【完】ゲームの世界で美人すぎる兄が狙われているが

輝石玲

文字の大きさ
上 下
20 / 95
孤児院での生活

20.ある意味初めてで緊張する ❇︎

しおりを挟む
 夕飯も食べ終わり、風呂も入った。あとはもう寝るだけ。……そう、寝るだけだ。

 ガルさんのもう一つのお節介で、バスタオルを多めに借りた。ベッドシーツを汚すわけにはいかないからベッドに敷いて、手の届かないところにうさぎの水晶を置く。水晶が薄くピンクに光っているのが、魔法が発動している合図だ。



 やばい、心臓がバクバクする。予告ありでこんなことするなんて初めてだから、今日一日中ずっと緊張していた。どうすればいいか、頭が真っ白で何も考えられない俺は、みつ兄に言われるがままベッドの端に座った。そのまま触れるだけのキスをすると、二人とも顔が真っ赤になる。流れるようにみつ兄の口内に舌を入れると、簡単に甘い声を出すようになった。

「ふっ、ん……。……は、こう君、これだけで勃っちゃったの?」
「……悪い?」
「全然、兄さんでこんなに興奮して、すっごく嬉しいよ…♡」

 キスを再開すると、みつ兄は俺のちんこを取り出して先端を弄ぶ。部分的に刺激を与えられるこの感覚は気持ち良すぎて、じわじわと押し寄せる波がクセになりそうだ。

「こう君、コレ、兄さんにどうして欲しい?」
「どう…………」
「なんだってしてあげるよ。撫でてあげる?根本から絞ってみる?」

 そう笑いながら、言葉にした事を実行していくみつ兄。優しく指先で撫でられたと思うと、そのままゆっくりと扱き始めた。

「っあ、ダメ、それすぐ…イっ………」
「まだだぁめ♡」

 じわじわと絶頂感を感じていたところで、みつ兄はイタズラっぽく手を離した。ギリギリの快感に腰が浮きそうになる。頭がクラクラする、体がずっと強張って震える、何も考えられなくなる。出したい、イきたい、気持ちよくなりたい。そんな事ばっか頭を埋め尽くす。

「ふふっ、いい顔。情けなくて可愛い顔してるね、こう君♡」
「にぃ、っ我慢…出来ない………!」
「うん、いいよ♡こう君ってば元気なんだから、いっぱい出しておかないとゴムがいくつあっても足りなくなりそうだもんね。とりあえず今は……」

 みつ兄は俺の足元にしゃがむと、そのまま一気に奥まで咥えた。みつ兄の口の中、あっつい……!舌がぬるぬるして、喉の方がキツくて、このまま出したい……!
 みつ兄が喉を締めて軽く吸うと、俺は簡単にそのまま射精した。完全に無意識の行動だったけど、片手でみつ兄の頭を押さえつけて逃げられないようにしたまま、一番奥にたっぷりと出した。

「はっ、はーーっ……、とまんな………」
「…っぷは、お、溺れるかと思ったよ………」

 全部飲み干し、口の中で糸を引くみつ兄。何を思ったのか俺はみつ兄の口に親指を突っ込んで、そのまま何度もぐちゃぐちゃと舌を押した。

「ひぁっ…、こ…くん…?あっ、やぁ………」
「みつ兄、もっかい口でしてくれる…?」

 ……俺も、理性は消えてるみたいだ。自分でもとんでもないことしてる自覚はある。でも、みつ兄を泣かせたく無い俺が、みつ兄の潤んだ瞳に欲が出てることは確かで。本当に意味がわからない。
 みつ兄は俺の頼みを聞いてくれて、もう一度口でしてくれた。が、さっきまでの余裕は無くなり、目がとろけている。今度は深くは咥えずに、根元を手で扱きながら先端を口に含んで舐めまわした。

「はっ、あぁ……♡きもち…、すぐ、出そうっ………!」

 俺が出そうだと言うと、みつ兄は先端ので出口をちゅうちゅうと吸った。そのまま促されるように射精するとみつ兄は口を開け、口内に精液が吸い込まれるように入っていくのが見える。それを全部飲むと、みつ兄はもう一度口付け残りを吸い出した。
 ……分かってたけどさ、みつ兄やっぱ上手いんだよな。俺は気持ちいい思いしてるけど、それでも思うところはある。やっぱり俺が頑張って上書きしないとな。

「……みつ兄、服脱いでベッドで四つん這いになって」
「うん……♡」

 みつ兄が俺の指示通りに全ての服を脱いでベッドに四つん這いになる間に、ガルさんに貰った紐を口に入れて溶かした。
 四つん這いにさせて良かったな。口から白くてドロドロしたものを出すなんて、みつ兄がすればえっちに見えても俺がするのは恥ずかしい。顔を見られないのは結構利点があるかも?なんて思ったけど、みつ兄の顔が見えないのはやっぱり嫌だ。

「やっぱりこっち向いて」
「うん……。は、恥ずかしい、な……」

 いやだから散々えっちなことしておいて何を(略)。
 潤滑剤の付いた手でみつ兄の尻を解す。ぬるぬるして滑りがいいからと言うのもあるのだろう。が、あまりにも簡単に指を二本、三本と咥えるのは複雑な気持ちになる。

「みつ兄、気持ちいい?」
「んっ…♡こう、くんの…っゆび、かたく…て、ぐちゃぐちゃ…きもちぃ……♡」

 あ゛ぁーーもぉ゛ーーー!なんつー顔で、なんつー声で言ってるんだーー!
 おかしいな…俺、清楚系がタイプだったはずなんだけどな……。なんでこんないやらしい兄で興奮してるんだろう。美人で可愛いみつ兄はキュンってなるけど、こんなに淫らでえっちなみつ兄を見てると心臓が握りつぶされたみたいにギュンッ!ってなる。
 そのまま平常心を装って昨日みつ兄が良さそうにしてたところで指を曲げた。その時に触れたしこりを押したり擦ったりすると、みつ兄は明らかに声色を変えた。

「あっ、そこ、だめぇ……!やら、っもう…イっちゃ………あ、あぁ……っ♡」

 しこりばかり触れていると、急に中がビックリするほど締められた。き、キツすぎる……。すごい痙攣でイったのかと思ったけど、見てみると射精はしてない。でもイった時みたいな反応はしてるんだけどな………。

「はっ、はーー………♡こう君に、女の子でイかされちゃった……♡」
「え?どう言うこと?」

 結局イってたのか?あまりにも知識が無さすぎてちんぷんかんぷんな俺に、みつ兄はそっと耳元で説明した。

「あのね、出さないでお尻でイクことを、メスイキって言うんだよ♡」
「め………え?」

 な、何それ。そんな事があるの?え、じゃあ今、みつ兄は尻で女の子みたいに絶頂したと……?そ、そんなことができるんだ…。

「こう君、なぁんも知らないもんね?今度、兄さんが色々と教えてあげるね。だから今は………早く来て欲しいな♡」

 みつ兄は枕元からゴムを取ると、外装をぴりりと破いて起き上がった。そのまま何も言わずに流れるように俺のちんこに着けているが、どこか楽しそうだ。せめてこれは自分で着けたかった…。

「ふふっ、兄さんも実物は初めて見るなぁ…。思ったより伸びないんだね。世界が違うからなのかな?それとも元の世界でもこんなもの?」
「俺が知るわけ無いじゃん……」

 く、くすぐったい……。みつ兄、絶対わざと刺激を与えて来てる。なんでゴム着けるだけなのにそんなに強く握るんだ……。

「ん、出来た♡どうする?こう君が動く?それとも兄さんが上に乗って動こっか?」
「俺が動く」

 若干キレ気味にみつ兄を押し倒し、みつ兄の脚を持って入り口にそっと押し当てた。何これ…体ビックリするほど柔らかいし、当ててるだけでずっと下の口がパクパクしてる。その動きに合わせるようにゆっくりと挿入れていくが、潤滑剤のぬめりで途中からはずるりと奥まで入った。
 やっぱり…中がうねって熱くて気持ちいい。でも、今日は昨日と違って俺がみつ兄を気持ちよくする番だ。すぐに堕ちてへばんないように、有り余る体力でなんとかリードしたい。

「あっ……♡こう君の、おっきぃの、きた……♡」
「…みつ兄のと大きさそんなに変わらないけどな。とりあえず動くから、痛かったり苦しかったりしたらすぐに言って」

 お、今の結構上手にリード出来たんじゃない?まぁリードって言うかカッコつけみたいだけど。
 最初はゆっくりと浅く奥を擦った。奥の壁をトントンと突かれるのが好きみたいで、たまに腰を持って奥に押し付けると気の抜けた声が聞こえてくる。それから少しずつスピードを上げて、指で解した時に触れたしこりの辺りを押すように動いてみた。

「ぅあっ、こ…くんっ……♡はっ、うそつき…!ぜったい、っあ…、は、はじめてじゃ、ないっ……♡」
「あぁ、初めては昨日、みつ兄に奪われたからな」

 って言うか、みつ兄は事情が事情とは言え、十五歳で未経験は普通だからな?むしろこの歳で経験豊富は俺からすればあり得ない。
 でも、そう言われるってことは上手く出来てるのかな。……なんて冷静を装っているところですいません、もう限界が近いです。みつ兄より先に俺がイきそう……

「ひぁっ…♡い、く…、こうくん、もぉ……、イっ………!」
「っ、俺も………」

 あ、あぶねー…。みつ兄より先にイクとかいう失態を昨日に続いて今日もするかと思った。まぁ、ほぼ同時だったけどそれなら…いいよね?

「こう君も、いま、イった……?」
「まぁ、みつ兄の中気持ち良かったから………」
「ふふっ、嬉しいなぁ…。ねぇ、もう一回する?」

 あ……、これ、空になるまで終わらないやつだ………。まぁでもみつ兄のために頑張るか。




 結局、翌日のゴミ箱にはたくさんのティッシュと五つの使用済みのゴムが捨てられていた。最初から使いすぎでは………。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

隠れヤンデレは自制しながら、鈍感幼なじみを溺愛する

知世
BL
大輝は悩んでいた。 完璧な幼なじみ―聖にとって、自分の存在は負担なんじゃないか。 自分に優しい…むしろ甘い聖は、俺のせいで、色んなことを我慢しているのでは? 自分は聖の邪魔なのでは? ネガティブな思考に陥った大輝は、ある日、決断する。 幼なじみ離れをしよう、と。 一方で、聖もまた、悩んでいた。 彼は狂おしいまでの愛情を抑え込み、大輝の隣にいる。 自制しがたい恋情を、暴走してしまいそうな心身を、理性でひたすら耐えていた。 心から愛する人を、大切にしたい、慈しみたい、その一心で。 大輝が望むなら、ずっと親友でいるよ。頼りになって、甘えられる、そんな幼なじみのままでいい。 だから、せめて、隣にいたい。一生。死ぬまで共にいよう、大輝。 それが叶わないなら、俺は…。俺は、大輝の望む、幼なじみで親友の聖、ではいられなくなるかもしれない。 小説未満、小ネタ以上、な短編です(スランプの時、思い付いたので書きました) 受けと攻め、交互に視点が変わります。 受けは現在、攻めは過去から現在の話です。 拙い文章ですが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 宜しくお願い致します。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

ヤンデレだらけの短編集

BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。 全8話。1日1話更新(20時)。 □ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡 □ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生 □アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫 □ラベンダー:希死念慮不良とおバカ □デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。 かなり昔に書いたもので芸風(?)が違うのですが、楽しんでいただければ嬉しいです!

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

処理中です...