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第6章 落日
第60話 魔素汚染の模倣?
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「ほんと!!この糸が鬱陶しい!!」
エイミーが騒ぐのも無理はなかった。
リヒテル小隊の面々は早朝に北門の詰め所に集合し、調査班のリズとともにランク3の立入禁止区域を調査していた。
緑色の小人型機械魔のほかにも、二足歩行の豚型機械魔。
さらには擬態種機械魔に似た、ぷよぷよとした軟体の機械魔まで出現していた。
そして、リヒテルたちが探していた昆虫型機械魔は、すぐに見つけることが出来た。
というよりも、立入禁止区域内の木や草などに無数に絡みついていたのだ。
それを見ただけでぞわっとしたリヒテルだったが、むしろエイミーのほうが過剰に反応していた。
「ちょっと待ってね……。うん、やっぱりそうね、この糸ただの糸じゃないわ。若干だけど魔素を含んでいるわね。」
「本当なのリズ?」
木の棒の先にくるくると器用にクモの糸を巻き付けると、技能【鑑定】を発動させたリズ。
その様子を若干引き気味に見ていたエイミーだったが、リズの鑑定結果に驚いていた。
つまりこの糸は〝素材〟になるということだからだ。
狩猟者はこれを〝素材〟として収集するだろうが、これでできた布生地が市販されたとき、抵抗なく着られる自信がエイミーには無かった。
「やはり、機械魔化していたのか……。」
「そうとも限らないわ。リヒテル隊長も資料に目を通したのでしょ?機械魔化というよりは〝市街地の虫の魔物化〟が正しいと思うわ。」
リヒテルはリズの考えに納得がいった。
必ずしも機械魔化しているとは限らない。
むしろ、魔素が世界を汚染したときには魔物がはびこっていた史実がある。
ならば今回もそれに近い状況なのではないだろうかと考えるに至った。
「隊長、これを見てくれ。」
クリストフが二匹のクモの死骸をもってリヒテルに近づいてきた。
それに気が付いたエイミーはとっさにリズの後ろに隠れ、見ないように顔を背けていた。
そんなエイミーを横に置いて、リヒテルは手渡されたクモの死骸を確認した。
リズも気になったようで、覗き込むようにその死骸を見つめる。
「ここを見てくれ。」
「これは……どういうことだ?」
二匹のクモの死骸には決定的な違いがあった。
一匹は昆虫の身体を真っ二つにした生き物のような断面をしていた。
しかし、もう一匹のほうは違った。
中が機械仕掛けになっていたのだ。
「これで確定ね。昆虫が魔物化して、さらにもう一段階の機械魔化をしている。つまり昆虫が一気に機械魔になったわけではないという事ね。」
「だがこれは……魔石崩壊の際の魔素汚染の生物の強制変異を立入禁止区域内で起こしているってことなのか?」
クモをまじまじと確認していたリズが、確信めいてつぶやいた。
それに反応したのはクリストフであった。
クリストフは自慢のひげを撫でながら何か考えているようだったが、思案に余ったのか一人ため息を漏らしていた。
「これは本部へ報告をしないといけないな。みんなサンプルの回収と周辺警戒を。〝虫の魔物化〟がこのエリアだけであることを祈ろう。」
「リヒテル君……それフラグっていうんじゃない?」
リヒテルが何の気なしに発した言葉に、エミリーが軽口をたたく。
それを聞いていたメンバーも重苦しい空気から解放されたのか、笑みがこぼれていた。
手分けして探し出した〝魔物化した昆虫〟と〝機械魔かした昆虫型魔物〟をインベントリにしまうと、リヒテルたちは撤収の準備を始めた。
だが世界はそれほど簡単ではないことを、立入禁止区域はリヒテルたちに突き付けてきた。
「リヒテル隊長。周囲に敵の気配が……おそらく数は10……いえ20はいるかと。」
周辺警戒に当たっていたケントが、少し緊張気味に報告を行った。
そしてエイミーは、驚きを隠せずにいた。
自分の張っていた警戒網に、一切引っかかっていないからだ。
慌てたエイミーは、近場の木に登り周囲を見渡す。
するとかなり離れた場所に、敵の気配を感じ取ることができた。
だがそれは、かなり注意深く探らないといけないほどの微弱なものだった。
それを発見したケントに対し、エイミーは動揺を隠せずにいた。
それほどまでに、自分の索敵能力に自信を持っていたのだ。
「ケントさん……よくわかりましたね……。」
自信を無くしたのか、エイミーの声に覇気がのっていなかった。
むしろ、今にでも膝をついてしまうのではないかと思うほどであった。
「いえ、自分の能力がそっちに最適化されているだけですから。それにエイミーさんみたいに敵を射抜いたりもできません。できるといえば先に見つけて先制攻撃を仕掛けるくらいですよ。」
謙遜なのか自慢なのか。
エイミーはケントの規格外さに、ただただ呆れるばかりであった。
そんな二人と気にしてか、リチャードが二人の肩をポンと叩く。
「お二人さん、先に見付けられたことは良いことだ。早速だけど迎撃の用意をしようか?隊長、今回はどうします?」
「そうだな。ここはスタンダードで行った方が良いだろうな。リチャードが前衛守備。前衛攻撃をクリストフお願いするよ。エイミーと俺が中衛。アレックスは適時回復を頼む。最後にケントは遊撃を頼む。できればヒット&アウェイで相手方の陣形を崩してほしい。まぁ、陣形が無いようであればその場判断で任せる。」
全員がリヒテルの指示に頷いて肯定する。
早速準備に取り掛かるところで、ケントが何かを取り出していた。
「ん?それは?」
ケントの持つものに興味を示したのがリズだった。
ケントは何やら丸い物体を二つほど手にしていたのだ。
「これですか?これはいわゆるドローンってやつです。名前は無人爆撃機【煉獄】。とはいうものの、上空から援護射撃をするだけです。」
何のことないという感じで説明するケントだったが、リズはその性能に唖然としていた。
〝今の技術では到底作りえないもの〟だったからだ。
確かに無人砲撃装置は作ることに成功していた。
しかし、そこには問題があったのだ。
できた無人機は、多脚型戦車くらいだったからだ。
それが上空で待機するなど、夢のまた夢であった。
一部プロペラを複数つけて浮遊に成功していたが、それは戦闘で使えるレベルではなかったのだ。
ケントは何やらまずったと言わんばかりの表情を浮かべた。
そんなケントをじっと見つめるリズ。
何やら見つめあう二人に恋が芽生えるのか?とも思われそうだったが、リズが手をかけているものを見るとそうではないことがよくわかる。
リズは無意識なのか、ケントの持つ【煉獄】に手をかけていたのだ。
ケントは慌ててリズの手をのけると、すぐさま【煉獄】を上空へ解き放った。
【煉獄】は鎖を解かれたかのように、一気に上空へと舞い上がる。
どういう原理で浮いているかも検討が付かないリズは、口惜しそうにケントを睨み付けたのだった。
それを知ってか知らずか、ケントはリヒテルに頭を下げるとすぐに行動に移した。
ガサガサと茂みから音が聞こえると、すぐに姿が見えなくなっていた。
腕輪のレーダーにはその位置がはっきりと確認できるので、リヒテルはあまり心配してはいなかった。
自分たちからおおよそ50mほど離れた位置で息を殺して潜んでいるようであった。
「エイミー、あとどの位の距離なんだい?」
「1kmは切ってるわ。」
リヒテルがエイミーの答えに頷くと、相棒の魔銃を取り出し構えた。
今回取り出したのは2丁の拳銃だった。
これはマリリンとリンリッドのアドバイスによるもので、集団戦では誤射を防ぐために近距離射撃がメインになるだろうという理由からだ。
本来はアドリアーノのがいるため中・長距離の戦闘をメインとしていたが、アドリアーノが抜けケントが加入したことにより、近・中距離が主戦となったのだ。
リヒテルは魔石を手に、少し集中をあげる。
2丁の拳銃に【武装属性付与】を発動させる。
付与したものは【追尾】。
これは、リヒテルが狙い定めた敵を間違いなく撃ち落とすことを目的に付与されたものだ。
誤射を減らす意味も含まれているが、リヒテルの腕であればそれほど問題となるものではなかった。
「来るわ!!」
エイミーの叫び声とともに、戦いの火ぶたが切って落とされた。
エイミーが騒ぐのも無理はなかった。
リヒテル小隊の面々は早朝に北門の詰め所に集合し、調査班のリズとともにランク3の立入禁止区域を調査していた。
緑色の小人型機械魔のほかにも、二足歩行の豚型機械魔。
さらには擬態種機械魔に似た、ぷよぷよとした軟体の機械魔まで出現していた。
そして、リヒテルたちが探していた昆虫型機械魔は、すぐに見つけることが出来た。
というよりも、立入禁止区域内の木や草などに無数に絡みついていたのだ。
それを見ただけでぞわっとしたリヒテルだったが、むしろエイミーのほうが過剰に反応していた。
「ちょっと待ってね……。うん、やっぱりそうね、この糸ただの糸じゃないわ。若干だけど魔素を含んでいるわね。」
「本当なのリズ?」
木の棒の先にくるくると器用にクモの糸を巻き付けると、技能【鑑定】を発動させたリズ。
その様子を若干引き気味に見ていたエイミーだったが、リズの鑑定結果に驚いていた。
つまりこの糸は〝素材〟になるということだからだ。
狩猟者はこれを〝素材〟として収集するだろうが、これでできた布生地が市販されたとき、抵抗なく着られる自信がエイミーには無かった。
「やはり、機械魔化していたのか……。」
「そうとも限らないわ。リヒテル隊長も資料に目を通したのでしょ?機械魔化というよりは〝市街地の虫の魔物化〟が正しいと思うわ。」
リヒテルはリズの考えに納得がいった。
必ずしも機械魔化しているとは限らない。
むしろ、魔素が世界を汚染したときには魔物がはびこっていた史実がある。
ならば今回もそれに近い状況なのではないだろうかと考えるに至った。
「隊長、これを見てくれ。」
クリストフが二匹のクモの死骸をもってリヒテルに近づいてきた。
それに気が付いたエイミーはとっさにリズの後ろに隠れ、見ないように顔を背けていた。
そんなエイミーを横に置いて、リヒテルは手渡されたクモの死骸を確認した。
リズも気になったようで、覗き込むようにその死骸を見つめる。
「ここを見てくれ。」
「これは……どういうことだ?」
二匹のクモの死骸には決定的な違いがあった。
一匹は昆虫の身体を真っ二つにした生き物のような断面をしていた。
しかし、もう一匹のほうは違った。
中が機械仕掛けになっていたのだ。
「これで確定ね。昆虫が魔物化して、さらにもう一段階の機械魔化をしている。つまり昆虫が一気に機械魔になったわけではないという事ね。」
「だがこれは……魔石崩壊の際の魔素汚染の生物の強制変異を立入禁止区域内で起こしているってことなのか?」
クモをまじまじと確認していたリズが、確信めいてつぶやいた。
それに反応したのはクリストフであった。
クリストフは自慢のひげを撫でながら何か考えているようだったが、思案に余ったのか一人ため息を漏らしていた。
「これは本部へ報告をしないといけないな。みんなサンプルの回収と周辺警戒を。〝虫の魔物化〟がこのエリアだけであることを祈ろう。」
「リヒテル君……それフラグっていうんじゃない?」
リヒテルが何の気なしに発した言葉に、エミリーが軽口をたたく。
それを聞いていたメンバーも重苦しい空気から解放されたのか、笑みがこぼれていた。
手分けして探し出した〝魔物化した昆虫〟と〝機械魔かした昆虫型魔物〟をインベントリにしまうと、リヒテルたちは撤収の準備を始めた。
だが世界はそれほど簡単ではないことを、立入禁止区域はリヒテルたちに突き付けてきた。
「リヒテル隊長。周囲に敵の気配が……おそらく数は10……いえ20はいるかと。」
周辺警戒に当たっていたケントが、少し緊張気味に報告を行った。
そしてエイミーは、驚きを隠せずにいた。
自分の張っていた警戒網に、一切引っかかっていないからだ。
慌てたエイミーは、近場の木に登り周囲を見渡す。
するとかなり離れた場所に、敵の気配を感じ取ることができた。
だがそれは、かなり注意深く探らないといけないほどの微弱なものだった。
それを発見したケントに対し、エイミーは動揺を隠せずにいた。
それほどまでに、自分の索敵能力に自信を持っていたのだ。
「ケントさん……よくわかりましたね……。」
自信を無くしたのか、エイミーの声に覇気がのっていなかった。
むしろ、今にでも膝をついてしまうのではないかと思うほどであった。
「いえ、自分の能力がそっちに最適化されているだけですから。それにエイミーさんみたいに敵を射抜いたりもできません。できるといえば先に見つけて先制攻撃を仕掛けるくらいですよ。」
謙遜なのか自慢なのか。
エイミーはケントの規格外さに、ただただ呆れるばかりであった。
そんな二人と気にしてか、リチャードが二人の肩をポンと叩く。
「お二人さん、先に見付けられたことは良いことだ。早速だけど迎撃の用意をしようか?隊長、今回はどうします?」
「そうだな。ここはスタンダードで行った方が良いだろうな。リチャードが前衛守備。前衛攻撃をクリストフお願いするよ。エイミーと俺が中衛。アレックスは適時回復を頼む。最後にケントは遊撃を頼む。できればヒット&アウェイで相手方の陣形を崩してほしい。まぁ、陣形が無いようであればその場判断で任せる。」
全員がリヒテルの指示に頷いて肯定する。
早速準備に取り掛かるところで、ケントが何かを取り出していた。
「ん?それは?」
ケントの持つものに興味を示したのがリズだった。
ケントは何やら丸い物体を二つほど手にしていたのだ。
「これですか?これはいわゆるドローンってやつです。名前は無人爆撃機【煉獄】。とはいうものの、上空から援護射撃をするだけです。」
何のことないという感じで説明するケントだったが、リズはその性能に唖然としていた。
〝今の技術では到底作りえないもの〟だったからだ。
確かに無人砲撃装置は作ることに成功していた。
しかし、そこには問題があったのだ。
できた無人機は、多脚型戦車くらいだったからだ。
それが上空で待機するなど、夢のまた夢であった。
一部プロペラを複数つけて浮遊に成功していたが、それは戦闘で使えるレベルではなかったのだ。
ケントは何やらまずったと言わんばかりの表情を浮かべた。
そんなケントをじっと見つめるリズ。
何やら見つめあう二人に恋が芽生えるのか?とも思われそうだったが、リズが手をかけているものを見るとそうではないことがよくわかる。
リズは無意識なのか、ケントの持つ【煉獄】に手をかけていたのだ。
ケントは慌ててリズの手をのけると、すぐさま【煉獄】を上空へ解き放った。
【煉獄】は鎖を解かれたかのように、一気に上空へと舞い上がる。
どういう原理で浮いているかも検討が付かないリズは、口惜しそうにケントを睨み付けたのだった。
それを知ってか知らずか、ケントはリヒテルに頭を下げるとすぐに行動に移した。
ガサガサと茂みから音が聞こえると、すぐに姿が見えなくなっていた。
腕輪のレーダーにはその位置がはっきりと確認できるので、リヒテルはあまり心配してはいなかった。
自分たちからおおよそ50mほど離れた位置で息を殺して潜んでいるようであった。
「エイミー、あとどの位の距離なんだい?」
「1kmは切ってるわ。」
リヒテルがエイミーの答えに頷くと、相棒の魔銃を取り出し構えた。
今回取り出したのは2丁の拳銃だった。
これはマリリンとリンリッドのアドバイスによるもので、集団戦では誤射を防ぐために近距離射撃がメインになるだろうという理由からだ。
本来はアドリアーノのがいるため中・長距離の戦闘をメインとしていたが、アドリアーノが抜けケントが加入したことにより、近・中距離が主戦となったのだ。
リヒテルは魔石を手に、少し集中をあげる。
2丁の拳銃に【武装属性付与】を発動させる。
付与したものは【追尾】。
これは、リヒテルが狙い定めた敵を間違いなく撃ち落とすことを目的に付与されたものだ。
誤射を減らす意味も含まれているが、リヒテルの腕であればそれほど問題となるものではなかった。
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