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第4章 少年は昇り行く
第31話 帝都防衛隊第1大隊第1中隊
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「佐々木隊長が呼んでたわよ?」
「はい……」
憮然とした表情を浮かべるリヒテルに、小首をかしげる女性。
それを見たリヒテルはさらに怒りを覚えていた。
女性はポンと手をたたくと、腰掛けていた自分の椅子から立ち上がり改めてリヒテルに近づいていく。
彼女の一挙手一投足は女性を女性たらしめんばかりに、艶めかしく感じてしまった。
「初めまして。私は佐々木 景虎よ。一応佐々木 辰之進の弟?になるわね。よろしくねリヒテル君。」
景虎と名乗った女性はさりげなく手を差し伸べる。
しかしリヒテルはその手を取ることができなかった。
あまりの情報量の多さにパニックに陥っていた。
つまり、今目の前にいる女性は女性ではなく男性で、しかも辰之進の弟であるということ。
しかも先ほどまで自分をもてあそんでいたのが女性ではなく男性だったこと。
ありとあらゆることが入り混じりすぎて、リヒテルの処理能力を完全にオーバーしてしまったようだった。
思考停止し固まったリヒテルの目の前で手をかざしたり、揺さぶったりしていた景虎は、失礼しちゃうわねと言わんばかりに憤っていた。
ガラガラガラ
「影虎、うちの若いの大丈夫か?」
「あ、たっちゃんいらっしゃい。リヒテル君は大丈夫よ……ケガはね!!」
ぷりぷりと私怒ってますアピールをする景虎を苦笑いをしながら見つめる辰之進は、いまだ硬直中のリヒテルに声をかけた。
「すまんな。うちの弟が迷惑をかけた。」
「あ、え、いや、その、えっと……」
いまだパニック抜けやらぬリヒテルは言葉に詰まり、うまく答えることができなかった。
その様子を見た辰之進はギロリと景虎を睨み付ける。
睨み付けられた景虎は、我関せずと顔を背け、ならない口笛を鳴らすふりをしてごまかそうとしていた。
呆れ顔を浮かべる辰之進は、持っていた資料を丸めると勢いよく景虎に振り下ろす。
パコーーーン!!
隊舎全体に響き渡るのではないかと思われるほどの音量が、医務室全体に響き渡る。
その音に我を取り戻したリヒテルは、今の現状にさらに混乱をしてしまった。
資料を丸めて握りしめて振り下ろした辰之進。
頭を押さえて、しゃがみ込む景虎。
その構図が何とも言えない雰囲気を漂わせていた。
見る人が見るとDV夫と妻みたいに見えなくもないだろう。
「うぇ~ん。たっちゃんがぶったぁ~。」
ぶりっこ全開で泣きまねをする景虎に、辰之進はこめかみに青筋を浮かべる。
握りしめた仕様がわなわなと震えている。
景虎はやり過ぎたと思い、急にまじめモードへと切り替わった。
「佐々木隊長。貴殿の隊員、リヒテル・蒔苗5等隊員は外傷等は見られず、現隊復帰可能と判断いたします。」
ビシリとした姿勢で答えた景虎に毒気を抜かれた辰之進は、振り上げたこぶしを下ろせずに深いため息をついていた。
「佐々木技術医官。協力感謝する。」
シリアスなのかふざけているのかまじめなのか。
独特な二人のやり取りについていけないリヒテルは、空気のようにその場にとどまるしかなかった。
景虎の敬礼に敬礼を返す辰之進。
そしてリヒテルへと向き直ると、改めて頭を下げた。
「俺の愚弟が迷惑をかけた。それと後でこの原因を作ったやつにも会わせるから。とりあえず中隊詰め所へ向かおうか。」
「いってらっしゃ~い。リヒテル君、いつでもいらっしゃいねぇ~。」
すでに立ち直っていた景虎は、ひらひらと手をリヒテルに振っていた。
やはりどっからどう見ても女性にしか見えない景虎に、何か負けたような気がしたリヒテルなのであった。
医務室から出ると、先ほどまでカツカツとした足音が、ギシギシと木がきしむ音へと変わった。
周りを見渡すと、今度は木造の建物の中だった。
辰之進曰、ここは後で増築された場所で、コンクリの資材不足のために木造だということだった。
リヒテル的にはコンクリートの建物よりも木造の建物のほうが落ち着くように思え、なんだか懐かしい気持ちになった。
リヒテルの表情が少しだけ和らいだのを感じた辰之進は、リヒテルには見えないように微笑んでいたのだった。
しばらく進むと、廊下の突き当りに大きな扉が姿を現した。
扉の上には看板が設置されていた。
【帝都防衛隊第1大隊第1中隊詰所】
手書きの文字で書かれた看板は、力強くその場所に鎮座していた。
あまりの迫力にリヒテルは一瞬ひるんだことに驚きを隠せなかった。
まさか看板だけで気圧されるとは思ってもみなかったからだ。
「はははっ。やっぱそうなるよな。」
「あはははは……」
引き攣るリヒテルをよそに、扉を開く辰之進。
扉の奥に見えるフロアにはたくさんの人間が集まっていた。
肌の色も髪の色も体型もバラバラな集まりではあったが、そこには活き活きとした空気が流れていた。
「お帰り中隊長。ザックさんの用事って何だったんだ?」
大柄な一人の男性が辰之進に声をかけた。
おそらく2m前後の身長と全身を覆う筋肉の鎧に圧倒されてしまう。
辰之進と比べると天と地ほどの差があるように思えた。
ガタリと音を立てて椅子に座りなおすと、先ほどまで口にしていたであろうジョッキをあおる。
ごくごくとのどがなり、その勢いは衰えることはがなかった。
「もしかして中隊長。その後ろの奴が呼び出しの理由かい?」
改めて大柄な男性が辰之進に問いかける。
辰之進はその男の横柄な態度を意に介さず中へと進む。
そして大柄な男が座る席に腰掛けると、厨房にビールを一つ注文した。
厨房からは元気のいい掛け声が聞こえすぐさま冷えたビールが準備される。
辰之進もまたゴクリゴクリとビールを煽る。
ドン!!
ビールを飲み終えた辰之進は力いっぱいジョッキをテーブルにたたきつけた。
そしておもむろに隊服に手を突っ込むと一通の手紙をテーブルに投げ捨てる。
何事かと思いリヒテルものぞき込むと、そこにはリンリッドが書いた手紙が投げ捨てられていた。
差出人がリンリッドだとわかると、先ほどまで威勢の良かった男性は顔を青くしていた。
辰之進が顎で読むように促す。
ついに観念したのか男性はその手紙を手に取ると、ゆっくりと読み始める。
そして読み終えると、辰之進同様に深い……それはとても深いため息をついたのだった。
「これまじかよ……。とんだ爆弾だぞ?」
「本当だ。あの人の考えることはわからない。むしろわかりたくない。」
互いに顔を見合わせた二人は、同時に深いため息をついていたのだった。
リヒテル自身その手紙の内容は知らされていなかった。
ただ、読んだ人間の反応を見る限りではろくでもないことが書かれているのではないだろうかと推測はしていた。
そしてここでも同じようなことが起こり、頭を抱えたくなってしまった。
「あっと、お前がリヒテルだな?俺はアドリアーノ・ルイジ・ロッシだ。よろしく頼む。お前もあの人の下で修業したんだったら大変だったろ?」
軽く手を挙げて挨拶をしたアドリアーノは、どこか疲れた表情を浮かべていた。
リヒテルは改めて自己紹介を行う。
ここにいる全員に聞こえるようにと少し大きな声であいさつすると次々と自己紹介が始まった。
さすがに全員はいきなり覚えられないと思っていると、アドリアーノが自身の胸元を指さしていた。
そしてよく見てみると、全員ちゃんと名札が付いていたのだ。
すべての隊の人間を合わせると千近くに登るため覚えキレイ愛というのが実情のようだった。
「それとメイリン。今度こそ謝るんだ。」
「あうぅ~。その、ご、ご、ごめんなさい!!」
辰之進に促されたメイリンは、勢いよく頭を下げた。
しかし自分がテーブルについていることを考慮に入れていなかったのか、勢いよく頭をテーブルにぶつけてしまった。
その音があまりにも大きかったためリヒテルは心配になり駆け寄ると……
メイリンは見事に気を失っていたのだった。
そしてリヒテルは思う。
この隊でやっていけるのだろうかと……
「はい……」
憮然とした表情を浮かべるリヒテルに、小首をかしげる女性。
それを見たリヒテルはさらに怒りを覚えていた。
女性はポンと手をたたくと、腰掛けていた自分の椅子から立ち上がり改めてリヒテルに近づいていく。
彼女の一挙手一投足は女性を女性たらしめんばかりに、艶めかしく感じてしまった。
「初めまして。私は佐々木 景虎よ。一応佐々木 辰之進の弟?になるわね。よろしくねリヒテル君。」
景虎と名乗った女性はさりげなく手を差し伸べる。
しかしリヒテルはその手を取ることができなかった。
あまりの情報量の多さにパニックに陥っていた。
つまり、今目の前にいる女性は女性ではなく男性で、しかも辰之進の弟であるということ。
しかも先ほどまで自分をもてあそんでいたのが女性ではなく男性だったこと。
ありとあらゆることが入り混じりすぎて、リヒテルの処理能力を完全にオーバーしてしまったようだった。
思考停止し固まったリヒテルの目の前で手をかざしたり、揺さぶったりしていた景虎は、失礼しちゃうわねと言わんばかりに憤っていた。
ガラガラガラ
「影虎、うちの若いの大丈夫か?」
「あ、たっちゃんいらっしゃい。リヒテル君は大丈夫よ……ケガはね!!」
ぷりぷりと私怒ってますアピールをする景虎を苦笑いをしながら見つめる辰之進は、いまだ硬直中のリヒテルに声をかけた。
「すまんな。うちの弟が迷惑をかけた。」
「あ、え、いや、その、えっと……」
いまだパニック抜けやらぬリヒテルは言葉に詰まり、うまく答えることができなかった。
その様子を見た辰之進はギロリと景虎を睨み付ける。
睨み付けられた景虎は、我関せずと顔を背け、ならない口笛を鳴らすふりをしてごまかそうとしていた。
呆れ顔を浮かべる辰之進は、持っていた資料を丸めると勢いよく景虎に振り下ろす。
パコーーーン!!
隊舎全体に響き渡るのではないかと思われるほどの音量が、医務室全体に響き渡る。
その音に我を取り戻したリヒテルは、今の現状にさらに混乱をしてしまった。
資料を丸めて握りしめて振り下ろした辰之進。
頭を押さえて、しゃがみ込む景虎。
その構図が何とも言えない雰囲気を漂わせていた。
見る人が見るとDV夫と妻みたいに見えなくもないだろう。
「うぇ~ん。たっちゃんがぶったぁ~。」
ぶりっこ全開で泣きまねをする景虎に、辰之進はこめかみに青筋を浮かべる。
握りしめた仕様がわなわなと震えている。
景虎はやり過ぎたと思い、急にまじめモードへと切り替わった。
「佐々木隊長。貴殿の隊員、リヒテル・蒔苗5等隊員は外傷等は見られず、現隊復帰可能と判断いたします。」
ビシリとした姿勢で答えた景虎に毒気を抜かれた辰之進は、振り上げたこぶしを下ろせずに深いため息をついていた。
「佐々木技術医官。協力感謝する。」
シリアスなのかふざけているのかまじめなのか。
独特な二人のやり取りについていけないリヒテルは、空気のようにその場にとどまるしかなかった。
景虎の敬礼に敬礼を返す辰之進。
そしてリヒテルへと向き直ると、改めて頭を下げた。
「俺の愚弟が迷惑をかけた。それと後でこの原因を作ったやつにも会わせるから。とりあえず中隊詰め所へ向かおうか。」
「いってらっしゃ~い。リヒテル君、いつでもいらっしゃいねぇ~。」
すでに立ち直っていた景虎は、ひらひらと手をリヒテルに振っていた。
やはりどっからどう見ても女性にしか見えない景虎に、何か負けたような気がしたリヒテルなのであった。
医務室から出ると、先ほどまでカツカツとした足音が、ギシギシと木がきしむ音へと変わった。
周りを見渡すと、今度は木造の建物の中だった。
辰之進曰、ここは後で増築された場所で、コンクリの資材不足のために木造だということだった。
リヒテル的にはコンクリートの建物よりも木造の建物のほうが落ち着くように思え、なんだか懐かしい気持ちになった。
リヒテルの表情が少しだけ和らいだのを感じた辰之進は、リヒテルには見えないように微笑んでいたのだった。
しばらく進むと、廊下の突き当りに大きな扉が姿を現した。
扉の上には看板が設置されていた。
【帝都防衛隊第1大隊第1中隊詰所】
手書きの文字で書かれた看板は、力強くその場所に鎮座していた。
あまりの迫力にリヒテルは一瞬ひるんだことに驚きを隠せなかった。
まさか看板だけで気圧されるとは思ってもみなかったからだ。
「はははっ。やっぱそうなるよな。」
「あはははは……」
引き攣るリヒテルをよそに、扉を開く辰之進。
扉の奥に見えるフロアにはたくさんの人間が集まっていた。
肌の色も髪の色も体型もバラバラな集まりではあったが、そこには活き活きとした空気が流れていた。
「お帰り中隊長。ザックさんの用事って何だったんだ?」
大柄な一人の男性が辰之進に声をかけた。
おそらく2m前後の身長と全身を覆う筋肉の鎧に圧倒されてしまう。
辰之進と比べると天と地ほどの差があるように思えた。
ガタリと音を立てて椅子に座りなおすと、先ほどまで口にしていたであろうジョッキをあおる。
ごくごくとのどがなり、その勢いは衰えることはがなかった。
「もしかして中隊長。その後ろの奴が呼び出しの理由かい?」
改めて大柄な男性が辰之進に問いかける。
辰之進はその男の横柄な態度を意に介さず中へと進む。
そして大柄な男が座る席に腰掛けると、厨房にビールを一つ注文した。
厨房からは元気のいい掛け声が聞こえすぐさま冷えたビールが準備される。
辰之進もまたゴクリゴクリとビールを煽る。
ドン!!
ビールを飲み終えた辰之進は力いっぱいジョッキをテーブルにたたきつけた。
そしておもむろに隊服に手を突っ込むと一通の手紙をテーブルに投げ捨てる。
何事かと思いリヒテルものぞき込むと、そこにはリンリッドが書いた手紙が投げ捨てられていた。
差出人がリンリッドだとわかると、先ほどまで威勢の良かった男性は顔を青くしていた。
辰之進が顎で読むように促す。
ついに観念したのか男性はその手紙を手に取ると、ゆっくりと読み始める。
そして読み終えると、辰之進同様に深い……それはとても深いため息をついたのだった。
「これまじかよ……。とんだ爆弾だぞ?」
「本当だ。あの人の考えることはわからない。むしろわかりたくない。」
互いに顔を見合わせた二人は、同時に深いため息をついていたのだった。
リヒテル自身その手紙の内容は知らされていなかった。
ただ、読んだ人間の反応を見る限りではろくでもないことが書かれているのではないだろうかと推測はしていた。
そしてここでも同じようなことが起こり、頭を抱えたくなってしまった。
「あっと、お前がリヒテルだな?俺はアドリアーノ・ルイジ・ロッシだ。よろしく頼む。お前もあの人の下で修業したんだったら大変だったろ?」
軽く手を挙げて挨拶をしたアドリアーノは、どこか疲れた表情を浮かべていた。
リヒテルは改めて自己紹介を行う。
ここにいる全員に聞こえるようにと少し大きな声であいさつすると次々と自己紹介が始まった。
さすがに全員はいきなり覚えられないと思っていると、アドリアーノが自身の胸元を指さしていた。
そしてよく見てみると、全員ちゃんと名札が付いていたのだ。
すべての隊の人間を合わせると千近くに登るため覚えキレイ愛というのが実情のようだった。
「それとメイリン。今度こそ謝るんだ。」
「あうぅ~。その、ご、ご、ごめんなさい!!」
辰之進に促されたメイリンは、勢いよく頭を下げた。
しかし自分がテーブルについていることを考慮に入れていなかったのか、勢いよく頭をテーブルにぶつけてしまった。
その音があまりにも大きかったためリヒテルは心配になり駆け寄ると……
メイリンは見事に気を失っていたのだった。
そしてリヒテルは思う。
この隊でやっていけるのだろうかと……
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