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第6章 落日
第58話 始まり
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カリカリカリカリ
どこからか聞こえてくる、何かを削る音。
立入禁止区域ランク4の対機械魔防壁を見回っていた防衛隊隊員が聞いた不審な音。
聞こえる場所を探すと、小さな虫のようなものが対機械魔防壁に群がっていたのだ。
慌てた隊員は殺虫剤を詰所に取りに行き、その虫に吹きかけるてみたものの、全く効果がみられなかった。
カリカリカリカリ
止まることのない虫の行為に、隊員は念のため本部へ報告を行った。
本部もまた虫がやることだしと、あまり深くは考えていなかった。
本来であれば総隊長である辰之進へ報告を送るはずであったが、通信指令室の室長はめんどくさがってそれを怠ったのだ。
これがこの後に起こる惨劇の引き金になるとは思いもせずに。
——————
ところ変わってリヒテルたちは、今日もまた拡大してしまった低ランクの立入禁止区域の掃討作戦を行っていた。
少しでも生活可能区域を拡大していく為の、地道な作業である。
リヒテルたちが侵攻して押し込めるたびに、技術班が対機械魔防壁を設置しなおしていく。
そのおかげもあってか、徐々にだが低ランクの立入禁止区域は縮小傾向にあった。
しかし、ランク3以上となるとそれもかなり厄介になっていた。
しかも、ランク5に至っては、手付かず状態になっていたのだ。
それもそのはずで、ランク5を対応できる人間は限られており、その人員すら人手不足の状態であった。
ただし、高ランクになればなるほど人里離れていたので、まずは低ランクからと防衛隊と狩猟者連合協同組合で話し合いがもたれ決まったのだ。
おかげでここ最近では狩猟者連合協同組合との連携もとれ、危なげなく立入禁止区域の掃討作戦が進んでいた。
リンリッドたち狩猟免許証5のメンバーはランク4と5の立入禁止区域を担当していた。
ただしそれは縮小させるのが目的ではなく、間引き程度が関の山であった。
少しでもその数を減らそうというだけだ。
「あぁ~もう、嫌になっちゃう。」
「どうしたのエミリー。」
森を偵察中にエミリーが、不快感をあらわにしていた。
リヒテルはその様子を心配したのか、エミリーに声をかけた。
「だって、ここ最近虫が多く出てくるんだもの。しかもクモとか最悪……。あぁ~もう、また糸が絡まる~。もうテンションが下がりっぱなしよ。」
髪の毛に絡んだクモの糸を手で取り払うと、さらに手についてしまった糸のげんなりとしていた。
これ以上テンションが下がっては士気にかかわると考えたリヒテルは、小休止をすることにした。
「リチャード、|対機械魔領域《アンチデモニクスフィールドの準備を。クリストフは整地作業をお願い。アレックスとエイミーは周辺警戒を。じゃあ、作業開始。」
てきぱきと進めるメンバー。
ものの5分もかからずに対機械魔領域の設置は完了した。
それと同時にアレックスが調理器具を取り出すと、コポコポお湯を温め始める。
これもリヒテル小隊の定番となりつつあることであった。
リヒテルはその横でコーヒードリッパーの準備を始めた。
昔取った杵柄とはこのことで、リヒテルはコーヒーを自分で入れるのが趣味となっていた。
その味を覚えたメンバーからのリクエストで、毎度入れているという状況だった。
「それにしてもいい香りね。これはリヒテルが焙煎してるの?」
「いや、狩猟者連合協同組合の酒場の【Survive】っていう店で焙煎してもらってる。そこのマスターをやってたからね。今は当時の副店長がマスターをやってるよ。」
「へぇ~。」
何か探ろうとしているのか、エイミーの顔に野次馬根性が透けて見えた。
リヒテルはその行為に少しだけ顔を赤くするも、すぐに咳ばらいをしてその場をやり過ごしていた。
ポトリポトリとポットに落ちていく琥珀色の雫は、やがて集まり香り豊かな黒色へと変わっていく。
人数分入れ終わったリヒテルはそれぞれのカップへ注いでいく。
注がれるたびに香り立つコーヒーに、皆どこかほっこりした表情になっていた。
「いつ嗅いでもいい香りだな。」
「そうだな。酒以外でこれほどうまいと思ったものはなかなかないぞ?」
コーヒーカップを軽く回して香りを楽しむアレックスにたいして、酒と比較をするクリストフ。
リチャードはそんなやり取りに少しだけ眉を顰める。
「やっぱり、リヒテルの入れるコーヒーは最高ね。こんな場所でも飲めるんだから感謝しないとね。」
少しだけ機嫌が戻ったエイミーは顔がほころんでいた。
「少しいいですか?」
すると、アドリアーノの代わりに配属されてきたケント・中村が手をあげて話しかけてきた。
ケントは配属されてからも一歩引いた位置で皆をサポートすることが多く、なぜか深くかかわることがなかった。
見た目もあまり派手とは言えず、中肉中背の中年という雰囲気であった。
ただ時折見せる戦闘センスに、皆も舌を巻いていた。
「どうしたんです?」
「いえ、やけに虫が多いなと……先ほどからも対機械魔領域の周囲をうかがうようにしています。ただ、こちらの中には入ってこようとはしていませんが。」
それを聞いたリヒテルは、嫌な予感を覚えた。
対機械魔領域は対機械魔防壁と同じく、機械魔が嫌う周波数の音波を出している。
これは人が聞こえる音ではないため、リヒテルたちには問題ない。
ましてや虫や鳥などの生物には、まったくもって無害なはずなのだ。
だが、虫が嫌がって近づかないということはおかしいのだ。
リヒテルはおもむろに魔銃を取り出し、近場でこちらを監視するように見ていたクモを打ち抜いた。
するとどうだろうか、ギャアっという鳴き声とともに消滅してしまったのだ。
そして残される粉粒クラスの光る石。
「これは……魔石?」
「ちょっと見せて。」
リヒテルが拾い上げた光る石粒を観察するエイミー。
少し近いと顔を赤らめるリヒテル。
しかも前かがみになっているために、エイミーの胸元がリヒテルの視界にちらついていたのだ。
それを見ないように必死に視線を逸らすリヒテル。
それを見ていたクリストフはニヤニヤとしているだけであった。
「これは魔石ね。でもどうして虫から……ってまさか?!」
「おそらく。最近増えていた虫たちは……機械魔だ。」
慌てるメンバーをよそに、ケントは剣を片手に対機械魔領域の外へと向かった。
そして剣を振り回すと、周囲に魔石の粉が舞い散った。
それは虫たちが落とした魔石が宙を舞っていたのだ。
「つまり、虫たちも機械魔化しているってことか?」
クリストフは唖然としながらも、現状を理解しようと必死になった。
顎髭を撫でつけながら考えるも、考えるだけ無駄だと思ったのかちらりとリヒテルへ視線を向けた。
リヒテルも現状を正しく理解しているとは言えず、まずは本部への報告ということで一度帰還することにしたのだった。
「なるほどな……。内容は理解した。しかし、これはかなり問題かもしれないな。虫が魔物化して、それがさらに機械魔化しているという事だろうからな……。ただ、今までなかったことのほうが不自然だったのかもしれないな。人や動物は機械魔化したのに昆虫はその例外となっている……か。なぁ、ザック。そっちには報告が上がってるか?」
「ん?あぁ、数日前から異変については話を受けてるぞ?ってか、なんでお前が知らないんだ?」
リヒテルが報告書を上層部にあげると、すぐさま辰之進から呼び出しがあった。
執務室に入ると、そこには当たり前のようにザックが居座っていた。
おそらく毎度のことながら、茶菓子が目的のようだった。
出された茶菓子などとっくになく、追加の茶菓子を秘書に準備してもらっていたのだ。
そんなザックを尻目に報告を続けたリヒテルだったが、その報告の最中に若干の違和感を覚えた。
自分が報告する前に、誰かが報告していてもおかしくなかったからだ。
そのためザックが驚いたのも無理はなかった。
ザックの元には、日夜その手の報告がひっきりなしに飛び込んできていたからだ。
「ちょっと待て、確認を取る。」
そういうと席を立った辰之進は奥の部屋へと移動していったのだった。
どこからか聞こえてくる、何かを削る音。
立入禁止区域ランク4の対機械魔防壁を見回っていた防衛隊隊員が聞いた不審な音。
聞こえる場所を探すと、小さな虫のようなものが対機械魔防壁に群がっていたのだ。
慌てた隊員は殺虫剤を詰所に取りに行き、その虫に吹きかけるてみたものの、全く効果がみられなかった。
カリカリカリカリ
止まることのない虫の行為に、隊員は念のため本部へ報告を行った。
本部もまた虫がやることだしと、あまり深くは考えていなかった。
本来であれば総隊長である辰之進へ報告を送るはずであったが、通信指令室の室長はめんどくさがってそれを怠ったのだ。
これがこの後に起こる惨劇の引き金になるとは思いもせずに。
——————
ところ変わってリヒテルたちは、今日もまた拡大してしまった低ランクの立入禁止区域の掃討作戦を行っていた。
少しでも生活可能区域を拡大していく為の、地道な作業である。
リヒテルたちが侵攻して押し込めるたびに、技術班が対機械魔防壁を設置しなおしていく。
そのおかげもあってか、徐々にだが低ランクの立入禁止区域は縮小傾向にあった。
しかし、ランク3以上となるとそれもかなり厄介になっていた。
しかも、ランク5に至っては、手付かず状態になっていたのだ。
それもそのはずで、ランク5を対応できる人間は限られており、その人員すら人手不足の状態であった。
ただし、高ランクになればなるほど人里離れていたので、まずは低ランクからと防衛隊と狩猟者連合協同組合で話し合いがもたれ決まったのだ。
おかげでここ最近では狩猟者連合協同組合との連携もとれ、危なげなく立入禁止区域の掃討作戦が進んでいた。
リンリッドたち狩猟免許証5のメンバーはランク4と5の立入禁止区域を担当していた。
ただしそれは縮小させるのが目的ではなく、間引き程度が関の山であった。
少しでもその数を減らそうというだけだ。
「あぁ~もう、嫌になっちゃう。」
「どうしたのエミリー。」
森を偵察中にエミリーが、不快感をあらわにしていた。
リヒテルはその様子を心配したのか、エミリーに声をかけた。
「だって、ここ最近虫が多く出てくるんだもの。しかもクモとか最悪……。あぁ~もう、また糸が絡まる~。もうテンションが下がりっぱなしよ。」
髪の毛に絡んだクモの糸を手で取り払うと、さらに手についてしまった糸のげんなりとしていた。
これ以上テンションが下がっては士気にかかわると考えたリヒテルは、小休止をすることにした。
「リチャード、|対機械魔領域《アンチデモニクスフィールドの準備を。クリストフは整地作業をお願い。アレックスとエイミーは周辺警戒を。じゃあ、作業開始。」
てきぱきと進めるメンバー。
ものの5分もかからずに対機械魔領域の設置は完了した。
それと同時にアレックスが調理器具を取り出すと、コポコポお湯を温め始める。
これもリヒテル小隊の定番となりつつあることであった。
リヒテルはその横でコーヒードリッパーの準備を始めた。
昔取った杵柄とはこのことで、リヒテルはコーヒーを自分で入れるのが趣味となっていた。
その味を覚えたメンバーからのリクエストで、毎度入れているという状況だった。
「それにしてもいい香りね。これはリヒテルが焙煎してるの?」
「いや、狩猟者連合協同組合の酒場の【Survive】っていう店で焙煎してもらってる。そこのマスターをやってたからね。今は当時の副店長がマスターをやってるよ。」
「へぇ~。」
何か探ろうとしているのか、エイミーの顔に野次馬根性が透けて見えた。
リヒテルはその行為に少しだけ顔を赤くするも、すぐに咳ばらいをしてその場をやり過ごしていた。
ポトリポトリとポットに落ちていく琥珀色の雫は、やがて集まり香り豊かな黒色へと変わっていく。
人数分入れ終わったリヒテルはそれぞれのカップへ注いでいく。
注がれるたびに香り立つコーヒーに、皆どこかほっこりした表情になっていた。
「いつ嗅いでもいい香りだな。」
「そうだな。酒以外でこれほどうまいと思ったものはなかなかないぞ?」
コーヒーカップを軽く回して香りを楽しむアレックスにたいして、酒と比較をするクリストフ。
リチャードはそんなやり取りに少しだけ眉を顰める。
「やっぱり、リヒテルの入れるコーヒーは最高ね。こんな場所でも飲めるんだから感謝しないとね。」
少しだけ機嫌が戻ったエイミーは顔がほころんでいた。
「少しいいですか?」
すると、アドリアーノの代わりに配属されてきたケント・中村が手をあげて話しかけてきた。
ケントは配属されてからも一歩引いた位置で皆をサポートすることが多く、なぜか深くかかわることがなかった。
見た目もあまり派手とは言えず、中肉中背の中年という雰囲気であった。
ただ時折見せる戦闘センスに、皆も舌を巻いていた。
「どうしたんです?」
「いえ、やけに虫が多いなと……先ほどからも対機械魔領域の周囲をうかがうようにしています。ただ、こちらの中には入ってこようとはしていませんが。」
それを聞いたリヒテルは、嫌な予感を覚えた。
対機械魔領域は対機械魔防壁と同じく、機械魔が嫌う周波数の音波を出している。
これは人が聞こえる音ではないため、リヒテルたちには問題ない。
ましてや虫や鳥などの生物には、まったくもって無害なはずなのだ。
だが、虫が嫌がって近づかないということはおかしいのだ。
リヒテルはおもむろに魔銃を取り出し、近場でこちらを監視するように見ていたクモを打ち抜いた。
するとどうだろうか、ギャアっという鳴き声とともに消滅してしまったのだ。
そして残される粉粒クラスの光る石。
「これは……魔石?」
「ちょっと見せて。」
リヒテルが拾い上げた光る石粒を観察するエイミー。
少し近いと顔を赤らめるリヒテル。
しかも前かがみになっているために、エイミーの胸元がリヒテルの視界にちらついていたのだ。
それを見ないように必死に視線を逸らすリヒテル。
それを見ていたクリストフはニヤニヤとしているだけであった。
「これは魔石ね。でもどうして虫から……ってまさか?!」
「おそらく。最近増えていた虫たちは……機械魔だ。」
慌てるメンバーをよそに、ケントは剣を片手に対機械魔領域の外へと向かった。
そして剣を振り回すと、周囲に魔石の粉が舞い散った。
それは虫たちが落とした魔石が宙を舞っていたのだ。
「つまり、虫たちも機械魔化しているってことか?」
クリストフは唖然としながらも、現状を理解しようと必死になった。
顎髭を撫でつけながら考えるも、考えるだけ無駄だと思ったのかちらりとリヒテルへ視線を向けた。
リヒテルも現状を正しく理解しているとは言えず、まずは本部への報告ということで一度帰還することにしたのだった。
「なるほどな……。内容は理解した。しかし、これはかなり問題かもしれないな。虫が魔物化して、それがさらに機械魔化しているという事だろうからな……。ただ、今までなかったことのほうが不自然だったのかもしれないな。人や動物は機械魔化したのに昆虫はその例外となっている……か。なぁ、ザック。そっちには報告が上がってるか?」
「ん?あぁ、数日前から異変については話を受けてるぞ?ってか、なんでお前が知らないんだ?」
リヒテルが報告書を上層部にあげると、すぐさま辰之進から呼び出しがあった。
執務室に入ると、そこには当たり前のようにザックが居座っていた。
おそらく毎度のことながら、茶菓子が目的のようだった。
出された茶菓子などとっくになく、追加の茶菓子を秘書に準備してもらっていたのだ。
そんなザックを尻目に報告を続けたリヒテルだったが、その報告の最中に若干の違和感を覚えた。
自分が報告する前に、誰かが報告していてもおかしくなかったからだ。
そのためザックが驚いたのも無理はなかった。
ザックの元には、日夜その手の報告がひっきりなしに飛び込んできていたからだ。
「ちょっと待て、確認を取る。」
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