【完】ゲームの世界で美人すぎる兄が狙われているが

輝石玲

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孤児院での生活

20.ある意味初めてで緊張する ❇︎

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 夕飯も食べ終わり、風呂も入った。あとはもう寝るだけ。……そう、寝るだけだ。

 ガルさんのもう一つのお節介で、バスタオルを多めに借りた。ベッドシーツを汚すわけにはいかないからベッドに敷いて、手の届かないところにうさぎの水晶を置く。水晶が薄くピンクに光っているのが、魔法が発動している合図だ。



 やばい、心臓がバクバクする。予告ありでこんなことするなんて初めてだから、今日一日中ずっと緊張していた。どうすればいいか、頭が真っ白で何も考えられない俺は、みつ兄に言われるがままベッドの端に座った。そのまま触れるだけのキスをすると、二人とも顔が真っ赤になる。流れるようにみつ兄の口内に舌を入れると、簡単に甘い声を出すようになった。

「ふっ、ん……。……は、こう君、これだけで勃っちゃったの?」
「……悪い?」
「全然、兄さんでこんなに興奮して、すっごく嬉しいよ…♡」

 キスを再開すると、みつ兄は俺のちんこを取り出して先端を弄ぶ。部分的に刺激を与えられるこの感覚は気持ち良すぎて、じわじわと押し寄せる波がクセになりそうだ。

「こう君、コレ、兄さんにどうして欲しい?」
「どう…………」
「なんだってしてあげるよ。撫でてあげる?根本から絞ってみる?」

 そう笑いながら、言葉にした事を実行していくみつ兄。優しく指先で撫でられたと思うと、そのままゆっくりと扱き始めた。

「っあ、ダメ、それすぐ…イっ………」
「まだだぁめ♡」

 じわじわと絶頂感を感じていたところで、みつ兄はイタズラっぽく手を離した。ギリギリの快感に腰が浮きそうになる。頭がクラクラする、体がずっと強張って震える、何も考えられなくなる。出したい、イきたい、気持ちよくなりたい。そんな事ばっか頭を埋め尽くす。

「ふふっ、いい顔。情けなくて可愛い顔してるね、こう君♡」
「にぃ、っ我慢…出来ない………!」
「うん、いいよ♡こう君ってば元気なんだから、いっぱい出しておかないとゴムがいくつあっても足りなくなりそうだもんね。とりあえず今は……」

 みつ兄は俺の足元にしゃがむと、そのまま一気に奥まで咥えた。みつ兄の口の中、あっつい……!舌がぬるぬるして、喉の方がキツくて、このまま出したい……!
 みつ兄が喉を締めて軽く吸うと、俺は簡単にそのまま射精した。完全に無意識の行動だったけど、片手でみつ兄の頭を押さえつけて逃げられないようにしたまま、一番奥にたっぷりと出した。

「はっ、はーーっ……、とまんな………」
「…っぷは、お、溺れるかと思ったよ………」

 全部飲み干し、口の中で糸を引くみつ兄。何を思ったのか俺はみつ兄の口に親指を突っ込んで、そのまま何度もぐちゃぐちゃと舌を押した。

「ひぁっ…、こ…くん…?あっ、やぁ………」
「みつ兄、もっかい口でしてくれる…?」

 ……俺も、理性は消えてるみたいだ。自分でもとんでもないことしてる自覚はある。でも、みつ兄を泣かせたく無い俺が、みつ兄の潤んだ瞳に欲が出てることは確かで。本当に意味がわからない。
 みつ兄は俺の頼みを聞いてくれて、もう一度口でしてくれた。が、さっきまでの余裕は無くなり、目がとろけている。今度は深くは咥えずに、根元を手で扱きながら先端を口に含んで舐めまわした。

「はっ、あぁ……♡きもち…、すぐ、出そうっ………!」

 俺が出そうだと言うと、みつ兄は先端ので出口をちゅうちゅうと吸った。そのまま促されるように射精するとみつ兄は口を開け、口内に精液が吸い込まれるように入っていくのが見える。それを全部飲むと、みつ兄はもう一度口付け残りを吸い出した。
 ……分かってたけどさ、みつ兄やっぱ上手いんだよな。俺は気持ちいい思いしてるけど、それでも思うところはある。やっぱり俺が頑張って上書きしないとな。

「……みつ兄、服脱いでベッドで四つん這いになって」
「うん……♡」

 みつ兄が俺の指示通りに全ての服を脱いでベッドに四つん這いになる間に、ガルさんに貰った紐を口に入れて溶かした。
 四つん這いにさせて良かったな。口から白くてドロドロしたものを出すなんて、みつ兄がすればえっちに見えても俺がするのは恥ずかしい。顔を見られないのは結構利点があるかも?なんて思ったけど、みつ兄の顔が見えないのはやっぱり嫌だ。

「やっぱりこっち向いて」
「うん……。は、恥ずかしい、な……」

 いやだから散々えっちなことしておいて何を(略)。
 潤滑剤の付いた手でみつ兄の尻を解す。ぬるぬるして滑りがいいからと言うのもあるのだろう。が、あまりにも簡単に指を二本、三本と咥えるのは複雑な気持ちになる。

「みつ兄、気持ちいい?」
「んっ…♡こう、くんの…っゆび、かたく…て、ぐちゃぐちゃ…きもちぃ……♡」

 あ゛ぁーーもぉ゛ーーー!なんつー顔で、なんつー声で言ってるんだーー!
 おかしいな…俺、清楚系がタイプだったはずなんだけどな……。なんでこんないやらしい兄で興奮してるんだろう。美人で可愛いみつ兄はキュンってなるけど、こんなに淫らでえっちなみつ兄を見てると心臓が握りつぶされたみたいにギュンッ!ってなる。
 そのまま平常心を装って昨日みつ兄が良さそうにしてたところで指を曲げた。その時に触れたしこりを押したり擦ったりすると、みつ兄は明らかに声色を変えた。

「あっ、そこ、だめぇ……!やら、っもう…イっちゃ………あ、あぁ……っ♡」

 しこりばかり触れていると、急に中がビックリするほど締められた。き、キツすぎる……。すごい痙攣でイったのかと思ったけど、見てみると射精はしてない。でもイった時みたいな反応はしてるんだけどな………。

「はっ、はーー………♡こう君に、女の子でイかされちゃった……♡」
「え?どう言うこと?」

 結局イってたのか?あまりにも知識が無さすぎてちんぷんかんぷんな俺に、みつ兄はそっと耳元で説明した。

「あのね、出さないでお尻でイクことを、メスイキって言うんだよ♡」
「め………え?」

 な、何それ。そんな事があるの?え、じゃあ今、みつ兄は尻で女の子みたいに絶頂したと……?そ、そんなことができるんだ…。

「こう君、なぁんも知らないもんね?今度、兄さんが色々と教えてあげるね。だから今は………早く来て欲しいな♡」

 みつ兄は枕元からゴムを取ると、外装をぴりりと破いて起き上がった。そのまま何も言わずに流れるように俺のちんこに着けているが、どこか楽しそうだ。せめてこれは自分で着けたかった…。

「ふふっ、兄さんも実物は初めて見るなぁ…。思ったより伸びないんだね。世界が違うからなのかな?それとも元の世界でもこんなもの?」
「俺が知るわけ無いじゃん……」

 く、くすぐったい……。みつ兄、絶対わざと刺激を与えて来てる。なんでゴム着けるだけなのにそんなに強く握るんだ……。

「ん、出来た♡どうする?こう君が動く?それとも兄さんが上に乗って動こっか?」
「俺が動く」

 若干キレ気味にみつ兄を押し倒し、みつ兄の脚を持って入り口にそっと押し当てた。何これ…体ビックリするほど柔らかいし、当ててるだけでずっと下の口がパクパクしてる。その動きに合わせるようにゆっくりと挿入れていくが、潤滑剤のぬめりで途中からはずるりと奥まで入った。
 やっぱり…中がうねって熱くて気持ちいい。でも、今日は昨日と違って俺がみつ兄を気持ちよくする番だ。すぐに堕ちてへばんないように、有り余る体力でなんとかリードしたい。

「あっ……♡こう君の、おっきぃの、きた……♡」
「…みつ兄のと大きさそんなに変わらないけどな。とりあえず動くから、痛かったり苦しかったりしたらすぐに言って」

 お、今の結構上手にリード出来たんじゃない?まぁリードって言うかカッコつけみたいだけど。
 最初はゆっくりと浅く奥を擦った。奥の壁をトントンと突かれるのが好きみたいで、たまに腰を持って奥に押し付けると気の抜けた声が聞こえてくる。それから少しずつスピードを上げて、指で解した時に触れたしこりの辺りを押すように動いてみた。

「ぅあっ、こ…くんっ……♡はっ、うそつき…!ぜったい、っあ…、は、はじめてじゃ、ないっ……♡」
「あぁ、初めては昨日、みつ兄に奪われたからな」

 って言うか、みつ兄は事情が事情とは言え、十五歳で未経験は普通だからな?むしろこの歳で経験豊富は俺からすればあり得ない。
 でも、そう言われるってことは上手く出来てるのかな。……なんて冷静を装っているところですいません、もう限界が近いです。みつ兄より先に俺がイきそう……

「ひぁっ…♡い、く…、こうくん、もぉ……、イっ………!」
「っ、俺も………」

 あ、あぶねー…。みつ兄より先にイクとかいう失態を昨日に続いて今日もするかと思った。まぁ、ほぼ同時だったけどそれなら…いいよね?

「こう君も、いま、イった……?」
「まぁ、みつ兄の中気持ち良かったから………」
「ふふっ、嬉しいなぁ…。ねぇ、もう一回する?」

 あ……、これ、空になるまで終わらないやつだ………。まぁでもみつ兄のために頑張るか。




 結局、翌日のゴミ箱にはたくさんのティッシュと五つの使用済みのゴムが捨てられていた。最初から使いすぎでは………。
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