122 / 191
第二章
2
しおりを挟む
どうして今まで、アリシティアはルイスの弱さに気づかなかったのだろう。
いつかエヴァンジェリンに、彼の心の傷は癒されると信じていた。それと同時に、アリシティア自身はルイスの心の傷から目を逸らし続けた。彼がアリシティアから目を逸らしたように…。
ルイスの手が、そっとアリシティアの涙に濡れた頬を撫でる。
「あの日…、あの嵐の日からしばらくして、君が側にいない事に気づいて、僕は君を探した。君に会いに行こうとした」
「え?」
唐突に告げられた真実に、アリシティアは小さな声を零した。
「だけど許されなかった。君を傷付けた僕を、叔父上は決して許してはくれなかったんだ」
「王弟殿下?」
「そう。そして、何があっても、たとえ目の前で両親が殺されても。自分の感情をコントロールできるようになるまで、君に会わせる事は出来ないと言われた。……弱かった僕はそれを受け入れる事しか出来なかった」
アリシティアは数度瞬きし、返す言葉を失った。ルイスの言う事が本当なら、彼自身の選択でアリシティアを捨ててはいなかった事になる。
アリシティアは涙を零し、小さくしゃくりあげながら、何度も鼻を啜った。淑女にあるまじき行為だけれど、気にもしなかった。
そんなアリシティアを見て、ルイスが泣きそうな顔のまま苦笑し、ハンカチを差し出す。それはとても高級な絹でできたハンカチだった。
アリシティアはハンカチを受け取り、鼻にあてて、思いっきり鼻を擤んだ。これまでの恨みをぶつけるように。
鼻に空気が通って呼吸が楽になると、少しだけ思考が明瞭になる。アリシティアはハンカチをくるみ、嫌がらせのようにルイスに突き返した。いや、『ように』…ではない。明確な嫌がらせだ。
だが、ルイスは僅かに笑ってそのハンカチを受け取った。アリシティアはそれを確認して、自分のハンカチを出して涙をふく。
ルイスはそんなアリシティアの太ももに手を回して抱き上げ、歩き出した。
「…今度はどこに行くの?」
「庭園」
仮眠室を出て、執務室を通り抜けようとし、不意に立ちどまったルイスは、片手でアリシティアの体を抱いたまま、もう片手でハンカチをゴミ箱に投げ入れた。
扉の前まで来て、一旦アリシティアの身体を下ろして扉を開き外に出た後、今度は彼女の膝と背中に手を回して抱き上げた。
「僕に捕まって。顔を隠してね。服に鼻水つけてもいいよ?」
「っつ!! つけないわよ」
咄嗟に反論しつつも、言われるままにルイスの首に両手を回して、肩に顔を埋めた。
人がすれ違う気配がする。どんな目で見られているのか気になるけれど、抱かれて歩かれるよりも、泣き腫らした顔を見られる方が嫌だった。
「……どこまで行くの?」
「もう少し先。だからしばらく話しながら歩こう」
ふわりと空気が変わる。風が緩やかに髪を揺らし、外に出たのがわかる。
「君と離れていた間、僕は影としての訓練と、侯爵としての教育、それにエヴァンジェリンの監視役を担っていた」
「……監視? 」
「そう。幼い頃の君が僕の屋敷の監視役を担っていたようにね。僕はエヴァンジェリンからの信頼を得て、最終的には彼女を通じて王妃とその派閥の動きを把握するよう命じられていた。そして、その任務は今も継続している」
「任務…」
アリシティアはルイスの言葉を、ただ短く繰り返した。
「君のデビュタントの日の夜、僕は叔父上に交渉に行ったんだ。エヴァンジェリンの監視役から解放して欲しいって。でも許されなかった。叔父上には僕がエヴァンジェリンや彼女の友人から情報を引き出せていれば、そもそも君が誘拐される事などなかったと言われた。…本当にその通りなんだけどね…。あれは、全て僕の失態が招いた事件だ」
「……お姫様の罪まであなたが被るの?」
またか……とアリシティアは思った。こんな時ですら、またお姫様を庇うのかと。
喉が震える。閉じた瞼から涙が溢れルイスの服に吸い込まれていく。
そんなアリシティアの頭上に、優しいキスが落とされた。
「そんなつもりは一切ないよ。だって僕は諜報が専門の影だ。監視対象の行動と、僕に課せられた任務の失敗は全く別問題だろう? もし、誰かを尾行していたとして、自分のミスで尾行対象に巻かれて任務に失敗したと報告したとしても、それが尾行対象を庇う事にはならないだろう?」
「それは……」
確かにそうだと、思わず納得してしまいそうになる。けれど誤魔化されているような気もした。
「でも、あのとき、私が闇オークションで捕らえられた時、あなたはお姫様を庇ったわよね?」
「僕が?」
「私がお姫様が主犯だと言ってるようだって…」
「ああ、あれ?影としてのドールから見れば、エヴァンジェリンが主犯に思えるのかと、そのまま確認したかっただけなんだ。その場合は裏に王妃の手の内の者がいる可能性がある。そうなると、捕えた人間をわかりやすく王宮の牢に入れると、どうなると思う?」
「……口封じに皆殺しにされる」
「そう。だから、王宮外の警吏の一般房に酔っ払いやコソ泥達と一緒に入れた」
「……」
ルイスの答えに、アリシティアは押し黙った。そういえばあの日の翌日、エリアスがそんな事を言っていた気がすると、彼女はぼんやりと記憶を辿る。
そして、そんな当たり前の事にも思い至らない程に、アリシティアはあの時混乱していたのだと、今更気づく。それと共に、自分の思い込みと勘違いの激しさを思い知る。
「あの時、あなたは怒ってた…」
「当たり前だよ。君は君で、エリアスの為に動いていて、自分からわざと捕まったりするし。闇オークションに忍び込ませていたノルからは、『アリアリが売られちゃいそうだけど、良いの~?』とか、ふざけたメッセージが届くし。良い訳がないだろって」
「あの時ノルがいたから、私を見つけるのが早かったのね」
ノルは王家の影である、ディノルフィーノ家の三男だ。アリシティアのお仕置きされ仲間でもある。
「いや、僕が君の行方を突き止めた後、見計らったようにタイミングよくメッセージが届いた。あれは絶対叔父上の指示で、僕に知らせる時間をずらしてたね。でもこの場合も、君の思惑が僕の失敗の要因の一つであっても、僕の任務の失敗の責任と君の行動は無関係。それでも、『わざと捕まって、火の中に自分から飛び込むなんて、何を考えているんだ』とは思ったよ?」
「う ── っ。わざとじゃないもの」
小さく唸るように、アリシティアは掠れた声で反論した。
いつかエヴァンジェリンに、彼の心の傷は癒されると信じていた。それと同時に、アリシティア自身はルイスの心の傷から目を逸らし続けた。彼がアリシティアから目を逸らしたように…。
ルイスの手が、そっとアリシティアの涙に濡れた頬を撫でる。
「あの日…、あの嵐の日からしばらくして、君が側にいない事に気づいて、僕は君を探した。君に会いに行こうとした」
「え?」
唐突に告げられた真実に、アリシティアは小さな声を零した。
「だけど許されなかった。君を傷付けた僕を、叔父上は決して許してはくれなかったんだ」
「王弟殿下?」
「そう。そして、何があっても、たとえ目の前で両親が殺されても。自分の感情をコントロールできるようになるまで、君に会わせる事は出来ないと言われた。……弱かった僕はそれを受け入れる事しか出来なかった」
アリシティアは数度瞬きし、返す言葉を失った。ルイスの言う事が本当なら、彼自身の選択でアリシティアを捨ててはいなかった事になる。
アリシティアは涙を零し、小さくしゃくりあげながら、何度も鼻を啜った。淑女にあるまじき行為だけれど、気にもしなかった。
そんなアリシティアを見て、ルイスが泣きそうな顔のまま苦笑し、ハンカチを差し出す。それはとても高級な絹でできたハンカチだった。
アリシティアはハンカチを受け取り、鼻にあてて、思いっきり鼻を擤んだ。これまでの恨みをぶつけるように。
鼻に空気が通って呼吸が楽になると、少しだけ思考が明瞭になる。アリシティアはハンカチをくるみ、嫌がらせのようにルイスに突き返した。いや、『ように』…ではない。明確な嫌がらせだ。
だが、ルイスは僅かに笑ってそのハンカチを受け取った。アリシティアはそれを確認して、自分のハンカチを出して涙をふく。
ルイスはそんなアリシティアの太ももに手を回して抱き上げ、歩き出した。
「…今度はどこに行くの?」
「庭園」
仮眠室を出て、執務室を通り抜けようとし、不意に立ちどまったルイスは、片手でアリシティアの体を抱いたまま、もう片手でハンカチをゴミ箱に投げ入れた。
扉の前まで来て、一旦アリシティアの身体を下ろして扉を開き外に出た後、今度は彼女の膝と背中に手を回して抱き上げた。
「僕に捕まって。顔を隠してね。服に鼻水つけてもいいよ?」
「っつ!! つけないわよ」
咄嗟に反論しつつも、言われるままにルイスの首に両手を回して、肩に顔を埋めた。
人がすれ違う気配がする。どんな目で見られているのか気になるけれど、抱かれて歩かれるよりも、泣き腫らした顔を見られる方が嫌だった。
「……どこまで行くの?」
「もう少し先。だからしばらく話しながら歩こう」
ふわりと空気が変わる。風が緩やかに髪を揺らし、外に出たのがわかる。
「君と離れていた間、僕は影としての訓練と、侯爵としての教育、それにエヴァンジェリンの監視役を担っていた」
「……監視? 」
「そう。幼い頃の君が僕の屋敷の監視役を担っていたようにね。僕はエヴァンジェリンからの信頼を得て、最終的には彼女を通じて王妃とその派閥の動きを把握するよう命じられていた。そして、その任務は今も継続している」
「任務…」
アリシティアはルイスの言葉を、ただ短く繰り返した。
「君のデビュタントの日の夜、僕は叔父上に交渉に行ったんだ。エヴァンジェリンの監視役から解放して欲しいって。でも許されなかった。叔父上には僕がエヴァンジェリンや彼女の友人から情報を引き出せていれば、そもそも君が誘拐される事などなかったと言われた。…本当にその通りなんだけどね…。あれは、全て僕の失態が招いた事件だ」
「……お姫様の罪まであなたが被るの?」
またか……とアリシティアは思った。こんな時ですら、またお姫様を庇うのかと。
喉が震える。閉じた瞼から涙が溢れルイスの服に吸い込まれていく。
そんなアリシティアの頭上に、優しいキスが落とされた。
「そんなつもりは一切ないよ。だって僕は諜報が専門の影だ。監視対象の行動と、僕に課せられた任務の失敗は全く別問題だろう? もし、誰かを尾行していたとして、自分のミスで尾行対象に巻かれて任務に失敗したと報告したとしても、それが尾行対象を庇う事にはならないだろう?」
「それは……」
確かにそうだと、思わず納得してしまいそうになる。けれど誤魔化されているような気もした。
「でも、あのとき、私が闇オークションで捕らえられた時、あなたはお姫様を庇ったわよね?」
「僕が?」
「私がお姫様が主犯だと言ってるようだって…」
「ああ、あれ?影としてのドールから見れば、エヴァンジェリンが主犯に思えるのかと、そのまま確認したかっただけなんだ。その場合は裏に王妃の手の内の者がいる可能性がある。そうなると、捕えた人間をわかりやすく王宮の牢に入れると、どうなると思う?」
「……口封じに皆殺しにされる」
「そう。だから、王宮外の警吏の一般房に酔っ払いやコソ泥達と一緒に入れた」
「……」
ルイスの答えに、アリシティアは押し黙った。そういえばあの日の翌日、エリアスがそんな事を言っていた気がすると、彼女はぼんやりと記憶を辿る。
そして、そんな当たり前の事にも思い至らない程に、アリシティアはあの時混乱していたのだと、今更気づく。それと共に、自分の思い込みと勘違いの激しさを思い知る。
「あの時、あなたは怒ってた…」
「当たり前だよ。君は君で、エリアスの為に動いていて、自分からわざと捕まったりするし。闇オークションに忍び込ませていたノルからは、『アリアリが売られちゃいそうだけど、良いの~?』とか、ふざけたメッセージが届くし。良い訳がないだろって」
「あの時ノルがいたから、私を見つけるのが早かったのね」
ノルは王家の影である、ディノルフィーノ家の三男だ。アリシティアのお仕置きされ仲間でもある。
「いや、僕が君の行方を突き止めた後、見計らったようにタイミングよくメッセージが届いた。あれは絶対叔父上の指示で、僕に知らせる時間をずらしてたね。でもこの場合も、君の思惑が僕の失敗の要因の一つであっても、僕の任務の失敗の責任と君の行動は無関係。それでも、『わざと捕まって、火の中に自分から飛び込むなんて、何を考えているんだ』とは思ったよ?」
「う ── っ。わざとじゃないもの」
小さく唸るように、アリシティアは掠れた声で反論した。
11
お気に入りに追加
2,515
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
アリシアの恋は終わったのです。
ことりちゃん
恋愛
昼休みの廊下で、アリシアはずっとずっと大好きだったマークから、いきなり頬を引っ叩かれた。
その瞬間、アリシアの恋は終わりを迎えた。
そこから長年の虚しい片想いに別れを告げ、新しい道へと歩き出すアリシア。
反対に、後になってアリシアの想いに触れ、遅すぎる行動に出るマーク。
案外吹っ切れて楽しく過ごす女子と、どうしようもなく後悔する残念な男子のお話です。
ーーーーー
12話で完結します。
よろしくお願いします(´∀`)
この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。
天織 みお
恋愛
「おめでとうございます。奥様はご懐妊されています」
目が覚めたらいきなり知らない老人に言われた私。どうやら私、妊娠していたらしい。
「だが!彼女と子供が出来るような心当たりは一度しかないんだぞ!!」
そして、子供を作ったイケメン王太子様との仲はあまり良くないようで――?
そこに私の元婚約者らしい隣国の王太子様とそのお妃様まで新婚旅行でやって来た!
っていうか、私ただの女子高生なんですけど、いつの間に結婚していたの?!ファーストキスすらまだなんだけど!!
っていうか、ここどこ?!
※完結まで毎日2話更新予定でしたが、3話に変更しました
※他サイトにも掲載中
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
6年後に戦地から帰ってきた夫が連れてきたのは妻という女だった
白雲八鈴
恋愛
私はウォルス侯爵家に15歳の時に嫁ぎ婚姻後、直ぐに夫は魔王討伐隊に出兵しました。6年後、戦地から夫が帰って来ました、妻という女を連れて。
もういいですか。私はただ好きな物を作って生きていいですか。この国になんて出ていってやる。
ただ、皆に喜ばれる物を作って生きたいと願う女性がその才能に目を付けられ周りに翻弄されていく。彼女は自由に物を作れる道を歩むことが出来るのでしょうか。
番外編
謎の少女強襲編
彼女が作り出した物は意外な形で人々を苦しめていた事を知り、彼女は再び帝国の地を踏むこととなる。
私が成した事への清算に行きましょう。
炎国への旅路編
望んでいた炎国への旅行に行く事が出来ない日々を送っていたが、色々な人々の手を借りながら炎国のにたどり着くも、そこにも帝国の影が・・・。
え?なんで私に誰も教えてくれなかったの?そこ大事ー!
*本編は完結済みです。
*誤字脱字は程々にあります。
*なろう様にも投稿させていただいております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。