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転生した意味
62話 変わり過ぎた全て
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頬に落ちる雫
条件反射で目を開けてみたけど真っ暗で何も見えない
どうやら僕は水に半分浸かってるらしい
どこか落ち着くその中で、何が起きたのか整理した
そうだ、ローズにまんまと騙されて……
あのまま気を失ったんだ
今はもう痺れは無いし、魔力も正常だ
ただ、ここを確認しようにも暗闇で何も見えない
体を起こそうとしてみると、自分の体に違和感を感じた
(あれ、体を動かすのってこんな感じだったっけ?)
パシャと水の音を立てて体を起こす
その瞬間、軽やかな足音が聞こえてきた
この足音は……
「カメリアぁっ!」
「……ぐ、ど………?」
謎に出し辛い声で、僕に抱きついた足音のぬしの名前を呼んだ
やっぱりおかしい
僕の声ってこんなに低く無かったはず…
「ごめんな…俺がいながらお前を守ってやれなくて……!」
え、グドが『俺』?
僕が眠ってる間に何があった?
あれからどれだけの時間が経って………
「グド…だよね?」
「そうだよ。酷いなぁ、いくらこの姿だからってその反応は傷つくなー」
「この姿って、そういえばなんか違和感があるけど……でもこんな暗いとこじゃ分からないよ」
「暗い……?御神木が光ってるから昼間みたいに明るいけど……まさか、目が見えないのか………?」
あ……
そっか、そういえば気を失う直前に目が見えなくなってたっけ
回復…しなかったんだ
まぁ、あんな無理して後遺症があってもおかしくは無いよね
「そっか……、この調子だと回復にかなり時間がかかるだろうな」
「ねぇグド、ここはどこ?あれからどうなった?」
さっきグドが御神木って言ってた
心臓は動いてるし、多分死んだわけでは無い
御神木があるところって?
「ここはケイリクス神殿の地下の秘密の部屋。ラディクス王家は『聖女を殺そうとした元・王太子妃を処刑した』ことにしてるんだ。カメリアがここに居ることは一部しか知らない」
「そう……。それと、グドって『おいら』って言ってたよね。なんで『俺』になってるか聞いてもいいのかな……」
どの国にも属さない神殿の地下になんで僕がいるのか
それよりも気になってしまったグドの変化
こんな時に聞くことかどうか分からないけど気になったものはしょうがない
「俺は元々こっちだよ。カメリアに少しでも警戒されないように、わざと圧の感じづらい一人称にしてたってだけ。他はそのまんまだけどな。」
たしかに『おいら』なんて威圧感のかけらも無いけど……
なんでそんなチョイスなんだろう
グドの常に明るいノリなら威圧感はそもそも大して無い
他にも気になることはたくさんある
けど、変化が多過ぎて頭が追いつきそうに無い
少しずつ、ゆっくりと話を聞いていこう
………グドが、僕に残された唯一なのかも知れない
そう思った時、周りの全てに対する怒りと、何も出来なかった自分への嫌悪に呑まれそうになった
グドは、僕を独りにしないよね………?
条件反射で目を開けてみたけど真っ暗で何も見えない
どうやら僕は水に半分浸かってるらしい
どこか落ち着くその中で、何が起きたのか整理した
そうだ、ローズにまんまと騙されて……
あのまま気を失ったんだ
今はもう痺れは無いし、魔力も正常だ
ただ、ここを確認しようにも暗闇で何も見えない
体を起こそうとしてみると、自分の体に違和感を感じた
(あれ、体を動かすのってこんな感じだったっけ?)
パシャと水の音を立てて体を起こす
その瞬間、軽やかな足音が聞こえてきた
この足音は……
「カメリアぁっ!」
「……ぐ、ど………?」
謎に出し辛い声で、僕に抱きついた足音のぬしの名前を呼んだ
やっぱりおかしい
僕の声ってこんなに低く無かったはず…
「ごめんな…俺がいながらお前を守ってやれなくて……!」
え、グドが『俺』?
僕が眠ってる間に何があった?
あれからどれだけの時間が経って………
「グド…だよね?」
「そうだよ。酷いなぁ、いくらこの姿だからってその反応は傷つくなー」
「この姿って、そういえばなんか違和感があるけど……でもこんな暗いとこじゃ分からないよ」
「暗い……?御神木が光ってるから昼間みたいに明るいけど……まさか、目が見えないのか………?」
あ……
そっか、そういえば気を失う直前に目が見えなくなってたっけ
回復…しなかったんだ
まぁ、あんな無理して後遺症があってもおかしくは無いよね
「そっか……、この調子だと回復にかなり時間がかかるだろうな」
「ねぇグド、ここはどこ?あれからどうなった?」
さっきグドが御神木って言ってた
心臓は動いてるし、多分死んだわけでは無い
御神木があるところって?
「ここはケイリクス神殿の地下の秘密の部屋。ラディクス王家は『聖女を殺そうとした元・王太子妃を処刑した』ことにしてるんだ。カメリアがここに居ることは一部しか知らない」
「そう……。それと、グドって『おいら』って言ってたよね。なんで『俺』になってるか聞いてもいいのかな……」
どの国にも属さない神殿の地下になんで僕がいるのか
それよりも気になってしまったグドの変化
こんな時に聞くことかどうか分からないけど気になったものはしょうがない
「俺は元々こっちだよ。カメリアに少しでも警戒されないように、わざと圧の感じづらい一人称にしてたってだけ。他はそのまんまだけどな。」
たしかに『おいら』なんて威圧感のかけらも無いけど……
なんでそんなチョイスなんだろう
グドの常に明るいノリなら威圧感はそもそも大して無い
他にも気になることはたくさんある
けど、変化が多過ぎて頭が追いつきそうに無い
少しずつ、ゆっくりと話を聞いていこう
………グドが、僕に残された唯一なのかも知れない
そう思った時、周りの全てに対する怒りと、何も出来なかった自分への嫌悪に呑まれそうになった
グドは、僕を独りにしないよね………?
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