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第6章 ここから始まる第一歩
五十五日目⑤ アリサの利点
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ナンディーは俺が思考の海から戻ってきたのを確認すると、今度はアリサにも話を振った。
「アリサ、君の利点は何だと考えますか?」
「私の……利点……。【付与魔法】……でしょうか?」
ナンディーとポールは二人とも頭を横に振った。
俺もアリサの利点として挙げられるのは真っ先に【付与魔法】だと考えていた。
そのアドバンテージは凄まじく、戦況を一気にこっち側に手繰り寄せるには十分すぎる性能を有していた。
現に【付与魔法】で何度も助けられてきた。
「それは補助であってアリサの利点ではありません。自分のスキルをよく考えて見てください。」
ナンディーは生徒に教えるかのように、あくまでアリサに考えさせるようだ。
ポールも同じ考えの様で、アリサの答えを待っていた。
「私のスキル……【付与魔法】……【高速演算】……【多重思考】……【無属性魔法】……。」
アリサが考えをまとめている時に二人とも声をかけなかった。
最後までアリサを信じているんだな。
「【高速演算】と【多重思考】……。二つによる戦況把握と戦闘立案……でしょうか?」
アリサも自分の考えがまとまったのか、おずおずとその考えをナンディーに伝えた。
ただそれは自信が持てていないようで、どこかおっかなびっくりなように見えた。
ナンディーはニコリと笑って見せた。
ポールも頷いている。
どうやらその答えは合っていた様だ。
「アリサは〝カイトさんとの動きが合わずに魔法を放てなかった〟と考えていませんか?その時どうして【高速演算】と【多重思考】を稼働させておかなかったのです?」
「えっと……まずはカイト様との連携を視野に入れた【無属性魔法】の練習と思って……」
俺もそれを考えていた。
今回は俺とアリサの連携練習も兼ねた装備品の性能テストという名目でダンジョンに来ていた。
だからこそ、俺もハイド系スキルを使わないで敢えて見えるように動いて見せた。
だけど、結果として全く機能しないとう情けない結果になったのは言うまでもない。
ナンディーはアリサの答えを聞いて、少し残念そうにしていた。
ポールは敢えて何も言わない。
ここはナンディーに任せたということだろうか。
「いいですか?その二つがあれば状況を分析し、カイトさんに伝えられたのではありませんか?自分がなぜ後方にいるのか。なぜ【付与魔法】を使えるのか。もう一度考えてみるといいでしょうね。」
「そうだな。ただし、今はまだ経験不足だ。今回の件も経験がものをいう状況だ。序盤でカイトが【スライムヘッジホッグ】に近づく前に【エネルギーボルト】で一度制圧出来たのではないか?」
つまり、アリサの魔法での制圧を行い、その隙に俺がハイド系を発動させて裏に回って攻撃を仕掛ける。
って、これっていつもやってることだな。
おそらく今のスキル構成だと一番効率が良くて、俺が一番使っている戦術だ。
二人が言いたい事はここだったんだろうな。
つまり俺が無駄に新しい戦術を試そうと突進したがために起こった人災だ。
「二人とも理解出来た様ね。」
エルダも同じ考えだった様だ。
やはり3人ともいろいろな戦闘経験を積んできただけはあるな。
俺はまだまだ経験不足だと実感してしまった。
「みんなぁ~、取り敢えず周辺は居ないみたいだねぇ~。やっぱり第3層だと数がそんなにいないみたいだね。第4層じゃないと数的訓練は難しいかも?」
周辺警戒を終えたデイジーが戻ってきたころには俺たちの反省会も終わり、次に向けての話し合いを始めるところだった。
「デイジー、取り敢えずカイトとアリサに連携をもう少し仕込まないとこの先厳しいみたいよ。」
「ありゃりゃ。まぁ、仕方がないよね。じゃぁ、第3層で張り切ってがんばろ~!!」
そう言うとデイジーはぐっと握りこぶしを作り、上に振り上げる。
デイジーのその天真爛漫な元気さが、俺とアリサに活力を与えてくれる。
アリサを見ると、デイジーに触発されたのか、小さく握りこぶしを控えめに上げていた。
その目にも気力が戻ってきたみたいで、さっきまでのおどおどした空気はなりを潜めていた。
やはりデイジーの存在は、このパーティーにはなくてはならないものだと実感した瞬間だった。
それから俺たちは第3層のマッピングを進めていく。
何度もデイジーとエルダで間引いて、俺とアリサで戦闘をすることを繰り返した。
何度も何度も繰り返すうちに、俺とアリサの連携も少しずつだけど良くなっていく。
まあ、完璧な連携何て一朝一夕でできるモノじゃないから、徐々に出来ることを増やしていこうと思う。
ただそれによって疑問も生まれる。
どうして連携確認しただけのポールとアリサは、問題無く機能したのだろうか?
その疑問を素直にポールにぶつけると、ポールはこともなげに答えてくれた。
理由は簡単で、アリサがポールを信じて攻撃を仕掛ける。
ポールもアリサのタイミングを感じて回避する。
ただそれだけだった。
だけど、それはそれでかなりの高等技術だとおもう。
ポールは自分の戦闘状況とアリサの魔法準備状況を両方把握しながら戦闘をこなしていることになる。
しかしポールとしては当たり前だったらしい。
ポールはの役割上、どうしても最前列で戦う事になる。
そうすると味方は全て自分の後ろに存在する。
つまり、自分以外の味方の動きをイメージしながら戦わないと連携どころではないという事だった。
つまり俺に欠けている部分はそこだった。
だけど、それに関してはナンディーから忠告が入った。
それこそ一朝一夕で出来るものではなく、長くそれを繰り返してきたからこそ出来る経験則に近いものだそうだ。
ナンディーは常に周りに気を配って、視界に収めるようにしていると言っていた。
人によってそのやり方はまちまちで、どれが自分に合っているかは経験していくしかないそうだ。
ちなみにエルダはナンディーと同じ方法を使っている。
デイジーは……勘だって……
いや、まあ、デイジーは【気配探知】がスキル無しでナチュラルに使えるから相談だろうけど……
デイジーって実は天才肌なのかもしれないな。
うん、聞く人間を間違えたよ……。
「ほらカイト、ぼさっとしているとまたやられるぞ。」
ポールから声をかけられて、俺は思考の海に潜っていることに気が付いた。
いつの間にか深く潜ってしまっていたらしい。
いまだダンジョン内だというのに、この癖はいつか致命的になる可能性が高い。
さすがに治さないとな……
「アリサ、君の利点は何だと考えますか?」
「私の……利点……。【付与魔法】……でしょうか?」
ナンディーとポールは二人とも頭を横に振った。
俺もアリサの利点として挙げられるのは真っ先に【付与魔法】だと考えていた。
そのアドバンテージは凄まじく、戦況を一気にこっち側に手繰り寄せるには十分すぎる性能を有していた。
現に【付与魔法】で何度も助けられてきた。
「それは補助であってアリサの利点ではありません。自分のスキルをよく考えて見てください。」
ナンディーは生徒に教えるかのように、あくまでアリサに考えさせるようだ。
ポールも同じ考えの様で、アリサの答えを待っていた。
「私のスキル……【付与魔法】……【高速演算】……【多重思考】……【無属性魔法】……。」
アリサが考えをまとめている時に二人とも声をかけなかった。
最後までアリサを信じているんだな。
「【高速演算】と【多重思考】……。二つによる戦況把握と戦闘立案……でしょうか?」
アリサも自分の考えがまとまったのか、おずおずとその考えをナンディーに伝えた。
ただそれは自信が持てていないようで、どこかおっかなびっくりなように見えた。
ナンディーはニコリと笑って見せた。
ポールも頷いている。
どうやらその答えは合っていた様だ。
「アリサは〝カイトさんとの動きが合わずに魔法を放てなかった〟と考えていませんか?その時どうして【高速演算】と【多重思考】を稼働させておかなかったのです?」
「えっと……まずはカイト様との連携を視野に入れた【無属性魔法】の練習と思って……」
俺もそれを考えていた。
今回は俺とアリサの連携練習も兼ねた装備品の性能テストという名目でダンジョンに来ていた。
だからこそ、俺もハイド系スキルを使わないで敢えて見えるように動いて見せた。
だけど、結果として全く機能しないとう情けない結果になったのは言うまでもない。
ナンディーはアリサの答えを聞いて、少し残念そうにしていた。
ポールは敢えて何も言わない。
ここはナンディーに任せたということだろうか。
「いいですか?その二つがあれば状況を分析し、カイトさんに伝えられたのではありませんか?自分がなぜ後方にいるのか。なぜ【付与魔法】を使えるのか。もう一度考えてみるといいでしょうね。」
「そうだな。ただし、今はまだ経験不足だ。今回の件も経験がものをいう状況だ。序盤でカイトが【スライムヘッジホッグ】に近づく前に【エネルギーボルト】で一度制圧出来たのではないか?」
つまり、アリサの魔法での制圧を行い、その隙に俺がハイド系を発動させて裏に回って攻撃を仕掛ける。
って、これっていつもやってることだな。
おそらく今のスキル構成だと一番効率が良くて、俺が一番使っている戦術だ。
二人が言いたい事はここだったんだろうな。
つまり俺が無駄に新しい戦術を試そうと突進したがために起こった人災だ。
「二人とも理解出来た様ね。」
エルダも同じ考えだった様だ。
やはり3人ともいろいろな戦闘経験を積んできただけはあるな。
俺はまだまだ経験不足だと実感してしまった。
「みんなぁ~、取り敢えず周辺は居ないみたいだねぇ~。やっぱり第3層だと数がそんなにいないみたいだね。第4層じゃないと数的訓練は難しいかも?」
周辺警戒を終えたデイジーが戻ってきたころには俺たちの反省会も終わり、次に向けての話し合いを始めるところだった。
「デイジー、取り敢えずカイトとアリサに連携をもう少し仕込まないとこの先厳しいみたいよ。」
「ありゃりゃ。まぁ、仕方がないよね。じゃぁ、第3層で張り切ってがんばろ~!!」
そう言うとデイジーはぐっと握りこぶしを作り、上に振り上げる。
デイジーのその天真爛漫な元気さが、俺とアリサに活力を与えてくれる。
アリサを見ると、デイジーに触発されたのか、小さく握りこぶしを控えめに上げていた。
その目にも気力が戻ってきたみたいで、さっきまでのおどおどした空気はなりを潜めていた。
やはりデイジーの存在は、このパーティーにはなくてはならないものだと実感した瞬間だった。
それから俺たちは第3層のマッピングを進めていく。
何度もデイジーとエルダで間引いて、俺とアリサで戦闘をすることを繰り返した。
何度も何度も繰り返すうちに、俺とアリサの連携も少しずつだけど良くなっていく。
まあ、完璧な連携何て一朝一夕でできるモノじゃないから、徐々に出来ることを増やしていこうと思う。
ただそれによって疑問も生まれる。
どうして連携確認しただけのポールとアリサは、問題無く機能したのだろうか?
その疑問を素直にポールにぶつけると、ポールはこともなげに答えてくれた。
理由は簡単で、アリサがポールを信じて攻撃を仕掛ける。
ポールもアリサのタイミングを感じて回避する。
ただそれだけだった。
だけど、それはそれでかなりの高等技術だとおもう。
ポールは自分の戦闘状況とアリサの魔法準備状況を両方把握しながら戦闘をこなしていることになる。
しかしポールとしては当たり前だったらしい。
ポールはの役割上、どうしても最前列で戦う事になる。
そうすると味方は全て自分の後ろに存在する。
つまり、自分以外の味方の動きをイメージしながら戦わないと連携どころではないという事だった。
つまり俺に欠けている部分はそこだった。
だけど、それに関してはナンディーから忠告が入った。
それこそ一朝一夕で出来るものではなく、長くそれを繰り返してきたからこそ出来る経験則に近いものだそうだ。
ナンディーは常に周りに気を配って、視界に収めるようにしていると言っていた。
人によってそのやり方はまちまちで、どれが自分に合っているかは経験していくしかないそうだ。
ちなみにエルダはナンディーと同じ方法を使っている。
デイジーは……勘だって……
いや、まあ、デイジーは【気配探知】がスキル無しでナチュラルに使えるから相談だろうけど……
デイジーって実は天才肌なのかもしれないな。
うん、聞く人間を間違えたよ……。
「ほらカイト、ぼさっとしているとまたやられるぞ。」
ポールから声をかけられて、俺は思考の海に潜っていることに気が付いた。
いつの間にか深く潜ってしまっていたらしい。
いまだダンジョン内だというのに、この癖はいつか致命的になる可能性が高い。
さすがに治さないとな……
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本日 5/2(木)より新作掲載開始しました!!もしよろしければそちらも立ち寄っていただければ幸いです!!手加減必須のチートハンター ~神様の計算を超えて、魔王の手から世界を護ります!! https://www.alphapolis.co.jp/novel/911619238/145877156
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