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第三章
11.人形部屋と白髪の老女1
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***
大きな窓は重厚感のあるベルベットのカーテンに閉ざされていた。壁際に取り付けられた燭台の炎が揺れる薄暗い室内には、そこかしこに美しい人形達が並んでいる。
長い白髪の老女は、繊細な浮き彫りが施された、ウォールナットで出来たカウチソファーにゆったりと腰をかけ、身を預けていた。彼女は膝に一体の人形をのせ、その髪を櫛ですいている。
「来るのが遅いわ」
白髪の老女は、目の前の女に視線を向ける事なく、口を開いた。
「申し訳ございません。叔母様」
「貴方はそうやって、謝れば何でも許されると思っているの?」
「いいえ、決してそんな事は…」
「そうね、貴方は良い子だもの。ねぇ、ロザリア貴方はただ忙しかっただけよね」
「………はい」
ロザリアと呼ばれた女は、立ち尽くしたまま、抑揚の無い声で短く答えた。
「それで、わたくしの宵闇の少女は見つかった?」
「申し訳ございません。メフィストフィリス殿下やアルフレードの周囲を探らせてはいるのですが、何処にも……」
そこまで言った所で、老女が手の中の人形をロザリアの顔に思いっきりぶつけた。ロザリアは声を上げる事も、狼狽える事すらなく、足元に落ち、打ち捨てられた人形に視線を向けた。
「本当に悪いと思っているの?!」
老女が叫んだ。
「申し訳ございません」
「貴方は謝ってばかりね。それで?王太子派に揺さぶりをかける件はどうなったの?」
「それは……」
ロザリアは言い淀んだ。
「はっきりお言いなさい」
「貴族派の裏カジノで、親に言えぬ程の借金を抱えた王太子派の重鎮の息子を駒にし、王太子派が力をつける婚姻を、数件潰させました。ですがその駒が欲を出し、レティシア・マクレガーに手を出したのです」
ロザリアは淡々と現状を説明する。
「マクレガー公爵家に?」
「近々レティシア・マクレガーは、アルフレードと婚約を結ぶとウワサされていましたので、今なら莫大な身代金を手に入れられるとでも思ったのでしょう」
「そのような愚か者を駒にした、貴方の手落ちね。それでその駒はどうなったの?」
「ルイスに捕らえられたようです」
老女は陰惨とした狂気を含んだ顔に、笑みを浮かべた。その姿に、ロザリアは小さく身を震わせた。
「そう、あれも困った子ね。あの子は己の血の価値を理解していない。まあいいわ。とりあえず、その駒は殺しなさい。それと、エヴァンジェリンの様子は?」
「ええ、とても聞き分けの良い娘に育ちました」
「ならば、そろそろいいわね。アルフレードの地位が盤石となる前に、エヴァンジェリンを使い、あの王位簒奪者に毒を盛らせなさい。殺さぬ程度にね」
「陛下に毒…ですか? 陛下には毒は効かないかと」
「それについては、わたくしの薬師に作らせるわ。ああ、それからあの忌々しい蛮族の血が流れる王太子を暗殺してしまいなさい」
ちょっとした事を願うように、あまりにも恐ろしい事を老女は口にする。そんな老女の言葉にロザリアは息を呑んだ。
「第二王子のエリアスはどうするのですか?」
「ああ、そうね。あれも女神の血筋ではあるけれど……。ルイスの血を残すには、あれは邪魔ね。そうだわ、あれには王太子暗殺の罪を被ってもらいましょう。その上でエヴァンジェリンを女王にし、ルイスを王配にすれば、王家の血を汚さずに済む」
老女の言葉に、ロザリアはゆっくりと顔を上げた。妖艶な顔に少し吊り上がった目は、海のように青い。そして、その美しい唇は、ほんの一瞬だけ弧を描く。けれどすぐに元通りの表情を浮かべて、ロザリアは口を開いた。
「ルイスは……、私の娘を拒絶しました」
「……何故?上手くいっていたのではなかったの?」
「ええ。ですが、結局は幼い時からの婚約者を選んだようです。それと、そのルイスの婚約者ですが、女神の瞳を持っています」
「女神の瞳?」
「はい。青紫がかった銀の髪に、夜明けのような女神の瞳を持つ少女です」
「何故、今まで言わなかったの!!」
「……私も、つい先日初めてその姿を見たのです」
「捕えて連れてきなさい。わたくしも見てみたい」
「え?」
ロザリアの眉根が寄った。老女は立ち上がり、ゆっくりとロザリアの前まで歩いてきた。そして、足元に落ちた人形を踏みつけ、踏み躙った。人形の腕から、綿が飛び出て、首が半分もげる。
「その娘には傷一つつけず、ここに連れてきなさい。素晴らしいわ、きっとその娘こそが、十三体目の宵闇の少女に違いないわ!!本物であれば、わたくしの人形部屋のコレクションに加えるわ。そうだ、この前美しいマホガニーの長椅子を手に入れたの。それに寝かせる事にしましょう。そうよ、それが良いわ。ああ、ドレスはどうしましょう」
老女は幼い子供のように、しわがれた声をはずませた。
「叔母様。あの娘はルイスだけではなく、アルフレードとエリアスの幼なじみです。彼女が消えるような事があれば、あの三人が黙っていません」
「父親に金でも捕ませて、買い取ればいいでしょう。どうせすぐに二人の王子は死ぬ。ああ、前ラローヴェル侯爵が私に見せたいと言っていた『リーベンデイルの生きた人形』とは、きっとその娘の事だったのよ」
老女は興奮したように、ロザリアの手を握った。どこか視点の定まらないその瞳は、見る者を怯えさせる程の狂気を感じさせた。
「ですが、叔母様。そのような事がメフィストフィリス殿下に知られては、今度こそ叔母様は…」
ロザリアがそこまで言った時、バシッと音がした。ロザリアの顔が一気に熱を持ちその少し後に、痛みが襲ってくる。
老女にロザリアが殴られたのだ。
咄嗟に部屋の隅に控えていた侍女が、声を上げる。
「王妃殿下!!」
思わず口を出してしまった侍女に向けて、ロザリアは手を挙げ、そこに止まるよう指示をする。
「メフィストフィリス!!あの悪魔が何だと言うの?!母であるわたくしの言う事を聞かず、臣籍降下したうえ、あまつさえ、私を狂人扱いしてこのような場所に封じた愚か者よ!!」
「叔母様。あまり興奮なさいませんように。お体にさわります」
「そうね。お前は良い子だわロザリア。わたくしの言う事を聞いて、あのような下賤な者の血を引く簒奪者と婚姻を結び、その上で、純粋な女神の血を引く者と子を成した。きっと女神もお喜びよ」
「……ええ、そうである事を祈ります」
王妃ロザリアは、目の前の老女、王太后から顔を隠すように、ぎりっと奥歯を噛み締めた。
大きな窓は重厚感のあるベルベットのカーテンに閉ざされていた。壁際に取り付けられた燭台の炎が揺れる薄暗い室内には、そこかしこに美しい人形達が並んでいる。
長い白髪の老女は、繊細な浮き彫りが施された、ウォールナットで出来たカウチソファーにゆったりと腰をかけ、身を預けていた。彼女は膝に一体の人形をのせ、その髪を櫛ですいている。
「来るのが遅いわ」
白髪の老女は、目の前の女に視線を向ける事なく、口を開いた。
「申し訳ございません。叔母様」
「貴方はそうやって、謝れば何でも許されると思っているの?」
「いいえ、決してそんな事は…」
「そうね、貴方は良い子だもの。ねぇ、ロザリア貴方はただ忙しかっただけよね」
「………はい」
ロザリアと呼ばれた女は、立ち尽くしたまま、抑揚の無い声で短く答えた。
「それで、わたくしの宵闇の少女は見つかった?」
「申し訳ございません。メフィストフィリス殿下やアルフレードの周囲を探らせてはいるのですが、何処にも……」
そこまで言った所で、老女が手の中の人形をロザリアの顔に思いっきりぶつけた。ロザリアは声を上げる事も、狼狽える事すらなく、足元に落ち、打ち捨てられた人形に視線を向けた。
「本当に悪いと思っているの?!」
老女が叫んだ。
「申し訳ございません」
「貴方は謝ってばかりね。それで?王太子派に揺さぶりをかける件はどうなったの?」
「それは……」
ロザリアは言い淀んだ。
「はっきりお言いなさい」
「貴族派の裏カジノで、親に言えぬ程の借金を抱えた王太子派の重鎮の息子を駒にし、王太子派が力をつける婚姻を、数件潰させました。ですがその駒が欲を出し、レティシア・マクレガーに手を出したのです」
ロザリアは淡々と現状を説明する。
「マクレガー公爵家に?」
「近々レティシア・マクレガーは、アルフレードと婚約を結ぶとウワサされていましたので、今なら莫大な身代金を手に入れられるとでも思ったのでしょう」
「そのような愚か者を駒にした、貴方の手落ちね。それでその駒はどうなったの?」
「ルイスに捕らえられたようです」
老女は陰惨とした狂気を含んだ顔に、笑みを浮かべた。その姿に、ロザリアは小さく身を震わせた。
「そう、あれも困った子ね。あの子は己の血の価値を理解していない。まあいいわ。とりあえず、その駒は殺しなさい。それと、エヴァンジェリンの様子は?」
「ええ、とても聞き分けの良い娘に育ちました」
「ならば、そろそろいいわね。アルフレードの地位が盤石となる前に、エヴァンジェリンを使い、あの王位簒奪者に毒を盛らせなさい。殺さぬ程度にね」
「陛下に毒…ですか? 陛下には毒は効かないかと」
「それについては、わたくしの薬師に作らせるわ。ああ、それからあの忌々しい蛮族の血が流れる王太子を暗殺してしまいなさい」
ちょっとした事を願うように、あまりにも恐ろしい事を老女は口にする。そんな老女の言葉にロザリアは息を呑んだ。
「第二王子のエリアスはどうするのですか?」
「ああ、そうね。あれも女神の血筋ではあるけれど……。ルイスの血を残すには、あれは邪魔ね。そうだわ、あれには王太子暗殺の罪を被ってもらいましょう。その上でエヴァンジェリンを女王にし、ルイスを王配にすれば、王家の血を汚さずに済む」
老女の言葉に、ロザリアはゆっくりと顔を上げた。妖艶な顔に少し吊り上がった目は、海のように青い。そして、その美しい唇は、ほんの一瞬だけ弧を描く。けれどすぐに元通りの表情を浮かべて、ロザリアは口を開いた。
「ルイスは……、私の娘を拒絶しました」
「……何故?上手くいっていたのではなかったの?」
「ええ。ですが、結局は幼い時からの婚約者を選んだようです。それと、そのルイスの婚約者ですが、女神の瞳を持っています」
「女神の瞳?」
「はい。青紫がかった銀の髪に、夜明けのような女神の瞳を持つ少女です」
「何故、今まで言わなかったの!!」
「……私も、つい先日初めてその姿を見たのです」
「捕えて連れてきなさい。わたくしも見てみたい」
「え?」
ロザリアの眉根が寄った。老女は立ち上がり、ゆっくりとロザリアの前まで歩いてきた。そして、足元に落ちた人形を踏みつけ、踏み躙った。人形の腕から、綿が飛び出て、首が半分もげる。
「その娘には傷一つつけず、ここに連れてきなさい。素晴らしいわ、きっとその娘こそが、十三体目の宵闇の少女に違いないわ!!本物であれば、わたくしの人形部屋のコレクションに加えるわ。そうだ、この前美しいマホガニーの長椅子を手に入れたの。それに寝かせる事にしましょう。そうよ、それが良いわ。ああ、ドレスはどうしましょう」
老女は幼い子供のように、しわがれた声をはずませた。
「叔母様。あの娘はルイスだけではなく、アルフレードとエリアスの幼なじみです。彼女が消えるような事があれば、あの三人が黙っていません」
「父親に金でも捕ませて、買い取ればいいでしょう。どうせすぐに二人の王子は死ぬ。ああ、前ラローヴェル侯爵が私に見せたいと言っていた『リーベンデイルの生きた人形』とは、きっとその娘の事だったのよ」
老女は興奮したように、ロザリアの手を握った。どこか視点の定まらないその瞳は、見る者を怯えさせる程の狂気を感じさせた。
「ですが、叔母様。そのような事がメフィストフィリス殿下に知られては、今度こそ叔母様は…」
ロザリアがそこまで言った時、バシッと音がした。ロザリアの顔が一気に熱を持ちその少し後に、痛みが襲ってくる。
老女にロザリアが殴られたのだ。
咄嗟に部屋の隅に控えていた侍女が、声を上げる。
「王妃殿下!!」
思わず口を出してしまった侍女に向けて、ロザリアは手を挙げ、そこに止まるよう指示をする。
「メフィストフィリス!!あの悪魔が何だと言うの?!母であるわたくしの言う事を聞かず、臣籍降下したうえ、あまつさえ、私を狂人扱いしてこのような場所に封じた愚か者よ!!」
「叔母様。あまり興奮なさいませんように。お体にさわります」
「そうね。お前は良い子だわロザリア。わたくしの言う事を聞いて、あのような下賤な者の血を引く簒奪者と婚姻を結び、その上で、純粋な女神の血を引く者と子を成した。きっと女神もお喜びよ」
「……ええ、そうである事を祈ります」
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