一日で身体が完全に狂った…。

「あーあ、なっせけねぇな、兄貴」
「ぅあ…、み、見るなぁ……!」

 体の力が抜けたオレはガレアンにしがみついてしばらく痙攣していた。思いがけない快楽で、何も分からなくなりそうだ。だが、不思議な多幸感で全部がどうでもよくなる。





 掻き出す作業が終わり、尻からゆっくりと指が抜かれた。そのままペタリと座り込み、深呼吸して落ち着こうとした。


 だが、ガレアンはこんなオチで終わらせようとはしなかった。


「なぁ兄貴、無理矢理されて随分と悦んでんなぁ」
「あ…?」
「それが凄く腹立たしい。最後まで嫌がってくれればよかったのにな」


 耳元で、一言でガレアンはオレを地獄まで落とした。


「俺は最後まで泣いて嫌がってたのにな」


 ………そうだ。オレはコイツに……。

 分かってる。分かってたはずだ。オレは自分のしたことを悔いて反省するためにガレアンに生かされてる。分かってたはずなのに当たり前に与えられる温もりで忘れていた。
 バカだオレは。かつて強姦して傷付けた血縁に、オレはヨがってたんだ。

「すまない、ガレアン。すまない………」

 どこまでも最低な自分に吐き気がする。涙で目の前が滲んで、頭がグラグラして、体が重くなる。自己嫌悪に罪悪感。ダメだ、オレは許させたらダメだ。一生を掛けて償わないといけないのに、こんな『多幸感』なんて感じたら………

「絶対に許さない。だからお前は、死ぬまで俺に尽くせ。いいな?」

 オレは頷いた。頷くしか無かった。

 ガレアンはオレに『自分の物だ』とマーキングするようにオレのうなじを噛んだ。絶対に治してはいけない、オレの罪の証しだ。

 オレは一生、死ぬまでガレアンに償い続けなければ。





 ーーーーーガレアンーーーーー





 運んだ物資の中に協力なフェロモンを放つものがあるのは想定外だった。鼻が慣れてマスクを外したのは失敗だったな。

 だがお陰でいい収穫はあった。


 可哀想な兄貴。簡単に快楽に負けて、無理矢理されて狂って、本当に可哀想に。だがこれは兄貴が悪いんだ。発情期の俺に近付いた兄貴が、ぐちゃぐちゃに泣く兄貴が悪い。



 最中の兄貴は言葉もまともに言えない程弱って、泣きながら嫌がったと思ったら今度は泣きながら悦んで。

 そんなの、興奮するに決まってる。



 可哀想な兄貴。その泣き顔が俺を掻き立てるとも知らずに俺の言動で簡単に落ちて。簡単に壊れそうなあの兄弟には出来ない、頑丈な兄貴だから出来ること。


 もっとイカレるくらいに、ぐっちゃぐちゃにしてやりたい……♡
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