114 / 131
第6章 富士攻略編
110 一ノ瀬との再会
しおりを挟む
プルルル……
プルルル……
「中村さん!!今何処に居るんですか?!」
『今は【富士急ハイランド跡地】の上空1000mの付近で待機中です。』
「えぇ?!」
一ノ瀬は、ケントからの突然の電話に驚きを隠せなかった。
何度か連絡を取ろうと試みるも、電源が入っておらず連絡が取れなかったからだ。
半ば諦めかけて【富士急ハイランド跡地】に赴いたところ、本人からの連絡だったために、動揺してしまっていた。
『手短に確認します。俺って今自衛隊内でどういう扱いですか?』
「そうですね……完全に二分されています。排除か協力か……。」
一ノ瀬としては、ケントは今後のダンジョン攻略の切り札になると確信していた。
しかし、上層部はそうでは無かった。
危険分子として処分するべき……という論調が強くなってきていた。
もちろん、それは加賀谷の報告があってからであることは間違いない。
一ノ瀬もその情報をつかんでおり、どうすべきか悩んでいたのだ。
『なるほど……上層部は【魔王】派で構成されているという事ですね。では今の【富士急ハイランド跡地】の状況はどうですか?』
「ここは攻略派が完全に制圧しました。慎重派……【魔王】派は今は旧駐屯地に引き下がりました。おかげさまで物資をかなり持っていかれましたが。」
先日起こった出来事を思い返し、一ノ瀬は大きくため息をついていた。
——————
「なぜ攻略を一時中断するんです?!」
そう声を荒げたのは、一ノ瀬だった。
自衛隊のダンジョン対策会議にてダンジョン攻略の一時中断の議題が上がり、瞬く間に可決了承されたのだ。
「なぜとは異なことを言う。現状そうせざるを得ないではないかな?」
そう語ったのは【富士急ハイランド跡地】駐留部隊総指揮官の宮内一等陸佐だった。
宮内は、元からダンジョン攻略には懐疑的論調であった。
しかし、ダンジョン攻略がモンスターを蔓延らせない為の条件にもなっている為に、仕方なしというスタンスで攻略に当たっていた。
しかし、とある事件の発生によりそのスタンスを明確に現すようになってきたのだ。
「しかし!!」
なおも食い下がる一ノ瀬に、宮内の隣に座っていた近藤一等陸佐が言葉をかける。
「一ノ瀬君。君も理解しているでしょう?【富士の樹海ダンジョン】で発生した事故の事を。我々のダンジョンの重要性は理解している。しかしだ、何を焦る必要があるのです?今着々とほかのダンジョンが攻略されて行っていますよ?むしろ今富士の樹海に向けている戦力を地方に回した方が、さらなる領土確保につながるでしょう?という話なのですよ?」
近藤が言っていることも筋が通っており、一ノ瀬は反論にすることが困難になりつつあった。
仕方なくその場は終える事になってしまい、苦々しい思い出いっぱいだった。
この会議の5日前にその事故は起こったのだ。
〝Aランクパーティーランダム転移事件〟。
【富士の樹海ダンジョン】を攻略中のAランクパーティー4チームが、突如転移陣に巻き込まれ消息不明になったのだ。
現在【富士の樹海ダンジョン】にアタックしているのは合計で10チーム。
そのうちの4チームが、戦力として機能しなくなってしまったのだ。
しかしなぜ〝ランダム転移〟と判明したか。
それは4チームのうちの6人が無事【富士の樹海ダンジョン】から帰還したからだ。
しかもその6人は、ばらばらのチームに所属していたメンバーで、気が付いたら小部屋に転送されていたのだった。
即席チームとして何とか戻ることに成功した6人の中に、カイリたちのメンバーは含まれていなかった。
居たのはカイトの代わりに、一ノ瀬が護衛としてつけた冴島だった。
一ノ瀬は冴島から事の次第を聞き及んでいた。
そしてその6人は全て一ノ瀬の協力者だった。
完全にダンジョンを使って邪魔をされた形になってしまったのだ。
——————
「一ノ瀬君。これはまずい事になったね?」
「はっ」
一ノ瀬の前で椅子に座り頭を抱えているのは、一ノ瀬が所属するダンジョン攻略派のトップ、佐々木陸将補だった。
一応佐々木は会議に参加してはいたが、あくまでも中立派を装っていた。
お陰でダンジョン攻略中断の決断に反対できずにいたのだ。
「しかし、これからどうすべきか……攻略を進めねば、物資すらままならなくなるぞ。」
「民間では探索者が活動しているおかげで問題は出ませんが、我々の活動は確実に制限されるでしょう。」
一ノ瀬は状況を冷静に分析し、佐々木に進言をした。
佐々木はその言葉を聞いて、さらに頭を抱える事となったのだ。
答えの出ぬまま、二人は膝を付き合わせる事となってしまった。
「失礼します!!」
一人の自衛官が応接間に慌てて入って来た。
本来であれば無礼な行動であるが、佐々木は耳打ちされた情報を聞き、それどころでは無い事を感じた。
「潮目が変わるよ一ノ瀬君。」
「どうされましたか?」
佐々木はニヤリとした表情を浮かべている。
それは期待していた結果が舞い込んだとでもいうようなものだった。
「彼が動き出した。観測班からの連絡がやっと入って来た。彼は第29駐留部隊駐屯地を去ったあと、こちらに向かっていたのは間違いな。それから何か所かところどころに放置された野良ダンジョンが攻略されているのが見つかったのだよ。」
「彼ですね……なるほど、ならば彼に連絡を入れましょう。これでこの世界に終止符が打てます。」
「急ぎたまえ!!」
「はっ!!」
そして一ノ瀬は何度もケントに連絡を取ろうと試みるも、全く繋がらなかったと言う訳だ。
——————
『つまり今は物資を欲していると……』
「端的に言えばそうですね。」
一ノ瀬さんから基地の現状を確認する。
話しぶりからすると、一ノ瀬さんたちが優勢ってことで良いのかな?
『そして今は、一ノ瀬さんたちのグループがここの主流派になってるって事ですね?』
「そうですね。」
うん、だったら問題ないな。
『分かりました。では広場に出て待ってもらえますか?』
「え?わかりました……。今出ましたよっ?!」
ドゴン!!
一ノ瀬さんが広場に出るのを確認して、俺は手持ちの物資を広場中央に取り出した。
まあ、死蔵していた物資だからそれほど問題のあるものじゃないんだけどね。
その音に反応したほかの自衛官も、広場に集まりだしてしまった。
ちょっとやり過ぎ感が否めないな。
ゆっくりと上空から降りていくと、俺は空から取り出した物資に手をかけた。
「一ノ瀬さん、お土産です。」
俺がそう一ノ瀬さんに伝えると、一目散に一ノ瀬さんが駆け寄ってきた。
ちなみに俺が地上に落としたお土産……それはレッサードラゴンの死骸だ。
レッサーと言えど、その体躯は15m近くあり、見た目だけで周りの人間を威圧するのには全く問題は無かった。
「お久しぶりです、中村さん。なかなかの登場ですね。」
「一ノ瀬さんもお元気そうで何よりです。ほら、ヒーローって遅れてやってくるのが基本ですからね。」
若干一ノ瀬さんの声が上ずっていたけど、久々の再会を喜び、互いに握手を交わしていた。
近況を報告しあう前に俺は、さらに追加で物資をインベントリから取り出していく。
俺はここに来る前にいくつかのダンジョンを攻略していたが、素材が溜まりに溜まっていた。
俺自身やタケシ君が使う分以外は処分できずに困っていたのだ。
その素材を出し尽くすと、広場はかなり埋まってしまっていた。
うん、やり過ぎ感は否めないね……でもまあ必要だろうし、いいよね?
とりあえず100m四方ありそうなサイズの広場が埋まってしまったけど、気にしちゃいけない。
「これだけあれば、当分は持ちますか?」
「えぇ、装備品の改修も進みます。」
俺は取り出したレッサードラゴンの身体をたたきながら、何かを含んだようにニヤリと笑みを浮かべていた。
一ノ瀬さんも何か取引を持ち掛けようとしているのが分かると、同じくニヤリと笑みを浮かべていた。
そこには何か黒い笑いがある様に思えてならないと感じた自衛官たちなのであった。
「それじゃあ中村さん。中で話しましょう。」
「わかりました。」
俺は一ノ瀬さんに連れられて、基地施設へ向かったのだった。
あとで聞かされた話だったけど、あの広場に残された自衛官たちはてんやわんやの王騒ぎだったそうな。
処理についてどうしたものかと困ったらしいけど、きっちり仕分けして使い切ったって言ってたから、ある意味さすがだなと思わなくはない。
プルルル……
「中村さん!!今何処に居るんですか?!」
『今は【富士急ハイランド跡地】の上空1000mの付近で待機中です。』
「えぇ?!」
一ノ瀬は、ケントからの突然の電話に驚きを隠せなかった。
何度か連絡を取ろうと試みるも、電源が入っておらず連絡が取れなかったからだ。
半ば諦めかけて【富士急ハイランド跡地】に赴いたところ、本人からの連絡だったために、動揺してしまっていた。
『手短に確認します。俺って今自衛隊内でどういう扱いですか?』
「そうですね……完全に二分されています。排除か協力か……。」
一ノ瀬としては、ケントは今後のダンジョン攻略の切り札になると確信していた。
しかし、上層部はそうでは無かった。
危険分子として処分するべき……という論調が強くなってきていた。
もちろん、それは加賀谷の報告があってからであることは間違いない。
一ノ瀬もその情報をつかんでおり、どうすべきか悩んでいたのだ。
『なるほど……上層部は【魔王】派で構成されているという事ですね。では今の【富士急ハイランド跡地】の状況はどうですか?』
「ここは攻略派が完全に制圧しました。慎重派……【魔王】派は今は旧駐屯地に引き下がりました。おかげさまで物資をかなり持っていかれましたが。」
先日起こった出来事を思い返し、一ノ瀬は大きくため息をついていた。
——————
「なぜ攻略を一時中断するんです?!」
そう声を荒げたのは、一ノ瀬だった。
自衛隊のダンジョン対策会議にてダンジョン攻略の一時中断の議題が上がり、瞬く間に可決了承されたのだ。
「なぜとは異なことを言う。現状そうせざるを得ないではないかな?」
そう語ったのは【富士急ハイランド跡地】駐留部隊総指揮官の宮内一等陸佐だった。
宮内は、元からダンジョン攻略には懐疑的論調であった。
しかし、ダンジョン攻略がモンスターを蔓延らせない為の条件にもなっている為に、仕方なしというスタンスで攻略に当たっていた。
しかし、とある事件の発生によりそのスタンスを明確に現すようになってきたのだ。
「しかし!!」
なおも食い下がる一ノ瀬に、宮内の隣に座っていた近藤一等陸佐が言葉をかける。
「一ノ瀬君。君も理解しているでしょう?【富士の樹海ダンジョン】で発生した事故の事を。我々のダンジョンの重要性は理解している。しかしだ、何を焦る必要があるのです?今着々とほかのダンジョンが攻略されて行っていますよ?むしろ今富士の樹海に向けている戦力を地方に回した方が、さらなる領土確保につながるでしょう?という話なのですよ?」
近藤が言っていることも筋が通っており、一ノ瀬は反論にすることが困難になりつつあった。
仕方なくその場は終える事になってしまい、苦々しい思い出いっぱいだった。
この会議の5日前にその事故は起こったのだ。
〝Aランクパーティーランダム転移事件〟。
【富士の樹海ダンジョン】を攻略中のAランクパーティー4チームが、突如転移陣に巻き込まれ消息不明になったのだ。
現在【富士の樹海ダンジョン】にアタックしているのは合計で10チーム。
そのうちの4チームが、戦力として機能しなくなってしまったのだ。
しかしなぜ〝ランダム転移〟と判明したか。
それは4チームのうちの6人が無事【富士の樹海ダンジョン】から帰還したからだ。
しかもその6人は、ばらばらのチームに所属していたメンバーで、気が付いたら小部屋に転送されていたのだった。
即席チームとして何とか戻ることに成功した6人の中に、カイリたちのメンバーは含まれていなかった。
居たのはカイトの代わりに、一ノ瀬が護衛としてつけた冴島だった。
一ノ瀬は冴島から事の次第を聞き及んでいた。
そしてその6人は全て一ノ瀬の協力者だった。
完全にダンジョンを使って邪魔をされた形になってしまったのだ。
——————
「一ノ瀬君。これはまずい事になったね?」
「はっ」
一ノ瀬の前で椅子に座り頭を抱えているのは、一ノ瀬が所属するダンジョン攻略派のトップ、佐々木陸将補だった。
一応佐々木は会議に参加してはいたが、あくまでも中立派を装っていた。
お陰でダンジョン攻略中断の決断に反対できずにいたのだ。
「しかし、これからどうすべきか……攻略を進めねば、物資すらままならなくなるぞ。」
「民間では探索者が活動しているおかげで問題は出ませんが、我々の活動は確実に制限されるでしょう。」
一ノ瀬は状況を冷静に分析し、佐々木に進言をした。
佐々木はその言葉を聞いて、さらに頭を抱える事となったのだ。
答えの出ぬまま、二人は膝を付き合わせる事となってしまった。
「失礼します!!」
一人の自衛官が応接間に慌てて入って来た。
本来であれば無礼な行動であるが、佐々木は耳打ちされた情報を聞き、それどころでは無い事を感じた。
「潮目が変わるよ一ノ瀬君。」
「どうされましたか?」
佐々木はニヤリとした表情を浮かべている。
それは期待していた結果が舞い込んだとでもいうようなものだった。
「彼が動き出した。観測班からの連絡がやっと入って来た。彼は第29駐留部隊駐屯地を去ったあと、こちらに向かっていたのは間違いな。それから何か所かところどころに放置された野良ダンジョンが攻略されているのが見つかったのだよ。」
「彼ですね……なるほど、ならば彼に連絡を入れましょう。これでこの世界に終止符が打てます。」
「急ぎたまえ!!」
「はっ!!」
そして一ノ瀬は何度もケントに連絡を取ろうと試みるも、全く繋がらなかったと言う訳だ。
——————
『つまり今は物資を欲していると……』
「端的に言えばそうですね。」
一ノ瀬さんから基地の現状を確認する。
話しぶりからすると、一ノ瀬さんたちが優勢ってことで良いのかな?
『そして今は、一ノ瀬さんたちのグループがここの主流派になってるって事ですね?』
「そうですね。」
うん、だったら問題ないな。
『分かりました。では広場に出て待ってもらえますか?』
「え?わかりました……。今出ましたよっ?!」
ドゴン!!
一ノ瀬さんが広場に出るのを確認して、俺は手持ちの物資を広場中央に取り出した。
まあ、死蔵していた物資だからそれほど問題のあるものじゃないんだけどね。
その音に反応したほかの自衛官も、広場に集まりだしてしまった。
ちょっとやり過ぎ感が否めないな。
ゆっくりと上空から降りていくと、俺は空から取り出した物資に手をかけた。
「一ノ瀬さん、お土産です。」
俺がそう一ノ瀬さんに伝えると、一目散に一ノ瀬さんが駆け寄ってきた。
ちなみに俺が地上に落としたお土産……それはレッサードラゴンの死骸だ。
レッサーと言えど、その体躯は15m近くあり、見た目だけで周りの人間を威圧するのには全く問題は無かった。
「お久しぶりです、中村さん。なかなかの登場ですね。」
「一ノ瀬さんもお元気そうで何よりです。ほら、ヒーローって遅れてやってくるのが基本ですからね。」
若干一ノ瀬さんの声が上ずっていたけど、久々の再会を喜び、互いに握手を交わしていた。
近況を報告しあう前に俺は、さらに追加で物資をインベントリから取り出していく。
俺はここに来る前にいくつかのダンジョンを攻略していたが、素材が溜まりに溜まっていた。
俺自身やタケシ君が使う分以外は処分できずに困っていたのだ。
その素材を出し尽くすと、広場はかなり埋まってしまっていた。
うん、やり過ぎ感は否めないね……でもまあ必要だろうし、いいよね?
とりあえず100m四方ありそうなサイズの広場が埋まってしまったけど、気にしちゃいけない。
「これだけあれば、当分は持ちますか?」
「えぇ、装備品の改修も進みます。」
俺は取り出したレッサードラゴンの身体をたたきながら、何かを含んだようにニヤリと笑みを浮かべていた。
一ノ瀬さんも何か取引を持ち掛けようとしているのが分かると、同じくニヤリと笑みを浮かべていた。
そこには何か黒い笑いがある様に思えてならないと感じた自衛官たちなのであった。
「それじゃあ中村さん。中で話しましょう。」
「わかりました。」
俺は一ノ瀬さんに連れられて、基地施設へ向かったのだった。
あとで聞かされた話だったけど、あの広場に残された自衛官たちはてんやわんやの王騒ぎだったそうな。
処理についてどうしたものかと困ったらしいけど、きっちり仕分けして使い切ったって言ってたから、ある意味さすがだなと思わなくはない。
63
お気に入りに追加
525
あなたにおすすめの小説
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる