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第5章 壁の先にあるもの
第34話 擬態種
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辛くも回避に成功したリチャードだったが、ダメージが無かったではなかった。
精神的にかなりのダメージを受けており、顔色が優れなかった。
「くそ、擬態型か……。大丈夫かリチャード?」
「あ、あぁ。こうもリアルに擬態されると、さすがにくるものがあるな……」
明らかに精神的ダメージを負っているリチャードに声をかけつつも、茂みを警戒しているアドリアーノ。
リヒテルもまた同じく警戒を怠らないようにしていた。
ぐにゃりと形を変えながら茂みから現れたのは、中心に球体の躯体を持っただけで周囲をドロドロとした粘体で覆われたものだった。
その中心の躯体が機械化されており、それが機械魔であることを容易に想像させる。
「ちっ、魔物がベースか……。こいつや厄介だな。」
舌打ちをしながら観察を続けるアドリアーノ。
そして左の腕輪から何かを取り出す。
取り出されたのはハードカバーの書物であった。
しかし、その書物にはチェーンで封がされており、どうやっても読むことはできそうになかった。
そもそも戦闘中に書物を読むなど自殺行為である。
アドリアーノは気にする素振りもなくその書物に手を当てる。
すると本を中心に眩い光が溢れ出す。
光がさらに強さを増して、とうとう封印のチェーンが全て外れてしまった。
外れたチェーンは意思を持ったかの様に、うねりながらアドリアーノの周囲に浮遊していた。
【封印された鎖の悪魔】
それがアドリアーノが手にしていた魔道具である。
自身の魔素をエネルギーとし、周囲に浮遊するチェーンを自在に操る魔道具。
そのチェーンの長さも魔素次第で、伸縮自在であった。
「こいつは俺が抑える!!リヒテル、一発勝負だ!!外すなよ?」
「はい!!」
リヒテルはいまだグニャグニャと形を変え続ける機械魔を前に、手にしたアサルトライフル型魔砲を構える。
貫通力を上げるためにリヒテルはさらに集中を上げ、左目側に装着した射撃管制補助装置を静かに下す。
「ターゲット補足。」
射撃管制補助装置から見える視界には、いくつもの図形や数字が踊り並ぶ。
ターゲットサークルを擬態種へ合わせると、距離などがそこに映し出されていく。
さらに深く……より深く集中していくリヒテル。
そしてその時が訪れる。
魔砲使いだけが立ち入ることのできる世界。
すべてがスローモーションに見える世界。
リヒテルは準備を進める。
「魔弾装填。」
リヒテルの声に射撃管制補助装置が反応する。
聞こえてくるのは機械音声だ。
———第一層 属性指定……照準追尾を選択……了承しました———
機械音声の音ともともに魔砲に変化が起こる。
光の輪が銃口に形成される。
それと同時に強烈な違和感を起こす音が聞こえてくる。
———第二層 属性指定……穿孔を選択……了承しました———
先ほどの光の輪にさらにもう一つ重なっていく
リヒテルが選んだ【穿孔】は接触したものを貫くのではなく、穴を穿つものだ。
貫通力を犠牲にし、ただ一点に深い穴をあける。
———第三層 属性指定……破砕を選択……了承しました———
そして最後の属性は【破砕】。
すべてを砕く無慈悲なる破壊の暴力。
「魔砲陣展開!!」
キュイーーーーーーーーン!!
先ほどよりもさらな激しく不快な音が響き渡る。
最後の属性を選択し終えると、リヒテルの魔砲がさらなる変化を起こす。
三つの光の輪が銃口から先へ移動していく。
魔砲陣が形成されていく。
魔砲陣によって延長された銃口により、アサルトライフルというよりもスナイパーライフルと言ってもおかしくはないフォルムへと変化した。
徐々に回転を始める魔砲陣。
———魔砲陣展開完了……発射条件クリア……スタンバイ———
「撃てます!!」
リヒテルが叫ぶと、先ほどまでスローモーションだった世界が色を取り戻す。
リヒテルにとっては5分ほどの時間であったが、アドリアーノたちにとっては2分もかからない時間の出来事だった。
その間、アドリアーノたちも準備を進めていた。
アドリアーノが封印された鎖の悪魔を使い機械魔の動きを抑え込む。
グネグネと動きまわる機械魔。
それを追い回すチェーン。
さらに隙あらば機械魔はその粘体を変形させて攻撃を仕掛けてくる。
時には地面をつたい突起物を地面から伸ばしたり、接近をしようとしたリチャードに対して全身を棘だらけにしてみたりと、多種多様な攻撃を仕掛けてくる。
リチャードはリヒテルの声を聴いた瞬間、空気が一瞬で切り替わった。
時間稼ぎではない、本気モードだ。
一足飛びで間合いを詰めるも機械魔は先ほどと同じように体を棘だらけにしてしまった。
普通の人間であれば全身穴だらけになったに違いない。
しかし、対峙した男は違った。
〝不撓不屈〟
リチャードをリチャードたらしめる二つ名。
手にした大楯を前方に構えると技能【加重操作】を発動させる。
加速のための-加重。
一瞬にしてトップスピードに達するリチャード。
接触ぎりぎりのタイミングでまたも技能【加重操作】を発動させた。
今度は+加重。
慣性が極大化したリチャードは動く砲丸だ。
構えた大楯が機械魔に衝突し、激しい音が森にこだまする。
機械魔はその粘体をもって衝撃を吸収しようと試みる。
しかし掛かる衝撃を逃がすことは叶わず、激しい衝突音とともに後方へと吹き飛ばされる。
そこへ待ってましたとばかりにアドリアーノがチェーンで網を構築し、絡めとってしまった。
チェーンの網から逃れようと必死でもがく機械魔。
しかしそれは叶うことはなかった。
戦場をかける一筋の光。
音も無くその光は機械魔に到達した。
そして遅れて聞こえてくる破砕音。
激しい音の後には静寂だけが残されたのだった。
リヒテルはアドリアーノが拘束を完了させると同時に、手にしていた魔砲の引き金を引いた。
激しい不快音とともに激しく回りだす魔砲陣。
引き金が引かれて一拍もおかずに、魔弾が戦場を駆け抜ける。
それは光の帯となり、誰しもの目に留まった。
そして、次の瞬間。
先ほどまでもがいていた機械魔はその活動を終了させたのだった。
「さすがとしか言いようないな。」
「まあ、リヒテルはやれる子だからね。」
リチャードが感心していると、会話に入ってきたのは弓術士のエイミーだった。
リチャードよりも背は大きく、全身が引き締まったような体つきである。
しかしほとんどの人間がそんな特徴など気にはしなかった。
彼女の特徴がそれを上回ってしまっているからだ。
彼女の耳は長くとがっているからだ。
魔石崩壊後に現れた特徴で、一千万人に一人の割合で現れた。
その特徴から彼女たちは〝エルフ種〟と呼ばれるようになった。
ファンタジーの世界から出てきたような姿に、熱烈なファンが付いたほどであった。
そのほかにも身体的特徴の変化が現れた人々がいた。
身長がさほど伸びず、全身が鋼のような筋肉に覆われた〝ドワーフ種〟。
動物的特徴を得た〝獣人種〟。
彼らはまだまだその数は多くはなく、稀に出会う程度であった。
しかしそれも近年その数が増えつつあり、〝人種〟との交配で生まれる子供は〝人種〟以外の特徴を受け継ぐのだった。
そんな彼らには共通点があった。
そろって魔素の濃い地域がその種の発生源だったのだ。
いまだこれは研究段階の仮説にすぎないが、魔素の影響で突然変異を起こしたというのが一般的認識となっていた。
———閑話休題———
リヒテルがどう反応していいか困っていると、エイミーがリヒテルの背をバシバシと叩いてきた。
見た目とは裏腹に豪弓を引くだけあってその力強さは折り紙付きであった。
エイミーとしてはリヒテルが大のお気に入りのようで、何かにつけて気にかけていたようであった。
リヒテル自身悪い気はしておらず、その行動にいろいろな場面で助けられていた。
「また始まったよ。リヒテル気をつけろよ?こいつは手が早いからな?」
「うるさいよ、筋肉だるま!!」
リヒテルでひとしきり遊んでいたエイミーに別な一人の男性が声をかけてきたのだった。
精神的にかなりのダメージを受けており、顔色が優れなかった。
「くそ、擬態型か……。大丈夫かリチャード?」
「あ、あぁ。こうもリアルに擬態されると、さすがにくるものがあるな……」
明らかに精神的ダメージを負っているリチャードに声をかけつつも、茂みを警戒しているアドリアーノ。
リヒテルもまた同じく警戒を怠らないようにしていた。
ぐにゃりと形を変えながら茂みから現れたのは、中心に球体の躯体を持っただけで周囲をドロドロとした粘体で覆われたものだった。
その中心の躯体が機械化されており、それが機械魔であることを容易に想像させる。
「ちっ、魔物がベースか……。こいつや厄介だな。」
舌打ちをしながら観察を続けるアドリアーノ。
そして左の腕輪から何かを取り出す。
取り出されたのはハードカバーの書物であった。
しかし、その書物にはチェーンで封がされており、どうやっても読むことはできそうになかった。
そもそも戦闘中に書物を読むなど自殺行為である。
アドリアーノは気にする素振りもなくその書物に手を当てる。
すると本を中心に眩い光が溢れ出す。
光がさらに強さを増して、とうとう封印のチェーンが全て外れてしまった。
外れたチェーンは意思を持ったかの様に、うねりながらアドリアーノの周囲に浮遊していた。
【封印された鎖の悪魔】
それがアドリアーノが手にしていた魔道具である。
自身の魔素をエネルギーとし、周囲に浮遊するチェーンを自在に操る魔道具。
そのチェーンの長さも魔素次第で、伸縮自在であった。
「こいつは俺が抑える!!リヒテル、一発勝負だ!!外すなよ?」
「はい!!」
リヒテルはいまだグニャグニャと形を変え続ける機械魔を前に、手にしたアサルトライフル型魔砲を構える。
貫通力を上げるためにリヒテルはさらに集中を上げ、左目側に装着した射撃管制補助装置を静かに下す。
「ターゲット補足。」
射撃管制補助装置から見える視界には、いくつもの図形や数字が踊り並ぶ。
ターゲットサークルを擬態種へ合わせると、距離などがそこに映し出されていく。
さらに深く……より深く集中していくリヒテル。
そしてその時が訪れる。
魔砲使いだけが立ち入ることのできる世界。
すべてがスローモーションに見える世界。
リヒテルは準備を進める。
「魔弾装填。」
リヒテルの声に射撃管制補助装置が反応する。
聞こえてくるのは機械音声だ。
———第一層 属性指定……照準追尾を選択……了承しました———
機械音声の音ともともに魔砲に変化が起こる。
光の輪が銃口に形成される。
それと同時に強烈な違和感を起こす音が聞こえてくる。
———第二層 属性指定……穿孔を選択……了承しました———
先ほどの光の輪にさらにもう一つ重なっていく
リヒテルが選んだ【穿孔】は接触したものを貫くのではなく、穴を穿つものだ。
貫通力を犠牲にし、ただ一点に深い穴をあける。
———第三層 属性指定……破砕を選択……了承しました———
そして最後の属性は【破砕】。
すべてを砕く無慈悲なる破壊の暴力。
「魔砲陣展開!!」
キュイーーーーーーーーン!!
先ほどよりもさらな激しく不快な音が響き渡る。
最後の属性を選択し終えると、リヒテルの魔砲がさらなる変化を起こす。
三つの光の輪が銃口から先へ移動していく。
魔砲陣が形成されていく。
魔砲陣によって延長された銃口により、アサルトライフルというよりもスナイパーライフルと言ってもおかしくはないフォルムへと変化した。
徐々に回転を始める魔砲陣。
———魔砲陣展開完了……発射条件クリア……スタンバイ———
「撃てます!!」
リヒテルが叫ぶと、先ほどまでスローモーションだった世界が色を取り戻す。
リヒテルにとっては5分ほどの時間であったが、アドリアーノたちにとっては2分もかからない時間の出来事だった。
その間、アドリアーノたちも準備を進めていた。
アドリアーノが封印された鎖の悪魔を使い機械魔の動きを抑え込む。
グネグネと動きまわる機械魔。
それを追い回すチェーン。
さらに隙あらば機械魔はその粘体を変形させて攻撃を仕掛けてくる。
時には地面をつたい突起物を地面から伸ばしたり、接近をしようとしたリチャードに対して全身を棘だらけにしてみたりと、多種多様な攻撃を仕掛けてくる。
リチャードはリヒテルの声を聴いた瞬間、空気が一瞬で切り替わった。
時間稼ぎではない、本気モードだ。
一足飛びで間合いを詰めるも機械魔は先ほどと同じように体を棘だらけにしてしまった。
普通の人間であれば全身穴だらけになったに違いない。
しかし、対峙した男は違った。
〝不撓不屈〟
リチャードをリチャードたらしめる二つ名。
手にした大楯を前方に構えると技能【加重操作】を発動させる。
加速のための-加重。
一瞬にしてトップスピードに達するリチャード。
接触ぎりぎりのタイミングでまたも技能【加重操作】を発動させた。
今度は+加重。
慣性が極大化したリチャードは動く砲丸だ。
構えた大楯が機械魔に衝突し、激しい音が森にこだまする。
機械魔はその粘体をもって衝撃を吸収しようと試みる。
しかし掛かる衝撃を逃がすことは叶わず、激しい衝突音とともに後方へと吹き飛ばされる。
そこへ待ってましたとばかりにアドリアーノがチェーンで網を構築し、絡めとってしまった。
チェーンの網から逃れようと必死でもがく機械魔。
しかしそれは叶うことはなかった。
戦場をかける一筋の光。
音も無くその光は機械魔に到達した。
そして遅れて聞こえてくる破砕音。
激しい音の後には静寂だけが残されたのだった。
リヒテルはアドリアーノが拘束を完了させると同時に、手にしていた魔砲の引き金を引いた。
激しい不快音とともに激しく回りだす魔砲陣。
引き金が引かれて一拍もおかずに、魔弾が戦場を駆け抜ける。
それは光の帯となり、誰しもの目に留まった。
そして、次の瞬間。
先ほどまでもがいていた機械魔はその活動を終了させたのだった。
「さすがとしか言いようないな。」
「まあ、リヒテルはやれる子だからね。」
リチャードが感心していると、会話に入ってきたのは弓術士のエイミーだった。
リチャードよりも背は大きく、全身が引き締まったような体つきである。
しかしほとんどの人間がそんな特徴など気にはしなかった。
彼女の特徴がそれを上回ってしまっているからだ。
彼女の耳は長くとがっているからだ。
魔石崩壊後に現れた特徴で、一千万人に一人の割合で現れた。
その特徴から彼女たちは〝エルフ種〟と呼ばれるようになった。
ファンタジーの世界から出てきたような姿に、熱烈なファンが付いたほどであった。
そのほかにも身体的特徴の変化が現れた人々がいた。
身長がさほど伸びず、全身が鋼のような筋肉に覆われた〝ドワーフ種〟。
動物的特徴を得た〝獣人種〟。
彼らはまだまだその数は多くはなく、稀に出会う程度であった。
しかしそれも近年その数が増えつつあり、〝人種〟との交配で生まれる子供は〝人種〟以外の特徴を受け継ぐのだった。
そんな彼らには共通点があった。
そろって魔素の濃い地域がその種の発生源だったのだ。
いまだこれは研究段階の仮説にすぎないが、魔素の影響で突然変異を起こしたというのが一般的認識となっていた。
———閑話休題———
リヒテルがどう反応していいか困っていると、エイミーがリヒテルの背をバシバシと叩いてきた。
見た目とは裏腹に豪弓を引くだけあってその力強さは折り紙付きであった。
エイミーとしてはリヒテルが大のお気に入りのようで、何かにつけて気にかけていたようであった。
リヒテル自身悪い気はしておらず、その行動にいろいろな場面で助けられていた。
「また始まったよ。リヒテル気をつけろよ?こいつは手が早いからな?」
「うるさいよ、筋肉だるま!!」
リヒテルでひとしきり遊んでいたエイミーに別な一人の男性が声をかけてきたのだった。
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