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都市伝説のララの町!
93.ここから始まる不思議な人生を (完)
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ララの町に越して来て数ヶ月が経った。その頃には一日の流れなんかは固定され始めて、なんて事ない一日を過ごすようになった。
朝起きて朝食を食べたら仕事に行って、モンスターを狩って換金して帰り、風呂に入って夕食を食べて休む。
休むの中にえっちなことが含まれてるのは言うまでも無く。大体はみつ兄に抱かれるかみつ兄に尻で抱かれるかだけど、休みの日はたまにガルさんやメリストとシてたりもする。けど、みつ兄は本当に俺だけみたいだ。
そんな生活が当たり前になった頃、ちょっと変わった事と言えば俺とみつ兄に魔力が流れ始めたことだ。
この町に来てからメリストがずっと何かを調べていたけど、それは魔力の持たない俺とみつ兄に後から魔力が使えるように変えられないかというものだった。
やっぱりこの世界で魔力が無いのは不便らしい。使えないだけならたくさんいるけど、元から魔力を持たない人は力が付きづらく短命になりやすいらしい。環境的なものだからどうしようも無いが。
だからと言って自分の血を薬にして俺たちに飲ませてきたのは流石に驚いた。しっかりと血の匂いはするし、血の味もする。しかも量が小瓶一本分!血を出しすぎだ!
でもそんな身を削って(物理)作ってくれた薬を受け取らない訳もなく、なんとか一気飲みして流し込んだ。
それからは俺たちも魔力を感じられるようになり、更に少しなら使えるようになった。みつ兄は食事に魔力を入れることで回復薬のような効果を出し、俺は魔力を使えはしないものの感知できるようになった。
正直魔力はかなり便利で、感知できるようになってからモンスターの討伐数が跳ね上がった。本当にヒカルの影響かこの体は戦いに特化してきている。
そんなヒカルにもたまに会っては話をしてる。ヒカルは俺の思考は分からないけど見たり聞いたり食べたり触ったりと俺の経験したことは同時に感じているらしい。
つまりは…えっちなことをしてる時の感覚も共有してるわけで、最中の俺の言動や伝わってしまう感覚に精神的に幼いヒカルは興味を持ってしまったわけだ。
正直困った。いくら俺とは言えヒカルに覗かれてるような感覚だから羞恥心で頭が痛い。しかもヒカルは言わば精神体の状況で、ヒカルの感覚は俺には伝わってこない。つまり、俺の知らないうちにヒカルは思春期のように自慰にハマっていることを知るのはほとんど手遅れになってからだった。
まぁ、俺も人のこと言えないどころかもっと酷いから口出しはしないけど。
あと変わった事と言えば、みつ兄の髪が伸びたこととガルさんとメリストがちょっと仲良くなったこと。
みつ兄は髪を伸ばし始めた。ポニーテールに縛って、前髪は真ん中で分けている。短いのも似合ってたけど髪が伸びて大人の色気を感じるようになった。
家事も炊事もガルさんに教わりながら成長して、本当にいい兄と言うよりいい嫁って感じが高くなった気がする。そしてガルさんもこの家事のスキルはなんなんだ…。休みの日はケーキとか焼いてるし……。
それとガルさんとメリストの様子が少し変わった。相変わらず口論は絶えないけど、なんていうか距離が近くなった。素直になれない普通の兄弟みたいだ。
メリストがダル絡みして、ガルさんがそれをあしらう。二人とも本気の喧嘩はしないし、なんだかんだメリストってガルさんのこと好きだよなーとか思いながら、メリストの腹に膝蹴りを入れられるのをよく見かける。
仲、良いんだよな……?
俺は個人は背が伸びたり体力が付いたりと変化はその程度だ。まだ十六歳だし、まだまだ変わっていくだろうけどこの生活は変わらないでいて欲しい。
働いて疲れて、甘えて甘えられて、遊んで、勉強して、また働いて……。ゲームの世界なんて普通じゃ無い場所だけど、なんてことない生活を、なんてことない人生をこれから謳歌して行けたらいいな。
朝起きて朝食を食べたら仕事に行って、モンスターを狩って換金して帰り、風呂に入って夕食を食べて休む。
休むの中にえっちなことが含まれてるのは言うまでも無く。大体はみつ兄に抱かれるかみつ兄に尻で抱かれるかだけど、休みの日はたまにガルさんやメリストとシてたりもする。けど、みつ兄は本当に俺だけみたいだ。
そんな生活が当たり前になった頃、ちょっと変わった事と言えば俺とみつ兄に魔力が流れ始めたことだ。
この町に来てからメリストがずっと何かを調べていたけど、それは魔力の持たない俺とみつ兄に後から魔力が使えるように変えられないかというものだった。
やっぱりこの世界で魔力が無いのは不便らしい。使えないだけならたくさんいるけど、元から魔力を持たない人は力が付きづらく短命になりやすいらしい。環境的なものだからどうしようも無いが。
だからと言って自分の血を薬にして俺たちに飲ませてきたのは流石に驚いた。しっかりと血の匂いはするし、血の味もする。しかも量が小瓶一本分!血を出しすぎだ!
でもそんな身を削って(物理)作ってくれた薬を受け取らない訳もなく、なんとか一気飲みして流し込んだ。
それからは俺たちも魔力を感じられるようになり、更に少しなら使えるようになった。みつ兄は食事に魔力を入れることで回復薬のような効果を出し、俺は魔力を使えはしないものの感知できるようになった。
正直魔力はかなり便利で、感知できるようになってからモンスターの討伐数が跳ね上がった。本当にヒカルの影響かこの体は戦いに特化してきている。
そんなヒカルにもたまに会っては話をしてる。ヒカルは俺の思考は分からないけど見たり聞いたり食べたり触ったりと俺の経験したことは同時に感じているらしい。
つまりは…えっちなことをしてる時の感覚も共有してるわけで、最中の俺の言動や伝わってしまう感覚に精神的に幼いヒカルは興味を持ってしまったわけだ。
正直困った。いくら俺とは言えヒカルに覗かれてるような感覚だから羞恥心で頭が痛い。しかもヒカルは言わば精神体の状況で、ヒカルの感覚は俺には伝わってこない。つまり、俺の知らないうちにヒカルは思春期のように自慰にハマっていることを知るのはほとんど手遅れになってからだった。
まぁ、俺も人のこと言えないどころかもっと酷いから口出しはしないけど。
あと変わった事と言えば、みつ兄の髪が伸びたこととガルさんとメリストがちょっと仲良くなったこと。
みつ兄は髪を伸ばし始めた。ポニーテールに縛って、前髪は真ん中で分けている。短いのも似合ってたけど髪が伸びて大人の色気を感じるようになった。
家事も炊事もガルさんに教わりながら成長して、本当にいい兄と言うよりいい嫁って感じが高くなった気がする。そしてガルさんもこの家事のスキルはなんなんだ…。休みの日はケーキとか焼いてるし……。
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メリストがダル絡みして、ガルさんがそれをあしらう。二人とも本気の喧嘩はしないし、なんだかんだメリストってガルさんのこと好きだよなーとか思いながら、メリストの腹に膝蹴りを入れられるのをよく見かける。
仲、良いんだよな……?
俺は個人は背が伸びたり体力が付いたりと変化はその程度だ。まだ十六歳だし、まだまだ変わっていくだろうけどこの生活は変わらないでいて欲しい。
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