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第6章 落日
第56話 あれから
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ゴールドラッドが起こしたと思われるスタンビードを乗り越えたリヒテルたちは、徐々に平穏を取り戻しつつあった。
街並みも復興の兆しを見せ、落ち着きを取り戻していた。
しかし、街道の魔物型機械魔が跋扈するようになり、輸送等は狩猟者や防衛隊の護衛なくしては行えなくなっていた。
リヒテル小隊も、海に面した防衛都市と帝都を結ぶ街道を行き来する商人の護衛を、たびたび行っていた。
そんな落ち着いた中でも、観測班の仕事は多忙であった。
各所の対機械魔領域も破損状況の確認のほかにも、機能不全になっていた場合は速やかに立入禁止区域の再設定も行っていた。
徐々に明らかになってく被害状況。
見回りに出ていた隊員や狩猟者たちの顔色は優れなかった。
いくつのも街や村が壊滅していたが、血の跡だけが残り遺体は発見されなかった。
おそらく機械魔に食われた可能性が高いと判断されていた。
人口もすでに元の人口の半数以下にまで減ってしまっていた。
運よく帝都や防衛都市に逃げ込めた人々はまだしも、逃げ遅れた者たちはことごとくその命を散らしていった。
機械魔のスタンビードを聞きつけ、村々を回っていた狩猟者たちとも連絡が取れなくなっている状況も起こっており、こちらもまたその命を散らしてしまっているであろう状況であった。
総隊長に就任した辰之進の元に日々送られてくる情報は、聞いていてあまり気分の良いものではなかった。
防衛隊の人数もかなり減り、今では大隊を2つ編成するのがやっとの状況であった。
それほどまでに魔物型機械魔のスタンビードが苛烈であった証拠でもあった。
そしてスタンビードから1か月が経とうとしていた。
さらに調査が進み、立入禁止区域がすでに居住に適した土地の半数以上を占領するまでに拡大していたのだ。
何とかそれを抑えるために狩猟者や防衛隊が対応し、簡易的対機械魔領域を設置。
どうにか抑え込むことに成功していた。
少し前までは機械魔が出てこないように抑え込んでいた対機械魔領域が、今では生活圏を守る楯として利用されていた。
人類が積み上げてきた数百年の歴史が後退してしまったかのようであった。
「陛下、お呼びでしょうか。」
豪華絢爛とはいかないが華美にならない程度にあつらえられた一室に、辰之進は入室していた。
目の前に座るのはこの国の皇帝、シュトリーゲ・ド・エウロピニアであった。
前皇帝の長子で、若くして戴冠した。
既に議会も掌握しており、緊急事態を鑑みて独裁制を確立していた。
その手腕は感嘆に値し、周囲からは賢帝とも呼ばれていた。
「よく来てくれた佐々木総隊長。報告は受けているが、状況は芳しくないようだね?」
独裁政権を敷いているからと言って偉そうにしているわけではなく、むしろ他の者からの進言に耳を傾け、考え行動できる素晴らしい人物であった。
そして皇帝は、辰之進をえらく買っていたのだ。
この一か月、事ある毎に辰之進を呼び寄せ、意見を聞いていた。
辰之進もまた、少しでも早く復興が進むようにと助言を惜しむことはなかった。
「そうですね。報告書のとおり立入禁止区域の拡大が否めません。今現在狩猟者連合協同組合と共同で抑え込みを行っておりますが……。なにぶん今までと違った種が現れているため対応に遅れが出ております。」
「よろしいですかな?」
辰之進が現状を報告していると、同席していた狩猟者連合協同組合帝都支部組合長のロバート・ウィリアム・テイラーが割って入ってきた。
「その件について狩猟者連合協同組合から報告があります。」
「ほう、何か問題でも発生したのかな?」
一瞬不快感をあらわにした皇帝だったが、事が重要であった場合問題となるため、話を続けさせた。
「はい、問題ではなく、狩猟者連合協同組合の資料室に面白いものが見つかりました。」
「面白いものとな?」
ピクリと眉をあげる皇帝。
ここにきて何ふざけたことを言い出すんだと、言外に態度で表していた。
「これを見てください。」
取り出されたのは数冊にわたる資料の束であった。
きれいに製本された資料には〝探索者養成テキスト〟〝モンスター資料集〟〝ダンジョン実地訓練手引書〟など書かれていた。
辰之進も一冊借り受け、ぱらぱらと中身を読み込んでいく。
特に気になったのが〝モンスター資料集〟であった。
今回ゴールドラッドが呼び出した魔物型機械魔と類似するモンスターが描かれていたのだ。
それだけではなく、性質や特徴。
さらには討伐するための手引きまで。
まさに指南書である。
「これは真なのか、ロバート?」
「申し訳ございません陛下。こればかりは検証中……というほかありません。狩猟者連中に調査依頼を出して確認中です。ですが、ほぼ間違いないかと思われます。ランク1の立入禁止区域で複数目撃されている緑色の小人……その本には通称【ゴブリン】と書かれていましたが、見た目や行動が酷似しておりました。」
「なるほどの。」
皇帝は手にしていた〝モンスター資料集〟を何度もめくり、そして読み込んでいく。
辰之進が気になったのは〝探索者焼成テキスト〟であった。
内容をよく読むと、法律や施設の使い方、果てはサバイバル方法まで事細かく書かれていた。
おそらくこれ一冊あれば、何かの異常事態で遭難しても何とかなる可能性が高くなるのでは?と思えるほどの内容であった。
「しかし、この資料……いつ作られたものなんですか?」
「約1000年前……魔石崩壊の起こる前の時代だと推測されます。」
辰之進もそうだが、皇帝も驚きを隠せなかった。
1000年前の資料がきれいに残っているとは思えなかったからだ。
その驚きをさらに覆すものが辰之進たちの前にゴトリと差し出された。
「これは?」
「は、資料によりますと、1000年前に使用されていた〝スマートフォン〟なる通信機器のようです。そしてこの中に〝インベントリ〟と呼ばれる収納魔法が施されており、この資料もその中にあったものだったのです。」
なるほどと納得したのか、皇帝は頷いて見せた。
しかし、辰之進はそれが妙だと思えたのだ。
今しがた見た資料は、確かにその〝スマートフォン〟に格納されていたのだろう。
ではこの〝スマートフォン〟についての資料はどうやって保管していたのというのだ。
「こちらの〝スマートフォン〟と取扱説明書については代々ギルド本部にて管理してまいりました。ですので、正確にはこの取扱説明書は複製物でございます。」
恭しく首を垂れるロバートに、一応の納得を示した辰之進であった。
それからしばらく3人の会議は続いた。
最終的にはその資料を基に、今後の討伐計画を練ることとなったのだ。
さすがにこの3人だけで計画を練ることは難しいとの判断により、後日対策会議を大々的に行うことでいったんの結論を見たのだった。
辰之進が帰り際、別室で待機していたロレンツィオの元を訪れていた。
「お久しぶりです、威張殿。」
若干皮肉めいた言葉づかいで挨拶をする辰之進。
ロレンツィオもそうされることは織り込み済みのようで、あまり気にした様子は見せなかった。
「君にはだいぶ難儀をかけてしまったみたいだな。申し訳ない。」
自身の非を認めて頭を下げるロレンツィオ。
先を取られてしまい、これ以上言うことは出来ないと判断したのか、辰之進はロレンツィオに頭をあげるように伝えた。
つまりは、手打ちである。
辰之進としては若干納得のいかないところではあるが、ロレンツィオが行動を起こしたおかげでスタンビードを乗り越えることが出来たことはおおよそ間違いなかった。
ただし、その原因を作ったものまたロレンツィオであることも間違いなかった。
街並みも復興の兆しを見せ、落ち着きを取り戻していた。
しかし、街道の魔物型機械魔が跋扈するようになり、輸送等は狩猟者や防衛隊の護衛なくしては行えなくなっていた。
リヒテル小隊も、海に面した防衛都市と帝都を結ぶ街道を行き来する商人の護衛を、たびたび行っていた。
そんな落ち着いた中でも、観測班の仕事は多忙であった。
各所の対機械魔領域も破損状況の確認のほかにも、機能不全になっていた場合は速やかに立入禁止区域の再設定も行っていた。
徐々に明らかになってく被害状況。
見回りに出ていた隊員や狩猟者たちの顔色は優れなかった。
いくつのも街や村が壊滅していたが、血の跡だけが残り遺体は発見されなかった。
おそらく機械魔に食われた可能性が高いと判断されていた。
人口もすでに元の人口の半数以下にまで減ってしまっていた。
運よく帝都や防衛都市に逃げ込めた人々はまだしも、逃げ遅れた者たちはことごとくその命を散らしていった。
機械魔のスタンビードを聞きつけ、村々を回っていた狩猟者たちとも連絡が取れなくなっている状況も起こっており、こちらもまたその命を散らしてしまっているであろう状況であった。
総隊長に就任した辰之進の元に日々送られてくる情報は、聞いていてあまり気分の良いものではなかった。
防衛隊の人数もかなり減り、今では大隊を2つ編成するのがやっとの状況であった。
それほどまでに魔物型機械魔のスタンビードが苛烈であった証拠でもあった。
そしてスタンビードから1か月が経とうとしていた。
さらに調査が進み、立入禁止区域がすでに居住に適した土地の半数以上を占領するまでに拡大していたのだ。
何とかそれを抑えるために狩猟者や防衛隊が対応し、簡易的対機械魔領域を設置。
どうにか抑え込むことに成功していた。
少し前までは機械魔が出てこないように抑え込んでいた対機械魔領域が、今では生活圏を守る楯として利用されていた。
人類が積み上げてきた数百年の歴史が後退してしまったかのようであった。
「陛下、お呼びでしょうか。」
豪華絢爛とはいかないが華美にならない程度にあつらえられた一室に、辰之進は入室していた。
目の前に座るのはこの国の皇帝、シュトリーゲ・ド・エウロピニアであった。
前皇帝の長子で、若くして戴冠した。
既に議会も掌握しており、緊急事態を鑑みて独裁制を確立していた。
その手腕は感嘆に値し、周囲からは賢帝とも呼ばれていた。
「よく来てくれた佐々木総隊長。報告は受けているが、状況は芳しくないようだね?」
独裁政権を敷いているからと言って偉そうにしているわけではなく、むしろ他の者からの進言に耳を傾け、考え行動できる素晴らしい人物であった。
そして皇帝は、辰之進をえらく買っていたのだ。
この一か月、事ある毎に辰之進を呼び寄せ、意見を聞いていた。
辰之進もまた、少しでも早く復興が進むようにと助言を惜しむことはなかった。
「そうですね。報告書のとおり立入禁止区域の拡大が否めません。今現在狩猟者連合協同組合と共同で抑え込みを行っておりますが……。なにぶん今までと違った種が現れているため対応に遅れが出ております。」
「よろしいですかな?」
辰之進が現状を報告していると、同席していた狩猟者連合協同組合帝都支部組合長のロバート・ウィリアム・テイラーが割って入ってきた。
「その件について狩猟者連合協同組合から報告があります。」
「ほう、何か問題でも発生したのかな?」
一瞬不快感をあらわにした皇帝だったが、事が重要であった場合問題となるため、話を続けさせた。
「はい、問題ではなく、狩猟者連合協同組合の資料室に面白いものが見つかりました。」
「面白いものとな?」
ピクリと眉をあげる皇帝。
ここにきて何ふざけたことを言い出すんだと、言外に態度で表していた。
「これを見てください。」
取り出されたのは数冊にわたる資料の束であった。
きれいに製本された資料には〝探索者養成テキスト〟〝モンスター資料集〟〝ダンジョン実地訓練手引書〟など書かれていた。
辰之進も一冊借り受け、ぱらぱらと中身を読み込んでいく。
特に気になったのが〝モンスター資料集〟であった。
今回ゴールドラッドが呼び出した魔物型機械魔と類似するモンスターが描かれていたのだ。
それだけではなく、性質や特徴。
さらには討伐するための手引きまで。
まさに指南書である。
「これは真なのか、ロバート?」
「申し訳ございません陛下。こればかりは検証中……というほかありません。狩猟者連中に調査依頼を出して確認中です。ですが、ほぼ間違いないかと思われます。ランク1の立入禁止区域で複数目撃されている緑色の小人……その本には通称【ゴブリン】と書かれていましたが、見た目や行動が酷似しておりました。」
「なるほどの。」
皇帝は手にしていた〝モンスター資料集〟を何度もめくり、そして読み込んでいく。
辰之進が気になったのは〝探索者焼成テキスト〟であった。
内容をよく読むと、法律や施設の使い方、果てはサバイバル方法まで事細かく書かれていた。
おそらくこれ一冊あれば、何かの異常事態で遭難しても何とかなる可能性が高くなるのでは?と思えるほどの内容であった。
「しかし、この資料……いつ作られたものなんですか?」
「約1000年前……魔石崩壊の起こる前の時代だと推測されます。」
辰之進もそうだが、皇帝も驚きを隠せなかった。
1000年前の資料がきれいに残っているとは思えなかったからだ。
その驚きをさらに覆すものが辰之進たちの前にゴトリと差し出された。
「これは?」
「は、資料によりますと、1000年前に使用されていた〝スマートフォン〟なる通信機器のようです。そしてこの中に〝インベントリ〟と呼ばれる収納魔法が施されており、この資料もその中にあったものだったのです。」
なるほどと納得したのか、皇帝は頷いて見せた。
しかし、辰之進はそれが妙だと思えたのだ。
今しがた見た資料は、確かにその〝スマートフォン〟に格納されていたのだろう。
ではこの〝スマートフォン〟についての資料はどうやって保管していたのというのだ。
「こちらの〝スマートフォン〟と取扱説明書については代々ギルド本部にて管理してまいりました。ですので、正確にはこの取扱説明書は複製物でございます。」
恭しく首を垂れるロバートに、一応の納得を示した辰之進であった。
それからしばらく3人の会議は続いた。
最終的にはその資料を基に、今後の討伐計画を練ることとなったのだ。
さすがにこの3人だけで計画を練ることは難しいとの判断により、後日対策会議を大々的に行うことでいったんの結論を見たのだった。
辰之進が帰り際、別室で待機していたロレンツィオの元を訪れていた。
「お久しぶりです、威張殿。」
若干皮肉めいた言葉づかいで挨拶をする辰之進。
ロレンツィオもそうされることは織り込み済みのようで、あまり気にした様子は見せなかった。
「君にはだいぶ難儀をかけてしまったみたいだな。申し訳ない。」
自身の非を認めて頭を下げるロレンツィオ。
先を取られてしまい、これ以上言うことは出来ないと判断したのか、辰之進はロレンツィオに頭をあげるように伝えた。
つまりは、手打ちである。
辰之進としては若干納得のいかないところではあるが、ロレンツィオが行動を起こしたおかげでスタンビードを乗り越えることが出来たことはおおよそ間違いなかった。
ただし、その原因を作ったものまたロレンツィオであることも間違いなかった。
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