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第5章 壁の先にあるもの
第37話 エイミーの苦悩
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「どうしてライガが……」
「あれはライガじゃない。あれは機械魔だ。その機械魔にライガの頭が持っていかれている。わかるな?」
「でも……」
エイミーは頭では納得していた。
機械魔は狩る相手。
しかし、心がそれを否定する。
否定するから手が出せない。
それが寄生種や擬態種が嫌がられる要因の一つでもあった。
アドリアーノは、何とかエイミーの戦意を回復させようとしていた。
せっかくリヒテルが稼いだ時間を、無駄にはしたくなかったのだ。
おそらく、あと10分もしないうちに追いつかれるであろうと予測していた。
その間にエイミーが戦線復帰しなければ、このまま離脱を考えなくてはならない状態になっていた。
「エイミーさん。ライガさんを解放してあげましょう。今それが出来るのは俺たち以外いません。そしてエイミーさんの腕が必要です。ライガさんの頭部に寄生した寄生種をどうにかしないうちは、あの擬態種との連携で追い詰められます。ですからお願いします。」
いまだ戦意を戻せずにいるエイミーに、リヒテルは頭を下げる。
リヒテルの魔砲を使えば、間違いなくライガ寄生種をしとめることは可能だった。
しかし、それではエイミーが立ち直れないと考えていた。
アドリアーノも同じ考えだったようだ。
「エイミー。俺たちの手で終わらせてやろう。それが今できる最善だ……」
「ごめん……」
エイミーはふさぎ込んだまま一言つぶやいた。
それは消えるような、儚げな声だった。
リヒテルとアドリアーノは顔を見合わせると、おのずと答えが出た。
〝離脱する〟
そのための準備を開始した。
しかしその行動を止めたのは、ほかでもないエイミーだった。
「ごめんみんな。私のわがままを聞いてくれるかな……。ライガを……、ライガを解放したい……」
いまだ腫れのひかない瞳には、強い意志が宿っていた。
その瞳を覗き込んだアドリアーノは、メンバーを見渡し一つ頷く。
「よしみんな準備はいいか?これよりライガ擬態種の狩猟を開始する。ほかの機械魔も多数現れる可能性もある。そのつもりで当たってほしい。」
アドリアーノの言葉に皆が頷く。
その瞳に激しい怒りを宿して。
「よし、出発だ!!」
号令を受けた小隊の行動は、迅速であった。
エイミーは先ほどまでの状況が嘘のように軽やかに森を駆け回る。
リチャードも警戒態勢で歩を進める。
その後ろにつくクリストフは戦斧を握りしめいつでも突撃できるように構えを崩してはいない。
リヒテルもまたすでに射撃管制補助装置を下ろしており、照準補助機能をフル活用して周辺警戒を行っていた。
『いたわ……ライガよ。』
しばらく周囲を探索していると、リヒテルたちの頭上の木の枝にとまり索敵をしていたエイミーから通信が入る。
その声に怒気を孕ませ、それでいて極めて冷静に報告を続ける。
『前方2km……。周辺に他の機械魔確認できず。おそらく1体のみね。』
「了解した。そのまま監視を続けてくれ。」
通信を終えたアドリアーノは深い深呼吸の後リヒテルに指示を出す。
「リヒテル。魔砲の準備を。短期決戦で終わらせる。今可能な最大出力で頼む。」
「わかりました。その代り俺の合図で全員退避してください。おそらく巻き込まれます。」
その言葉にアドリアーノの顔が引きつった。
こいつはいったい何をやらかす気だ?という感情が顔全体に現れていた。
その表情を気にした様子もなく、リヒテルは準備にかかる。
「ターゲット補足をスキップ。遅延発動の魔弾装填……」
射撃管制補助装置から聞こえる機械音声に意識を集中させていく。
———第一層 属性指定……追尾を選択……遅延発動を了承しました———
普段なら光の円環が魔砲にまとわりつくはずだったが、今回はそれが起こらなかった。
リヒテルが行っているのは遅延発動術式である。
事前準備用といえばわかりやすいだろうか。
戦闘前に準備をすることによって、機械魔が魔素の動きを察知することを避ける為の技術である。
しかしながら、これにも欠点は存在する。
臨機応変が売りの魔砲であったが、これを行うことで解除するまで他の魔弾が使えなくなるのだ。
———第二層 属性指定……粘着を選択……遅延発動を了承しました———
【粘着】は魔弾が接触と同時に接触物にまとわりつくものだ。
べたりと張り付いた魔弾はそのままそこに停滞してしまう。
つまりそこを起点として様々な効果を発生させることができるのだ。
———第三層 属性指定……拘束を選択……遅延発動を了承しました———
「魔砲陣展開待機……」
———展開待機要請受領……許可……スタンバイ———
うっすらと光る魔砲を構えると、リヒテルはアドリアーノに向かい首肯する。
「よし、戦闘開始!!」
「おう!!」
全員の戦気が高揚する。
今か今かと待っていたリチャードは、一足飛びで駆け出す。
大楯を前方に構え先頭で走り抜ける。
技能【加重操作】を発動し、自身の重量や装備品すべての重さを軽くしていく。
しかしそれは、並外れた身体能力があってこそだ。
加重か消えるということは、地面に対する摩擦もまた減少してしまうことに他ならない。
踏ん張りが効かず、下手をすれば転倒だってありうるのだ。
「これでも喰らいやがれ!!」
リチャードが珍しく吠えた。
技能【加重操作】で+加重を発動し、すべての重さを倍増させる。
数倍数十倍と一気に跳ね上げていく。
むろん、自身の身体にかかる荷重も増大していった。
激しくぶつかるリチャードとライガ擬態種。
その衝撃音はすさまじく、金属同士が容赦なくぶつかったような爆音があたりに響く。
「なにすんだよリチャード。ひでーじゃねーか。」
何食わぬ顔で、その一撃を止めるライガ擬態種。
その手はライガの元とは思えないほど変形していた。
ぶつかった衝撃ではなく、耐えるために。
ライガ擬態種もまたライガの嗅覚と第六感により、リヒテルたちの襲撃を理解していた。
腕を柔らかな球体へと変形させ、さらに全身を硬化。
ぶつかった衝撃をその柔らかな球体で一度受け止め威力を軽減。
硬化させた肉体で耐えきったのだ。
明らかにリチャードの攻撃を予測しての対応だった。
「たちが悪いな。こちらの手札は分かってるとでも言いたそうだな。」
「なに言ってんだ?そんなの当たり前だろ?なぁ、エイミー。」
ライガ擬態種は、後方の木の枝に陣取り射撃体勢に入っていたエイミーに視線を向ける。
その視線と目が合ったエイミーは、一瞬びくりと体を震わせた。
いつでも撃てるようにと、引き絞られた弓の力が一瞬弛みかける。
いまだ目の前にライガがいるように思えたからだ。
「エイミー!!」
そんなエイミーにクリストフの檄が飛ぶ。
その表情は憤怒にまみれ、今にも暴走しそうなほどであった。
「エイミー!!あれは擬態種だ!!あいつをやって成仏させるぞ!!」
「わかってる!!」
いまだリチャードと膠着状態のライガ擬態種は、どうしたものかと悩むそぶりを見せる。
グニャグニャと歪みライガ擬態種は逆の手を剣を模して振りかぶる。
そしてリチャードと接触している手を、リチャードとそっくりな大楯へと変貌させる。
剣を幾度も振り回すと、リチャードはたまらず距離をとった。
それと入れ替わるように遅れてきたクリストフが戦斧を上段から振り下ろす。
ガギリと鈍い金属音を鳴らして、戦斧と大楯がぶつかり合う。
それと同時に後方からチェーンの波が押し寄せる。
すでにアドリアーノが封印された鎖の悪魔を解放していた。
うねるチェーンがライガ擬態種に襲い掛かる。
左腕の剣で打ち払うも、生き物のようにまとわりつこうとするチェーン。
あまりのうっとうしさにライガ擬態種は顔を歪めていた。
「本当にあんたの封印された鎖の悪魔は嫌になるな。前から大っ嫌いだったんだよ!!」
ライガ擬態種がそう叫ぶと、今度は体中から何本もの触手のようなものが生えてきた。
それは意思を持った封印された鎖の悪魔のようにうねうねとうねりだす。
その先端に左腕の剣を取り付けて。
「こいつはいい。あんたの封印された鎖の悪魔は最高じゃないか。」
けらけらと笑いながら攻撃を続けるライガ擬態種に、いらだちを覚えたのはリチャードだった。
今一度体当たりを敢行する。
「もういっちょ喰らっとけ!!」
怒髪天を衝くではないが、リチャードは激しくたぎる感情のままに突進する。
ライガ擬態種が作り出した封印された鎖の悪魔のような触手がリチャードに襲い掛かる。
死角から襲い来る触手をものともせずに、リチャードは駆け抜ける。
自身の身体から鮮血が飛び散るのもお構いなしに。
「そんなもん効くかよ!!」
「あれはライガじゃない。あれは機械魔だ。その機械魔にライガの頭が持っていかれている。わかるな?」
「でも……」
エイミーは頭では納得していた。
機械魔は狩る相手。
しかし、心がそれを否定する。
否定するから手が出せない。
それが寄生種や擬態種が嫌がられる要因の一つでもあった。
アドリアーノは、何とかエイミーの戦意を回復させようとしていた。
せっかくリヒテルが稼いだ時間を、無駄にはしたくなかったのだ。
おそらく、あと10分もしないうちに追いつかれるであろうと予測していた。
その間にエイミーが戦線復帰しなければ、このまま離脱を考えなくてはならない状態になっていた。
「エイミーさん。ライガさんを解放してあげましょう。今それが出来るのは俺たち以外いません。そしてエイミーさんの腕が必要です。ライガさんの頭部に寄生した寄生種をどうにかしないうちは、あの擬態種との連携で追い詰められます。ですからお願いします。」
いまだ戦意を戻せずにいるエイミーに、リヒテルは頭を下げる。
リヒテルの魔砲を使えば、間違いなくライガ寄生種をしとめることは可能だった。
しかし、それではエイミーが立ち直れないと考えていた。
アドリアーノも同じ考えだったようだ。
「エイミー。俺たちの手で終わらせてやろう。それが今できる最善だ……」
「ごめん……」
エイミーはふさぎ込んだまま一言つぶやいた。
それは消えるような、儚げな声だった。
リヒテルとアドリアーノは顔を見合わせると、おのずと答えが出た。
〝離脱する〟
そのための準備を開始した。
しかしその行動を止めたのは、ほかでもないエイミーだった。
「ごめんみんな。私のわがままを聞いてくれるかな……。ライガを……、ライガを解放したい……」
いまだ腫れのひかない瞳には、強い意志が宿っていた。
その瞳を覗き込んだアドリアーノは、メンバーを見渡し一つ頷く。
「よしみんな準備はいいか?これよりライガ擬態種の狩猟を開始する。ほかの機械魔も多数現れる可能性もある。そのつもりで当たってほしい。」
アドリアーノの言葉に皆が頷く。
その瞳に激しい怒りを宿して。
「よし、出発だ!!」
号令を受けた小隊の行動は、迅速であった。
エイミーは先ほどまでの状況が嘘のように軽やかに森を駆け回る。
リチャードも警戒態勢で歩を進める。
その後ろにつくクリストフは戦斧を握りしめいつでも突撃できるように構えを崩してはいない。
リヒテルもまたすでに射撃管制補助装置を下ろしており、照準補助機能をフル活用して周辺警戒を行っていた。
『いたわ……ライガよ。』
しばらく周囲を探索していると、リヒテルたちの頭上の木の枝にとまり索敵をしていたエイミーから通信が入る。
その声に怒気を孕ませ、それでいて極めて冷静に報告を続ける。
『前方2km……。周辺に他の機械魔確認できず。おそらく1体のみね。』
「了解した。そのまま監視を続けてくれ。」
通信を終えたアドリアーノは深い深呼吸の後リヒテルに指示を出す。
「リヒテル。魔砲の準備を。短期決戦で終わらせる。今可能な最大出力で頼む。」
「わかりました。その代り俺の合図で全員退避してください。おそらく巻き込まれます。」
その言葉にアドリアーノの顔が引きつった。
こいつはいったい何をやらかす気だ?という感情が顔全体に現れていた。
その表情を気にした様子もなく、リヒテルは準備にかかる。
「ターゲット補足をスキップ。遅延発動の魔弾装填……」
射撃管制補助装置から聞こえる機械音声に意識を集中させていく。
———第一層 属性指定……追尾を選択……遅延発動を了承しました———
普段なら光の円環が魔砲にまとわりつくはずだったが、今回はそれが起こらなかった。
リヒテルが行っているのは遅延発動術式である。
事前準備用といえばわかりやすいだろうか。
戦闘前に準備をすることによって、機械魔が魔素の動きを察知することを避ける為の技術である。
しかしながら、これにも欠点は存在する。
臨機応変が売りの魔砲であったが、これを行うことで解除するまで他の魔弾が使えなくなるのだ。
———第二層 属性指定……粘着を選択……遅延発動を了承しました———
【粘着】は魔弾が接触と同時に接触物にまとわりつくものだ。
べたりと張り付いた魔弾はそのままそこに停滞してしまう。
つまりそこを起点として様々な効果を発生させることができるのだ。
———第三層 属性指定……拘束を選択……遅延発動を了承しました———
「魔砲陣展開待機……」
———展開待機要請受領……許可……スタンバイ———
うっすらと光る魔砲を構えると、リヒテルはアドリアーノに向かい首肯する。
「よし、戦闘開始!!」
「おう!!」
全員の戦気が高揚する。
今か今かと待っていたリチャードは、一足飛びで駆け出す。
大楯を前方に構え先頭で走り抜ける。
技能【加重操作】を発動し、自身の重量や装備品すべての重さを軽くしていく。
しかしそれは、並外れた身体能力があってこそだ。
加重か消えるということは、地面に対する摩擦もまた減少してしまうことに他ならない。
踏ん張りが効かず、下手をすれば転倒だってありうるのだ。
「これでも喰らいやがれ!!」
リチャードが珍しく吠えた。
技能【加重操作】で+加重を発動し、すべての重さを倍増させる。
数倍数十倍と一気に跳ね上げていく。
むろん、自身の身体にかかる荷重も増大していった。
激しくぶつかるリチャードとライガ擬態種。
その衝撃音はすさまじく、金属同士が容赦なくぶつかったような爆音があたりに響く。
「なにすんだよリチャード。ひでーじゃねーか。」
何食わぬ顔で、その一撃を止めるライガ擬態種。
その手はライガの元とは思えないほど変形していた。
ぶつかった衝撃ではなく、耐えるために。
ライガ擬態種もまたライガの嗅覚と第六感により、リヒテルたちの襲撃を理解していた。
腕を柔らかな球体へと変形させ、さらに全身を硬化。
ぶつかった衝撃をその柔らかな球体で一度受け止め威力を軽減。
硬化させた肉体で耐えきったのだ。
明らかにリチャードの攻撃を予測しての対応だった。
「たちが悪いな。こちらの手札は分かってるとでも言いたそうだな。」
「なに言ってんだ?そんなの当たり前だろ?なぁ、エイミー。」
ライガ擬態種は、後方の木の枝に陣取り射撃体勢に入っていたエイミーに視線を向ける。
その視線と目が合ったエイミーは、一瞬びくりと体を震わせた。
いつでも撃てるようにと、引き絞られた弓の力が一瞬弛みかける。
いまだ目の前にライガがいるように思えたからだ。
「エイミー!!」
そんなエイミーにクリストフの檄が飛ぶ。
その表情は憤怒にまみれ、今にも暴走しそうなほどであった。
「エイミー!!あれは擬態種だ!!あいつをやって成仏させるぞ!!」
「わかってる!!」
いまだリチャードと膠着状態のライガ擬態種は、どうしたものかと悩むそぶりを見せる。
グニャグニャと歪みライガ擬態種は逆の手を剣を模して振りかぶる。
そしてリチャードと接触している手を、リチャードとそっくりな大楯へと変貌させる。
剣を幾度も振り回すと、リチャードはたまらず距離をとった。
それと入れ替わるように遅れてきたクリストフが戦斧を上段から振り下ろす。
ガギリと鈍い金属音を鳴らして、戦斧と大楯がぶつかり合う。
それと同時に後方からチェーンの波が押し寄せる。
すでにアドリアーノが封印された鎖の悪魔を解放していた。
うねるチェーンがライガ擬態種に襲い掛かる。
左腕の剣で打ち払うも、生き物のようにまとわりつこうとするチェーン。
あまりのうっとうしさにライガ擬態種は顔を歪めていた。
「本当にあんたの封印された鎖の悪魔は嫌になるな。前から大っ嫌いだったんだよ!!」
ライガ擬態種がそう叫ぶと、今度は体中から何本もの触手のようなものが生えてきた。
それは意思を持った封印された鎖の悪魔のようにうねうねとうねりだす。
その先端に左腕の剣を取り付けて。
「こいつはいい。あんたの封印された鎖の悪魔は最高じゃないか。」
けらけらと笑いながら攻撃を続けるライガ擬態種に、いらだちを覚えたのはリチャードだった。
今一度体当たりを敢行する。
「もういっちょ喰らっとけ!!」
怒髪天を衝くではないが、リチャードは激しくたぎる感情のままに突進する。
ライガ擬態種が作り出した封印された鎖の悪魔のような触手がリチャードに襲い掛かる。
死角から襲い来る触手をものともせずに、リチャードは駆け抜ける。
自身の身体から鮮血が飛び散るのもお構いなしに。
「そんなもん効くかよ!!」
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