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第5章 壁の先にあるもの
第51話 違和感と【マスター】
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アドリアーノ小隊が北門に近づくと、すでに大勢の狩猟者たちが対応に当たっていた。
治療院の人間も対応に当たっており、後方はすでに野戦病院化していた。
「軽症者はこっちへ!!重傷者は後方に送って!!」
けが人の手当をしながら野戦病院の指揮を執っていたのは、誰であろう景虎であった。
治療院の人間も景虎の指示に従い、今目の前に有る命のために懸命に治療にあたっていた。
「景虎さん、状況は……芳しくないみたいですね。」
「あらアドちゃんいいところに来た!!前線が崩壊待ったなしよ!!早急にフォローしてあげて!!」
辺りを見回しながら景虎に声をかけるアドリアーノ。
景虎の様子を見るに、あまりいい状態ではなかった。
景虎は救いが来たと安堵の表情を一瞬浮かべるも、差し迫った状況に緊張の糸を張りなおす。
景虎の要請を受けたアドリアーノ小隊は、即座に行動を開始する。
北門を出た先に簡易の防衛陣地が築かれていたが、すでにその手前まで押し迫っていた。
しかも今見えるだけで、すでにランク3も迫ってきていることが容易にわかる。
「帝都防衛隊第一大隊第一中隊アドリアーノ小隊隊長アドリアーノだ!!これより我々が機械魔をいったん押し戻す!!狩猟者諸君は合図とともに後方に退避するように!!リヒテル一発かましてくれ!!」
「はい!!」
リヒテルは、即座に魔石を取り出した。
リヒテルが魔石に意識を集中すると複数のランク3の魔石がグニャグニャと混ざり合う。
本来であればランク4や5を使いたいところであったが、緊急事態であるがゆえに隊舎に保管されていたランク3を使うしかなかったのである。
そして作り出したのがガトリング型魔砲であった。
殲滅力、制圧力を優先したため一撃よりも手数を選んだのだ。
すぐさま別の魔石を用意しさらに集中していく。
辺りの時間軸が減速していくなか、リヒテルは射撃管制補助装置を下し狙いを定める。
射撃管制補助装置にはいくつもの照準が現れ、即座に固定していく。
全てがスローモーションというより停止しているかのようにも見える。
射撃管制補助装置から聞こえてくる機械音声に従い、魔弾を選んでいく。
さらに特例としてすでにレベル5の解放も許可されており、リヒテルとしては高揚感が半端ではなかった。
———第一層 属性指定……追尾を選択……了承しました———
———第二層 属性指定……吸着を選択……了承しました———
———第三層 属性指定……増殖を選択……了承しました———
———第四層 属性指定……凍結を選択……了承しました———
———最終層 属性指定……複製を選択……了承しました———
属性を選ぶたびに光の円環が魔砲にまとわれていく。
五つの円環が構築されると、一瞬だけリヒテルは違和感を覚える。
しかし今はそのようなことに構っている状況ではなかった為に、射撃体勢へと移行する。
ガチャガチャと円環が魔砲の砲身に沿って展開していき、魔砲陣を構築する。
既にガトリングというよりも大型兵器と言っても過言ではないフォルムになっていた。
そして周囲に不快音をまき散らす。
ゆっくりと動く標的を視界にとらえた。
「いけます!!」
「総員退避!!」
アドリアーノの号令とともに、展開していた狩猟者や隊員たちが一斉に後退する。
機械魔たちは追撃しようとその動きを加速させた。
「いまだ!!」
「喰らえ!!」
リヒテルは、躊躇することなく魔砲の引き金を引いた。
取り出された魔石が、どんどんと消費されていく。
そのたびに、悪魔のような魔弾がまき散らされていく。
その衝撃に耐えられない低ランクの機械魔は、鉄くずへと姿を変えていった。
ランク3ともなるとその防御力も並ではなかったのか、ダメージを負った様子は見られなかった。
それでも撃つことをやめないリヒテル。
しかしその効果は徐々に表れてきた。
衝撃に耐えきった機械魔たちが、パキパキと音を立てて停止していく。
前線にいた狩猟者たちは、いきなり襲い掛かってきた冷気に身震いをしていた。
そしてリヒテルたちの前には、氷の彫刻と化した機械魔が並んでいたのだった。
「これで一息つけるはずだ!!手の空いているものは魔石の回収と機械魔の解体。負傷しているものは速やかに治療に入ること!!」
唖然として動けなくなっていた者たちにアドリアーノが喝を入れる。
アドリアーノとて驚いていないわけではなかった。
正直なところ、半数くらい行動不能になれば御の字だと考えていたのだ。
しかし蓋を開けてみれば、ほぼ殲滅の完了。
機械魔の後続が今は発見できていないことから、第一陣の戦闘が完了したと判断したのだった。
動けるもの皆で手分けして作業をしている中、リヒテルは先ほどの違和感について考えていた。
しかしそれが何なのかまではわからず、もやもやだけが残ってしまっていたのだ。
「どうしたのリヒテル君?」
そんな様子のリヒテルを心配したのか、治療をひと段落させた景虎が話しかけてきた。
リヒテル自身よくわかっていなかったため、どう説明していいものかと困ってしまっていた。
「そっか、じゃあ私に診断させてもらえないかしら?こう見えても医者だからね。もし万が一問題があるなら早急に精密検査しないといけないし。君はこの隊にとって有力な戦力なんだから。」
そういうと両手をワキワキとさせながら迫りくる景虎。
リヒテルは顔を引きつらせながらジリジリと後ずさっていく。
迫る景虎、逃げるリヒテル。
なんとも戦闘作戦中とは思えない雰囲気であった。
「痛い!!」
ゴチンと何かがぶつかる音が聞こえる。
そしてその場に頭を抱えてうずくまる景虎。
その傍らには一度会ったっきりだったリン・メイリンの姿があった。
「もう!!影ちゃんったら何やってるのよ!!」
「痛いじゃないのよリンちゃん!!」
涙目の景虎を見て相当痛かったのだろうと思ったリヒテルだったが、自業自得だと思い慰めの言葉をかけることはなかった。
フンスと腕を組んで起こってますアピールのメイリンに、涙目で見上げる景虎。
どちらが年上かよくわからなくなってしまっていたリヒテルであった。
「ただリヒテル君を診察しようとしただけじゃないの。それなのにげんこつ落とすってどういう事よ。」
「あんな変な動きしていたら誰だって引くでしょう?全く影ちゃんはいっつもそうなんだから。えっと、リヒテル君。ごめんなさい、今回のことと言い私のことと言い、迷惑かけました。」
勢いよく頭を下げたメイリンだったが、リヒテルは直視することがでいなかった。
着崩した隊服からこぼれそうな双丘に目のやり場に困ってしまったのだ。
それを見て景虎がニヤニヤとしていたので、リヒテルが睨み返すとならぬ口笛を吹くそぶりで視線を逸らす景虎。
他人が見たら本当にここは戦場なのかと疑いたくなる状況である。
「き、気にしないでください。あ、頭をあげてください!!」
リヒテルはしどろもどろになりながらも、何とかメイリンに頭をあげさせることに成功した。
気を取り直してメイリンの監視下の元、景虎によるリヒテルの診察が始まる。
手足から始まり、頭、腹部など念入りに確認していく。
しかし心臓付近を診察しているときに、景虎の動きが止まった。
驚きともと焦りともとれる表情を浮かべる景虎に、リヒテルは何か嫌な予感がよぎる。
「リヒテル君……あなた本当に規格外ね……。あなたの魔石が成長しているわ。前鑑定したときにはランク5相当だったの。でもね、今はそのランク5相当からさらに大きさが増しているわ。このまま成長を続ければどうなるか、私にはわからないわ。可能性としてはリンリッドさんに相談するのが一番早いわね。それともう一つ、あなたの職業がおかしなことなってるの。職業【魔砲使い】だったはずなのに今は【熟練魔砲使い】ってなってるわよ。これだって聞いたことがないわ。おそらくなんだけど、あなたの技能【マスター】は【熟練】が正しいんじゃないかしら。これは推測よ。何をしてもそつなくこなせたり、すぐにできるようになったりとかなかった?」
そういえば……と、リヒテルは考え込んだ。
今までいろいろ経験してきたが、皆に飲み込みが早いと言われることが多かった気がしたのだ。
剣も槍も銃も弓も、生活に密着したことも全て教わればできるようになっていた。
しかも、かなり上位の腕前でだ。
つまり、何をするにしても上達が早いのではという結論に至ったのだ。
リヒテルは防衛隊に入って濃密な1年を過ごしていた。
しかもその前はリンリッドによってしごかれており、納得がいく気がしてきたのだった。
治療院の人間も対応に当たっており、後方はすでに野戦病院化していた。
「軽症者はこっちへ!!重傷者は後方に送って!!」
けが人の手当をしながら野戦病院の指揮を執っていたのは、誰であろう景虎であった。
治療院の人間も景虎の指示に従い、今目の前に有る命のために懸命に治療にあたっていた。
「景虎さん、状況は……芳しくないみたいですね。」
「あらアドちゃんいいところに来た!!前線が崩壊待ったなしよ!!早急にフォローしてあげて!!」
辺りを見回しながら景虎に声をかけるアドリアーノ。
景虎の様子を見るに、あまりいい状態ではなかった。
景虎は救いが来たと安堵の表情を一瞬浮かべるも、差し迫った状況に緊張の糸を張りなおす。
景虎の要請を受けたアドリアーノ小隊は、即座に行動を開始する。
北門を出た先に簡易の防衛陣地が築かれていたが、すでにその手前まで押し迫っていた。
しかも今見えるだけで、すでにランク3も迫ってきていることが容易にわかる。
「帝都防衛隊第一大隊第一中隊アドリアーノ小隊隊長アドリアーノだ!!これより我々が機械魔をいったん押し戻す!!狩猟者諸君は合図とともに後方に退避するように!!リヒテル一発かましてくれ!!」
「はい!!」
リヒテルは、即座に魔石を取り出した。
リヒテルが魔石に意識を集中すると複数のランク3の魔石がグニャグニャと混ざり合う。
本来であればランク4や5を使いたいところであったが、緊急事態であるがゆえに隊舎に保管されていたランク3を使うしかなかったのである。
そして作り出したのがガトリング型魔砲であった。
殲滅力、制圧力を優先したため一撃よりも手数を選んだのだ。
すぐさま別の魔石を用意しさらに集中していく。
辺りの時間軸が減速していくなか、リヒテルは射撃管制補助装置を下し狙いを定める。
射撃管制補助装置にはいくつもの照準が現れ、即座に固定していく。
全てがスローモーションというより停止しているかのようにも見える。
射撃管制補助装置から聞こえてくる機械音声に従い、魔弾を選んでいく。
さらに特例としてすでにレベル5の解放も許可されており、リヒテルとしては高揚感が半端ではなかった。
———第一層 属性指定……追尾を選択……了承しました———
———第二層 属性指定……吸着を選択……了承しました———
———第三層 属性指定……増殖を選択……了承しました———
———第四層 属性指定……凍結を選択……了承しました———
———最終層 属性指定……複製を選択……了承しました———
属性を選ぶたびに光の円環が魔砲にまとわれていく。
五つの円環が構築されると、一瞬だけリヒテルは違和感を覚える。
しかし今はそのようなことに構っている状況ではなかった為に、射撃体勢へと移行する。
ガチャガチャと円環が魔砲の砲身に沿って展開していき、魔砲陣を構築する。
既にガトリングというよりも大型兵器と言っても過言ではないフォルムになっていた。
そして周囲に不快音をまき散らす。
ゆっくりと動く標的を視界にとらえた。
「いけます!!」
「総員退避!!」
アドリアーノの号令とともに、展開していた狩猟者や隊員たちが一斉に後退する。
機械魔たちは追撃しようとその動きを加速させた。
「いまだ!!」
「喰らえ!!」
リヒテルは、躊躇することなく魔砲の引き金を引いた。
取り出された魔石が、どんどんと消費されていく。
そのたびに、悪魔のような魔弾がまき散らされていく。
その衝撃に耐えられない低ランクの機械魔は、鉄くずへと姿を変えていった。
ランク3ともなるとその防御力も並ではなかったのか、ダメージを負った様子は見られなかった。
それでも撃つことをやめないリヒテル。
しかしその効果は徐々に表れてきた。
衝撃に耐えきった機械魔たちが、パキパキと音を立てて停止していく。
前線にいた狩猟者たちは、いきなり襲い掛かってきた冷気に身震いをしていた。
そしてリヒテルたちの前には、氷の彫刻と化した機械魔が並んでいたのだった。
「これで一息つけるはずだ!!手の空いているものは魔石の回収と機械魔の解体。負傷しているものは速やかに治療に入ること!!」
唖然として動けなくなっていた者たちにアドリアーノが喝を入れる。
アドリアーノとて驚いていないわけではなかった。
正直なところ、半数くらい行動不能になれば御の字だと考えていたのだ。
しかし蓋を開けてみれば、ほぼ殲滅の完了。
機械魔の後続が今は発見できていないことから、第一陣の戦闘が完了したと判断したのだった。
動けるもの皆で手分けして作業をしている中、リヒテルは先ほどの違和感について考えていた。
しかしそれが何なのかまではわからず、もやもやだけが残ってしまっていたのだ。
「どうしたのリヒテル君?」
そんな様子のリヒテルを心配したのか、治療をひと段落させた景虎が話しかけてきた。
リヒテル自身よくわかっていなかったため、どう説明していいものかと困ってしまっていた。
「そっか、じゃあ私に診断させてもらえないかしら?こう見えても医者だからね。もし万が一問題があるなら早急に精密検査しないといけないし。君はこの隊にとって有力な戦力なんだから。」
そういうと両手をワキワキとさせながら迫りくる景虎。
リヒテルは顔を引きつらせながらジリジリと後ずさっていく。
迫る景虎、逃げるリヒテル。
なんとも戦闘作戦中とは思えない雰囲気であった。
「痛い!!」
ゴチンと何かがぶつかる音が聞こえる。
そしてその場に頭を抱えてうずくまる景虎。
その傍らには一度会ったっきりだったリン・メイリンの姿があった。
「もう!!影ちゃんったら何やってるのよ!!」
「痛いじゃないのよリンちゃん!!」
涙目の景虎を見て相当痛かったのだろうと思ったリヒテルだったが、自業自得だと思い慰めの言葉をかけることはなかった。
フンスと腕を組んで起こってますアピールのメイリンに、涙目で見上げる景虎。
どちらが年上かよくわからなくなってしまっていたリヒテルであった。
「ただリヒテル君を診察しようとしただけじゃないの。それなのにげんこつ落とすってどういう事よ。」
「あんな変な動きしていたら誰だって引くでしょう?全く影ちゃんはいっつもそうなんだから。えっと、リヒテル君。ごめんなさい、今回のことと言い私のことと言い、迷惑かけました。」
勢いよく頭を下げたメイリンだったが、リヒテルは直視することがでいなかった。
着崩した隊服からこぼれそうな双丘に目のやり場に困ってしまったのだ。
それを見て景虎がニヤニヤとしていたので、リヒテルが睨み返すとならぬ口笛を吹くそぶりで視線を逸らす景虎。
他人が見たら本当にここは戦場なのかと疑いたくなる状況である。
「き、気にしないでください。あ、頭をあげてください!!」
リヒテルはしどろもどろになりながらも、何とかメイリンに頭をあげさせることに成功した。
気を取り直してメイリンの監視下の元、景虎によるリヒテルの診察が始まる。
手足から始まり、頭、腹部など念入りに確認していく。
しかし心臓付近を診察しているときに、景虎の動きが止まった。
驚きともと焦りともとれる表情を浮かべる景虎に、リヒテルは何か嫌な予感がよぎる。
「リヒテル君……あなた本当に規格外ね……。あなたの魔石が成長しているわ。前鑑定したときにはランク5相当だったの。でもね、今はそのランク5相当からさらに大きさが増しているわ。このまま成長を続ければどうなるか、私にはわからないわ。可能性としてはリンリッドさんに相談するのが一番早いわね。それともう一つ、あなたの職業がおかしなことなってるの。職業【魔砲使い】だったはずなのに今は【熟練魔砲使い】ってなってるわよ。これだって聞いたことがないわ。おそらくなんだけど、あなたの技能【マスター】は【熟練】が正しいんじゃないかしら。これは推測よ。何をしてもそつなくこなせたり、すぐにできるようになったりとかなかった?」
そういえば……と、リヒテルは考え込んだ。
今までいろいろ経験してきたが、皆に飲み込みが早いと言われることが多かった気がしたのだ。
剣も槍も銃も弓も、生活に密着したことも全て教わればできるようになっていた。
しかも、かなり上位の腕前でだ。
つまり、何をするにしても上達が早いのではという結論に至ったのだ。
リヒテルは防衛隊に入って濃密な1年を過ごしていた。
しかもその前はリンリッドによってしごかれており、納得がいく気がしてきたのだった。
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