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第二章

33.【R18】長続きしない反省とルイスの眠り姫 1

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 快楽に蕩けきった彼女を見つめながら、ルイスは微笑んで頬を撫でる。アリシティアからは、甘く切なげな吐息が漏れた。それが堪らなくて、ルイスは長く細い息を吐きだす。それでも我慢しきれず、押し込んだ物を馴染ませるように、ぐりぐりと奥を刺激する。

「やぁ……んんっ」

  ベッドの上で彼女の口から零れる小さな抵抗は、その言葉自体にあまり意味はなく、本気で嫌がっている訳ではない。
その証拠にやたらと艶のある甘い声には、ねだるような響きがある。

「嫌? やめてほしい?」

 答えがわかっていても、ルイスはあえて彼女に問う。
ここで嫌だと言われてもやめられはしないのだが…。

「…やめちゃ、だめ」

 快楽に溶けた思考のまま、無意識に口を開くアリシティアの答えに、ルイスは口角を上げた。



 与えられる過分な快楽を逃がそうと左右にふる頭を押さえ、ルイスは噛みつくような深いキスをした。
舌をからめながら細い腰を掴み、熱の塊を奥深くまで押し付けてゆっくりとかき回す。

 そのたびに、呻きにもにた甘い喘ぎが彼女の喉から漏れ聞こえた。

「…そっか。じゃあ、もっとしようね」

 細めた目でアリシティアを見下ろし、上半身を起こしたルイスは、彼女の足を両肩にかけた。太ももまで濡らすほどに蜜を溢れさせた場所から水音が響くよう、わざと腰を大きく動かす。

 その水音が、彼女の羞恥を煽るのは、十分理解していた。

「ああ、それ、やっ……」



 お仕置きはしないと言った。言ったが、移り香が長時間残るほどに、他の男と接触していたであろう可愛い婚約者に対して、ちょっとした嫌がらせくらいは許されるだろう。

 そして、それは多分、前回の反省とは別問題のはず。



 何度も彼女の中に自身の熱の塊を突き入れて、彼女が感じるところを探す。
ルイスは荒い息を吐き、快楽を貪欲に貪りながら、改めてアリシティアのあられもない姿に目をやった。

 腰は折れそうなほどに細いのに、大きな胸となだらかなお尻のラインはやたら官能的だ。その美しい体に突き入れたグロテスクな自身の熱杭がぬるぬると出入りするさまは、とてつもなく淫猥だった。


────── ああ、たしかに。


 唯でさえ目一杯膨張しているそこに、さらなる熱が集まり、突き入れた熱の塊がびくびくと拍動する。

 ルイスは息をゆっくりと吐き出し、必死に脳を犯す快楽を逃がした。男性が視覚で興奮すると言った彼女の言葉は、あながち嘘ではないのだろう。
視覚からもたらされる興奮は激しい快楽へとかわり、思考が狂わされそうになる。

 肩に両足を乗せたまま、アリシティアの身体を折り曲げるように自身の身体を近づけた。細めた目と砂糖を煮詰めたような甘ったるい声で問う。

「………ねえ、気持ちいい?痛くない?」

 男性が視覚で興奮するのなら、女性は聴覚で興奮するのかもしれないな…と、ルイスはなんとなく思った。

「ん。きもち、い…」

 潤んだ目でアリシティアが両手を伸ばしてくる。その姿に、ルイスからは思わず笑みがこぼれた。



 
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