15 / 94
第2章 始まりの物語
第14話 ランク1狩猟者見習い
しおりを挟む
次は短槍だった。
投擲用のジャベリンとは違い、攻撃に重点を置いた短槍で槍術と杖術の中間の使い方をリヒテルは行っていた。
突く、斬る、払う、薙ぐ。
さらには絡ませる、打ち付ける。
多種多様な攻撃を繰り広げるも、それもガルラには届かなかった。
しかしガルラもまた、余裕が有った訳では無い。
見た目こそ余裕を見せているが、内心は焦りを覚えていた。
リヒテルの年齢を考えると、あり得ない技量だからだ。
確かにその道一本で進んでいれば、到達しうるレベルだった。
しかし、今リヒテルが見せているのは3つ目の業だ。
だからこその驚愕。
だからこその喜び。
ガルラはリヒテルをこう思っていた。
ビックリ箱だと。
だからこの先に何があるのか楽しみで仕方がなかった。
リヒテルは短槍が通じないとみるや否や、今度は長槍に切り替える。
距離感を敢えて崩すことで、隙を探そうと試みたのだ。
しかしそれも上手く行かず、さらに次々と武器を変えていく。
「ガルラさん!!」
「どうした?息が上がってるぞ?もう終わりか?」
ガルラは敢えて挑発を繰り替えす。
先程からの攻防の間も常に挑発をし続けていた。
その挑発に心を乱される辺りは、まだまだリヒテルは子供というところだろうか。
全てのペースをガルラに握られてしまっていたのだ。
「よし分かった。そろそろ終いにしようや。」
ここにきて初めてガルラは構えを取った。
構えという構えではないが、仕留めるという気迫の乗った構えだった。
リヒテルは突如膨れ上がった殺気に一瞬の躊躇が生まれた。
あと一歩……
そのあと一歩が遠かった。
ガルラから放たれた殺気は、それすなわちガルラの領域。
その領域に踏み込むことが出来なかったのだ。
先程まで出来ていた事が出来ない。
リヒテルは大いに混乱していた。
頭では分かっていた。
戦いの最中に止まってはいけないと。
しかし本能が告げる。
この先に進んではいけないと。
その二つの思考のせいでリヒテルは雁字搦めとなってしまっていた
「そこまで!!」
動きがなくなったと判断したマルコは、二人に対して試験終了を告げた。
ガルラは一瞬にして殺気を霧散させ、いつもの中年の雰囲気に戻っていた。
一方リヒテルは……
その恐怖にいまだ縛られており、顔をこわばらせていた。
いくらトレーニングを積んで来ていたとはいえ、この体たらくではいけないと感じていた。
実践に勝る経験なしとはよく言ったものだと、内心強制的に理解させられた出来事となったのだった。
「で、ガルラさん。どうですリヒテル君は。」
「基礎は良く出来ているな。だが実践が足りなさすぎる。俺なんかの殺気でビビっていたら、機械魔の無機質な殺気に絶対の飲まれるぞ……。その辺は要注意だな。」
ガルラは、今回の試験で感じた内容をマルコに伝えた。
そこには合否の言葉はなく、的確にその戦闘技量について答えていた。
マルコはガルラの答えを聞いて、少し考えを巡らせていた。
ガルラは現在ランク3の狩猟者だが、あと少しの貢献度でランク4に上がれる逸材だ。
そのガルラが基礎について問題無しとしている以上、狩猟者としての素質は十分に備わっていると判断して良いのではないかと。
「ガルラさん的には問題無いと?」
「訓練は必要だがな。」
ガルラの言葉でマルコの答えは決まったようだった。
改めてリヒテルを見つめるマルコ。
覚悟を決めたようにその重い口を開いたのだった。
「リヒテル君。君を〝ランク1狩猟者見習い〟とします。現状でランク1の狩猟免許証を発行する事は難しいと言わざるを得ないでしょう。それに魔砲使いとしての訓練も必要です。来週にはあなたの指導官がこちらに来ますので、それまではガルラさんに格闘系の訓練をしてもらってください。」
マルコは再度ガルラに向き直り、一つ頭を下げた。
それは言外に〝リヒテル君を頼みます〟と言っているようにガルラは聞こえていた。
「乗り掛かった舟だ。リヒテル・蒔苗!!お前が蒔苗さんの息子だからって緩くはしてやらん!!むしろ厳しく行くから覚悟しておけ!!」
「はい!!」
リヒテルはようやく第1歩を踏み出したことを理解した。
まだまだ見習いだけど、それでも夢にまた近付いたことがうれしかったのだ。
それから1週間。
魔砲使いの指導員が来るまでの間、ガルラは出来る限りリヒテルの訓練を見ていた。
戦う術については特に問題無いと感じてはいたが、総合的に見て実戦経験が足りなさ過ぎて応用が利かないのが今のリヒテルの欠点だと感じていた。
そこでガルラが行った訓練は、ランク1立入禁止区域での実践訓練だった。
そこでは小型機械魔がちょろちょろと現れる区域で、前回リヒテルが侵入したエリアよりも低いランクの区域だった。
「ほらそこ!!警戒を怠るな!!いくらランク1だって言ったって相手は機械魔だ。一瞬のスキが命取りになるぞ!!」
区域内にガルラの怒声が響き渡る。
リヒテルもまた、ただやられているわけではなかった。
手にした武器は短槍。
理由は木々が邪魔で大剣が振れなかったからだ。
ガルラクラスであれば戦い方を知っているので問題無く大剣を振り回すが、リヒテルにはそれが出来なかった。
ガルラの手本を見て真似てみたものの、見事に木々に邪魔されてまともに振ることが出来なかったのだ。
それからいくつかの武器に取り換えて、今の短槍に行きついたのだ。
短槍に変えてからのリヒテルの動きは、なかなかのものだった。
相手の機械魔は、4足歩行の野犬の様な姿をしていた。
体は機械でできているが、ところどころに筋肉を思わせる筋や、外皮をまとっている。
そしてその背中には小型の銃火器の様な武器が搭載されており、駆け回りながら乱射してくるのだ。
幸い威力は木を貫通するほどではなく、〝回避さえ出来れば〟問題無いというものだった。
だがリヒテルは思った。
高速で飛来する弾丸を避けるとか、まず無理だろうと。
普通に考えたら、弾丸を乱射された時点でハチの巣確定だろうと。
だがこうしてリヒテルは生き残っていた。
それは回避出来たからではなく、機械魔の特性に起因していた。
機械魔は周囲の魔素を吸収して弾丸を作り出していた。
その際に発生する異音を、リヒテルは聞き分けていたのだ。
ガルラはその音を聞くことは出来ず、魔砲使い特有の感覚なのだとリヒテルに教えていた。
つまり、その音が鳴っている時は装填時間という事だ。
リヒテルはその音を何度か聞いて装填時間の長さを理解していた。
開始からおおよそ8秒。
つまりはその8秒で仕留めるまたは、潜伏行動を起こすというものだった。
何度かその8秒でヒット&アウェイを繰り返していると、徐々に機械魔の動きに隙が生じてくる。
リヒテルの狙いは関節駆動部。
短槍を何度も何度も同じ場所に突き刺しては離脱を繰り返していたのだ。
そしてついにその時が訪れる……
小型機械魔が、がくりと前のめりに崩れ落ちたのだ。
左前足が完全に停止しており、バランスを崩してしまったのだ。
それを見逃さない手はないとリヒテルは焦る様に小型機械魔へ駆け出した。
「若いなぁ~」
そんな声がどこからともなく聞こえたが、リヒテルの耳には届かなかった。
倒れた機械魔はその首を持ち上げ、一瞬にしてリヒテルに向き直る。
そしてその銃口はリヒテルを捉えていた。
ここでようやくリヒテルは自分の間違いに気が付いたのだ。
殺される!!
リヒテルがそう直感した次の瞬間。
一発の弾丸が小型機械魔を貫いたのだ。
「やっぱり若さは大事だけど、時には邪魔になるねぇ~。」
何処からともなく聞こえた声は、年季を感じさせるしゃがれた男性の声だった。
リヒテルはその声の主が誰なのか分からなかった。
ただ言えるのは、今まさに自分は死にかけたと言いう事だけだった。
投擲用のジャベリンとは違い、攻撃に重点を置いた短槍で槍術と杖術の中間の使い方をリヒテルは行っていた。
突く、斬る、払う、薙ぐ。
さらには絡ませる、打ち付ける。
多種多様な攻撃を繰り広げるも、それもガルラには届かなかった。
しかしガルラもまた、余裕が有った訳では無い。
見た目こそ余裕を見せているが、内心は焦りを覚えていた。
リヒテルの年齢を考えると、あり得ない技量だからだ。
確かにその道一本で進んでいれば、到達しうるレベルだった。
しかし、今リヒテルが見せているのは3つ目の業だ。
だからこその驚愕。
だからこその喜び。
ガルラはリヒテルをこう思っていた。
ビックリ箱だと。
だからこの先に何があるのか楽しみで仕方がなかった。
リヒテルは短槍が通じないとみるや否や、今度は長槍に切り替える。
距離感を敢えて崩すことで、隙を探そうと試みたのだ。
しかしそれも上手く行かず、さらに次々と武器を変えていく。
「ガルラさん!!」
「どうした?息が上がってるぞ?もう終わりか?」
ガルラは敢えて挑発を繰り替えす。
先程からの攻防の間も常に挑発をし続けていた。
その挑発に心を乱される辺りは、まだまだリヒテルは子供というところだろうか。
全てのペースをガルラに握られてしまっていたのだ。
「よし分かった。そろそろ終いにしようや。」
ここにきて初めてガルラは構えを取った。
構えという構えではないが、仕留めるという気迫の乗った構えだった。
リヒテルは突如膨れ上がった殺気に一瞬の躊躇が生まれた。
あと一歩……
そのあと一歩が遠かった。
ガルラから放たれた殺気は、それすなわちガルラの領域。
その領域に踏み込むことが出来なかったのだ。
先程まで出来ていた事が出来ない。
リヒテルは大いに混乱していた。
頭では分かっていた。
戦いの最中に止まってはいけないと。
しかし本能が告げる。
この先に進んではいけないと。
その二つの思考のせいでリヒテルは雁字搦めとなってしまっていた
「そこまで!!」
動きがなくなったと判断したマルコは、二人に対して試験終了を告げた。
ガルラは一瞬にして殺気を霧散させ、いつもの中年の雰囲気に戻っていた。
一方リヒテルは……
その恐怖にいまだ縛られており、顔をこわばらせていた。
いくらトレーニングを積んで来ていたとはいえ、この体たらくではいけないと感じていた。
実践に勝る経験なしとはよく言ったものだと、内心強制的に理解させられた出来事となったのだった。
「で、ガルラさん。どうですリヒテル君は。」
「基礎は良く出来ているな。だが実践が足りなさすぎる。俺なんかの殺気でビビっていたら、機械魔の無機質な殺気に絶対の飲まれるぞ……。その辺は要注意だな。」
ガルラは、今回の試験で感じた内容をマルコに伝えた。
そこには合否の言葉はなく、的確にその戦闘技量について答えていた。
マルコはガルラの答えを聞いて、少し考えを巡らせていた。
ガルラは現在ランク3の狩猟者だが、あと少しの貢献度でランク4に上がれる逸材だ。
そのガルラが基礎について問題無しとしている以上、狩猟者としての素質は十分に備わっていると判断して良いのではないかと。
「ガルラさん的には問題無いと?」
「訓練は必要だがな。」
ガルラの言葉でマルコの答えは決まったようだった。
改めてリヒテルを見つめるマルコ。
覚悟を決めたようにその重い口を開いたのだった。
「リヒテル君。君を〝ランク1狩猟者見習い〟とします。現状でランク1の狩猟免許証を発行する事は難しいと言わざるを得ないでしょう。それに魔砲使いとしての訓練も必要です。来週にはあなたの指導官がこちらに来ますので、それまではガルラさんに格闘系の訓練をしてもらってください。」
マルコは再度ガルラに向き直り、一つ頭を下げた。
それは言外に〝リヒテル君を頼みます〟と言っているようにガルラは聞こえていた。
「乗り掛かった舟だ。リヒテル・蒔苗!!お前が蒔苗さんの息子だからって緩くはしてやらん!!むしろ厳しく行くから覚悟しておけ!!」
「はい!!」
リヒテルはようやく第1歩を踏み出したことを理解した。
まだまだ見習いだけど、それでも夢にまた近付いたことがうれしかったのだ。
それから1週間。
魔砲使いの指導員が来るまでの間、ガルラは出来る限りリヒテルの訓練を見ていた。
戦う術については特に問題無いと感じてはいたが、総合的に見て実戦経験が足りなさ過ぎて応用が利かないのが今のリヒテルの欠点だと感じていた。
そこでガルラが行った訓練は、ランク1立入禁止区域での実践訓練だった。
そこでは小型機械魔がちょろちょろと現れる区域で、前回リヒテルが侵入したエリアよりも低いランクの区域だった。
「ほらそこ!!警戒を怠るな!!いくらランク1だって言ったって相手は機械魔だ。一瞬のスキが命取りになるぞ!!」
区域内にガルラの怒声が響き渡る。
リヒテルもまた、ただやられているわけではなかった。
手にした武器は短槍。
理由は木々が邪魔で大剣が振れなかったからだ。
ガルラクラスであれば戦い方を知っているので問題無く大剣を振り回すが、リヒテルにはそれが出来なかった。
ガルラの手本を見て真似てみたものの、見事に木々に邪魔されてまともに振ることが出来なかったのだ。
それからいくつかの武器に取り換えて、今の短槍に行きついたのだ。
短槍に変えてからのリヒテルの動きは、なかなかのものだった。
相手の機械魔は、4足歩行の野犬の様な姿をしていた。
体は機械でできているが、ところどころに筋肉を思わせる筋や、外皮をまとっている。
そしてその背中には小型の銃火器の様な武器が搭載されており、駆け回りながら乱射してくるのだ。
幸い威力は木を貫通するほどではなく、〝回避さえ出来れば〟問題無いというものだった。
だがリヒテルは思った。
高速で飛来する弾丸を避けるとか、まず無理だろうと。
普通に考えたら、弾丸を乱射された時点でハチの巣確定だろうと。
だがこうしてリヒテルは生き残っていた。
それは回避出来たからではなく、機械魔の特性に起因していた。
機械魔は周囲の魔素を吸収して弾丸を作り出していた。
その際に発生する異音を、リヒテルは聞き分けていたのだ。
ガルラはその音を聞くことは出来ず、魔砲使い特有の感覚なのだとリヒテルに教えていた。
つまり、その音が鳴っている時は装填時間という事だ。
リヒテルはその音を何度か聞いて装填時間の長さを理解していた。
開始からおおよそ8秒。
つまりはその8秒で仕留めるまたは、潜伏行動を起こすというものだった。
何度かその8秒でヒット&アウェイを繰り返していると、徐々に機械魔の動きに隙が生じてくる。
リヒテルの狙いは関節駆動部。
短槍を何度も何度も同じ場所に突き刺しては離脱を繰り返していたのだ。
そしてついにその時が訪れる……
小型機械魔が、がくりと前のめりに崩れ落ちたのだ。
左前足が完全に停止しており、バランスを崩してしまったのだ。
それを見逃さない手はないとリヒテルは焦る様に小型機械魔へ駆け出した。
「若いなぁ~」
そんな声がどこからともなく聞こえたが、リヒテルの耳には届かなかった。
倒れた機械魔はその首を持ち上げ、一瞬にしてリヒテルに向き直る。
そしてその銃口はリヒテルを捉えていた。
ここでようやくリヒテルは自分の間違いに気が付いたのだ。
殺される!!
リヒテルがそう直感した次の瞬間。
一発の弾丸が小型機械魔を貫いたのだ。
「やっぱり若さは大事だけど、時には邪魔になるねぇ~。」
何処からともなく聞こえた声は、年季を感じさせるしゃがれた男性の声だった。
リヒテルはその声の主が誰なのか分からなかった。
ただ言えるのは、今まさに自分は死にかけたと言いう事だけだった。
10
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
【完結済み】VRゲームで遊んでいたら、謎の微笑み冒険者に捕獲されましたがイロイロおかしいです。<長編>
BBやっこ
SF
会社に、VRゲーム休があってゲームをしていた私。
自身の店でエンチャント付き魔道具の売れ行きもなかなか好調で。なかなか充実しているゲームライフ。
招待イベで魔術士として、冒険者の仕事を受けていた。『ミッションは王族を守れ』
同僚も招待され、大規模なイベントとなっていた。ランダムで配置された場所で敵を倒すお仕事だったのだが?
電脳神、カプセル。精神を異世界へ送るって映画の話ですか?!
朝起きるとミミックになっていた ~捕食するためには戦略が必要なんです~
めしめし
SF
ゲーム好きの高校生、宝 光(たからひかる)は朝目が覚めるとミミック(見習い)になっていた。
身動きが取れず、唯一出来ることは口である箱の開閉だけ。
動揺しつつもステータス画面のチュートリアルを選択すると、自称創造主の一人である男のハイテンションな説明が始まった。
光がこの世界に転送されミミックにされた理由が、「名前がそれっぽいから。」
人間に戻り、元の世界に帰ることを目標にミミックとしての冒険が始まった。
おかげさまで、SF部門で1位、HOTランキングで22位となることが出来ました。
今後とも面白い話を書いていきますので応援を宜しくお願い致します。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
建国戦記
ひでかず
SF
全世界規模の軍事衝突の余波によって2062年から、西暦1538年に飛ばされた日本国防軍第3任務艦隊。彼らは自らの手ではなく、織田信秀や織田信長の後押しを行って日本統一を進めつつ、自らは日本の友好国になる国家の建国へと動いていく。史実とは大きく異なった歴史の流れが始まろうとしていた。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる