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雪とばり

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闇の魔物を飼っている 。

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【教室、ハル板つき、ケータイゲーム中】

ハル 「あー...クソッまた負けた...」

【ツバサ登場、勢いよく入ってくる】

ツバサ「ハル!待たせたな!!僕が魔界に召喚されてる間寂しかっただろ!」
ハル 「職員室に呼び出しな。てか赤点多すぎだろ。」
ツバサ「僕の右手に封印された魔物が言うことを聞かなくてね...」
ハル 「あーはいはい。で?先生なんだって?」
ツバサ「3日後再試だって。」
ハル 「だろーな。ほら座れ。勉強見てやるから。」
ツバサ「なっ何!?ハルは実は伝説の神アテーナーだったのか!?」
ハル 「ギリシャ神話の神じゃん。そんなこと覚えてんなら勉強覚えろよ。」

【2人勉強始める】

ハル 「で、これはcos(コサイン)を使って...って聞いてる?」
ツバサ「あぁ!聞いてるぞ!なんせ僕はタンジェントの宿った戦士だからね!」
ハル 「待て待て!妄想と勉強が混じってるぞ!?何タンジェントの宿った戦士って...」
ツバサ「ねぇハルー」
ハル 「いや話聞けよ。」
ツバサ「お腹空いたーーー。僕力がでないー。」
ハル 「お前はアンパンマンか...ほらこれでも食べてやる気だせ。」
ツバサ「!!そっそれは!!神木の聖なる枝を折り取ったもの!?」
ハル 「小枝な。ってか早く食べて続きやんないとマジでツバサ留年するよ?」
ツバサ「りゅう...ねん?フッ...その心配には及ばない。僕のフォースを解放すれば楽勝だからね!」
ハル 「じゃあテスト本番でやれば良かったのに。」
ツバサ「だからそれは僕の右手に封印せr※ki☆×$(せられしと言おうとして)...噛んだ...」
ハル 「...そんな捨てられた子犬みたいな目でこっちを見るんじゃないよ。」
ツバサ「まぁいいや。そう言えば来週は強大な魔力がぶつかり合う催しが開かれるな!」
ハル 「そう言えば来週体育祭だな。」
ツバサ「ついに僕の力を世界に広めるときが来てしまったようだ...!」
ハル 「世界には広まらねぇな。ってかその前にテストだからな!?」
ツバサ「そんなことはどうでもいいのだ!」
ハル 「よくねぇよ!」
ツバサ「はっ!時の鐘が僕をギルドへと呼んでいる...」
ハル 「良い子のチャイムで帰ろうとすんな!お前まだ数学しかやってねぇからな!?」
ツバサ「安心するんだハル。僕はしっかりとこの胸に刻んだからな。」
ハル 「何覚えた?」
ツバサ「タンジェント。」
ハル 「最悪だ。」
ツバサ「タンジェントがあればこの世界は救われる!」
ハル 「お前の頭は致命傷だけどな!」
ツバサ「まぁなんとかなると言うものさー」
ハル 「ポジティブすぎんだよ。...数学以外で何赤点取ったんだっけ?」
ツバサ「えっとー現代文とー科学とー英語!」
ハル 「ほぼ全部かよ!...あれ?社会は?今回歴史だったよな?」
ツバサ「フッフッフッ!社会は85点だぜ!」
ハル 「は!?なんで社会だけそんな点数高いんだよ!?範囲どこだっけ...?」
ツバサ「ギリシャ神話のとこ。」
ハル 「理解した。」
ツバサ「くっうわーーーーー!!!」
ハル 「んん!?何だ!?どうした!?」
ツバサ「くっ鎮まれ...俺の右手!くそっこれじゃあペンが持てない...今回はこいつを押さえ込むために帰らなければ...」
ハル 「...お前左利きだろうがよ。」
ツバサ「うっ...ハっハルの鬼畜!!はっまさか...君も闇の魔物を飼って...」
ハル 「ねぇーよ。」
ツバサ「あっそうだー僕今日早く帰らなきゃ行けないんだったー(棒)」

【ツバサ立ち上がる】

ハル 「そこは魔物を退治にとか言えよ。...ってか逃げんな!!」
ツバサ「アディオス!来世ではまたパーティーを組もう!」

【ツバサ走り去る】

ハル 「お前とパーティーを組んだ覚えはないし、会うのは明日だよ!!ったく...」

―END―
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