120 / 131
第6章 富士攻略編
116 トラブルに愛されるケント
しおりを挟む
「くそ!!そろそろやばいぞ!!」
「うるさい!!黙って援護するの!!」
俺は、その声に聞き覚えがあった。
特に後から聞こえたヒステリックな声は、出来れば会いたくない人物の物だった。
「うぉりゃぁ~~~~!!」
そんな騒ぎのことなど気にすることもなく、大柄な男性が炎を纏った大剣を勢いよく振り下ろす。
地面にぶつかった瞬間、大爆発と共に激しい炎が周囲を焼いていく。
鎧らしい鎧を付けず、上半身はタンクトップ姿であった。
がっちりとした体躯の男性は、葬ったモンスターに目もくれずにかっと笑って見せていた。
笑顔から見える白い歯が、何とも言えない空気を醸し出していた。
「よそ見は禁止だ。」
「アブねぇ~だろ!!」
今度は大柄な男性が咄嗟にしゃがみ込むと、その頭上を掠めるように細身の剣が幾度も通り過ぎていく。
大柄の男性の後ろには、まだ息が有ったモンスターが襲い掛かってきていた。
突き刺されたモンスターは瞬時に凍結し、氷像と化していった。
「うむ。周囲に敵影は見られなんだ。戦闘終了でござる。」
「うわ出た、佐助さん……名前が一緒だからって何もなり切らなくても。」
戦闘区域の外からゆらりと空間が歪むと、二人の男性が姿を現した。
佐助と呼ばれた男性は、黒いシノビ装束を思わせる出で立ちで、〝ござる〟などという時代錯誤の言葉を使うほどなり切っている。
もう一人の男性は、その様子をどこか冷めた視線で見つめていた。
「お帰り、佐藤さん。敵影は無いのか?」
「うむ、視界に入った妖は拙者が処断したでござる。」
佐藤と呼ばれたもう一人の男性は、自分が答えようとしたことを先に佐助が答えた事に苛立っているようだった
「佐助さん……。そろそろ一辺しばき倒していいかい?」
「拙者に勝てると思うなど片腹痛いわ!!」
いきなりいがみ合い始めた二人を見つめる男女は、そのやり取りに唖然としていたのだった。
俺はその女性に見つかると面倒なので、そっとその場を立ち去ろうとした時だった。
「待つでござるよ、そこの御仁。逃げる必要はないでござる。」
まさかこの距離で索敵されるとは……完全に油断していた証拠だな。
俺は両手を上にあげて、降参のポーズをとりながらスキルを解除していく。
俺の姿をを見た男女は驚きを隠せなかった。
「中村さん!?」
「中村剣斗!?」
声を上げたのは、元パーティーメンバーの弓術士の遠藤 武志と『難攻不落の城壁』のメンバー、梁井 明日香だった。
そして不用意にも二人は、大声で俺の名前を呼んでしまった。
あまりの声の大きさに、佐藤と佐助は睨みを利かせる。
その視線にびくりと体を跳ねさせて、慌てて自分の口をふさぐ二人であった。
「およ?なんだ、二人はこいつと知り合いか?」
大柄の男が大剣を背負いなおしながら、近づいてきた。
大剣もかなりの重量物だろうに、全く気にする素振りもなく扱っていたことから、それ相応の力の持ち主なのは理解できた。
何か品定めをするかの視線を俺に向けると、ニヤリと笑みを浮かべていた。
「上条さん……。『難攻不落の城壁』になる前にメンバーだった方です。」
上条と呼ばれた大柄の男は何か引っかかりを覚えたようで、それ以上は何も話さなかった。
上条の後ろについてきていた、男性もまた手にしていた細身の剣を腰の鞘にしまいながら近づいて来た。
「上条。あまり敵を作らないでくれ。後始末をする身にもなってほしいものだ。」
「んあ?別にいいだろ?俺たち【氷炎の双牙】に勝てる探索者なんていやしねぇ~だろ?なぁ、鍵崎さんよ?」
俺は、その二人の態度を素直に称賛していた。
口先だけでは無く、きちんと実力でそれを証明しているのだから。
【氷炎の双牙】といえば、国内トップのパーティー。
そのパーティーの看板の二人だといえば、誰しもが納得してしまうほどだ。
「で、その〝追放された〟人物がここにいるんだ?使えなかったから追い出したんだろ?まぁ、お前らの見極めが甘かったって事だろうが……教えてくれねぇか?」
何かわからないけど、どうやら俺を警戒しているらしいね。
あたりを見渡した限りカイリ達は……いなさそうだな。
だったら長居は無用か。
さっさとここを引き上げよう。
そのためも面倒だけど状況説明と物資の引き渡しをしないとな。
「ほう?俺たちに救難要請が出ていると?」
「そう言う事です。で、物資を預かって来てるんで、それ持ってさっさと脱出してください。俺はこのままこのダンジョンで人探ししますんで。」
俺が面倒くさいという気持ちを隠すことなく答えると、インベントリから人数分の支援物資を取り出し、おいていく。
人数分の物資を出し終えると、上条たちに現状の説明した。
「と言うわけで、物資を持ってこのまま離脱してください。地上で救護班も待機してますから。」
俺はそう告げてその場から立ち去ろうとしたんだけど……
世の中そんなに簡単じゃないんだな……
「お待ちなさい!!どうしてあなたが……中村 剣斗がここにいるんです!!貴方はレベルが上がらないはずでしょう!?なのにどうして……!!」
明日香はヒステリックに騒ぎ立てていた。
ここがダンジョン内であることも忘れるくらいに取り乱して。
「少し黙れや嬢ちゃん……」
上条から発せられた威圧の乗った静止の言葉に、明日香はビクリと体を震わせる。
そして、自分が取り乱し騒ぎ立てていた事にようやく気がついたようだった。
上条からの強い威圧にヨロヨロと後ずさる明日香を、遠藤が心配そうに支えていた。
「すまねぇ~な。あんたらに何があったかは詮索しねぇ~よ。それよりもソロでココまで来れた事の方がよっぽど重要だ。どんな手品使ったんだ?」
少しおどけた様子の上条だったが、その眼は全く笑っていなかった。
むしろ警戒度を上げている、そう思わせるほどの鋭い目つきだった。
どうしたものかな……
『主~。この先に階段見つけたよぉ~。』
俺が対応を迷っていると、ラーが戻ってきたみたいだ。
どうやら下の階に向かうための階段を見つけてくれたらしい。
これでさらに先に進めるな。
ポヨンポヨンと緊張感のかけらもない擬音が似合いそうな雰囲気で、ラーが洞窟の陰から姿を現した。
相変わらずかわいいという表現がよく似合うよ。
「戦闘態勢!!」
剣崎がはすぐに我を取り戻し、声を上げる。
その声に反応をして剣崎たちが、戦闘態勢に移行した。
剣崎たちから発せられたプレッシャーは、常人であれは居竦む程のものであった。
「おかえり。早かったね。他の二人は?」
『周りのモンスターを倒してくるって。』
剣崎たちのプレッシャーなどどこ吹く風。
ラーは全く気にした様子は見られなかった。
上条はラーが全く気にした素振りを見せなかったことに、どうやらプライドが刺激されたようだった。
俺に向けた警戒心とは違い、ラーに向かって殺気を強くはなっていた。
「じゃあそういう事で。」
俺はこれ以上ここにいる意味もなくなったので、ラーと一緒に下の階へ向かうことにした。
「ちょっと待て!!なんでモンスターなんか連れてやがる!!」
上条は俺を睨みつけながら、自身の大剣をラーに向けた。
つまりそう言うことで良いのかな?
「返答次第ではそのモンスター共々討伐対象だ。」
低く腹に響き様な声で話し出す上条に、俺は辟易とした態度で大きくため息をついた。
ラーはこんな状況でも、ノンビリと俺がインベントリから取り出したおやつを食べていた。
さすがラー、君はこの先大物に慣れると思うよ。
「つまりあんたらは俺の敵ってことでいいんだよな?」
明日香は後日こう語っていた。
彼とパーティーを組まなくて正解だった。
私達の判断は間違っていなかったと。
顔を青ざめさせて震えながら……
「うるさい!!黙って援護するの!!」
俺は、その声に聞き覚えがあった。
特に後から聞こえたヒステリックな声は、出来れば会いたくない人物の物だった。
「うぉりゃぁ~~~~!!」
そんな騒ぎのことなど気にすることもなく、大柄な男性が炎を纏った大剣を勢いよく振り下ろす。
地面にぶつかった瞬間、大爆発と共に激しい炎が周囲を焼いていく。
鎧らしい鎧を付けず、上半身はタンクトップ姿であった。
がっちりとした体躯の男性は、葬ったモンスターに目もくれずにかっと笑って見せていた。
笑顔から見える白い歯が、何とも言えない空気を醸し出していた。
「よそ見は禁止だ。」
「アブねぇ~だろ!!」
今度は大柄な男性が咄嗟にしゃがみ込むと、その頭上を掠めるように細身の剣が幾度も通り過ぎていく。
大柄の男性の後ろには、まだ息が有ったモンスターが襲い掛かってきていた。
突き刺されたモンスターは瞬時に凍結し、氷像と化していった。
「うむ。周囲に敵影は見られなんだ。戦闘終了でござる。」
「うわ出た、佐助さん……名前が一緒だからって何もなり切らなくても。」
戦闘区域の外からゆらりと空間が歪むと、二人の男性が姿を現した。
佐助と呼ばれた男性は、黒いシノビ装束を思わせる出で立ちで、〝ござる〟などという時代錯誤の言葉を使うほどなり切っている。
もう一人の男性は、その様子をどこか冷めた視線で見つめていた。
「お帰り、佐藤さん。敵影は無いのか?」
「うむ、視界に入った妖は拙者が処断したでござる。」
佐藤と呼ばれたもう一人の男性は、自分が答えようとしたことを先に佐助が答えた事に苛立っているようだった
「佐助さん……。そろそろ一辺しばき倒していいかい?」
「拙者に勝てると思うなど片腹痛いわ!!」
いきなりいがみ合い始めた二人を見つめる男女は、そのやり取りに唖然としていたのだった。
俺はその女性に見つかると面倒なので、そっとその場を立ち去ろうとした時だった。
「待つでござるよ、そこの御仁。逃げる必要はないでござる。」
まさかこの距離で索敵されるとは……完全に油断していた証拠だな。
俺は両手を上にあげて、降参のポーズをとりながらスキルを解除していく。
俺の姿をを見た男女は驚きを隠せなかった。
「中村さん!?」
「中村剣斗!?」
声を上げたのは、元パーティーメンバーの弓術士の遠藤 武志と『難攻不落の城壁』のメンバー、梁井 明日香だった。
そして不用意にも二人は、大声で俺の名前を呼んでしまった。
あまりの声の大きさに、佐藤と佐助は睨みを利かせる。
その視線にびくりと体を跳ねさせて、慌てて自分の口をふさぐ二人であった。
「およ?なんだ、二人はこいつと知り合いか?」
大柄の男が大剣を背負いなおしながら、近づいてきた。
大剣もかなりの重量物だろうに、全く気にする素振りもなく扱っていたことから、それ相応の力の持ち主なのは理解できた。
何か品定めをするかの視線を俺に向けると、ニヤリと笑みを浮かべていた。
「上条さん……。『難攻不落の城壁』になる前にメンバーだった方です。」
上条と呼ばれた大柄の男は何か引っかかりを覚えたようで、それ以上は何も話さなかった。
上条の後ろについてきていた、男性もまた手にしていた細身の剣を腰の鞘にしまいながら近づいて来た。
「上条。あまり敵を作らないでくれ。後始末をする身にもなってほしいものだ。」
「んあ?別にいいだろ?俺たち【氷炎の双牙】に勝てる探索者なんていやしねぇ~だろ?なぁ、鍵崎さんよ?」
俺は、その二人の態度を素直に称賛していた。
口先だけでは無く、きちんと実力でそれを証明しているのだから。
【氷炎の双牙】といえば、国内トップのパーティー。
そのパーティーの看板の二人だといえば、誰しもが納得してしまうほどだ。
「で、その〝追放された〟人物がここにいるんだ?使えなかったから追い出したんだろ?まぁ、お前らの見極めが甘かったって事だろうが……教えてくれねぇか?」
何かわからないけど、どうやら俺を警戒しているらしいね。
あたりを見渡した限りカイリ達は……いなさそうだな。
だったら長居は無用か。
さっさとここを引き上げよう。
そのためも面倒だけど状況説明と物資の引き渡しをしないとな。
「ほう?俺たちに救難要請が出ていると?」
「そう言う事です。で、物資を預かって来てるんで、それ持ってさっさと脱出してください。俺はこのままこのダンジョンで人探ししますんで。」
俺が面倒くさいという気持ちを隠すことなく答えると、インベントリから人数分の支援物資を取り出し、おいていく。
人数分の物資を出し終えると、上条たちに現状の説明した。
「と言うわけで、物資を持ってこのまま離脱してください。地上で救護班も待機してますから。」
俺はそう告げてその場から立ち去ろうとしたんだけど……
世の中そんなに簡単じゃないんだな……
「お待ちなさい!!どうしてあなたが……中村 剣斗がここにいるんです!!貴方はレベルが上がらないはずでしょう!?なのにどうして……!!」
明日香はヒステリックに騒ぎ立てていた。
ここがダンジョン内であることも忘れるくらいに取り乱して。
「少し黙れや嬢ちゃん……」
上条から発せられた威圧の乗った静止の言葉に、明日香はビクリと体を震わせる。
そして、自分が取り乱し騒ぎ立てていた事にようやく気がついたようだった。
上条からの強い威圧にヨロヨロと後ずさる明日香を、遠藤が心配そうに支えていた。
「すまねぇ~な。あんたらに何があったかは詮索しねぇ~よ。それよりもソロでココまで来れた事の方がよっぽど重要だ。どんな手品使ったんだ?」
少しおどけた様子の上条だったが、その眼は全く笑っていなかった。
むしろ警戒度を上げている、そう思わせるほどの鋭い目つきだった。
どうしたものかな……
『主~。この先に階段見つけたよぉ~。』
俺が対応を迷っていると、ラーが戻ってきたみたいだ。
どうやら下の階に向かうための階段を見つけてくれたらしい。
これでさらに先に進めるな。
ポヨンポヨンと緊張感のかけらもない擬音が似合いそうな雰囲気で、ラーが洞窟の陰から姿を現した。
相変わらずかわいいという表現がよく似合うよ。
「戦闘態勢!!」
剣崎がはすぐに我を取り戻し、声を上げる。
その声に反応をして剣崎たちが、戦闘態勢に移行した。
剣崎たちから発せられたプレッシャーは、常人であれは居竦む程のものであった。
「おかえり。早かったね。他の二人は?」
『周りのモンスターを倒してくるって。』
剣崎たちのプレッシャーなどどこ吹く風。
ラーは全く気にした様子は見られなかった。
上条はラーが全く気にした素振りを見せなかったことに、どうやらプライドが刺激されたようだった。
俺に向けた警戒心とは違い、ラーに向かって殺気を強くはなっていた。
「じゃあそういう事で。」
俺はこれ以上ここにいる意味もなくなったので、ラーと一緒に下の階へ向かうことにした。
「ちょっと待て!!なんでモンスターなんか連れてやがる!!」
上条は俺を睨みつけながら、自身の大剣をラーに向けた。
つまりそう言うことで良いのかな?
「返答次第ではそのモンスター共々討伐対象だ。」
低く腹に響き様な声で話し出す上条に、俺は辟易とした態度で大きくため息をついた。
ラーはこんな状況でも、ノンビリと俺がインベントリから取り出したおやつを食べていた。
さすがラー、君はこの先大物に慣れると思うよ。
「つまりあんたらは俺の敵ってことでいいんだよな?」
明日香は後日こう語っていた。
彼とパーティーを組まなくて正解だった。
私達の判断は間違っていなかったと。
顔を青ざめさせて震えながら……
68
お気に入りに追加
517
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します
華音 楓
ファンタジー
旧題:re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
辻ダンジョン掃除が趣味の底辺社畜、迷惑配信者が汚したダンジョンを掃除していたらうっかり美少女アイドルの配信に映り込み神バズりしてしまう
なっくる
ファンタジー
ダンジョン攻略配信が定着した日本、迷惑配信者が世間を騒がせていた。主人公タクミはダンジョン配信視聴とダンジョン掃除が趣味の社畜。
だが美少女アイドルダンジョン配信者の生配信に映り込んだことで、彼の運命は大きく変わる。実はレアだったお掃除スキルと人間性をダンジョン庁に評価され、美少女アイドルと共にダンジョンのイメージキャラクターに抜擢される。自身を慕ってくれる美少女JKとの楽しい毎日。そして超進化したお掃除スキルで迷惑配信者を懲らしめたことで、彼女と共にダンジョン界屈指の人気者になっていく。
バラ色人生を送るタクミだが……迷惑配信者の背後に潜む陰謀がタクミたちに襲い掛かるのだった。
※他サイトでも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる