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春の大陸の最奥へ!
62.目的地までのルートを決めよう!
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みつ兄とメリストの部屋のドアを開けると、みつ兄が真っ直ぐ駆け寄って俺に抱きついてきた。ぐはっ…み、みつ兄、首はダメだろ……
「こう君、メリストさん怖いよ!」
「な、何があったんだ……」
「なんか急にジッと見つめてきて、何?って聞いたら「知らない方がいい」って言われた!」
わぁ、そりゃあ怖い。でもメリストが人に見えないものが見えるのは当然だしな…。だって呪術師だし。強い力を持った術者は呪いや感情が形として見える。もしかしたら、俺のみつ兄への気持ちが見えたのかもな。
……後でメリストに聞こう。みつ兄に何が見えたのかと、みつ兄が俺にかけた呪いがどうなってるのか。
「……幽霊でも憑いてたんじゃないか?」
「や、やめてよこう君!おお、お、おばけなんて、い、いないんだから………」
みつ兄、なんで死体には無反応なのにオバケは怖いんだよ。目に見えないオバケより目に見える死体の方が怖くないか?
「お前ら入り口で何してんだ?」
あ、メリスト。……がきた瞬間にみつ兄がびくってなった。そんなに怖い?脅かしすぎたかな。
「なんでも無いよ。とりあえず話し合いだっけ?する?」
「おう……って、ガレアンはどうした?」
あれ?そういえば来てない。すぐに来ると思ったんだけど…どうしたんだろう。
「様子見に行った方がいい?」
「いや、後から来るだろ。とりあえず入ったらどうだ?せっかくだし、あいつを待ってる間にお前らの故郷の話も聞きてぇ」
「あぁ、いいよ」
そんなこんなで、部屋のソファに座って簡潔に話した。異世界から来たことと、この世界の十年前のことが異世界で物語になっていること。ゲームとかの話はまた複雑になるから、こんな感じの説明でいいよな。
その話を聞いたメリストは頭にハテナを浮かべていた。まぁ、別の世界があるなんて言われても変な話だと思うよな。
「こことは別の世界で、クーターのことが物語になってる、ねぇ…。オレはその物語に出てきたのか?」
「名前と見た目だけ。登場したのはガルさんを攫った瞬間だけなんだよな」
「チョイ役かよ!つかお前よくそんなチョイを覚えてたな!」
いや、メリスト結構特徴的だぞ?派手な赤髪に顔に大きな傷、そして声がモブじゃない。それに一応、重要キャラ(ガレアン)を攫った張本人だし。印象これだけでそこそこ強くないか?
ちょうど話終わったところでガルさんが部屋に入ってきた。けど、どこか不機嫌そうだ。
「おい、窓を開けておけって言わなかったか?」
「あ、わり、忘れてた」
あ…そっか、人には分からないけど俺からフェロモンが出てるって言ってたもんな。換気をしないと匂いがキツいだろう。
メリストがさっさと窓を開けた。この部屋、一番端で良かったな。他の部屋はドアのガラス窓しか無いから換気をするにはドアを開けておくしか無い。
換気をしてしばらく経つまでガルさんは部屋に入ろうともしなかった。その時にドアの前からガルさんとゲンの声がしたから、鉢合わせて何か喋ってたのかもしれない。話終わってから部屋に入ってきたみたいだけど、どこか疲れてる?
「クソッ…あいつの価値観の押し付け本当に腹立つ……!」
うわぁ、ガルさんめっちゃ不機嫌。確かにゲームでもゲンは我が強くて周りを振り回してたけど、ガルさんとは本当に合わないんだろうな。あ、あれ?それじゃあ俺のわがままも腹立つってこと!?あ、後で謝らないと……。
「機嫌悪ぃとこ悪ぃが話し合い始めんぞー」
メリストの無理矢理が無かったら一生進まなかった気がする。俺もみつ兄もあの状態のガルさんは怖い。流石はメリスト…ってわけでも無いか。メリストもいっぱいいっぱいだ。ガルさんだけは本当に怒らせたらダメだな。
話し合いの内容の確認をするため、メリストはカバンからメモと羽ペンを取り出した。メモに素早くサラサラと文字を書いている。慣れてるなぁ。
『春の大陸到着後の行動』
お、凄いな。走り書きでも俺も読めるくらい綺麗だ。本当に性格以外欠点が無いな。
「で、コウセイ。ララの町は…」
「あ、待って。この話が他の人に聞かれるのはマズいかも……」
危ない危ない。あくまでこれは俺がゲームを見て知ったこと。他の人に簡単に教えたら町の人に迷惑が掛かる。それに、すぐ目の前の部屋がゲン、ララの町に行ったことがある人だし。
メリストはすぐに防音の水晶を起動した。メリストも持ってたんだ、この水晶。ガルさんも持ってるし、なんか常備品みたい。
「これでよし。じゃあ話してくれ。ララの町はどこにあってどう行くんだ?」
「ララの町は噂通り春の大陸の一番北の方にある。首都の北西、カノンの村のさらに北にある霧の森を抜けた場所。霧の中はコンパスが使えないから方角は間違えないようにまっすぐ進む必要がある」
「……行って、大丈夫なんだろうな?」
「ララの町は妖精が暮らす秘境。妖精の前で嘘を吐かずに無害であることを伝えれば大丈夫。妖精は嘘か真か分かるらしいから…嘘を吐いたら警戒されるか退治される」
これが俺の知る全てだ。本当なら迷い込んだ主人公たちが信用を得た後に種明かしされるんだけど…、これはチートだって怒られるかな。でもあの場所ならメリストを知る人は来ないし、みつ兄や俺に危害を加える人もいない。
「認めてさえ貰えれば、出入りも自由になって霧の影響も受けなくなる。俺が見た物語だと、ゲン・フィーフィ・メルト・ミレの四人はララの町に入って無事に戻っている」
「あの四人が行ってたのか!?」
名前を出した瞬間全身で驚いたガルさん。まぁ驚くよな。とりあえずその四人が主人公だと言って、進行をスムーズにした。毎回全員の名前出すと疲れるし。これで主人公たちで伝わる。
「本人たちの前では知らないふりはしてね。主人公たちは町を出る時に強く口止めされてるから。妖精の前でだけ隠せないけど、妖精になら異世界のことを教えても安全だと思うから、その時以外にララの町の名前も出さない方が良いかも」
ガルさんとメリストは何も言わずに神妙な面持ちで頷いた。みつ兄は…ちょっと怖がってる。まぁ、オカルト的なものだもんな。
場所と行き方を教えると、あとはガルさんとメリストがスラスラと予定を組んで行った。
ガルさんは夏の大陸を出るのは初めてらしいけど、メリストは行ったことが何度かあるみたいで、あっという間にルートを決めた。まぁ、俺もゲーム知識で手伝ったけど。
でも俺、プレイヤーじゃなくて見てただけなんだよな。実際にプレイしたわけじゃ無いから土地感とか道はちょっと分かりづらい。
「……おし、こんなもんか。最短で一週間、掛かっても一ヶ月ってとこか。分かっちゃいたが遠いな」
本当に遠いな…。ゲームだと時間の流れがリアルと違うから三日くらいで着くと思ってた。馬車を使えば町から町までの移動はスキップだったし。
「そんじゃあ確認するぞ。まず、明日の夕方に大陸に到着予定だな?そこから西にある町で一泊する。そこから北にある町に行くまで徒歩で二日、馬車を使えば一日あれば着く計算だ。次の町に着いたらまた一泊して………」
メリストの完璧に組まれたルートを確認した。本当にすごいな、馬車だけじゃ無くて天気やモンスターの流れまで計算に入れて複数のルートを思い描いている。
やばいな、メリストはクーターとか魔法生物とか関係無しに隔離しないといけないかもしれない。この記憶力と計算の速さは優秀すぎて、人間だったら重宝されてただろうな。誰だ、魔法生物は知能が低いとか言ったやつ。
予定が組めた後、昼食をみんなで食べた。そのままみつ兄とメリストの部屋で談笑をして、夕飯を食べた後はガルさんと自室に戻った。
なんだか結構楽しみかもしれないな、この旅。異世界ものの聖地巡礼で実際の場所に行くなんてあり得ないこと経験してるんだもんな、俺。
浮ついた気持ちでシャワーを浴びに行こうとすると、ガルさんに後ろから抱きしめられた。そういえば、なんか約束してたような…
「ついでに準備もして来い」
あ、あぁ…!そうだ、フェロモンを抑えるためにガルさんとえっちするんだった!正直ちょっと忘れてた、ごめんなさい!
浮ついた気持ちはあっという間に現実に戻された。俺はタオルと着替えを持ってシャワールームに逃げるように行った。
これから、みつ兄じゃ無い人に抱かれる、かぁ…。不貞行為に興奮するのはなんでだろう。分からないけど、今夜だけは考えることを止めるしか無さそうだ。
「こう君、メリストさん怖いよ!」
「な、何があったんだ……」
「なんか急にジッと見つめてきて、何?って聞いたら「知らない方がいい」って言われた!」
わぁ、そりゃあ怖い。でもメリストが人に見えないものが見えるのは当然だしな…。だって呪術師だし。強い力を持った術者は呪いや感情が形として見える。もしかしたら、俺のみつ兄への気持ちが見えたのかもな。
……後でメリストに聞こう。みつ兄に何が見えたのかと、みつ兄が俺にかけた呪いがどうなってるのか。
「……幽霊でも憑いてたんじゃないか?」
「や、やめてよこう君!おお、お、おばけなんて、い、いないんだから………」
みつ兄、なんで死体には無反応なのにオバケは怖いんだよ。目に見えないオバケより目に見える死体の方が怖くないか?
「お前ら入り口で何してんだ?」
あ、メリスト。……がきた瞬間にみつ兄がびくってなった。そんなに怖い?脅かしすぎたかな。
「なんでも無いよ。とりあえず話し合いだっけ?する?」
「おう……って、ガレアンはどうした?」
あれ?そういえば来てない。すぐに来ると思ったんだけど…どうしたんだろう。
「様子見に行った方がいい?」
「いや、後から来るだろ。とりあえず入ったらどうだ?せっかくだし、あいつを待ってる間にお前らの故郷の話も聞きてぇ」
「あぁ、いいよ」
そんなこんなで、部屋のソファに座って簡潔に話した。異世界から来たことと、この世界の十年前のことが異世界で物語になっていること。ゲームとかの話はまた複雑になるから、こんな感じの説明でいいよな。
その話を聞いたメリストは頭にハテナを浮かべていた。まぁ、別の世界があるなんて言われても変な話だと思うよな。
「こことは別の世界で、クーターのことが物語になってる、ねぇ…。オレはその物語に出てきたのか?」
「名前と見た目だけ。登場したのはガルさんを攫った瞬間だけなんだよな」
「チョイ役かよ!つかお前よくそんなチョイを覚えてたな!」
いや、メリスト結構特徴的だぞ?派手な赤髪に顔に大きな傷、そして声がモブじゃない。それに一応、重要キャラ(ガレアン)を攫った張本人だし。印象これだけでそこそこ強くないか?
ちょうど話終わったところでガルさんが部屋に入ってきた。けど、どこか不機嫌そうだ。
「おい、窓を開けておけって言わなかったか?」
「あ、わり、忘れてた」
あ…そっか、人には分からないけど俺からフェロモンが出てるって言ってたもんな。換気をしないと匂いがキツいだろう。
メリストがさっさと窓を開けた。この部屋、一番端で良かったな。他の部屋はドアのガラス窓しか無いから換気をするにはドアを開けておくしか無い。
換気をしてしばらく経つまでガルさんは部屋に入ろうともしなかった。その時にドアの前からガルさんとゲンの声がしたから、鉢合わせて何か喋ってたのかもしれない。話終わってから部屋に入ってきたみたいだけど、どこか疲れてる?
「クソッ…あいつの価値観の押し付け本当に腹立つ……!」
うわぁ、ガルさんめっちゃ不機嫌。確かにゲームでもゲンは我が強くて周りを振り回してたけど、ガルさんとは本当に合わないんだろうな。あ、あれ?それじゃあ俺のわがままも腹立つってこと!?あ、後で謝らないと……。
「機嫌悪ぃとこ悪ぃが話し合い始めんぞー」
メリストの無理矢理が無かったら一生進まなかった気がする。俺もみつ兄もあの状態のガルさんは怖い。流石はメリスト…ってわけでも無いか。メリストもいっぱいいっぱいだ。ガルさんだけは本当に怒らせたらダメだな。
話し合いの内容の確認をするため、メリストはカバンからメモと羽ペンを取り出した。メモに素早くサラサラと文字を書いている。慣れてるなぁ。
『春の大陸到着後の行動』
お、凄いな。走り書きでも俺も読めるくらい綺麗だ。本当に性格以外欠点が無いな。
「で、コウセイ。ララの町は…」
「あ、待って。この話が他の人に聞かれるのはマズいかも……」
危ない危ない。あくまでこれは俺がゲームを見て知ったこと。他の人に簡単に教えたら町の人に迷惑が掛かる。それに、すぐ目の前の部屋がゲン、ララの町に行ったことがある人だし。
メリストはすぐに防音の水晶を起動した。メリストも持ってたんだ、この水晶。ガルさんも持ってるし、なんか常備品みたい。
「これでよし。じゃあ話してくれ。ララの町はどこにあってどう行くんだ?」
「ララの町は噂通り春の大陸の一番北の方にある。首都の北西、カノンの村のさらに北にある霧の森を抜けた場所。霧の中はコンパスが使えないから方角は間違えないようにまっすぐ進む必要がある」
「……行って、大丈夫なんだろうな?」
「ララの町は妖精が暮らす秘境。妖精の前で嘘を吐かずに無害であることを伝えれば大丈夫。妖精は嘘か真か分かるらしいから…嘘を吐いたら警戒されるか退治される」
これが俺の知る全てだ。本当なら迷い込んだ主人公たちが信用を得た後に種明かしされるんだけど…、これはチートだって怒られるかな。でもあの場所ならメリストを知る人は来ないし、みつ兄や俺に危害を加える人もいない。
「認めてさえ貰えれば、出入りも自由になって霧の影響も受けなくなる。俺が見た物語だと、ゲン・フィーフィ・メルト・ミレの四人はララの町に入って無事に戻っている」
「あの四人が行ってたのか!?」
名前を出した瞬間全身で驚いたガルさん。まぁ驚くよな。とりあえずその四人が主人公だと言って、進行をスムーズにした。毎回全員の名前出すと疲れるし。これで主人公たちで伝わる。
「本人たちの前では知らないふりはしてね。主人公たちは町を出る時に強く口止めされてるから。妖精の前でだけ隠せないけど、妖精になら異世界のことを教えても安全だと思うから、その時以外にララの町の名前も出さない方が良いかも」
ガルさんとメリストは何も言わずに神妙な面持ちで頷いた。みつ兄は…ちょっと怖がってる。まぁ、オカルト的なものだもんな。
場所と行き方を教えると、あとはガルさんとメリストがスラスラと予定を組んで行った。
ガルさんは夏の大陸を出るのは初めてらしいけど、メリストは行ったことが何度かあるみたいで、あっという間にルートを決めた。まぁ、俺もゲーム知識で手伝ったけど。
でも俺、プレイヤーじゃなくて見てただけなんだよな。実際にプレイしたわけじゃ無いから土地感とか道はちょっと分かりづらい。
「……おし、こんなもんか。最短で一週間、掛かっても一ヶ月ってとこか。分かっちゃいたが遠いな」
本当に遠いな…。ゲームだと時間の流れがリアルと違うから三日くらいで着くと思ってた。馬車を使えば町から町までの移動はスキップだったし。
「そんじゃあ確認するぞ。まず、明日の夕方に大陸に到着予定だな?そこから西にある町で一泊する。そこから北にある町に行くまで徒歩で二日、馬車を使えば一日あれば着く計算だ。次の町に着いたらまた一泊して………」
メリストの完璧に組まれたルートを確認した。本当にすごいな、馬車だけじゃ無くて天気やモンスターの流れまで計算に入れて複数のルートを思い描いている。
やばいな、メリストはクーターとか魔法生物とか関係無しに隔離しないといけないかもしれない。この記憶力と計算の速さは優秀すぎて、人間だったら重宝されてただろうな。誰だ、魔法生物は知能が低いとか言ったやつ。
予定が組めた後、昼食をみんなで食べた。そのままみつ兄とメリストの部屋で談笑をして、夕飯を食べた後はガルさんと自室に戻った。
なんだか結構楽しみかもしれないな、この旅。異世界ものの聖地巡礼で実際の場所に行くなんてあり得ないこと経験してるんだもんな、俺。
浮ついた気持ちでシャワーを浴びに行こうとすると、ガルさんに後ろから抱きしめられた。そういえば、なんか約束してたような…
「ついでに準備もして来い」
あ、あぁ…!そうだ、フェロモンを抑えるためにガルさんとえっちするんだった!正直ちょっと忘れてた、ごめんなさい!
浮ついた気持ちはあっという間に現実に戻された。俺はタオルと着替えを持ってシャワールームに逃げるように行った。
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