121 / 161
新しい生活
119話 子供の遊び
しおりを挟む
ディンが来てから1週間
もう何の問題も無くディンは動けるようになった
まだ完治はしてないけど、家の手伝いができるくらいには良くなった
案外、指先が器用だったから助かっている
特にディンの料理は美味しい
限られた材料でシェフ顔負けの料理をつくる
とは言え、治ればここから出るからいつまでもは食べれない
それはちょっと残念だ
この日はお昼でやること全て終わった
肉の貯蔵は十分だし、買い物も昨日行ってきた
薪拾いも水汲みも終わったし、大体の家事はディンが終わらせてくれた
たまに来るやることが無い時間
大体この時間は退屈になる
けど、今はディンがいるから暇も無い
「なぁミリー、暇だし勝負しないか?」
「勝負?」
「あぁ、俺もずっと引きこもって体が鈍っててな。これじゃあ怪我が治っても仕事が出来ない」
そして、ディンのリハビリに剣で勝負することになった
…正確には、剣に見立てた枝だけど
ディンは短めの枝を両手に持った
僕は長めの枝を一本
なんか、反対な気もする
兵士のディンがナイフで元暗殺者の僕が剣って…ま、いっか
2人とも、枝に魔力を流して枝を強化した
「ミリー、本気で来いよ」
「ディンは…怪我に響かない程度にね」
人間兵器の力がどれだけかは知らない
ある程度は力を入れたほうがいいだろうか
そして手合わせが始まった
…1週間、家から出ていなかったとは思えないほどの動き
僕も実践練習をしなくなってるから多少は落ちてる
正直、剣で戦った相手だとグドの次に強い
明らかにこれは人間同士の戦いじゃ無い
けどまぁ、僕の勝ち
ディンの持っていた2本の枝を叩き落とし、ディンを倒して枝を地面に突き刺した
「ディン、僕のこと舐めてたでしょ」
「…予想以上だ。確かにこれは人間を超えてるな」
戦いは戦いでも楽しかった
体、頭、五感で感じるこの空気は好きだ
自分が望んだ動きができる
転生する時に得たこの身体能力は殺し以外にも活用できる
生活にも、娯楽にも
「汗もかいたし泥だらけだな」
「僕は川に入るけど…ディンはまだ傷滲みる?」
「いい治療のおかげでとっくに痛まないさ。たまには俺も同じように川に入ってみたいな」
2人のタオルと着替えを持って、上だけ脱いで川に入った
僕は慣れてるからすぐに入ったけど、ディンはビクビクしながら慎重に入った
「冷たっ!」
「そりゃそうだよ。水だもん」
僕も魔力で体温を上げないと冷たくて入れないくらいだ
一度潜って、頭まで濡らした
顔についた水を手で拭って髪の毛をかき上げる
それを見たディンも真似をしたのか潜った
けど、ずっと潜りっぱなしで出てこない
大丈夫かな?
なんてちょっと心配になってると、いつの間にか背後に回ったディンが僕のお腹を掴んだ
「ひゃっ!?ちょ、ディン!」
「ははっ、驚いたか?それにしても本当にほっそいな」
ディンの手が大きいせいで余計に細く感じるだけだと思うけど
それにしても、枝で戦って泥だらけになって、水浴びしながらはしゃぐなんて子供の遊びみたい
たまにはこういう無邪気なのも楽しいな
「それにしてもミリー、結構エロい体してるな」
「……え?」
やっぱり前言撤回
発言が子供らしく無い
いや、子供は子供でも思春期か?
「そういう風に見てるんだ?ディンのえっち」
「ゔっ…いたって普通の感想だと思うけどな。たぶん立ち振る舞いのせいもあるんじゃないか?」
「あぁ、それなら納得」
「納得!?」
そりゃ、男の誘惑の仕方も習ってたから体に染み付いてるんでしょ
ってディンに言ったらポカーンって顔をされた
なんて固まってたら風邪をひくから、さっさと体を洗って川から出た
その日の夜、ディンは鼻を垂らしてた
やっぱりディンに水浴びはダメだったみたい
もう何の問題も無くディンは動けるようになった
まだ完治はしてないけど、家の手伝いができるくらいには良くなった
案外、指先が器用だったから助かっている
特にディンの料理は美味しい
限られた材料でシェフ顔負けの料理をつくる
とは言え、治ればここから出るからいつまでもは食べれない
それはちょっと残念だ
この日はお昼でやること全て終わった
肉の貯蔵は十分だし、買い物も昨日行ってきた
薪拾いも水汲みも終わったし、大体の家事はディンが終わらせてくれた
たまに来るやることが無い時間
大体この時間は退屈になる
けど、今はディンがいるから暇も無い
「なぁミリー、暇だし勝負しないか?」
「勝負?」
「あぁ、俺もずっと引きこもって体が鈍っててな。これじゃあ怪我が治っても仕事が出来ない」
そして、ディンのリハビリに剣で勝負することになった
…正確には、剣に見立てた枝だけど
ディンは短めの枝を両手に持った
僕は長めの枝を一本
なんか、反対な気もする
兵士のディンがナイフで元暗殺者の僕が剣って…ま、いっか
2人とも、枝に魔力を流して枝を強化した
「ミリー、本気で来いよ」
「ディンは…怪我に響かない程度にね」
人間兵器の力がどれだけかは知らない
ある程度は力を入れたほうがいいだろうか
そして手合わせが始まった
…1週間、家から出ていなかったとは思えないほどの動き
僕も実践練習をしなくなってるから多少は落ちてる
正直、剣で戦った相手だとグドの次に強い
明らかにこれは人間同士の戦いじゃ無い
けどまぁ、僕の勝ち
ディンの持っていた2本の枝を叩き落とし、ディンを倒して枝を地面に突き刺した
「ディン、僕のこと舐めてたでしょ」
「…予想以上だ。確かにこれは人間を超えてるな」
戦いは戦いでも楽しかった
体、頭、五感で感じるこの空気は好きだ
自分が望んだ動きができる
転生する時に得たこの身体能力は殺し以外にも活用できる
生活にも、娯楽にも
「汗もかいたし泥だらけだな」
「僕は川に入るけど…ディンはまだ傷滲みる?」
「いい治療のおかげでとっくに痛まないさ。たまには俺も同じように川に入ってみたいな」
2人のタオルと着替えを持って、上だけ脱いで川に入った
僕は慣れてるからすぐに入ったけど、ディンはビクビクしながら慎重に入った
「冷たっ!」
「そりゃそうだよ。水だもん」
僕も魔力で体温を上げないと冷たくて入れないくらいだ
一度潜って、頭まで濡らした
顔についた水を手で拭って髪の毛をかき上げる
それを見たディンも真似をしたのか潜った
けど、ずっと潜りっぱなしで出てこない
大丈夫かな?
なんてちょっと心配になってると、いつの間にか背後に回ったディンが僕のお腹を掴んだ
「ひゃっ!?ちょ、ディン!」
「ははっ、驚いたか?それにしても本当にほっそいな」
ディンの手が大きいせいで余計に細く感じるだけだと思うけど
それにしても、枝で戦って泥だらけになって、水浴びしながらはしゃぐなんて子供の遊びみたい
たまにはこういう無邪気なのも楽しいな
「それにしてもミリー、結構エロい体してるな」
「……え?」
やっぱり前言撤回
発言が子供らしく無い
いや、子供は子供でも思春期か?
「そういう風に見てるんだ?ディンのえっち」
「ゔっ…いたって普通の感想だと思うけどな。たぶん立ち振る舞いのせいもあるんじゃないか?」
「あぁ、それなら納得」
「納得!?」
そりゃ、男の誘惑の仕方も習ってたから体に染み付いてるんでしょ
ってディンに言ったらポカーンって顔をされた
なんて固まってたら風邪をひくから、さっさと体を洗って川から出た
その日の夜、ディンは鼻を垂らしてた
やっぱりディンに水浴びはダメだったみたい
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
293
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる