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いよいよ本格的な復讐へ
67.風呂生活初日、早速貧血
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風呂生活初日、まぁ血をぶちまけたその日だな。あっという間に夜になって、俺のそばにはアカツキが付きっきりになった。
アカツキは背中が滲みないように濡れたタオルで俺の翼を丁寧に拭いている。流石にお湯の中に翼の付け根を浸けるのは痛いし、浴槽で全裸でうつ伏せになる以外に選択肢は無い。
まぁ、俺も大概大変だけど、アカツキの服も汚したな……。黒いシャツは血は目立たないけど、白いズボンはアウトだ。
「アカツキおまえ…血で汚れると目立つな」
「似合うだろ?」
そんなことを笑顔で誇らしげに言うなよ怖いな。まぁ、似合うけどさ。白を血で汚すって、やけに綺麗に感じるよな。
長い時間を掛けて俺の翼を拭いたアカツキは、赤く染まったタオルを洗ってから風呂の栓を抜いた。どうやら一度バスタブを洗って新しいお湯を張るらしい。
「それくらいなら自分で……」
「いいからお前は動くなって。俺だってスリットが出来るまでどうなるか知らねえの。今は少しでも早く良くなるように大人しくしてろ」
はぁ、どうやら本当に何も出来ないらしい。ビート板みたいな枕にしがみついてることしか出来ない。
……ん?待てよ?
「アカツキ今『どうなるか知らない』って言ったか!?」
「んっ?そりゃあそうだ。元々は最初から翼が生えてたし、スリットが塞がるなんて初めての事だからな」
「じゃ、じゃあ……翼を出しっぱなしにしてれば皮膚が変形して……ってのも………」
「構造的にそうなるだろ、ってだけ」
スリットが安定する確信無いのかよ!?ただでさえ俺はまだ不完全っぽいし、もしこれで翼を出してる間はずっと治らず切れたままで本当は翼を出さない方がいいとかだったら………
「そう焦ったり怯えたりするだけ意味無いって。死にはしないし、確かに出血量も減ってるからな。もうダラダラ垂れ流れてはいないし、案外早くなんとかなりそうだ」
バスタブにお湯を溜めながら適当に笑うアカツキ。こっちは痛いんだぞ!いくら俺が痛みに慣れてるからって痛いものは普通に痛い!
ましてや今は麻酔も無しに背中を二箇所切られてる状態なんだからな。あぁ、言葉にすると余計に恐ろしい……。
お湯を溜めてもすぐに赤く濁るのを呆れながら見ていると、突然アカツキが横で脱ぎ始めた。黒いシャツを風呂桶に入れると、お湯はすぐに赤くなる。まぁ、洗おうとしてるんだろうな。
黒いシャツは洗えば多少は誤魔化されるだろう。だけど白いズボンは漂白剤を使ったところで赤黒い染みが残りそうだ。アカツキもそれを分かっていて諦めたんだろうな。
「そういえば、アカツキの背中にもスリットがあるんだよな?」
「おう、気になるか?」
くるっと俺に背中を向けたアカツキ。正直全く見えない。けどそっと触れてみると確かに俺が血を流してる場所と同じところに凹凸を感じた。
「スリットに指突っ込むんじゃないぞ。一応粘膜だからな」
「そうなのか?」
「あぁ、ここから翼を動かす筋肉と骨と神経が繋がるからな」
なるほど、そうやって聞くと翼は外付けみたいだ。それなら俺もこんだけ血が出るわけだな。
それともう一つ気になった。
俺の背中には三日月のような模様があるが、アカツキの背中には太陽の模様がある。どこかで見覚えが…というか、コイツが俺に(遠回しに)渡した巾着袋と、この島の中央の城の旗に描かれていたやつだ。
あれ?そういえばこのマーク…グルーが『太陽神の紋章』とかって言ってなかったか?
……………
「アカツキ、お前の背中のマークに見覚えが………」
「ん?あー、外では太陽神のマークとか言われてるな。まぁ、大衆が信仰してる太陽神って俺のことだし」
「は………?」
え、あれ、嘘、そんなことってあるか?
………考えることを止めよう。そうだ、そんなもんだ、元より得体の知れない存在なら神でもいいよな、うん。
よし、聞き流そう。今は頭回らないし。
「なぁヨル…こんだけ血を流して大丈夫?」
「大丈夫に見えるか当たり前のように貧血だ」
正直ここから動ける気はまったく、微塵もしないからな。でも確かに出血は少なくなった。
最初に突然アカツキが風呂に俺を入れた時は一瞬でお湯が赤くなり不透明になった。でも今は少しだけだけど赤くない透明な部分が辛うじて残ってる。しかも赤い部分も入浴剤を入れた時みたいな赤みのある透明なお湯だ。
確かに血が止まりつつあるのだろう。けど確かに血を失いすぎた。湯に浸かって無い上半身、特に指先が寒さに震える。
「アカツキ、お湯の温度を上げられないか?」
「りょーかい」
少しでも体温を上げないと、寒さに体力を奪われて眠ってしまいそうだ。いつにも無く眠気が襲って来るというのに今に限って眠ることは許されない。
「うーん…おっ、そうだ!」
突然何かを思いついたらしいアカツキは、何を思ったのかバスタブに入ってきた。洗った服はハンガーに干してあるから着てない、つまり半裸の状態でだ。
「な、何を…?」
「ほぉら、俺が溺れないよう支えたげるから、眠かったら眠っていいぞ」
俺の目の前に潜り込んだアカツキは、背中に触れないように俺を支えた。アカツキの高い体温が直接伝わってくる。心地良い、それに(貧血で)辛い。このまま眠ってもいいのだろうか……
ふと、バカなことが思い浮かんだ。
「ははっ、」
「どうした?」
「アカツキの髪は白いから、目が覚めたら赤く染まってるかもな」
目立つだろうなぁ。でも、似合うだろうなぁ………
目眩がする。もう、限界らしい。俺はそのまま死んだように深く眠った。
ーーーーーアカツキーーーーー
いつも決して良くは無いヨルの顔色があからさまに青くなっている。正直この姿を見るのは辛いな。心臓も呼吸も止まった冷たい体。不死だと知っていても死んでるのかと思ってしまう。
それにしてもスリットが消えるとは思わなかったな。人間化の後遺症か?何か、俺の知らない事が起きてるわけじゃ無いといいんだが……
大丈夫、何があっても俺はコイツの為に笑い続けられる。例えヨルがどんなに苦しんでいても………
でも、本当にそれでいいのか?
アカツキは背中が滲みないように濡れたタオルで俺の翼を丁寧に拭いている。流石にお湯の中に翼の付け根を浸けるのは痛いし、浴槽で全裸でうつ伏せになる以外に選択肢は無い。
まぁ、俺も大概大変だけど、アカツキの服も汚したな……。黒いシャツは血は目立たないけど、白いズボンはアウトだ。
「アカツキおまえ…血で汚れると目立つな」
「似合うだろ?」
そんなことを笑顔で誇らしげに言うなよ怖いな。まぁ、似合うけどさ。白を血で汚すって、やけに綺麗に感じるよな。
長い時間を掛けて俺の翼を拭いたアカツキは、赤く染まったタオルを洗ってから風呂の栓を抜いた。どうやら一度バスタブを洗って新しいお湯を張るらしい。
「それくらいなら自分で……」
「いいからお前は動くなって。俺だってスリットが出来るまでどうなるか知らねえの。今は少しでも早く良くなるように大人しくしてろ」
はぁ、どうやら本当に何も出来ないらしい。ビート板みたいな枕にしがみついてることしか出来ない。
……ん?待てよ?
「アカツキ今『どうなるか知らない』って言ったか!?」
「んっ?そりゃあそうだ。元々は最初から翼が生えてたし、スリットが塞がるなんて初めての事だからな」
「じゃ、じゃあ……翼を出しっぱなしにしてれば皮膚が変形して……ってのも………」
「構造的にそうなるだろ、ってだけ」
スリットが安定する確信無いのかよ!?ただでさえ俺はまだ不完全っぽいし、もしこれで翼を出してる間はずっと治らず切れたままで本当は翼を出さない方がいいとかだったら………
「そう焦ったり怯えたりするだけ意味無いって。死にはしないし、確かに出血量も減ってるからな。もうダラダラ垂れ流れてはいないし、案外早くなんとかなりそうだ」
バスタブにお湯を溜めながら適当に笑うアカツキ。こっちは痛いんだぞ!いくら俺が痛みに慣れてるからって痛いものは普通に痛い!
ましてや今は麻酔も無しに背中を二箇所切られてる状態なんだからな。あぁ、言葉にすると余計に恐ろしい……。
お湯を溜めてもすぐに赤く濁るのを呆れながら見ていると、突然アカツキが横で脱ぎ始めた。黒いシャツを風呂桶に入れると、お湯はすぐに赤くなる。まぁ、洗おうとしてるんだろうな。
黒いシャツは洗えば多少は誤魔化されるだろう。だけど白いズボンは漂白剤を使ったところで赤黒い染みが残りそうだ。アカツキもそれを分かっていて諦めたんだろうな。
「そういえば、アカツキの背中にもスリットがあるんだよな?」
「おう、気になるか?」
くるっと俺に背中を向けたアカツキ。正直全く見えない。けどそっと触れてみると確かに俺が血を流してる場所と同じところに凹凸を感じた。
「スリットに指突っ込むんじゃないぞ。一応粘膜だからな」
「そうなのか?」
「あぁ、ここから翼を動かす筋肉と骨と神経が繋がるからな」
なるほど、そうやって聞くと翼は外付けみたいだ。それなら俺もこんだけ血が出るわけだな。
それともう一つ気になった。
俺の背中には三日月のような模様があるが、アカツキの背中には太陽の模様がある。どこかで見覚えが…というか、コイツが俺に(遠回しに)渡した巾着袋と、この島の中央の城の旗に描かれていたやつだ。
あれ?そういえばこのマーク…グルーが『太陽神の紋章』とかって言ってなかったか?
……………
「アカツキ、お前の背中のマークに見覚えが………」
「ん?あー、外では太陽神のマークとか言われてるな。まぁ、大衆が信仰してる太陽神って俺のことだし」
「は………?」
え、あれ、嘘、そんなことってあるか?
………考えることを止めよう。そうだ、そんなもんだ、元より得体の知れない存在なら神でもいいよな、うん。
よし、聞き流そう。今は頭回らないし。
「なぁヨル…こんだけ血を流して大丈夫?」
「大丈夫に見えるか当たり前のように貧血だ」
正直ここから動ける気はまったく、微塵もしないからな。でも確かに出血は少なくなった。
最初に突然アカツキが風呂に俺を入れた時は一瞬でお湯が赤くなり不透明になった。でも今は少しだけだけど赤くない透明な部分が辛うじて残ってる。しかも赤い部分も入浴剤を入れた時みたいな赤みのある透明なお湯だ。
確かに血が止まりつつあるのだろう。けど確かに血を失いすぎた。湯に浸かって無い上半身、特に指先が寒さに震える。
「アカツキ、お湯の温度を上げられないか?」
「りょーかい」
少しでも体温を上げないと、寒さに体力を奪われて眠ってしまいそうだ。いつにも無く眠気が襲って来るというのに今に限って眠ることは許されない。
「うーん…おっ、そうだ!」
突然何かを思いついたらしいアカツキは、何を思ったのかバスタブに入ってきた。洗った服はハンガーに干してあるから着てない、つまり半裸の状態でだ。
「な、何を…?」
「ほぉら、俺が溺れないよう支えたげるから、眠かったら眠っていいぞ」
俺の目の前に潜り込んだアカツキは、背中に触れないように俺を支えた。アカツキの高い体温が直接伝わってくる。心地良い、それに(貧血で)辛い。このまま眠ってもいいのだろうか……
ふと、バカなことが思い浮かんだ。
「ははっ、」
「どうした?」
「アカツキの髪は白いから、目が覚めたら赤く染まってるかもな」
目立つだろうなぁ。でも、似合うだろうなぁ………
目眩がする。もう、限界らしい。俺はそのまま死んだように深く眠った。
ーーーーーアカツキーーーーー
いつも決して良くは無いヨルの顔色があからさまに青くなっている。正直この姿を見るのは辛いな。心臓も呼吸も止まった冷たい体。不死だと知っていても死んでるのかと思ってしまう。
それにしてもスリットが消えるとは思わなかったな。人間化の後遺症か?何か、俺の知らない事が起きてるわけじゃ無いといいんだが……
大丈夫、何があっても俺はコイツの為に笑い続けられる。例えヨルがどんなに苦しんでいても………
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