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第6章 富士攻略編
120 ドレスと肉体
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コンコンコンコン
「はい。」
「失礼します。お食事です。」
「ありがとうございます。そこにおいてください。」
カイリが隔離生活を余儀なくされて4日目。
ここでの生活も慣れるということはないが、こうして食事と部屋を与えられ生き延びることが出来ている。
なんとしても生き延びて皆のもとに帰る。
それだけがカイリの望みであった。
コンコンコン
朝食も済みしばらくすると、不意に来客を告げるノックが聞こえてくる。
「はい。」
カイリは訝しみながらも返事で答える。
隔離生活をしていて、食事以外で誰かが訪ねてくることなどなかったからだ。
「失礼します。」
現れたのは内閣情報局局長と名乗った瀬戸だった。
シワひとつ見当たらない制服を身に纏い、いかにもな空気感を醸し出していた。
「別室で総理との謁見の用意が整いました。コレより身の回りの準備をしていただきたく使用人を連れてまいりました。入室の許可をお願いいたします。」
恭しく頭を下げる瀬戸を全く信用していないカイリだったが、総理との会見と言われ何故か信用する気持ちになってしまった。
本人も理由はわからなかったが、そう思えてしまったのだ。
わらわらと室内に入ってくる自衛官たち。
そのすべてが女性自衛官で、こちらもまたビシッと決まった制服に身を包んでいた。
「ではこちらにお着替えください。」
女性自衛官の手には、一着のドレスが準備されていた。
真っ白なドレスは、ウエディングドレスと言われても違和感のないものであった。
「これは?」
カイリは、反射的に拒絶の意を示した。
明らかに違和感のある衣装だったからだ。
カイリの年齢を考えると、普通にシックなカラーの衣装でも問題ないはずである。
しかし用意されたものは、純白のレースがふんだんに使用されたものであった。
「この度の謁見用に用意させていただきました衣装です。」
「ウェディングドレスですよ?」
カイリの言葉に、女性自衛官は何ら反応を見せなかった。
むしろ反応していないと言っても良かったのかもしれない。
カイリはその状況にも違和感を覚えていた。
よくよく女性自衛官を観察していると、人形を相手にしている気分にすらなってきた。
「お気に召しませんでしたか?」
何事もないように声をかけてきた瀬戸。
カイリの不信感が膨れ上がっていく。
「お気に召す以前の問題です。私は着るつもりはありません‼」
カイリの拒絶の言葉に首をかしげる瀬戸。
その態度にカイリは違和感を覚える。
「はて?なぜです?」
「意味がわかりません。」
すでに会話にすらなっておらず、そのやり取りに苛立ち始めるカイリ。
依然として態度を変えない瀬戸。
対象的な二人の態度であった。
「総理の指示ですので従ってください。では私はこれで。君たち、準備が終わり次第お連れしなさい。」
「「「はい」」」
問答無用で従わせようとする瀬戸をしり目に、カイリは断固拒否の姿勢を貫いた。
それを見た瀬戸は部下と思しき女性自衛官に指示を出すと部屋を後にした。
残された女性自衛官たちは感情を失ったかのように従っていた。
「すみません。私は着るつもりは有りませんので、どうぞお引き取りください。」
カイリがそう話すも、女性自衛官たちは何も反応を示さなかった。
感情の無い目でカイリを見つめるだけであった。
「カイリ様。こちらをお召しください。」
何度目のやり取りか、壊れたレコーダーのように繰り返される彼女たちからの言葉。
カイリは半ば投げやりになりかけていた。
終わりの見えないやり取りに、カイリが結局折れてしまったのだった。
「ではこちらを……」
言われるがまま着替えを始めるカイリ。
その表情には諦めが色濃く映っていた。
しばらくすると着替えが終わり、大きな姿見には純白のドレスを身にまとった見目麗しいカイリの姿があった。
(ケントさんに見せたかったな……)
カイリはそう誰にも聞こえない声で呟き、部屋を後にしたのだった。
——————
「これで最後……」
どさりと崩れ落ちる人型モンスター。
青黒い肌の大柄のモンスターは、俺の最後の一撃でその命を散らしていった。
『ケントさん、大丈夫ですか?』
「ん?あぁ、問題無い。知性持ちのモンスター討伐もさすがに慣れたよ。」
タケシ君の気遣いはさすがに慣れてきた。
俺は第90層を過ぎたくらいから、言い知れぬ不安感が拭えずにいた。
諦めてはいない、しかし無事だという確証が持てずにすべてが宙に浮いてしまっているかのような気持ちになってしまっていた。
心ここにあらず。
今の俺の様子を表すにはちょうど良すぎる言葉だった。
『主よ、ついに最終階層……第100層だ。つまりこれが最後の望みであろうな。』
「分かっているよ。」
タクマは慰める訳でもなく、ただ事実確認を行うにとどめていた。
階層を下りればその答えが分かるのだからと。
俺は重い足取りで第100層への階段を下りていく。
心配そうにしているタケシ君も俺の動きに合わせてしてくれた。
心配かけてごめん……
でも大丈夫……
そう、大丈夫に決まっている。
だってカイリは俺よりも何倍も強いんだから。
俺は自分にそう言い聞かせながら、一歩ずつ階段を下りていった。
最後の階段を降り、目の前に広がるのは豪勢な屋敷であった。
「これまた豪勢な建物だな。総理の別荘って感じか?」
事情を知るものは同じことを考えてしまうかもしれない。
ここは最難関ダンジョン、【魔王】が住まうダンジョンなのだから。
『総理……【魔王】とのご対面ですね。どんな表情をしていいのか迷います。この惨劇の責任者ですからね。』
『なるほどの、この先に吾らが神が選びし民がいると言う訳だな。腕が鳴る!!』
既に戦闘態勢なタクマをよそに、タケシ君は心配そうな表情が消えていなかった。
ラーはあいも変わらずお菓子をパクリ。
その美味さに舌鼓を打っていた。
うん、さすがはラーだね。
俺たちがその大きな門に近づくと、どこからともなく声が聞こえる。
『ようこそいらっしゃいました。歓迎いたしますが故、そのまま中へお進みください。』
俺は警戒度を一段上げた。
おそらくこれは罠……それ以外考えられはしない……
確かに中から漏れ出る殺気は既に感じ取っている。
だがその殺気に殺意を感じなかった。
門をくぐり、精巧に作られた中庭を抜けると、大きな屋敷の入口へとたどり着いた。
そこには贅を凝らされた扉が鎮座していた。
コンコンコン
俺は何の躊躇もせず、ドアについていたノッカーを叩いて見せた。
普通ならば警戒してもおかしくないシチュエーション。
しかし、そんなことお構いなしであった。
「お待たせいたしました。内閣情報局局長の瀬戸と申します。総理が中でお待ちです。こちらへ。」
ドアから出てきたのは瀬戸と名乗る男性だった。
瀬戸はなんとも言えない胡散臭いを醸し出し、警戒した方が良いのは確かだった。
だけど警戒が出来ない……
さっきからずっと周囲を警戒しているのにもかかわらず、彼だけが警戒できないでいた。
俺は仕方がないので、瀬戸の後に付いて屋敷の中に入る。
いくつかの部屋の扉を通り過ぎ、少し豪華な設えの扉で止まる瀬戸。
「こちらです。総理、カイト様以下3名をお連れしました。」
「どうぞ。」
ドアの先には執務室兼応接間の様な造りとなっていた。
執務用の机の前に備え付けられた高価な応接セット。
いかにもと言わんばかりの見た目をしていた。
俺はこれ以上どうにもできないと感じ、勧められるままに応接セットのソファーに腰を下ろした。
俺の隣には無防備に座るラーの姿があった。
今回はスライムモードではなくて、少年モードなんだ……
うん、スライムの不思議に触れた気がした。
タクマとタケシ君は警戒からか席には座らず、後ろに仕える形でとどまっていた。
「やぁ、初めましてかな?」
「えぇ、初めまして岸和田総理大臣。いや、【魔王】と呼んだ方がいいんですか?」
俺はわざと殺気を岸和田総理に向けて解き放つ。
だが岸和田総理は気にした様子もなく、むしろそよ風が心地いいとでも言わんばかりに目を細めていた。
「早速だが……。我らが為にその体を譲ってはくれないだろうか?」
岸和田総理から告げられた言葉に、俺の思考は追いつかなかった。
いったい何が言いたいんだ?
「はい。」
「失礼します。お食事です。」
「ありがとうございます。そこにおいてください。」
カイリが隔離生活を余儀なくされて4日目。
ここでの生活も慣れるということはないが、こうして食事と部屋を与えられ生き延びることが出来ている。
なんとしても生き延びて皆のもとに帰る。
それだけがカイリの望みであった。
コンコンコン
朝食も済みしばらくすると、不意に来客を告げるノックが聞こえてくる。
「はい。」
カイリは訝しみながらも返事で答える。
隔離生活をしていて、食事以外で誰かが訪ねてくることなどなかったからだ。
「失礼します。」
現れたのは内閣情報局局長と名乗った瀬戸だった。
シワひとつ見当たらない制服を身に纏い、いかにもな空気感を醸し出していた。
「別室で総理との謁見の用意が整いました。コレより身の回りの準備をしていただきたく使用人を連れてまいりました。入室の許可をお願いいたします。」
恭しく頭を下げる瀬戸を全く信用していないカイリだったが、総理との会見と言われ何故か信用する気持ちになってしまった。
本人も理由はわからなかったが、そう思えてしまったのだ。
わらわらと室内に入ってくる自衛官たち。
そのすべてが女性自衛官で、こちらもまたビシッと決まった制服に身を包んでいた。
「ではこちらにお着替えください。」
女性自衛官の手には、一着のドレスが準備されていた。
真っ白なドレスは、ウエディングドレスと言われても違和感のないものであった。
「これは?」
カイリは、反射的に拒絶の意を示した。
明らかに違和感のある衣装だったからだ。
カイリの年齢を考えると、普通にシックなカラーの衣装でも問題ないはずである。
しかし用意されたものは、純白のレースがふんだんに使用されたものであった。
「この度の謁見用に用意させていただきました衣装です。」
「ウェディングドレスですよ?」
カイリの言葉に、女性自衛官は何ら反応を見せなかった。
むしろ反応していないと言っても良かったのかもしれない。
カイリはその状況にも違和感を覚えていた。
よくよく女性自衛官を観察していると、人形を相手にしている気分にすらなってきた。
「お気に召しませんでしたか?」
何事もないように声をかけてきた瀬戸。
カイリの不信感が膨れ上がっていく。
「お気に召す以前の問題です。私は着るつもりはありません‼」
カイリの拒絶の言葉に首をかしげる瀬戸。
その態度にカイリは違和感を覚える。
「はて?なぜです?」
「意味がわかりません。」
すでに会話にすらなっておらず、そのやり取りに苛立ち始めるカイリ。
依然として態度を変えない瀬戸。
対象的な二人の態度であった。
「総理の指示ですので従ってください。では私はこれで。君たち、準備が終わり次第お連れしなさい。」
「「「はい」」」
問答無用で従わせようとする瀬戸をしり目に、カイリは断固拒否の姿勢を貫いた。
それを見た瀬戸は部下と思しき女性自衛官に指示を出すと部屋を後にした。
残された女性自衛官たちは感情を失ったかのように従っていた。
「すみません。私は着るつもりは有りませんので、どうぞお引き取りください。」
カイリがそう話すも、女性自衛官たちは何も反応を示さなかった。
感情の無い目でカイリを見つめるだけであった。
「カイリ様。こちらをお召しください。」
何度目のやり取りか、壊れたレコーダーのように繰り返される彼女たちからの言葉。
カイリは半ば投げやりになりかけていた。
終わりの見えないやり取りに、カイリが結局折れてしまったのだった。
「ではこちらを……」
言われるがまま着替えを始めるカイリ。
その表情には諦めが色濃く映っていた。
しばらくすると着替えが終わり、大きな姿見には純白のドレスを身にまとった見目麗しいカイリの姿があった。
(ケントさんに見せたかったな……)
カイリはそう誰にも聞こえない声で呟き、部屋を後にしたのだった。
——————
「これで最後……」
どさりと崩れ落ちる人型モンスター。
青黒い肌の大柄のモンスターは、俺の最後の一撃でその命を散らしていった。
『ケントさん、大丈夫ですか?』
「ん?あぁ、問題無い。知性持ちのモンスター討伐もさすがに慣れたよ。」
タケシ君の気遣いはさすがに慣れてきた。
俺は第90層を過ぎたくらいから、言い知れぬ不安感が拭えずにいた。
諦めてはいない、しかし無事だという確証が持てずにすべてが宙に浮いてしまっているかのような気持ちになってしまっていた。
心ここにあらず。
今の俺の様子を表すにはちょうど良すぎる言葉だった。
『主よ、ついに最終階層……第100層だ。つまりこれが最後の望みであろうな。』
「分かっているよ。」
タクマは慰める訳でもなく、ただ事実確認を行うにとどめていた。
階層を下りればその答えが分かるのだからと。
俺は重い足取りで第100層への階段を下りていく。
心配そうにしているタケシ君も俺の動きに合わせてしてくれた。
心配かけてごめん……
でも大丈夫……
そう、大丈夫に決まっている。
だってカイリは俺よりも何倍も強いんだから。
俺は自分にそう言い聞かせながら、一歩ずつ階段を下りていった。
最後の階段を降り、目の前に広がるのは豪勢な屋敷であった。
「これまた豪勢な建物だな。総理の別荘って感じか?」
事情を知るものは同じことを考えてしまうかもしれない。
ここは最難関ダンジョン、【魔王】が住まうダンジョンなのだから。
『総理……【魔王】とのご対面ですね。どんな表情をしていいのか迷います。この惨劇の責任者ですからね。』
『なるほどの、この先に吾らが神が選びし民がいると言う訳だな。腕が鳴る!!』
既に戦闘態勢なタクマをよそに、タケシ君は心配そうな表情が消えていなかった。
ラーはあいも変わらずお菓子をパクリ。
その美味さに舌鼓を打っていた。
うん、さすがはラーだね。
俺たちがその大きな門に近づくと、どこからともなく声が聞こえる。
『ようこそいらっしゃいました。歓迎いたしますが故、そのまま中へお進みください。』
俺は警戒度を一段上げた。
おそらくこれは罠……それ以外考えられはしない……
確かに中から漏れ出る殺気は既に感じ取っている。
だがその殺気に殺意を感じなかった。
門をくぐり、精巧に作られた中庭を抜けると、大きな屋敷の入口へとたどり着いた。
そこには贅を凝らされた扉が鎮座していた。
コンコンコン
俺は何の躊躇もせず、ドアについていたノッカーを叩いて見せた。
普通ならば警戒してもおかしくないシチュエーション。
しかし、そんなことお構いなしであった。
「お待たせいたしました。内閣情報局局長の瀬戸と申します。総理が中でお待ちです。こちらへ。」
ドアから出てきたのは瀬戸と名乗る男性だった。
瀬戸はなんとも言えない胡散臭いを醸し出し、警戒した方が良いのは確かだった。
だけど警戒が出来ない……
さっきからずっと周囲を警戒しているのにもかかわらず、彼だけが警戒できないでいた。
俺は仕方がないので、瀬戸の後に付いて屋敷の中に入る。
いくつかの部屋の扉を通り過ぎ、少し豪華な設えの扉で止まる瀬戸。
「こちらです。総理、カイト様以下3名をお連れしました。」
「どうぞ。」
ドアの先には執務室兼応接間の様な造りとなっていた。
執務用の机の前に備え付けられた高価な応接セット。
いかにもと言わんばかりの見た目をしていた。
俺はこれ以上どうにもできないと感じ、勧められるままに応接セットのソファーに腰を下ろした。
俺の隣には無防備に座るラーの姿があった。
今回はスライムモードではなくて、少年モードなんだ……
うん、スライムの不思議に触れた気がした。
タクマとタケシ君は警戒からか席には座らず、後ろに仕える形でとどまっていた。
「やぁ、初めましてかな?」
「えぇ、初めまして岸和田総理大臣。いや、【魔王】と呼んだ方がいいんですか?」
俺はわざと殺気を岸和田総理に向けて解き放つ。
だが岸和田総理は気にした様子もなく、むしろそよ風が心地いいとでも言わんばかりに目を細めていた。
「早速だが……。我らが為にその体を譲ってはくれないだろうか?」
岸和田総理から告げられた言葉に、俺の思考は追いつかなかった。
いったい何が言いたいんだ?
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