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春の大陸の最奥へ!
69.花だらけの春の大陸、到着!
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ついに到着した春の大陸。船を下りてすぐのところにある花時計の近くに屯ってこれからの事を簡単に話していた。
「この近くに僕の知人が営む宿があるんだ。今日はもう夕方だし、そこで一泊して明日から動こう」
ゲンが勝手に仕切ってるけど旅慣れてるだけあってスムーズに宿泊場所が決定した。
向かった宿は俺も知ってるところで、ゲーム内でも入ることのできるところだ。ホワイトウッドで造られた綺麗な宿。
ここは確か各部屋に温泉があって、そこには花びらが浮かべられている。入るだけで体力を全回復する花の浮かんだ温泉…正直気になる。
受け付けで手続きをするゲン…さん。受け付けの綺麗なお姉さんとは知り合いみたいだ。
「あら、ゲンじゃない。その方たちはお友達かしら?」
ん……?お姉さん、にしては声が低い………。ゲームだと受け付けの人は違う人だったと思うし、十年経って交代していてもおかしくは無い。でもモブのビジュアルじゃない受け付けだな、この人。
まぁ、いっか。
「まぁね。僕は旅の護衛をしているんだ」
「そうなのね。……ところで、そこのオオカミさん具合が悪そうだけど?」
え?あっ!ガルさんがいつにも増して険しい顔してる!そう言えばここの空気は俺でも甘い匂いが強く感じる。ガルさんにとっては相当キツいんじゃ……。って思ったらやっぱりそうだったみたいで、早く部屋に行って休ませることにした。
やっぱり狼にこの大陸の匂いはキツいみたいで、ガルさんは匂いを抑えるための黒いマスクを着けて休んだ。
部屋は和風で、畳に背の低いベッドが並べられている。二人部屋と三人部屋を取って、今は三人部屋に全員集合している。
「悪いな、迷惑かけた」
「いいからテメェは休んでろ」
「ごめんガルさん、匂いのこと考えてなくて…」
どうしよう、この大陸はガルさんには酷かもしれない。今から目的地を変える?でも、どこに行けばいいんだろう。
「……マスクのおかげで今はそこまで辛くない。少しすれば慣れんだろ」
「本当に?」
「あぁ、だからお前が非を感じることは無ぇよ」
そう言って俺の頭をポンポンと撫でたガルさん。まだ顔色悪いくせに…。ベッドに座るガルさんの横にメリストが座り、メリストはガルさんの頭を軽く撫でて抱き寄せた。それだけでガルさんは脱力してメリストに寄りかかった。
「ゲンとやら、ここには詳しいんだろ?ガレアンはオレが見てるから二人を観光に連れてってやれ」
「分かったよ」
ガルさんは心配だけど俺に出来ることもないし、今はメリストの言う通りにしよう。
……いや、気持ちを入れ替えないと!種族の壁なんて初めて感じる訳じゃ無し!そういうものだから仕方ないし、対処する術が無いわけでも無いからメリストに任せて俺たちは春の大陸の観光だ!みつ兄に見せたいものだってたくさんあるしね。
ゲンさんの案内で港町の観光に回った。
……それにしても、ゲームで普通に呼び捨てにしてたキャラをさん付けしないとなのってちょっと違和感。メリストは呼び捨てだけど。ゲームだと子供のキャラが大人になってるから呼び捨てなんてとても出来ない。同年代ならまだ砕けた感じで話せたかもしれないけど。
「さて、どこから案内しようかな」
「はーい、何か名物とかってありますかー?」
「お、いい質問だねコウセイ君。コホン、この港町の名物と言えば花橋のコンサート!大きな橋がそのままステージになって音楽隊がコンサートをするのさ!」
ちょっとした茶番を含んで目当てのものを聞き出した。そうそれ!みつ兄を連れて行きたかったやつ!みつ兄もよく音楽を聴いたり鼻歌を歌ったりしてたから、そういうの好きかなって思ったんだよね!
「コンサート…!」
やっぱり食いついた!すごく気になってそうにソワソワして目を輝かせている。
「それじゃあそこに行こう!ゲンさん、案内をお願いします!」
「うん、任せて!」
みつ兄と手を繋いで先に行くゲンさんに着いて行った。
しばらく進むと大きな橋が見えてきた。赤と白の橋のあちこちに花が飾られていて、橋の周りでは花びらが舞っている。周りの人たちも音楽を聴いたり踊ったりと楽しそうだ。
「「わぁ……!」」
ゲームで知ってたとは言え、生演奏を聴くのも肉眼で見るのも新しい感動がある。そのまま長い演奏に区切りが付くまで、みつ兄と手を繋いだままステージに釘付けになった。
気が付けばあっという間に夕方になった。演奏者が交代しようってタイミングで俺たちはタイムオーバー。宿に戻ることになった。
「コンサート、気に入ったみたいだね。でも、ここのご飯は美味しいだけじゃなくて目でも楽しめるから、もう戻って夕飯にしようか」
なんか…ゲンさんって子供の扱いが上手そうだな。俺たちそこまで子供じゃ無いんだけどな。
それでも目で楽しめるメニューは気になるから簡単に従って宿に戻った。
戻った頃にはガルさんも体調が良くなったみたいで、部屋の中ではマスクを取っている。どうやら匂いを抑える道具を部屋に置いてもらったらしい。
「「ただいま!」」
「ん、おかえり。どうやら楽しんできたみたいだな」
「いいタイミングだな!これから部屋に飯を持ってきてくれるらしいぞ!」
お、本当にいいタイミング!夕飯を楽しみにしながらドアの近くで消臭スプレーを服に掛けた。あっという間に花の匂いは消えてちょっと寂しい感じもするけど、ガルさんに我慢させるのは嫌だからな。
「悪いな、俺のせいで迷惑かけて」
「ガルさんは悪く無いよ。種族差ばっかはどうしようも無いって」
「そうです、僕たちが勝手にしてるだけなので気にしないでくださいよ」
匂いが消えた事を確認して、ソファーみたいな座席に座った。
食事を待ってる間に部屋割りを決めることになったけど、それぞれ意見がバラバラと言うかこだわりが強くてなかなか決まらない。
ガルさんはメリストとゲンさんと同室は嫌だと言う。みつ兄と俺は俺たちで同じ部屋がいいと言った。メリストはゲンさんと同室は嫌だと言う。ゲンさんはメリストは監視のため三人部屋に泊まらせるべきと言う。
……無理だな。全員の意見は入れられない。誰かしら妥協しないといけないのは確実だ。
メリストもガルさんもゲンさんと同室が嫌なら、二人が同室になるしか無い。ガルさんが妥協してメリストと同室でいいと言った。ただゲンさんは二人を信用していないから、見張りとして俺かみつ兄のどちらかを二人と同室にするべきと言った。『それなら』と、みつ兄はメリストと同室を避けた。
結果的に二人部屋にみつ兄とゲンさん、三人部屋に俺とガルさんとメリストに別れることになった。みつ兄と花の浮かんだ温泉に入りたかったけど、また機会があれば、かな。
そんなこんなで部屋分けが決まったところで夕飯が運ばれて来た。大きな机いっぱいに並べられた華やかな食事は、本当に花がたくさん入っている。春の大陸だと野菜と一緒に食用の花を食べるって知ってたけど、これは圧巻だ。
他にも肉や刺身も花のように盛り付けられていたり、煮凝りに不思議な模様が浮かんでいたり、盛り付けの一つ一つに芸術の大陸らしさがある。
味ももちろん美味しくて、この世界でも和食が食べられて嬉しい。出汁入りの味噌汁とか刺身用の醤油とか、この世界でも作られてるんだな。
夏の大陸だと汁物はコンソメ系か出汁系、ミルク系がほとんどだったから久しぶりの味噌汁にホッとする。
全部食べ終わって、満腹になったところでみつ兄とゲンさんは隣の二人部屋に移った。本当に、いつになったらみつ兄と同じ部屋に泊まれるんだろう。アッサの宿では四人で一部屋だったけど、一緒に寝たのはメリストだったし。
早く明日にならないかな。もっとみつ兄と一緒にいたいよ。
そう思っていたが、これから『あんなこと』があるなんて予想もしてなかった。
「この近くに僕の知人が営む宿があるんだ。今日はもう夕方だし、そこで一泊して明日から動こう」
ゲンが勝手に仕切ってるけど旅慣れてるだけあってスムーズに宿泊場所が決定した。
向かった宿は俺も知ってるところで、ゲーム内でも入ることのできるところだ。ホワイトウッドで造られた綺麗な宿。
ここは確か各部屋に温泉があって、そこには花びらが浮かべられている。入るだけで体力を全回復する花の浮かんだ温泉…正直気になる。
受け付けで手続きをするゲン…さん。受け付けの綺麗なお姉さんとは知り合いみたいだ。
「あら、ゲンじゃない。その方たちはお友達かしら?」
ん……?お姉さん、にしては声が低い………。ゲームだと受け付けの人は違う人だったと思うし、十年経って交代していてもおかしくは無い。でもモブのビジュアルじゃない受け付けだな、この人。
まぁ、いっか。
「まぁね。僕は旅の護衛をしているんだ」
「そうなのね。……ところで、そこのオオカミさん具合が悪そうだけど?」
え?あっ!ガルさんがいつにも増して険しい顔してる!そう言えばここの空気は俺でも甘い匂いが強く感じる。ガルさんにとっては相当キツいんじゃ……。って思ったらやっぱりそうだったみたいで、早く部屋に行って休ませることにした。
やっぱり狼にこの大陸の匂いはキツいみたいで、ガルさんは匂いを抑えるための黒いマスクを着けて休んだ。
部屋は和風で、畳に背の低いベッドが並べられている。二人部屋と三人部屋を取って、今は三人部屋に全員集合している。
「悪いな、迷惑かけた」
「いいからテメェは休んでろ」
「ごめんガルさん、匂いのこと考えてなくて…」
どうしよう、この大陸はガルさんには酷かもしれない。今から目的地を変える?でも、どこに行けばいいんだろう。
「……マスクのおかげで今はそこまで辛くない。少しすれば慣れんだろ」
「本当に?」
「あぁ、だからお前が非を感じることは無ぇよ」
そう言って俺の頭をポンポンと撫でたガルさん。まだ顔色悪いくせに…。ベッドに座るガルさんの横にメリストが座り、メリストはガルさんの頭を軽く撫でて抱き寄せた。それだけでガルさんは脱力してメリストに寄りかかった。
「ゲンとやら、ここには詳しいんだろ?ガレアンはオレが見てるから二人を観光に連れてってやれ」
「分かったよ」
ガルさんは心配だけど俺に出来ることもないし、今はメリストの言う通りにしよう。
……いや、気持ちを入れ替えないと!種族の壁なんて初めて感じる訳じゃ無し!そういうものだから仕方ないし、対処する術が無いわけでも無いからメリストに任せて俺たちは春の大陸の観光だ!みつ兄に見せたいものだってたくさんあるしね。
ゲンさんの案内で港町の観光に回った。
……それにしても、ゲームで普通に呼び捨てにしてたキャラをさん付けしないとなのってちょっと違和感。メリストは呼び捨てだけど。ゲームだと子供のキャラが大人になってるから呼び捨てなんてとても出来ない。同年代ならまだ砕けた感じで話せたかもしれないけど。
「さて、どこから案内しようかな」
「はーい、何か名物とかってありますかー?」
「お、いい質問だねコウセイ君。コホン、この港町の名物と言えば花橋のコンサート!大きな橋がそのままステージになって音楽隊がコンサートをするのさ!」
ちょっとした茶番を含んで目当てのものを聞き出した。そうそれ!みつ兄を連れて行きたかったやつ!みつ兄もよく音楽を聴いたり鼻歌を歌ったりしてたから、そういうの好きかなって思ったんだよね!
「コンサート…!」
やっぱり食いついた!すごく気になってそうにソワソワして目を輝かせている。
「それじゃあそこに行こう!ゲンさん、案内をお願いします!」
「うん、任せて!」
みつ兄と手を繋いで先に行くゲンさんに着いて行った。
しばらく進むと大きな橋が見えてきた。赤と白の橋のあちこちに花が飾られていて、橋の周りでは花びらが舞っている。周りの人たちも音楽を聴いたり踊ったりと楽しそうだ。
「「わぁ……!」」
ゲームで知ってたとは言え、生演奏を聴くのも肉眼で見るのも新しい感動がある。そのまま長い演奏に区切りが付くまで、みつ兄と手を繋いだままステージに釘付けになった。
気が付けばあっという間に夕方になった。演奏者が交代しようってタイミングで俺たちはタイムオーバー。宿に戻ることになった。
「コンサート、気に入ったみたいだね。でも、ここのご飯は美味しいだけじゃなくて目でも楽しめるから、もう戻って夕飯にしようか」
なんか…ゲンさんって子供の扱いが上手そうだな。俺たちそこまで子供じゃ無いんだけどな。
それでも目で楽しめるメニューは気になるから簡単に従って宿に戻った。
戻った頃にはガルさんも体調が良くなったみたいで、部屋の中ではマスクを取っている。どうやら匂いを抑える道具を部屋に置いてもらったらしい。
「「ただいま!」」
「ん、おかえり。どうやら楽しんできたみたいだな」
「いいタイミングだな!これから部屋に飯を持ってきてくれるらしいぞ!」
お、本当にいいタイミング!夕飯を楽しみにしながらドアの近くで消臭スプレーを服に掛けた。あっという間に花の匂いは消えてちょっと寂しい感じもするけど、ガルさんに我慢させるのは嫌だからな。
「悪いな、俺のせいで迷惑かけて」
「ガルさんは悪く無いよ。種族差ばっかはどうしようも無いって」
「そうです、僕たちが勝手にしてるだけなので気にしないでくださいよ」
匂いが消えた事を確認して、ソファーみたいな座席に座った。
食事を待ってる間に部屋割りを決めることになったけど、それぞれ意見がバラバラと言うかこだわりが強くてなかなか決まらない。
ガルさんはメリストとゲンさんと同室は嫌だと言う。みつ兄と俺は俺たちで同じ部屋がいいと言った。メリストはゲンさんと同室は嫌だと言う。ゲンさんはメリストは監視のため三人部屋に泊まらせるべきと言う。
……無理だな。全員の意見は入れられない。誰かしら妥協しないといけないのは確実だ。
メリストもガルさんもゲンさんと同室が嫌なら、二人が同室になるしか無い。ガルさんが妥協してメリストと同室でいいと言った。ただゲンさんは二人を信用していないから、見張りとして俺かみつ兄のどちらかを二人と同室にするべきと言った。『それなら』と、みつ兄はメリストと同室を避けた。
結果的に二人部屋にみつ兄とゲンさん、三人部屋に俺とガルさんとメリストに別れることになった。みつ兄と花の浮かんだ温泉に入りたかったけど、また機会があれば、かな。
そんなこんなで部屋分けが決まったところで夕飯が運ばれて来た。大きな机いっぱいに並べられた華やかな食事は、本当に花がたくさん入っている。春の大陸だと野菜と一緒に食用の花を食べるって知ってたけど、これは圧巻だ。
他にも肉や刺身も花のように盛り付けられていたり、煮凝りに不思議な模様が浮かんでいたり、盛り付けの一つ一つに芸術の大陸らしさがある。
味ももちろん美味しくて、この世界でも和食が食べられて嬉しい。出汁入りの味噌汁とか刺身用の醤油とか、この世界でも作られてるんだな。
夏の大陸だと汁物はコンソメ系か出汁系、ミルク系がほとんどだったから久しぶりの味噌汁にホッとする。
全部食べ終わって、満腹になったところでみつ兄とゲンさんは隣の二人部屋に移った。本当に、いつになったらみつ兄と同じ部屋に泊まれるんだろう。アッサの宿では四人で一部屋だったけど、一緒に寝たのはメリストだったし。
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