70 / 131
第4章 変革
066 決意を胸に
しおりを挟む
カイリ達と別れてから、どれくらいの月日が過ぎただろうか。
俺は、相変わらずダンジョンへ潜っていた。
今だBランクへ上がることができていない。
Bランクへ上がる為の目安はレベル50。
今だそこまでに至っていない。
ただ、ステータス上昇系のおかげかわからないが、戦うことは普通に行えるようになってきた。
現在レベルは47。
スキルレベルはそれに合わせて46レベルだ。
おそらくカイリ達は60前後になっているかもしれないな。
なんとか追いつきたいんだが、どうしたものか。
まぁ、どうにかこうにかがんばるしかない……
美鈴はと言うと、自衛隊駐屯地に避難した後でふさぎ込んでしまった。
一緒に活動していた友人たちの消息が、完全に途絶えたのだ。
最初三日くらいは、メールのやり取りが辛うじてできたそうだ。
しかし、その後突然メールの更新が止まり心配していると、友人たちが避難していたシェルターハウスが壊滅していたことが判明した。
美鈴は友人たちの無事を祈っているけど、ほぼ難しい状況になっているそうだ。
現地を確認しに行った自衛隊員も、あまりの悲惨さに言葉を失ったんだとか。
ただ、最近はやっといつもの美鈴らしさが見えてきた。
それを手助けしてくれたのが、美織さんだった。
美織さんもスキルが魔法使い系だったので、美鈴にコツなどを教わっていた。
最初は断っていたみたいだけど、最近は二人で訓練している姿をよく見る。
たまに自衛隊員や避難してきた探索者とダンジョンへ向かっている姿を見るので、気持ちの整理が付いたのだと思う。
何もできない兄で不甲斐ない限りだ……
母さんはスタンピート以降考えを改めたらしい。
本当は戦闘なんてしたくないはずだ。
だけど、自分のスキルで守れることがあると知り、だったらその力をさらに高めて、もっと多くの人を守りたいと考えたそうだ。
そんなに思いつめなくてもって思ったけど、避難の時に出会った若者の集団が居た施設も、やはりモンスターによって壊滅させられていたそうだ。
自分がもっと強かったら、彼らを守りながらここまで避難できたのに……そう嘆いている姿を、夜な夜な見かけていた。
父さんは駐屯地内で建設作業に従事していた。
運よく合流できた『スミスクラン』のメンバーと話し合い、今できる最善をしようと動き始めたのだ。
駐屯地内はだんだん人口が増えてきた。
おそらく万はいるのかな?
それでも元の市の人口の数十分の一でしかない。
女性子供も多く、戦える人数は限られる。
だからこそ、クラフト職のスキルホルダーである父さんたちは動き始めたようだ。
それを見た避難者たちも、戦えなくても支えることができるはずと、徐々に動きを見せ始めた。
戦えるものは、ダンジョンや街中のモンスター討伐に。
戦えないものは、バックアップに。
そうやって支え合って俺たちは、この危機を乗り越えていこうとしていた。
しかし、自称神は何がしたいんだ。
その目的が全く読めない。
一般人の俺が考えることではないのかもしれないが、ここまで巻き込まれた以上、気になってしまう。
一ノ瀬さん経由で首都圏の話や、【富士の樹海ダンジョン】の話をよく耳にする。
首都圏奪還作戦は順調で、その4割を奪還し終えたそうだ。
最初どうやって奪還するんだろうと思ったら、なんとダンジョンを踏破すると、そのダンジョンの規模に合わせて解放区が広がるそうだ。
それに気が付いた自衛隊が、一気にそのダンジョン攻略を進めているみたいだ。
今俺たちがいる街も、そんな感じでダンジョン攻略を進めている。
俺も小規模ダンジョンを数個踏破することに成功したが、どれも20層クラスの小さいものだ。
首都圏ダンジョンは小さい物でも30層クラスで、大きいものだと50層近くになるらしい。
【富士の樹海ダンジョン】は今だ何階層あるのかすらわからない状態だ。
現状第58層まで到着したらしいが、そこまで進むと補給がままならなくなるそうだ。
補給部隊を編成しようにも、そこへ到達できるメンバーは限られているからだ。
なので、いくつかの中継地点を設けて、そこを往復する部隊を作り、補給活動を行っているようだ。
まだまだ先が長いのかもしれない。
そう考えると、みんな着実に成長しているのかもしれない。
これが自称神が考える生物の進化なのだろうか……
でもこれだとあまりにも安易すぎる気がしてならない。
いやしかし……
ダメだな。
また思考の渦に飲み込まれていく。
俺が今すべきことは、無駄に考えこむことじゃない。
一歩でも前に進むことだ。
コンコンコン
「はい。」
「中村です。」
「中村さんですか。お待ちください。」
ガチャ
ドアを開けてくれたのは一ノ瀬さんだ。
「どうされました?まぁ、座ってください。」
「ありがとうございます。」
一ノ瀬さんから促されて、ソファーに腰を下ろした。
一ノ瀬さんも対面に腰を下ろし、部下にお茶の準備を頼んでいた。
「それで、今日はどうされたんですか?」
「はい、確認があってきました。ダンジョン踏破についてです。」
俺の言葉に一ノ瀬さんは首をかしげていた。
しかし、俺の気配に何かを察したのか、真剣な顔で話を聞いてくれた。
「まずは今使わせていただいているダンジョンですが、あれは当分は踏破しない方向で良いんですよね?」
「そうですね。あのダンジョンは自衛隊管理であえて踏破していません。食料庫兼資源採取場所として活用しておりますので。」
「ではそのほかは解放してもいいということですか?」
「そうですね。数か所を除いて開放する予定でいます。」
おそらくその数か所も、食料や資源を採取するためにわざと残すのだろう。
今となっては、ほとんどの資源がダンジョン頼りになってしまっているのがつらい。
「それと、スタンピートの可能性についてですが、今の現状ではありえると思いますか?」
「それについてはお答えしかねます。あれが誰の意志で行われているのかわからないからです。神なのかダンジョンなのか。はたまた【魔王】なのか……」
そう言うと一ノ瀬さんは、手を強く握りしめていた。
前回のスタンピートでは、自衛隊のほとんどは重要施設の防衛に回された。
必然、市民の安全を守ったのは、警察や消防といった人たちだ。
彼らも善戦したが、やはり戦闘の本職には敵うはずもなく、かなりの数の人が殉職された。
一ノ瀬さんが前に漏らしていたが、自衛隊の一部をそちらに回せていたら、全く異なった結果になっていただろうと。
政府の対応について、不満をあらわにしていた。
ただ、国のトップが魔王である以上、仕方がないともいえるのかも知れない。
「それがどうかされたのですか?」
「はい。俺はこれから、この街のダンジョンを全て回るつもりです。おそらくほとんど地上に出ることはないと思います。ですので家族を気にかけてもらえませんか……。始めに避難してきたグループだけに、何かと周りから頼られているようで。常に気を張り続けています。いくら俺が言ってもダメでした。最悪、強制的に対応してもらいたいと思っての相談です。」
そう、このままいけば母さんも父さんも。
そして谷浦家の人々も疲れて壊れてしまう。
だからこその一ノ瀬さんだ。
強制的に【精神支配】で、その心を守ってもらいたいのだ。
「なるほど。確かに今の状態は健全とは言い難いですね。何より、中村さんの御父上、悠斗さんはどうやらリーダーシップの強い方みたいですからね。おそらくこの駐屯地でも、かなりの発言力を持ってしまっているかもしれません。それに伴った重圧はかなりの物でしょう……。わかりました。最悪の場合、私の方で対処します。」
「ありがとうございます。」
俺は机に額が付くくらいの勢いで頭を下げた。
これで懸念はなくなった。
「中村さん……無茶はしないでくださいね。」
「無茶はしませんよ。ではお願いします。」
俺は一ノ瀬さんに改めて頭を下げて執務室を後にした。
さぁ、始めよう。
俺の戦いは、まだ始まったばかりだから……
俺は、相変わらずダンジョンへ潜っていた。
今だBランクへ上がることができていない。
Bランクへ上がる為の目安はレベル50。
今だそこまでに至っていない。
ただ、ステータス上昇系のおかげかわからないが、戦うことは普通に行えるようになってきた。
現在レベルは47。
スキルレベルはそれに合わせて46レベルだ。
おそらくカイリ達は60前後になっているかもしれないな。
なんとか追いつきたいんだが、どうしたものか。
まぁ、どうにかこうにかがんばるしかない……
美鈴はと言うと、自衛隊駐屯地に避難した後でふさぎ込んでしまった。
一緒に活動していた友人たちの消息が、完全に途絶えたのだ。
最初三日くらいは、メールのやり取りが辛うじてできたそうだ。
しかし、その後突然メールの更新が止まり心配していると、友人たちが避難していたシェルターハウスが壊滅していたことが判明した。
美鈴は友人たちの無事を祈っているけど、ほぼ難しい状況になっているそうだ。
現地を確認しに行った自衛隊員も、あまりの悲惨さに言葉を失ったんだとか。
ただ、最近はやっといつもの美鈴らしさが見えてきた。
それを手助けしてくれたのが、美織さんだった。
美織さんもスキルが魔法使い系だったので、美鈴にコツなどを教わっていた。
最初は断っていたみたいだけど、最近は二人で訓練している姿をよく見る。
たまに自衛隊員や避難してきた探索者とダンジョンへ向かっている姿を見るので、気持ちの整理が付いたのだと思う。
何もできない兄で不甲斐ない限りだ……
母さんはスタンピート以降考えを改めたらしい。
本当は戦闘なんてしたくないはずだ。
だけど、自分のスキルで守れることがあると知り、だったらその力をさらに高めて、もっと多くの人を守りたいと考えたそうだ。
そんなに思いつめなくてもって思ったけど、避難の時に出会った若者の集団が居た施設も、やはりモンスターによって壊滅させられていたそうだ。
自分がもっと強かったら、彼らを守りながらここまで避難できたのに……そう嘆いている姿を、夜な夜な見かけていた。
父さんは駐屯地内で建設作業に従事していた。
運よく合流できた『スミスクラン』のメンバーと話し合い、今できる最善をしようと動き始めたのだ。
駐屯地内はだんだん人口が増えてきた。
おそらく万はいるのかな?
それでも元の市の人口の数十分の一でしかない。
女性子供も多く、戦える人数は限られる。
だからこそ、クラフト職のスキルホルダーである父さんたちは動き始めたようだ。
それを見た避難者たちも、戦えなくても支えることができるはずと、徐々に動きを見せ始めた。
戦えるものは、ダンジョンや街中のモンスター討伐に。
戦えないものは、バックアップに。
そうやって支え合って俺たちは、この危機を乗り越えていこうとしていた。
しかし、自称神は何がしたいんだ。
その目的が全く読めない。
一般人の俺が考えることではないのかもしれないが、ここまで巻き込まれた以上、気になってしまう。
一ノ瀬さん経由で首都圏の話や、【富士の樹海ダンジョン】の話をよく耳にする。
首都圏奪還作戦は順調で、その4割を奪還し終えたそうだ。
最初どうやって奪還するんだろうと思ったら、なんとダンジョンを踏破すると、そのダンジョンの規模に合わせて解放区が広がるそうだ。
それに気が付いた自衛隊が、一気にそのダンジョン攻略を進めているみたいだ。
今俺たちがいる街も、そんな感じでダンジョン攻略を進めている。
俺も小規模ダンジョンを数個踏破することに成功したが、どれも20層クラスの小さいものだ。
首都圏ダンジョンは小さい物でも30層クラスで、大きいものだと50層近くになるらしい。
【富士の樹海ダンジョン】は今だ何階層あるのかすらわからない状態だ。
現状第58層まで到着したらしいが、そこまで進むと補給がままならなくなるそうだ。
補給部隊を編成しようにも、そこへ到達できるメンバーは限られているからだ。
なので、いくつかの中継地点を設けて、そこを往復する部隊を作り、補給活動を行っているようだ。
まだまだ先が長いのかもしれない。
そう考えると、みんな着実に成長しているのかもしれない。
これが自称神が考える生物の進化なのだろうか……
でもこれだとあまりにも安易すぎる気がしてならない。
いやしかし……
ダメだな。
また思考の渦に飲み込まれていく。
俺が今すべきことは、無駄に考えこむことじゃない。
一歩でも前に進むことだ。
コンコンコン
「はい。」
「中村です。」
「中村さんですか。お待ちください。」
ガチャ
ドアを開けてくれたのは一ノ瀬さんだ。
「どうされました?まぁ、座ってください。」
「ありがとうございます。」
一ノ瀬さんから促されて、ソファーに腰を下ろした。
一ノ瀬さんも対面に腰を下ろし、部下にお茶の準備を頼んでいた。
「それで、今日はどうされたんですか?」
「はい、確認があってきました。ダンジョン踏破についてです。」
俺の言葉に一ノ瀬さんは首をかしげていた。
しかし、俺の気配に何かを察したのか、真剣な顔で話を聞いてくれた。
「まずは今使わせていただいているダンジョンですが、あれは当分は踏破しない方向で良いんですよね?」
「そうですね。あのダンジョンは自衛隊管理であえて踏破していません。食料庫兼資源採取場所として活用しておりますので。」
「ではそのほかは解放してもいいということですか?」
「そうですね。数か所を除いて開放する予定でいます。」
おそらくその数か所も、食料や資源を採取するためにわざと残すのだろう。
今となっては、ほとんどの資源がダンジョン頼りになってしまっているのがつらい。
「それと、スタンピートの可能性についてですが、今の現状ではありえると思いますか?」
「それについてはお答えしかねます。あれが誰の意志で行われているのかわからないからです。神なのかダンジョンなのか。はたまた【魔王】なのか……」
そう言うと一ノ瀬さんは、手を強く握りしめていた。
前回のスタンピートでは、自衛隊のほとんどは重要施設の防衛に回された。
必然、市民の安全を守ったのは、警察や消防といった人たちだ。
彼らも善戦したが、やはり戦闘の本職には敵うはずもなく、かなりの数の人が殉職された。
一ノ瀬さんが前に漏らしていたが、自衛隊の一部をそちらに回せていたら、全く異なった結果になっていただろうと。
政府の対応について、不満をあらわにしていた。
ただ、国のトップが魔王である以上、仕方がないともいえるのかも知れない。
「それがどうかされたのですか?」
「はい。俺はこれから、この街のダンジョンを全て回るつもりです。おそらくほとんど地上に出ることはないと思います。ですので家族を気にかけてもらえませんか……。始めに避難してきたグループだけに、何かと周りから頼られているようで。常に気を張り続けています。いくら俺が言ってもダメでした。最悪、強制的に対応してもらいたいと思っての相談です。」
そう、このままいけば母さんも父さんも。
そして谷浦家の人々も疲れて壊れてしまう。
だからこその一ノ瀬さんだ。
強制的に【精神支配】で、その心を守ってもらいたいのだ。
「なるほど。確かに今の状態は健全とは言い難いですね。何より、中村さんの御父上、悠斗さんはどうやらリーダーシップの強い方みたいですからね。おそらくこの駐屯地でも、かなりの発言力を持ってしまっているかもしれません。それに伴った重圧はかなりの物でしょう……。わかりました。最悪の場合、私の方で対処します。」
「ありがとうございます。」
俺は机に額が付くくらいの勢いで頭を下げた。
これで懸念はなくなった。
「中村さん……無茶はしないでくださいね。」
「無茶はしませんよ。ではお願いします。」
俺は一ノ瀬さんに改めて頭を下げて執務室を後にした。
さぁ、始めよう。
俺の戦いは、まだ始まったばかりだから……
129
お気に入りに追加
517
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します
華音 楓
ファンタジー
旧題:re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる