【完】ゲームの世界で美人すぎる兄が狙われているが

輝石玲

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はじめまして見知った異世界!

15.初めてはお風呂で!? ❇︎

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 朝に二回、風呂で二回も出したのに未だ収まらない熱。俺はみつ兄の「収めてあげる」という言葉に踊らされて言う通りにした。地べたに座り、足を伸ばす。全裸で、しかも勃った状態で体が良く見えるように座るなんて羞恥でしかない。
 みつ兄の言われた通りの体制になると、みつ兄は俺の足に跨った。……嘘だよな?まさか、そんな。

 なんて嫌な予感は当たるもんで、みつ兄は跨ったまま腰を下ろした。

「あっ、ちょっと、みつ兄……!」
「大丈夫、兄さんに任せてね。自分で動くのは初めてだけど…きっと気持ちよくしてあげる」
「ひっ、あっ、うそっ……!」

 そのまま俺のちんこはみつ兄の尻に入った。ゆっくりと飲まれる感覚は今まで感じた事が無いくらい気持ちよくてクセになりそうだ。でも、それはマズい。

「大丈夫?キツく無い?」
「やっ…、だめっ、これだめっ……!」
「……気持ち良さそうだね。良かった♡」

 ま、まずい…。今少しでも動けば簡単にイっちゃいそうだ。でもそんな事言えない。だってカッコ悪いし…。かと言ってこのままみつ兄が動き始めれば結局すぐに出してカッコ悪いとこを見せることになる。それはなんとか避けないと…。

「ね、ねぇ、みつ兄、キス…したい」
「え?ふふっ、可愛いこと言うんだね。いいよ♡」

 そのまましばらくキスだけしてれば時間は稼げるだろうか。

 ……とか考えてたけどそれはミスだった。みつ兄は俺が望んだ通りにキスしてくれた。でも、そのために前屈みになった時にみつ兄の中が動いて刺激が来てしまった。あ、あぶなー………
 しかもキスだけでも気持ちいいし、みつ兄も気持ちいいのか無意識に腰をくねらせている。あっ、無理、これだけでイク。

「んっ、んぅっ………!……っあ、はぁ……♡」
「こう君…、これだけで兄さんのナカでイっちゃったんだ♡」
「あっ、ちがっ………その………」
「恥ずかしがらないで。兄さんでこんなに気持ちよくなってくれて嬉しいよ♡」

 そう言ってこめかみにキスしたみつ兄。こ、この兄は本当に……!結局また俺の俺が元気になっちゃったじゃん!

「もぉ、まだ出したりないの?しょうがないなぁ♡」
「っあ!」

 みつ兄は楽しそうに腰を動かし始めた。浅く早く動き、中は一層熱くキツくなる。だから、俺にはこの刺激は耐えられないって!

「やだっ、また、でるの……!」
「っいいよ♡いっぱい、出して………♡」
「ひぅっ、あっ、あぁっ………!」

 今日で…何回目だっけ?の、射精をして、頭の中も玉の中も空っぽになった。も、もう無理………場所が場所だし暑すぎて何も出来そうに無い…。
 俺が呼吸を整え始めたところでみつ兄は起き上がった。穴を塞ぐ栓になっていた俺のちんこが抜かれ、みつ兄の太ももに液が伝った。

 ………そうだ俺、ナマでヤっちゃった!

 え、え?男同士だから大丈夫なのか?いやでも避妊は病気を防ぐ意味もあるって…ってか、そもそも精液が排泄口に入ったらダメだろ!

「ご、ごめんみつ兄!俺、中に直接……!」
「気にしないでいいのに」
「でも…!そ、それに俺ばっかでみつ兄は出せて無いし……」

 そう、俺はみつ兄の中で何度もイったけど、みつ兄は俺ではイけなかった。申し訳ないしちょっとショックだけど、だからこそ今度は俺が処理してあげないと……ん?それでいいんだっけ?ま、まぁいいや。

「みつ兄、交代。今度は俺が手伝う番」
「えっ、でも………」
「してもらうばっかは俺がやなんだよ。お願い」

 みつ兄はそこから黙ってしまった。め、迷惑だっただろうか。

「……じゃ、じゃあお願いね?」

 黙ったと思ったら、みつ兄は顔を真っ赤にしていた。いや、さっきまで積極的だった人がいったい何で照れているやら。



 みつ兄は膝立ちになって壁に手をついて、そのまま腰を高く突き出した。何この絵面。また元気になりそうなんだけど。

「……どうしたの?もう一回シたくなっちゃった?」
「え、その………」
「ふふっ、こう君は元気いっぱいだもんね。兄さんを好きにしていいんだよ?」

 ごめんなさいみつ兄、やっぱりもっかいシたいです。息子よ、力を使い果たしたはずでは………?
 若くて元気な体はなかなか思い通りにいかないらしい。下半身だけ別の生き物になるとか聞くけど、ここまで酷いとは思わなかった。

「その、あと一回だけ………」
「いいよ、おいで」

 そのまま後ろからみつ兄を挿した。今度は俺が動く番だ。……が、気持ち良すぎて体が痙攣する。上手く動けていないことを悟ったみつ兄は、そのまま前後に動いた。

「ちょ、にぃ…!俺が、やるっ、からぁ……!」
「えへ、こう君の気持ちよくて出ちゃう必死な声が聞きたくなって」
「~~~!もう、知らない!」

 無邪気に舌を出して挑発するみつ兄にまんまと掛かった俺は、そのまま乱暴に腰を振り始めた。
 俺が動いてると、されるがままだった時よりも感度は若干鈍ったような気がした。良かった、少しでも長く時間があればその分みつ兄を気持ちよくしてあげられるかも。

「あっ、あはっ、こう君、上手…上手……♡」
「うぅっ、余裕そう………」

 確かにみつ兄の目がとろんとして声もいっぱい出るようになった。それでもまだ足りない。確かみつ兄がガルさんに抱かれた時って…あ、スライムの何かが入ってたんだっけ。でも、俺はスライムに襲われた後も今も感度はそこまで大きく変わった気はしない。つまり、俺がちゃんと出来れば、みつ兄も必死に嫌がるくらい気持ちよくさせる事ができるのだろうか。

 そんなことを考えながら腰を振ってると、一度だけ確かに感度が違う場所を見つけた。腹の方を強く掠った時のみつ兄の声は、余裕さよりも甘さが強い。もしかして、ここがみつ兄のイイところ?
 ちょっと角度を変えて、反応が違う場所を擦ったり突いたりしてみた。

「あぁっ…!あっ……!?やぁっ…、こう、くん……!そこは………!」
「あ、みつ兄のいいとこ、みっけた……!」
「ひぁっ!だめ、それ、きちゃう……!おしりで、イっちゃ………!あ、あぁっ………!」

 みつ兄は壁にしっかり捕まりながら、蹲って大きく絶頂した。それと同時に中も強く締まり、俺は一瞬で一気に搾り取られる。
 その感覚に蕩けていると、ふと不思議な光景が目に入った。みつ兄は精を吐きながら透明な液体も出していた。それも勢いよく。

「は、あ………、み、ないで………」

 水鉄砲とか鯨の潮吹きみたいな、そんな感じのことがみつ兄に起こっている。……もしかして、ガルさんの時も漏らしてたのってこれ?だとしたら、見れて良かった。想像してたのは普通にお漏らししてる姿だったけど、実際に今見てる方がずっとえっちだ。
 俺はそのままみつ兄を後ろから抱きしめ、手で抜いてやった。出した後でも刺激を与えたらすぐにガチガチになった。

「やぁ……!イジワル、やなの……!あっ…、こうくん……!めっ……!」
「だってみつ兄がえっち過ぎて………もっと見せて」

 みつ兄は俯いて自分のちんこが弟に扱かれている様をずっと見ていた。みつ兄だって、えっちなこと好きだよなぁ。短い悲鳴みたいな必死な声を溢して、おまけに涎まで垂れ流している。しかもめちゃくちゃ内股な上に腰をガクガクさせて……。

「やだっ、やっ…!っーーーーーーー!」

 声にならない声を出してみつ兄は絶頂した。今度は精液も無く透明な液体が勢いよく吹き出されている。しかも腰がガックガクだから撒き散らして、色気とかそんなものよりなぜか可愛く見える。


 そのままみつ兄はぐったりとしてフラフラになった。なんとか俺が支えたけど…やり過ぎた?とりあえず全身洗い流して、中に出したものも掻き出してから風呂を上がった。

 体と頭を拭いて服に着替える。服は胸元に編むように紐が通ってるオーバーサイズのTシャツだ。二人それぞれ着方にも個性が出て、俺はシャツをズボンにインして、みつ兄はそのまま裾を垂らしている。
 疲れ切ったみつ兄の髪をわしゃわしゃと拭いていると、みつ兄はぼそっと俺を叱った。

「兄さんはこう君と違って体力が無いんだからね。こう君と違って」
「はいはい、ごめんって。でも先に手を出したのはみつ兄だ」
「スポンジで背中流してあげただけで勃ててたクセに」

 あっ、その時点で気付かれてたか…。



 頭をタオルドライで乾かしてから部屋に戻ると、ガルさんだけが部屋で待っていた。あれ、なんか怒ってると言うか呆れてると言うか……。

「てめぇら、場所は選べよな……」
「え」
「……なんで知ってるんですか」
「あまりにも長風呂だったから倒れてるんじゃねぇかって見に行ったんだよ。そしたら喘ぎ声が聞こえてきて……。『久しぶりの風呂で遊んでた』ってリリスに言い訳する羽目になった俺の身にもなってくれ」

 ごめんなさい……。そんな言い訳してたんだ……。
 でも本当に『場所は選べ』だ。どう言うことか兄弟で超えちゃいけない一線を超えたことより、初めてが風呂場だったことに軽くショックを受けている。

 ……でも、これからみつ兄をどんな目で見ればいいんだ?

 そんな新たな悩みを抱えてその日は眠った。
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