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第7章 ここから始まる雁字搦め
五十七日目② 切れ味って大事なんだね
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「ごめんください!!」
「なんだこんな早くにってカイトじゃねぇか。どうしたこんな朝早くに。」
俺とポールとナンディーが訪れたのはガンテツさんの店だ。
早朝とあってか、まだ大通りにも人はまばらで活気づいたいつもとは振って変わって、静かに済んだ空気がすがすがしささえ感じさせた。
「すいません、ちょっと相談がって。」
「おう、分かったこっち座んな。」
ガンテツさんは嫌な顔一つせず、俺たちを中にあんないしてくれた。
そこは店の中ではなく、さらに奥の工房と店の間にある部屋だった。
応接間とはちょっと言い辛いけど、相談だったり打ち合わせだったりするには丁度良い広さだった。
「で、相談って何だ?」
「実はですね……」
俺はこれまでの事とこれからの事をガンテツさんに話し、アイテムボックスから自分の今使っている武器【ショートソード】を二振り取り出した。
それをガンテツさんの前に置くと、ガンテツさんの目の色が変わった。
「こいつは……なるほどな……これじゃあ、心もとなくはなるだろうさ。修行用には良いが、実戦にはあまり向いているとは言い難い。ただひたすらに壊れないことを優先した武器だからな。お前さんこいつを無理に振ってもびくともしないことに疑問は持たなかったのか?」
「え?だってそういう物じゃ……」
って言いかけて、俺はその違和感に気が付いた。
よく見てみると刃こぼれ一つしていなかったのだ。
あれほど【アーマードロックアント】なんかをぶった切ったり、魔法を乗せたりしたのにだ。
「やっと気が付いたか。カイトよ、こいつの手入れはしているか?」
「はい、汚れ落としとかはしていましたが、研いだりはしていませんでしたね。そういうものだと思い込んでました。」
それを聞いたガンテツさんは深いため息をついた。
そして何を考えたのか少し席を外すと言って奥の工房へと行ってしまった。
それからしばらくして戻ってきたガンテツさんの手には一振りの剣が握られていた。
「こいつが一般的なショートソードってやつだ。こいつをよく見てみろ。」
ガンテツさんから手渡された剣は、俺の持っている物よりもずっと軽かった。
しかもきちんと刃が付いており、切れ味も高そうに感じた。
俺がまじまじとその剣を見ていると、ガンテツさんは俺から剣を取り上げた。
そして俺が持っていた剣を反対の手に持ち、ガンテツさんはさっき持ってきた剣を上に持ち上げると……
勢いよく俺の剣に向けて振り下ろした。
俺が止める間もなく剣同士がぶつかり合い、甲高い金属音が部屋に響いたのだった。
「ほれ見てみろ。」
再度ガンテツさんから手渡された剣は見事に刃こぼれを起こしていた。
確か金属同士接触させた場合、弱い部分から崩れていくって聞いたことがあった。
補強すればするだけ、していない所への負担が増大していくんだったかな?
ただ俺の剣は違った。
曲がることも折れることもせず、ただそこにあった。
あたかもそれが当然とばかりに自然に。
「こんなに強度がったんですね。」
「そう言うことだな。ほれ、これを持っていけ。」
ガンテツさんはさらに二振りの剣を俺に渡してきた。
それはさっき振り下ろした剣よりも存在感が強い気がした。
ただの剣……なわけないよな。
「そいつは弟子が造った中では最高品だ。今のお前さんには丁度良いだろう。ついでだから外の試斬場で振っていけ。」
「ありがとうございます。」
ガンテツさんの店の裏手にある広場には、いくつもの人型や鎧などが置かれていた。
試し斬りなどをされているようで、至る所がボロボロだったりしている。
「その辺の物だったらきって構わんから好きにするといい。」
ガンテツさんは広場の入り口付近で、俺の動きを確認するように見ていた。
ポールとナンディーもその横に立ち、見守っていた。
なんとなく気恥ずかしい気もしなくはないが、とりあえずはこの新しい剣の性能を確かめないとな。
俺はいつものようにスキルを発動させた。
正直必要ないかもしれないけど、実戦と同じように動いておかないとダメかなって勝手に思ってしまっただけなんだけどね。
ターゲットは前方20m先にある案山子。
設定は……よし、オークにしよう。
俺はイメージを広げていく。
とはいうものの、動くわけじゃないから雰囲気的な問題なんだけどね。
それからゆっくりとそのかかしの裏手に回り、首あたりに一閃……
剣の性能なのか、この案山子がもろかったからなのか、一瞬にして首の部分から頭が落ちた。
それを見ていたガンテツさんはあんぐりと口を開けていたのには驚いた。
ポールとナンディーも少し驚いた様子だったから、いつも見てるやつだよねって思わなくもない。
「こいつは驚いたな。カイトの姿が消えたと思ったら、次には案山子の頭が落ちちまってる。対人戦と考えると恐ろしい戦い方だな。暗殺者にでもなるつもりか?」
冗談なのか本気なのか判別がつかないことを言うガンテツさん。
さすがに暗殺者にはなりたくないからね?
だけどまさか案山子の頭が一発で落ちるとは、俺も思ってもみなかった。
なんとなく感覚がつかめればいいやって感じだったんだけど、いつも通り振りぬくとするりと中に入っていく感じがした。
うん、切れ味って大事なんだね。
「なんだこんな早くにってカイトじゃねぇか。どうしたこんな朝早くに。」
俺とポールとナンディーが訪れたのはガンテツさんの店だ。
早朝とあってか、まだ大通りにも人はまばらで活気づいたいつもとは振って変わって、静かに済んだ空気がすがすがしささえ感じさせた。
「すいません、ちょっと相談がって。」
「おう、分かったこっち座んな。」
ガンテツさんは嫌な顔一つせず、俺たちを中にあんないしてくれた。
そこは店の中ではなく、さらに奥の工房と店の間にある部屋だった。
応接間とはちょっと言い辛いけど、相談だったり打ち合わせだったりするには丁度良い広さだった。
「で、相談って何だ?」
「実はですね……」
俺はこれまでの事とこれからの事をガンテツさんに話し、アイテムボックスから自分の今使っている武器【ショートソード】を二振り取り出した。
それをガンテツさんの前に置くと、ガンテツさんの目の色が変わった。
「こいつは……なるほどな……これじゃあ、心もとなくはなるだろうさ。修行用には良いが、実戦にはあまり向いているとは言い難い。ただひたすらに壊れないことを優先した武器だからな。お前さんこいつを無理に振ってもびくともしないことに疑問は持たなかったのか?」
「え?だってそういう物じゃ……」
って言いかけて、俺はその違和感に気が付いた。
よく見てみると刃こぼれ一つしていなかったのだ。
あれほど【アーマードロックアント】なんかをぶった切ったり、魔法を乗せたりしたのにだ。
「やっと気が付いたか。カイトよ、こいつの手入れはしているか?」
「はい、汚れ落としとかはしていましたが、研いだりはしていませんでしたね。そういうものだと思い込んでました。」
それを聞いたガンテツさんは深いため息をついた。
そして何を考えたのか少し席を外すと言って奥の工房へと行ってしまった。
それからしばらくして戻ってきたガンテツさんの手には一振りの剣が握られていた。
「こいつが一般的なショートソードってやつだ。こいつをよく見てみろ。」
ガンテツさんから手渡された剣は、俺の持っている物よりもずっと軽かった。
しかもきちんと刃が付いており、切れ味も高そうに感じた。
俺がまじまじとその剣を見ていると、ガンテツさんは俺から剣を取り上げた。
そして俺が持っていた剣を反対の手に持ち、ガンテツさんはさっき持ってきた剣を上に持ち上げると……
勢いよく俺の剣に向けて振り下ろした。
俺が止める間もなく剣同士がぶつかり合い、甲高い金属音が部屋に響いたのだった。
「ほれ見てみろ。」
再度ガンテツさんから手渡された剣は見事に刃こぼれを起こしていた。
確か金属同士接触させた場合、弱い部分から崩れていくって聞いたことがあった。
補強すればするだけ、していない所への負担が増大していくんだったかな?
ただ俺の剣は違った。
曲がることも折れることもせず、ただそこにあった。
あたかもそれが当然とばかりに自然に。
「こんなに強度がったんですね。」
「そう言うことだな。ほれ、これを持っていけ。」
ガンテツさんはさらに二振りの剣を俺に渡してきた。
それはさっき振り下ろした剣よりも存在感が強い気がした。
ただの剣……なわけないよな。
「そいつは弟子が造った中では最高品だ。今のお前さんには丁度良いだろう。ついでだから外の試斬場で振っていけ。」
「ありがとうございます。」
ガンテツさんの店の裏手にある広場には、いくつもの人型や鎧などが置かれていた。
試し斬りなどをされているようで、至る所がボロボロだったりしている。
「その辺の物だったらきって構わんから好きにするといい。」
ガンテツさんは広場の入り口付近で、俺の動きを確認するように見ていた。
ポールとナンディーもその横に立ち、見守っていた。
なんとなく気恥ずかしい気もしなくはないが、とりあえずはこの新しい剣の性能を確かめないとな。
俺はいつものようにスキルを発動させた。
正直必要ないかもしれないけど、実戦と同じように動いておかないとダメかなって勝手に思ってしまっただけなんだけどね。
ターゲットは前方20m先にある案山子。
設定は……よし、オークにしよう。
俺はイメージを広げていく。
とはいうものの、動くわけじゃないから雰囲気的な問題なんだけどね。
それからゆっくりとそのかかしの裏手に回り、首あたりに一閃……
剣の性能なのか、この案山子がもろかったからなのか、一瞬にして首の部分から頭が落ちた。
それを見ていたガンテツさんはあんぐりと口を開けていたのには驚いた。
ポールとナンディーも少し驚いた様子だったから、いつも見てるやつだよねって思わなくもない。
「こいつは驚いたな。カイトの姿が消えたと思ったら、次には案山子の頭が落ちちまってる。対人戦と考えると恐ろしい戦い方だな。暗殺者にでもなるつもりか?」
冗談なのか本気なのか判別がつかないことを言うガンテツさん。
さすがに暗殺者にはなりたくないからね?
だけどまさか案山子の頭が一発で落ちるとは、俺も思ってもみなかった。
なんとなく感覚がつかめればいいやって感じだったんだけど、いつも通り振りぬくとするりと中に入っていく感じがした。
うん、切れ味って大事なんだね。
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本日 5/2(木)より新作掲載開始しました!!もしよろしければそちらも立ち寄っていただければ幸いです!!手加減必須のチートハンター ~神様の計算を超えて、魔王の手から世界を護ります!! https://www.alphapolis.co.jp/novel/911619238/145877156
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