88 / 161
役目を果たす時
87話 これから行われること
しおりを挟む
僕の知らないところで、僕が知らないうちに、僕にとっていい方向に向かっていると知った
ハルを罰する権利
こんなにいい物を貰うことができた
でも、それでもまだ足りない
まだ、あと2人………
実父であるプラント公爵、田辺華乃が憑依したローズ
命まで欲しいとは思わない
それでも僕は欲しい
奴らに、地獄を与えて欲しい
僕が与えたって構わない
どの道ローズは殺す
それが神子の役目の一つだから
でも、そうじゃなくても殺す
あいつは、あいつだけはとにかく関わりたくない
公爵は……馬鹿みたいに高いプライドを粉々にしたいな
なんだかやけに冷静なのは、グドの意識が繋がっているからだろう
僕のためならなんでもする、盲目的で容赦無い部分が僕にも入り込んでくる
僕は僕のためになんでもする
僕の大切な人はそれを望んでいる
だからそうする
……今の僕は、壊れて見えるだろうか
「さて2人とも、これから何が起こるかは知っているだろう」
「いえ知りません」
「これから速やかに準備を………む?知らない?」
知らないよ
だってずっと教えてくれなかったんだもん
しかも意図的に隠されてた
「もう教えてもいいか」
「エリー……」
「わ、悪かったって…。でも、教えたらお前が落ち着かないかと思ってな。……で、だ。今日これから行われることは『貴族裁判』で、反王室派の過激派と神子を殺した2人に罰が言い渡されるんだ」
……反王室過激派、神子を殺した2人
それってまさか……
………
本当に驚いた
もしかして、僕が嫌いな3人が裁かれるかもしれない?
いや、まだそうと決まったわけじゃない
落ち着いて、ちゃんと話を聞かないと
「それって……」
「お前が考えてることだ。な?知ったら落ち着かなくなるだろ?」
まさか本当に、公爵とローズとハルの3人が……
なるほど、エリーの考えは正しかった
こんなことを知って落ち着けるわけがない
きっと早くに知っていたら、他のことなんて身に付かなかっただろう
あ、でも………
「でも、プラント公爵はずる賢い。証拠は残ってなさそうだよ?」
「それがだな…どこからか、いつの間にやらアスフォデルが証拠を集めていたのだよ。裏取引の書類に不正の証拠、挙げ句の果てには人の出入りまで……」
なんでそこまで?
そんなにたくさんの情報を入手出来たことにも驚くけど、そこまで集めた理由が分からない
人の出入りの情報がどんなものかは分からないけど、でも公爵は他人を屋敷に入れることは滅多に無かった
誰かに会うときは別の場所で会ってたし、必要ない情報の気がする
なぜ、アズがそこまで公爵を調べていたのか
その理由はいずれ知ることになる
ハルを罰する権利
こんなにいい物を貰うことができた
でも、それでもまだ足りない
まだ、あと2人………
実父であるプラント公爵、田辺華乃が憑依したローズ
命まで欲しいとは思わない
それでも僕は欲しい
奴らに、地獄を与えて欲しい
僕が与えたって構わない
どの道ローズは殺す
それが神子の役目の一つだから
でも、そうじゃなくても殺す
あいつは、あいつだけはとにかく関わりたくない
公爵は……馬鹿みたいに高いプライドを粉々にしたいな
なんだかやけに冷静なのは、グドの意識が繋がっているからだろう
僕のためならなんでもする、盲目的で容赦無い部分が僕にも入り込んでくる
僕は僕のためになんでもする
僕の大切な人はそれを望んでいる
だからそうする
……今の僕は、壊れて見えるだろうか
「さて2人とも、これから何が起こるかは知っているだろう」
「いえ知りません」
「これから速やかに準備を………む?知らない?」
知らないよ
だってずっと教えてくれなかったんだもん
しかも意図的に隠されてた
「もう教えてもいいか」
「エリー……」
「わ、悪かったって…。でも、教えたらお前が落ち着かないかと思ってな。……で、だ。今日これから行われることは『貴族裁判』で、反王室派の過激派と神子を殺した2人に罰が言い渡されるんだ」
……反王室過激派、神子を殺した2人
それってまさか……
………
本当に驚いた
もしかして、僕が嫌いな3人が裁かれるかもしれない?
いや、まだそうと決まったわけじゃない
落ち着いて、ちゃんと話を聞かないと
「それって……」
「お前が考えてることだ。な?知ったら落ち着かなくなるだろ?」
まさか本当に、公爵とローズとハルの3人が……
なるほど、エリーの考えは正しかった
こんなことを知って落ち着けるわけがない
きっと早くに知っていたら、他のことなんて身に付かなかっただろう
あ、でも………
「でも、プラント公爵はずる賢い。証拠は残ってなさそうだよ?」
「それがだな…どこからか、いつの間にやらアスフォデルが証拠を集めていたのだよ。裏取引の書類に不正の証拠、挙げ句の果てには人の出入りまで……」
なんでそこまで?
そんなにたくさんの情報を入手出来たことにも驚くけど、そこまで集めた理由が分からない
人の出入りの情報がどんなものかは分からないけど、でも公爵は他人を屋敷に入れることは滅多に無かった
誰かに会うときは別の場所で会ってたし、必要ない情報の気がする
なぜ、アズがそこまで公爵を調べていたのか
その理由はいずれ知ることになる
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
293
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる