51 / 191
第二章
4 【R18】(読み飛ばし可)
しおりを挟む再び唇が重ねられ、そこからルイスの体が下へと滑り降りていく。
彼はアリシティアの身体の所々に赤い花びらを散らせながら、手で胸の膨らみを持ち上げ、硬くなった先端を指先でこねる。
「はぁっ…」
思わずアリシティアの口から甘い吐息が漏れた。
脳に直接水音が響く感覚に、彼女からどんどん理性が失われていく。意識が遠くなり、ただひたすら、五感が快楽だけを拾おうとする。もはや抗うことはできず、ただぼんやりとルイスの行為を受け入れていた。
気がついた時には、アリシティアの足の間にルイスの頭があり、普段は閉じられている割れ目が舌で舐め上げられた。小さな突起が捏ね回され、唇が吸い付く。
「ん…ああっ」
快楽に溺れそうになりながら、正気を保とうと、頭を振る。
「ねぇアリス。これ気持ちいい?」
声が響いて、硬く丸められた舌が割れ目の奥に突き立てられる。
「ああっ!!」
我慢しきれず声が大きく漏れ出した。
ゾクゾクとした快楽が、足先から脳まで突き抜ける。狂いそうな程気持ちよい。
気持ちよいが、絶対口に出しては言うまいと、アリシティアは唇を硬く噛み締めた。
それでも喉の奥からは呻き声が漏れ、体は丘に釣り上げられた魚のようにピクピクとはねた。
ルイスはわざと恥ずかしくなるような、いやらしい水音を立てて、アリシティアを追い詰めていく。
差し込まれていた舌が抜かれて、上の小さな花芽に滑り、代わりに指先がくちゅくちゅと割れ目をなであげる。そしてそのまま、つぷりと指が挿し込まれた。
「…はあっ」
アリシティアの身体が大きくのけぞった。
花芽と同時に入口付近を散々捏ね回され、体が震える。
「…あぁ…んっ!!」
思わず大きくなった声に驚いて、アリシティアは手の甲で口を塞ぎ固く目を瞑った。
ルイスの指が更に奥へと侵入し、その壁の中を掻き回し始めた。美しく長い指が深くまで抉り、抜き差しするように、摩りあげる。
喉から殺しきれなくなった甘く熱い声と吐息が漏れ、ルイスは嬉しそうに笑みを浮かべた。
「中凄く熱いね。それにすごく締め付けてくる。僕のを触りながら感じてた? それとも今の状態に興奮してる? はぁ……もう入れたい」
羞恥をあおるような発言に、思わず指を締め付けた。それに伴うように、中からとろりと愛液が零れでて、皮膚を伝ってシーツまで濡らしていくのがわかる。
「ああっ! やだもう…」
アリシティアは泣きながら悲鳴のような声を漏らす。背中をのけぞらせて、はねる体は、自分の意思ではどうすることもできない。彼女は与えられる快楽を貪欲に受け入れてしまっていた。
そんなアリシティアの体から唇を離して、ルイスは満足げに彼女を見下ろした。
20
お気に入りに追加
2,516
あなたにおすすめの小説
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
いっそあなたに憎まれたい
石河 翠
恋愛
主人公が愛した男には、すでに身分違いの平民の恋人がいた。
貴族の娘であり、正妻であるはずの彼女は、誰も来ない離れの窓から幸せそうな彼らを覗き見ることしかできない。
愛されることもなく、夫婦の営みすらない白い結婚。
三年が過ぎ、義両親からは石女(うまずめ)の烙印を押され、とうとう離縁されることになる。
そして彼女は結婚生活最後の日に、ひとりの神父と過ごすことを選ぶ。
誰にも言えなかった胸の内を、ひっそりと「彼」に明かすために。
これは婚約破棄もできず、悪役令嬢にもドアマットヒロインにもなれなかった、ひとりの愚かな女のお話。
この作品は小説家になろうにも投稿しております。
扉絵は、汐の音様に描いていただきました。ありがとうございます。
殿下には既に奥様がいらっしゃる様なので私は消える事にします
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のアナスタシアは、毒を盛られて3年間眠り続けていた。そして3年後目を覚ますと、婚約者で王太子のルイスは親友のマルモットと結婚していた。さらに自分を毒殺した犯人は、家族以上に信頼していた、専属メイドのリーナだと聞かされる。
真実を知ったアナスタシアは、深いショックを受ける。追い打ちをかける様に、家族からは役立たずと罵られ、ルイスからは側室として迎える準備をしていると告げられた。
そして輿入れ前日、マルモットから恐ろしい真実を聞かされたアナスタシアは、生きる希望を失い、着の身着のまま屋敷から逃げ出したのだが…
7万文字くらいのお話です。
よろしくお願いいたしますm(__)m
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
亡くなった王太子妃
沙耶
恋愛
王妃の茶会で毒を盛られてしまった王太子妃。
侍女の証言、王太子妃の親友、溺愛していた妹。
王太子妃を愛していた王太子が、全てを気付いた時にはもう遅かった。
なぜなら彼女は死んでしまったのだから。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
『別れても好きな人』
設樂理沙
ライト文芸
大好きな夫から好きな女性ができたから別れて欲しいと言われ、離婚した。
夫の想い人はとても美しく、自分など到底敵わないと思ったから。
ほんとうは別れたくなどなかった。
この先もずっと夫と一緒にいたかった……だけど世の中には
どうしようもないことがあるのだ。
自分で選択できないことがある。
悲しいけれど……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
登場人物紹介
戸田貴理子 40才
戸田正義 44才
青木誠二 28才
嘉島優子 33才
小田聖也 35才
2024.4.11 ―― プロット作成日
💛イラストはAI生成自作画像
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。