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第5章 首都圏解放戦線
079 【イレギュラーダンジョン】
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ゲート前で5分ほど休憩を取り、改めて行動を開始した。
「どちらにしろ、ここに入らない事にはどこにも行けなさそうだし、問題無いよね?」
「はい、行ってみるしかなさそうですね。ケントさん……次は俺もちゃんと戦います!!」
タケシ君は、先程の戦闘でほとんど役に立てなかったと思い込んでいたようで、何やら気合が張りまくっていた。
正直あれだけの弾幕を張れるのだから、そこまで自己評価を低くする必要はないのでは?と思ってしまったが、そう伝えたところでタケシ君自信が納得しないだろうな。
そして俺たちまた新しいゲートをくぐるのだった。
視界が一瞬ゆがみ、目にしたものは……普通に最初に入ってきたダンジョンの出入り口だった。
マジで?
周囲を確認してみたものの、どう見ても出入口だった。
するとそんな俺たちの様子を確認した受付の自衛官が慌てて駆け寄ってき。
何か問題でも発生したのだろうか?
「お二人ともご無事で何よりです!!」
何故受付担当者が慌てているのか見当がつかなかった。
話を聞いてみないことにはどうにもできないよな。
「そんなに慌ててどうしたんです?」
「はい、お二人が中に入られてから、ダンジョンの入り口が封鎖されてしまったんですよ。定期時間になったので、制圧担当の部隊が中に入ろうとしたところ、何か見えない壁のようなモノが出来上がったんです。それで異常事態が発生していると判断して情報収集を行っておりました。」
担当者の話を聞く限り、どうやら俺たちはダンジョンの異常事態に巻き込まれていたらしい。
状況を聞いた俺は、驚きのあまり一瞬言葉を失った。
そして、聞いた情報を元に整理すると、疑問点が浮かんできたのだ。
「ちょっと待ってください。そういえばここのダンジョンの構造ってどうなってるんですか?俺たちが中に入ったら、魔法陣が二つ並んでたんですが……」
「え?なんですかそれ?中は普通の洞窟迷宮型のダンジョンで、第20層まではCランクでも余裕で討伐可能なレベルのはずです。」
マジか……まさしく異常事態じゃないか。
つまりは、自分たちが入った時点で異常事態が発生。
それに飲み込まれる形で、通常ではないダンジョンへ送られたってことか。
自衛官から聞いた情報により、入って早々のモンスターの異常な強さに納得ができた。
さすがに、入った階層で即フロアボス、なんて普通はあり得ない。
いや、ダンジョンに〝普通〟を求めてもいけないのかもしれない。
受付担当と話し込んでいると、ダンジョンから戻った制圧部隊の代表者が受付担当の元へとやってきた。
「異常は解消されました。今は、いつも通りに中に入ることが可能です。第1層入り口周辺だけですが、確認作業を行い問題ありませんでした。」
「ご苦労。では、上部にはそのように連絡を入れる。部隊班全員装備を通常に戻し、再度制圧作業及び詳細調査に移る様に。」
「はっ!!」
その話を横目で聞いていた俺は少しだけ安堵を覚えた。
これでやっとまともな探索が出来るからだ。
受付の自衛官に報告を完了させた制圧担当の自衛官は、足早に持ち場に戻っていった。
俺は念の為受付の自衛官に状況確認を行うことにした。
「すみません。そうすると、もう中に入っていいってことですか?」
「そうですね。入場は可能です。ただ、あなた方には何点か確認したいことがあるので、こちらに来ていただけますか。」
先を急ぎたいんだけど、この状況だとそうは言えそうもない空気だった。
俺は、諦め半分で受付の自衛官の指示に従うことにした。
自衛官はすぐに別の自衛官に受付窓口を変わってもらい、また別のテントへ案内してくれた。
あ、誰かに指示出して案内させるんじゃないんだな。
向かった先のテントは約10畳を超えるくらいの広さで、中にはいくつかの机が並んでいた。
中では2人の自衛官が作業をしており、一人は通信担当者の様でひっきりなしに無線で交信をしていた。
もう一人は女性自衛官で、書類と格闘しているのが見て取れた。
自衛官って肉体労働以外でも大変なんだなと、良く分からない感想が頭に浮かんでしまったのは内緒だ。
中に通されると、テントの奥に折り畳みテーブルとパイプ椅子で出来た簡単な応接セットが準備されていた。
案内してくれた受付の自衛官に勧められ俺たちはパイプ椅子に腰かけ、話を聞くことにした。
「すみませんね。呼び立ててしまって。あなたがケントさんでよろしいのですよね?一ノ瀬から話は伺っています。あ、君たち、ちょっとこみ入った話をするので、一度席を外してくれないか?あと、人払いを頼む。」
受付担当の男性は、中にいた自衛官二人に退席を命じていた。
女性自衛官がお茶を出し、一礼するとそのままテントを後にした。
おそらく話しぶりからしてこの男性が、ここでは一番偉いのかもしれない。
俺は横目でタケシ君を見ると、完全に自衛官の顔に戻っていた。
先程までとうって変わって背筋がビシッと伸び、今にも敬礼しそうな勢いが感じられた。
うん、マジで上官だなこれは。
「たしか……多田野三等陸曹だったかな?神宮寺は元気か?」
「は!!神宮寺准尉におきましては大変良くしていただいております!!」
タケシ君……
あまりの完全自衛官モードに改めて驚きを覚えてしまった。
そんな俺たちを見つめる男性はふと笑みを漏らしていた。
「おっと話がそれてしまったね。私は一ノ瀬の元上司の加賀谷一等陸尉だ。よろしく頼む。一ノ瀬とは古い付き合いでね、あらかた話は聞いている。一ノ瀬の身内だと思ってもらっていい。君のスキル【スキルクリエイター】および【レベルドレイン】についても聞き及んでいるよ。」
一ノ瀬さんの〝元上司〟ね……
その話は自衛隊内でもごく一部、おそらく10名にも見たいない人間しか知りえない情報だ。
それを知りえるということは、一ノ瀬さんの協力者だとして間違いないだろうけど、確証が無いな。
とりあえずは様子見だな。
「一ノ瀬さんには大変お世話になっています。」
「奴は元気にしていたかな?私の班に居たときは、いつもケツを蹴り飛ばしてやっていたんだよ。」
加賀谷はそう言うと胸元に手をやるり、たばこを取り出し火をつけだした。
俺は灰皿が自分の目の前にあったのでそっと加賀谷に渡すと、加賀谷はニヤリと笑った。
「ふむ、君は怒らないんだな。今の時代タバコは害悪だという風潮が強すぎて肩身が狭いんだよ。」
「そのくらいで怒ったりしません。吸いたい人は吸えば良いだけですら。それに探索者になりレベルが上がったら、たばこの害も無効になってしまいました。あと、酒に酔えません。」
俺は、加賀谷を見つめてにこりと笑って見せた。
加賀谷も、その言葉の裏にある部分に言及することはなかった。
それと出されたお茶を鑑定したら、なんとビックリ、自白剤入りだった。
うん、こいつは〝味方ではない〟のは間違いないかな?
それとも、さっきの女性自衛官の独断か?
まあ、考えたところで今は答えなどではしないか。
「それで。俺に聞きたいことって何ですか?」
俺は時間の無駄を省くために、加賀谷に問いかけた。
加賀谷もつい話を脱線させてしまったことを謝りながら、ことの顛末を確認したい旨を伝えたてきた。
「話せば長くなりますが……。簡単に言うと、通常とは違うダンジョン……【イレギュラーダンジョン】とでも言いますか、そんな場所へ転移させられました。」
「なるほどな。して、どんなダンジョンだったんだい?」
俺は、ダンジョンに入ってからの経緯を簡単に説明した。
そして、その証拠として一対の短剣と魔石をインベントリから取り出し、テーブルに乗せた。
「これがその【レッドキャップ】という名のゴブリンからのドロップアイテムです。」
その一対の短剣は、やはり怪しげなオーラを醸し出して、加賀谷を魅了していく。
タケシ君もまた魅了されかけていたので、後頭部を思いっきり叩いてやった。
恨みがましい視線を送ってきたけど、助けてあげたんだから文句を言われる筋合いはないよ?
そして、完全に魅了されて手を伸ばしそうになっていた加賀谷の手を払いのける。
加賀谷もそれで我に返帰ったようで、何があったのか良く分かっていない様子だった。
「いや、すまない。人のドロップアイテムに手を出すのはマナー違反だな。しかしなぜ……」
「この短剣には【魅了】の効果が付与されているんです。触ったが最後精神汚染で乗っ取られます。」
俺の説明を聞いた加賀谷は、顔を青ざめさて礼を述べていた。
「どちらにしろ、ここに入らない事にはどこにも行けなさそうだし、問題無いよね?」
「はい、行ってみるしかなさそうですね。ケントさん……次は俺もちゃんと戦います!!」
タケシ君は、先程の戦闘でほとんど役に立てなかったと思い込んでいたようで、何やら気合が張りまくっていた。
正直あれだけの弾幕を張れるのだから、そこまで自己評価を低くする必要はないのでは?と思ってしまったが、そう伝えたところでタケシ君自信が納得しないだろうな。
そして俺たちまた新しいゲートをくぐるのだった。
視界が一瞬ゆがみ、目にしたものは……普通に最初に入ってきたダンジョンの出入り口だった。
マジで?
周囲を確認してみたものの、どう見ても出入口だった。
するとそんな俺たちの様子を確認した受付の自衛官が慌てて駆け寄ってき。
何か問題でも発生したのだろうか?
「お二人ともご無事で何よりです!!」
何故受付担当者が慌てているのか見当がつかなかった。
話を聞いてみないことにはどうにもできないよな。
「そんなに慌ててどうしたんです?」
「はい、お二人が中に入られてから、ダンジョンの入り口が封鎖されてしまったんですよ。定期時間になったので、制圧担当の部隊が中に入ろうとしたところ、何か見えない壁のようなモノが出来上がったんです。それで異常事態が発生していると判断して情報収集を行っておりました。」
担当者の話を聞く限り、どうやら俺たちはダンジョンの異常事態に巻き込まれていたらしい。
状況を聞いた俺は、驚きのあまり一瞬言葉を失った。
そして、聞いた情報を元に整理すると、疑問点が浮かんできたのだ。
「ちょっと待ってください。そういえばここのダンジョンの構造ってどうなってるんですか?俺たちが中に入ったら、魔法陣が二つ並んでたんですが……」
「え?なんですかそれ?中は普通の洞窟迷宮型のダンジョンで、第20層まではCランクでも余裕で討伐可能なレベルのはずです。」
マジか……まさしく異常事態じゃないか。
つまりは、自分たちが入った時点で異常事態が発生。
それに飲み込まれる形で、通常ではないダンジョンへ送られたってことか。
自衛官から聞いた情報により、入って早々のモンスターの異常な強さに納得ができた。
さすがに、入った階層で即フロアボス、なんて普通はあり得ない。
いや、ダンジョンに〝普通〟を求めてもいけないのかもしれない。
受付担当と話し込んでいると、ダンジョンから戻った制圧部隊の代表者が受付担当の元へとやってきた。
「異常は解消されました。今は、いつも通りに中に入ることが可能です。第1層入り口周辺だけですが、確認作業を行い問題ありませんでした。」
「ご苦労。では、上部にはそのように連絡を入れる。部隊班全員装備を通常に戻し、再度制圧作業及び詳細調査に移る様に。」
「はっ!!」
その話を横目で聞いていた俺は少しだけ安堵を覚えた。
これでやっとまともな探索が出来るからだ。
受付の自衛官に報告を完了させた制圧担当の自衛官は、足早に持ち場に戻っていった。
俺は念の為受付の自衛官に状況確認を行うことにした。
「すみません。そうすると、もう中に入っていいってことですか?」
「そうですね。入場は可能です。ただ、あなた方には何点か確認したいことがあるので、こちらに来ていただけますか。」
先を急ぎたいんだけど、この状況だとそうは言えそうもない空気だった。
俺は、諦め半分で受付の自衛官の指示に従うことにした。
自衛官はすぐに別の自衛官に受付窓口を変わってもらい、また別のテントへ案内してくれた。
あ、誰かに指示出して案内させるんじゃないんだな。
向かった先のテントは約10畳を超えるくらいの広さで、中にはいくつかの机が並んでいた。
中では2人の自衛官が作業をしており、一人は通信担当者の様でひっきりなしに無線で交信をしていた。
もう一人は女性自衛官で、書類と格闘しているのが見て取れた。
自衛官って肉体労働以外でも大変なんだなと、良く分からない感想が頭に浮かんでしまったのは内緒だ。
中に通されると、テントの奥に折り畳みテーブルとパイプ椅子で出来た簡単な応接セットが準備されていた。
案内してくれた受付の自衛官に勧められ俺たちはパイプ椅子に腰かけ、話を聞くことにした。
「すみませんね。呼び立ててしまって。あなたがケントさんでよろしいのですよね?一ノ瀬から話は伺っています。あ、君たち、ちょっとこみ入った話をするので、一度席を外してくれないか?あと、人払いを頼む。」
受付担当の男性は、中にいた自衛官二人に退席を命じていた。
女性自衛官がお茶を出し、一礼するとそのままテントを後にした。
おそらく話しぶりからしてこの男性が、ここでは一番偉いのかもしれない。
俺は横目でタケシ君を見ると、完全に自衛官の顔に戻っていた。
先程までとうって変わって背筋がビシッと伸び、今にも敬礼しそうな勢いが感じられた。
うん、マジで上官だなこれは。
「たしか……多田野三等陸曹だったかな?神宮寺は元気か?」
「は!!神宮寺准尉におきましては大変良くしていただいております!!」
タケシ君……
あまりの完全自衛官モードに改めて驚きを覚えてしまった。
そんな俺たちを見つめる男性はふと笑みを漏らしていた。
「おっと話がそれてしまったね。私は一ノ瀬の元上司の加賀谷一等陸尉だ。よろしく頼む。一ノ瀬とは古い付き合いでね、あらかた話は聞いている。一ノ瀬の身内だと思ってもらっていい。君のスキル【スキルクリエイター】および【レベルドレイン】についても聞き及んでいるよ。」
一ノ瀬さんの〝元上司〟ね……
その話は自衛隊内でもごく一部、おそらく10名にも見たいない人間しか知りえない情報だ。
それを知りえるということは、一ノ瀬さんの協力者だとして間違いないだろうけど、確証が無いな。
とりあえずは様子見だな。
「一ノ瀬さんには大変お世話になっています。」
「奴は元気にしていたかな?私の班に居たときは、いつもケツを蹴り飛ばしてやっていたんだよ。」
加賀谷はそう言うと胸元に手をやるり、たばこを取り出し火をつけだした。
俺は灰皿が自分の目の前にあったのでそっと加賀谷に渡すと、加賀谷はニヤリと笑った。
「ふむ、君は怒らないんだな。今の時代タバコは害悪だという風潮が強すぎて肩身が狭いんだよ。」
「そのくらいで怒ったりしません。吸いたい人は吸えば良いだけですら。それに探索者になりレベルが上がったら、たばこの害も無効になってしまいました。あと、酒に酔えません。」
俺は、加賀谷を見つめてにこりと笑って見せた。
加賀谷も、その言葉の裏にある部分に言及することはなかった。
それと出されたお茶を鑑定したら、なんとビックリ、自白剤入りだった。
うん、こいつは〝味方ではない〟のは間違いないかな?
それとも、さっきの女性自衛官の独断か?
まあ、考えたところで今は答えなどではしないか。
「それで。俺に聞きたいことって何ですか?」
俺は時間の無駄を省くために、加賀谷に問いかけた。
加賀谷もつい話を脱線させてしまったことを謝りながら、ことの顛末を確認したい旨を伝えたてきた。
「話せば長くなりますが……。簡単に言うと、通常とは違うダンジョン……【イレギュラーダンジョン】とでも言いますか、そんな場所へ転移させられました。」
「なるほどな。して、どんなダンジョンだったんだい?」
俺は、ダンジョンに入ってからの経緯を簡単に説明した。
そして、その証拠として一対の短剣と魔石をインベントリから取り出し、テーブルに乗せた。
「これがその【レッドキャップ】という名のゴブリンからのドロップアイテムです。」
その一対の短剣は、やはり怪しげなオーラを醸し出して、加賀谷を魅了していく。
タケシ君もまた魅了されかけていたので、後頭部を思いっきり叩いてやった。
恨みがましい視線を送ってきたけど、助けてあげたんだから文句を言われる筋合いはないよ?
そして、完全に魅了されて手を伸ばしそうになっていた加賀谷の手を払いのける。
加賀谷もそれで我に返帰ったようで、何があったのか良く分かっていない様子だった。
「いや、すまない。人のドロップアイテムに手を出すのはマナー違反だな。しかしなぜ……」
「この短剣には【魅了】の効果が付与されているんです。触ったが最後精神汚染で乗っ取られます。」
俺の説明を聞いた加賀谷は、顔を青ざめさて礼を述べていた。
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