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第2章 始まりの物語
第15話 魔砲
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「遅いですよ、リンリッドさん。」
「悪いねぇ~。狩猟者連合協同組合が人使いが荒いからなぁ~。」
木々の陰から姿を現したのは、齢50を過ぎた男性だった。
背丈はさほど高くはなく、がっちりとした体格と言う訳でもない。
いたって普通。
きちっと整えられたオールバックの黒髪で、着こんでいるのもスーツと明らかに場違いだった。
しかしその手には煌びやかな銃が握られており、先ほどの銃撃を行ったのがこの男性だという事を物語っていた。
「ガルラよ。こ奴が例の魔砲使い候補かい?」
「はい。そしてロイドさんの息子です。」
リンリッドと呼ばれた男性は一言「ほう」と唸ってから、リヒテルをまじまじと見つめていた。
それは品定めをする鑑定人の様な眼差しであった。
「それにしても思い切ったことをしたもんだねぇ~。その命落としてもおかしくないクラスの魔石を埋め込むとはねぇ~。」
その言葉に、リヒテルはドキリとしていた。
確かに技能習得を受けた。
しかしそれが何の魔石なのかは職員とリヒテルの数人の仲間以外知り得ない情報だったからだ。
「ん?それにしてもおかしいねぇ~。これを誰も気が付かなかったのかい?」
リンリッドはリヒテルの胸元をじっと見つめていた。
リヒテルの心臓が徐々に早くなっていく。
「リヒテルとやら……。お前さんの右胸の魔石は、合成だね?でなければこれほどの魔石なんて手に入るはずがないからねぇ~。よくもまあ魔素汚染を起こさなかったものだよ。」
リンリッドの言葉に、リヒテルは驚きを隠せないでいた。
まさにその通りだからである。
コーネリアスに見せた魔石はランク4。
しかもそれは【イレギュラー】の魔石だった。
しかし、技能習得の際に元からリヒテルに備わっていた魔石と融合し、ランク5相当に成長してしまっていたのだ。
もしこれが最初からランク5相当の魔石だった場合、コーネリアスは止めていただろう。
それだけ危険な行為だったのだから。
「で、今はまだ試していないんだよねぇ~?」
リヒテルはあまりの動揺に、無言で首肯するしかなかった。
リンリッドは先程倒した機械魔に近寄ると、おもむろに手持ちのナイフで解体を始めた。
リンリッドが手にしているナイフは、機械魔解体用に作れらたナイフだった。
中にはカートリッジ式の魔石が組み込まれており、魔石をエネルギーとして、常に高振動を起こしているのだ。
関節などの弱い部分であれば間違いなく解体していける代物だった。
解体する事しばし、リンリッドは機械魔から赤黒い小さな石を取り出した。
すると躊躇うことなくリヒテルに投げ渡したのである。
慌てたリヒテルは、それを落とさないようにと何とかキャッチして見せた。
その慌てようを見ていたリンリッドは、けらけらと笑っていた。
「じゃあ、リヒテル。その魔石を手に持って自分の中の魔石と同調してみなぁ~ね。」
「同調?」
リヒテルはリンリッドが言っている話が全く分からなかった。
リンリッドとしてもその辺は知っているものだと思っていたので、話がかみ合わない事に驚きを覚えるとともに、傍にいたガルラに避難がましい視線を向けていた。
ガルラもその辺の話は良く分かっていなかった為、伝えていなかっただけだったのだが、なんとなく自分が悪いような雰囲気に居た堪れなくなっていしまっていた。
「しかたないねぇ~。まずは手の魔石に自分の魔力を流してみなぁ~ね。」
リヒテルは言われた通りに、魔石に自分が認識出来ている魔力を流し込むイメージを頭に思い描いた。
すると、体の中から何かが移動しているのが分かった。
ゆっくりとだが、徐々に手にした魔石に向かって魔力が流れていく。
しばらくすると、その魔力が魔石に届いたのか手にした魔石が一層光を強くしていた。
「魔石に魔力が集まったようだねぇ~。次に自分の中の魔石にその魔力を移動させようかねぇ~。」
今度もまた、リヒテルは言われた通りにやってみた。
魔石から移動した魔力が、徐々に自分の右胸に近づいてくる。
すると、体から変化が起こり始めていた。
自分の心臓とは別に、体内にある魔石がドクリドクリと脈付き始めたのだ。
その脈動は収まることを知らず、さらに加速していく。
すると今度は今移動させていた魔力に変化をもたらした。
先程までゆっくりと移動していた魔力が、徐々にその速度を上げ行ったのだ。
手にある魔石から体内の魔石へ。
体内の魔石から手にある魔石へ。
その移動速度は加速し続けて、止める事が出来なくなってきた。
すると次の瞬間。
パリ~~ン!!
手にしていた魔石が突如砕け散ったのだ。
その光景を見たリヒテルは驚きを隠せなかった。
普通魔石は特殊な方法を用いない限り割れる事が無いというのが通説だからだ。
なのに今目の前で起きたのは魔石の崩壊。
リヒテルの脳裏に一瞬魔石崩壊がよぎった。
しかしリンリッドは逆に関心をしていた。
それは魔石を割った事ではない。
未だに魔力が高速でリヒテルの中を駆け巡っている事についてた。
「本人は気が付いていないようだねぇ~。」
リヒテルはリンリッドのその言葉で初めて異常に気が付いた。
自分の体内を魔力が高速循環したまま止まることが無かったからだ。
「ドドドドどうしよう!?」
意味の分からない状況にリヒテルは混乱していた。
止めようとしても止める事が出来ないのだ。
それはブレーキが壊れたマシーンのように体中を駆け巡る。
次第にリヒテルには高揚感とも万能感とも言えない感覚があふれてきた。
周囲を見回すと……
ガルラの動きがスローモーションに見えたのだ。
周囲の木々の騒めきも、小鳥の囀りさえも緩やかに流れていく。
「よく来たね。魔砲使いの世界に。」
「リンリッドさん?!」
周囲がスローモーションで動いている中で、リンリッドだけは普通に動いていたのだ。
リヒテルはそれこそ意味が分からなった。
魔砲使いの世界っていったい何なんだと問いただしたくなっていた。
「ここは魔砲使い特有の精神世界とでもいえばいいのかねぇ~。そんな世界さ。そしてこの中で魔砲使いは魔砲を作り上げるんだよぉ~。」
そう言うとリンリッドは新たな魔石をリヒテルに手渡す。
先程までと同じくらいのサイズでおそらくランク1の魔石であろう。
「そいつを握りしめて……そうだねぇ~、拳銃を思い描いてみようかねぇ~。」
拳銃……それは今はあまり見かけなくなった銃火器の名前。
生物相手には使えなくはないが、機械魔相手では火力不足が否めなかったのだ。
なので今は町中の警備隊がサブウェポンとして所持するのが関の山の武器に成り下がっていたのだ。
次第に形が出来上がっていく。
無骨な形の拳銃はリヒテルの手にしっかりと馴染み、今までずっと使っていたかのような出来だった。
「うんうん、出来たようだねぇ~。」
「じゃあ、あの木を撃ってみようかねぇ~。」
リヒテルは言われるがまま出来上がった魔砲を、指定された木に向けて構えた。
すると今度はリヒテルの作った魔砲の魔石とリヒテルの体内の魔石がリンクを開始し始めたのだ。
「それじゃあ、使い方の説明と行こうかねぇ~。」
緊張感のないリンリッドの掛け声とともに実地訓練が始まったのだった。
「今回は属性に〝水〟を、特性に〝貫通〟を選んでみようかねぇ~。魔砲に魔力をどんどん送り込んでみなぁ~ね。」
リヒテルは意味が分からなかったが、言われた通りに魔力を注ぎ込む。
「属性〝水〟……特性〝貫通〟……」
リヒテルがそう声に出すと、魔砲が突如光始める。
そして徐々にその光が落ち着くと同時に、わずかな脱力感が襲ってきた。
リヒテルが不思議がっていると、リンリッドがその答えを示してくれた。
「今ので弾丸の装填がおこなわれたんだよぉ~。狙いそのまま引き金をひいてみなぁ~ね。」
半信半疑のリヒテルは、言われた通りに引き金を引く。
するとパシュンという音と共に何かが砲身から飛び出していったのが分かった。
それから1拍も置かぬうちに、狙っていた木に3cmほどの穴が開いていたのだ。
それも向こう側が見えるくらいに。
つまり貫通をしていたのだ。
魔砲を打ち終わると世界は元に戻っていた。
「うんうん。ちゃんと撃てたようだねぇ~。補助装置無しでこれだったら問題なかろうねぇ~。ガルラ、いい素材をありがとうねぇ~。」
「だから言ったろ、ロイドさんの息子だって。」
リヒテルはいまだ手に残る感触に震えていた。
自分が撃った魔砲。
ついに……
ついに……
願いが叶った瞬間だった。
「悪いねぇ~。狩猟者連合協同組合が人使いが荒いからなぁ~。」
木々の陰から姿を現したのは、齢50を過ぎた男性だった。
背丈はさほど高くはなく、がっちりとした体格と言う訳でもない。
いたって普通。
きちっと整えられたオールバックの黒髪で、着こんでいるのもスーツと明らかに場違いだった。
しかしその手には煌びやかな銃が握られており、先ほどの銃撃を行ったのがこの男性だという事を物語っていた。
「ガルラよ。こ奴が例の魔砲使い候補かい?」
「はい。そしてロイドさんの息子です。」
リンリッドと呼ばれた男性は一言「ほう」と唸ってから、リヒテルをまじまじと見つめていた。
それは品定めをする鑑定人の様な眼差しであった。
「それにしても思い切ったことをしたもんだねぇ~。その命落としてもおかしくないクラスの魔石を埋め込むとはねぇ~。」
その言葉に、リヒテルはドキリとしていた。
確かに技能習得を受けた。
しかしそれが何の魔石なのかは職員とリヒテルの数人の仲間以外知り得ない情報だったからだ。
「ん?それにしてもおかしいねぇ~。これを誰も気が付かなかったのかい?」
リンリッドはリヒテルの胸元をじっと見つめていた。
リヒテルの心臓が徐々に早くなっていく。
「リヒテルとやら……。お前さんの右胸の魔石は、合成だね?でなければこれほどの魔石なんて手に入るはずがないからねぇ~。よくもまあ魔素汚染を起こさなかったものだよ。」
リンリッドの言葉に、リヒテルは驚きを隠せないでいた。
まさにその通りだからである。
コーネリアスに見せた魔石はランク4。
しかもそれは【イレギュラー】の魔石だった。
しかし、技能習得の際に元からリヒテルに備わっていた魔石と融合し、ランク5相当に成長してしまっていたのだ。
もしこれが最初からランク5相当の魔石だった場合、コーネリアスは止めていただろう。
それだけ危険な行為だったのだから。
「で、今はまだ試していないんだよねぇ~?」
リヒテルはあまりの動揺に、無言で首肯するしかなかった。
リンリッドは先程倒した機械魔に近寄ると、おもむろに手持ちのナイフで解体を始めた。
リンリッドが手にしているナイフは、機械魔解体用に作れらたナイフだった。
中にはカートリッジ式の魔石が組み込まれており、魔石をエネルギーとして、常に高振動を起こしているのだ。
関節などの弱い部分であれば間違いなく解体していける代物だった。
解体する事しばし、リンリッドは機械魔から赤黒い小さな石を取り出した。
すると躊躇うことなくリヒテルに投げ渡したのである。
慌てたリヒテルは、それを落とさないようにと何とかキャッチして見せた。
その慌てようを見ていたリンリッドは、けらけらと笑っていた。
「じゃあ、リヒテル。その魔石を手に持って自分の中の魔石と同調してみなぁ~ね。」
「同調?」
リヒテルはリンリッドが言っている話が全く分からなかった。
リンリッドとしてもその辺は知っているものだと思っていたので、話がかみ合わない事に驚きを覚えるとともに、傍にいたガルラに避難がましい視線を向けていた。
ガルラもその辺の話は良く分かっていなかった為、伝えていなかっただけだったのだが、なんとなく自分が悪いような雰囲気に居た堪れなくなっていしまっていた。
「しかたないねぇ~。まずは手の魔石に自分の魔力を流してみなぁ~ね。」
リヒテルは言われた通りに、魔石に自分が認識出来ている魔力を流し込むイメージを頭に思い描いた。
すると、体の中から何かが移動しているのが分かった。
ゆっくりとだが、徐々に手にした魔石に向かって魔力が流れていく。
しばらくすると、その魔力が魔石に届いたのか手にした魔石が一層光を強くしていた。
「魔石に魔力が集まったようだねぇ~。次に自分の中の魔石にその魔力を移動させようかねぇ~。」
今度もまた、リヒテルは言われた通りにやってみた。
魔石から移動した魔力が、徐々に自分の右胸に近づいてくる。
すると、体から変化が起こり始めていた。
自分の心臓とは別に、体内にある魔石がドクリドクリと脈付き始めたのだ。
その脈動は収まることを知らず、さらに加速していく。
すると今度は今移動させていた魔力に変化をもたらした。
先程までゆっくりと移動していた魔力が、徐々にその速度を上げ行ったのだ。
手にある魔石から体内の魔石へ。
体内の魔石から手にある魔石へ。
その移動速度は加速し続けて、止める事が出来なくなってきた。
すると次の瞬間。
パリ~~ン!!
手にしていた魔石が突如砕け散ったのだ。
その光景を見たリヒテルは驚きを隠せなかった。
普通魔石は特殊な方法を用いない限り割れる事が無いというのが通説だからだ。
なのに今目の前で起きたのは魔石の崩壊。
リヒテルの脳裏に一瞬魔石崩壊がよぎった。
しかしリンリッドは逆に関心をしていた。
それは魔石を割った事ではない。
未だに魔力が高速でリヒテルの中を駆け巡っている事についてた。
「本人は気が付いていないようだねぇ~。」
リヒテルはリンリッドのその言葉で初めて異常に気が付いた。
自分の体内を魔力が高速循環したまま止まることが無かったからだ。
「ドドドドどうしよう!?」
意味の分からない状況にリヒテルは混乱していた。
止めようとしても止める事が出来ないのだ。
それはブレーキが壊れたマシーンのように体中を駆け巡る。
次第にリヒテルには高揚感とも万能感とも言えない感覚があふれてきた。
周囲を見回すと……
ガルラの動きがスローモーションに見えたのだ。
周囲の木々の騒めきも、小鳥の囀りさえも緩やかに流れていく。
「よく来たね。魔砲使いの世界に。」
「リンリッドさん?!」
周囲がスローモーションで動いている中で、リンリッドだけは普通に動いていたのだ。
リヒテルはそれこそ意味が分からなった。
魔砲使いの世界っていったい何なんだと問いただしたくなっていた。
「ここは魔砲使い特有の精神世界とでもいえばいいのかねぇ~。そんな世界さ。そしてこの中で魔砲使いは魔砲を作り上げるんだよぉ~。」
そう言うとリンリッドは新たな魔石をリヒテルに手渡す。
先程までと同じくらいのサイズでおそらくランク1の魔石であろう。
「そいつを握りしめて……そうだねぇ~、拳銃を思い描いてみようかねぇ~。」
拳銃……それは今はあまり見かけなくなった銃火器の名前。
生物相手には使えなくはないが、機械魔相手では火力不足が否めなかったのだ。
なので今は町中の警備隊がサブウェポンとして所持するのが関の山の武器に成り下がっていたのだ。
次第に形が出来上がっていく。
無骨な形の拳銃はリヒテルの手にしっかりと馴染み、今までずっと使っていたかのような出来だった。
「うんうん、出来たようだねぇ~。」
「じゃあ、あの木を撃ってみようかねぇ~。」
リヒテルは言われるがまま出来上がった魔砲を、指定された木に向けて構えた。
すると今度はリヒテルの作った魔砲の魔石とリヒテルの体内の魔石がリンクを開始し始めたのだ。
「それじゃあ、使い方の説明と行こうかねぇ~。」
緊張感のないリンリッドの掛け声とともに実地訓練が始まったのだった。
「今回は属性に〝水〟を、特性に〝貫通〟を選んでみようかねぇ~。魔砲に魔力をどんどん送り込んでみなぁ~ね。」
リヒテルは意味が分からなかったが、言われた通りに魔力を注ぎ込む。
「属性〝水〟……特性〝貫通〟……」
リヒテルがそう声に出すと、魔砲が突如光始める。
そして徐々にその光が落ち着くと同時に、わずかな脱力感が襲ってきた。
リヒテルが不思議がっていると、リンリッドがその答えを示してくれた。
「今ので弾丸の装填がおこなわれたんだよぉ~。狙いそのまま引き金をひいてみなぁ~ね。」
半信半疑のリヒテルは、言われた通りに引き金を引く。
するとパシュンという音と共に何かが砲身から飛び出していったのが分かった。
それから1拍も置かぬうちに、狙っていた木に3cmほどの穴が開いていたのだ。
それも向こう側が見えるくらいに。
つまり貫通をしていたのだ。
魔砲を打ち終わると世界は元に戻っていた。
「うんうん。ちゃんと撃てたようだねぇ~。補助装置無しでこれだったら問題なかろうねぇ~。ガルラ、いい素材をありがとうねぇ~。」
「だから言ったろ、ロイドさんの息子だって。」
リヒテルはいまだ手に残る感触に震えていた。
自分が撃った魔砲。
ついに……
ついに……
願いが叶った瞬間だった。
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