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第6章 ここから始まる第一歩
五十二日目④ エクトプラズム?
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それからおっちゃんはアリサの冒険者証を回収し、新たな冒険者証の発行手続きを行ってくれた。
もちろんデイジーも名義変更をしている。
新しく出来上がった冒険者証には【アリサ・トーマン】【デイジー・トーマン】と記載されている。
これで名実揃って三人は夫婦になった。
本当はおめでとうと祝いたいところだけど、それどころではない空気になってしまった。
新たな冒険者証をじっと見つめるアリサは、その目に涙を浮かべていた。
新しい冒険者証の発行とは、リサ……アンジェリーナ・フォン・グリューゲルの死亡を意味しているのだから。
つまりは母国との別れだ……
ポールはそんなアリサの肩を強く抱きしめていた。
デイジーもまたそんなアリサを包み込むように抱きしめている。
きっと良い夫婦になるんだろうなと思ってしまった。
「じゃあ、これで要件は終了だな。お前らはこの後ダンジョンに潜るのか?」
おっちゃんはなんだか居心地が悪くなったのか、雑に話題を振ってきた。
しかし、俺にはまだ話さなくてはならない事があるのだ。
「ごめんおっちゃん……もう一つ謝らないといけない事が出来た。」
俺のその言葉にシャバズのおっちゃんは警戒心を顕わにした。
さっきまで深々とソファーに腰かけていたのに、今は体が前のめりとなり、すぐさま立ち上がれる体勢を取っていた。
「おし、気合を入れなおした。何でも来い!!」
そこまで気合を入れなくても……なんて考えたけど、たぶん入れなおさないとおっちゃん口から魂が出るかもしれないな。
「そのアリサの件の時だったんだけど、殿下にレティシアの件を説明することになったんだ。」
「その先は私からお話いたします。レティシア様の事を簡単に説明させていただき、私が祈りを捧げたのです。レティシア様は私とアリサ……それにギンスズ殿をはじめとした精霊たちも祈りを捧げております。その祈りが通じたのか、レティシア様の神格がまた一段上がられたのです。その神気たるや、神々しいなどという簡単な言葉では表せるものではありませんでした。その神気を感じ取り、皆さまが自ら祈りを捧げたのです。」
完全にトリップ状態のナンディーは今にも【森のアナグマ亭】の方角に向かって祈りを捧げそうだった。
アリサもまた、それにつられてソファーから立ち上がり祈りを捧げそうになっていた。
二人を何とか宥め、話を進める事にした。
「まあ、そう言う事だ。」
「いやな、そう言う事だじゃねぇ~よな?その場に居た人間って事は……」
おっちゃんが俺をギロリと睨んできた。
俺のせいじゃないからね?
俺は何もしてないからね?
「想像通り、ヘンリエッテ殿下とリヒター隊長以下四名が入信したよ。」
それを説明している俺の目は白目だったろうな……
なんだか遠い世界の話をしている気持ちになってきたよ。
おっちゃんもまた気合で何とか乗り切ったらしく、魂が吐き出される事はなかった。
「そいつはまずいな……。絶対嬢ちゃ……殿下は王城内で布教活動を始めるぞ?」
「それなんだけど……、多分止めるの無理……。」
俺の言葉にまたも鋭い視線を投げかけて来た。
だから俺のせいじゃないって。
「実は殿下には新しい称号が付いたんだ……」
「おいおいおいおい、ちょっと待て!!もうそれ以上言うな!!もう勘弁してくれ!!また陛下にどやされるじゃねぇか!!」
おっちゃんはものすごく焦った様子だった。
それはもう、子供の様にイヤイヤと首を振っている。
そして俺はとどめを刺す事にした。
「殿下には【称号:名誉司祭】が……。リヒター隊長には【称号:教会騎士団長】が付いたよ……」
あ、おっちゃんの口からなんか白いのが出て来た。
うん、大丈夫大丈夫。
おっちゃんの再起動を待つ間に、アリサたちは新しい冒険者証を見ていた。
当たり前だけど、アリサの冒険者層はFランクだ。
一番最初のランクから上げ直しだ。
これについては実力的には問題無いし、俺たちのパーティーに参加しているのですぐにDまでは上がる事だろう。
当面は装備用の素材回収と、戦闘訓練がメインになると思う。
全部充実した段階で、【鉱山跡地ダンジョン】の第10層、リザードマンとの対決だ。
しばらくすると、再起動したおっちゃんが疲れた様子で目頭をマッサージしている。
大分お疲れだから休んだ方がいいのでは?と言ったら絶対に怒られるので、口が裂けても言えない。
「分かった。お前たちの事情は理解した。頼むから自重してくれ。体と魂がいくつあっても足りなくなる。」
「いやいや、俺は何もしてないからね?」
心外だ。
俺はむしろ巻き込まれているんだから、そんなに睨まなくてもいいだろう?
「カイト……やっぱりお前は問題に愛されてるらしいな?隠し称号で何か付いてるんじゃないか?って思いたくなるぞ。」
うん、俺もそれは思うわ。
こんだけトラブルに愛されるってどんだけだよって思う。
「カイト、さっきの件も言っておいた方がいいんじゃない?」
ずっと黙っていたエルダが、朝の件を報告した方が良いのではと進言してくれた。
俺もすっかり忘れてたわ。
「そうだおっちゃん。朝に【森のアナグマ亭】を出る時だったんだけど、身元不明の人物からいきなりナイフで襲われたんだ。デイジーの警戒網にも引っ掛からなかった。一応暗部は気が付いていたみたいだけど、俺たちで対処可能だろうと手は出さなかったみたい。たぶん、今頃身柄突き留めてるとは思う。って事で報告完了。」
俺はおっちゃんが怒る前に退散しようと、報告だけ一気に話した。
案の定おっちゃんは事態がつかめず、目を見開いたままだった。
「じゃあおっちゃん。話すことは話したし、俺たちはこれから【湿原のダンジョン】に行ってくるわ。」
「ちょい待てカイト!!狙われたのは誰だ!?」
「……これは憶測だけど、俺かアリサだ。」
おっちゃんは俺の言葉を聞いて深刻な顔をしていた。
おそらく何か思い当たる節でもあるのかもしれない。
俺たちではどうにもできないので、この件はおっちゃんと暗部に丸投げすることに決めた。
「俺の方でも調べておく……。無理だけはすんなよ?」
「あぁ。それは分かってるさ。」
それだけ最後に言葉を交わして俺たちは執務室を後にした。
もちろんデイジーも名義変更をしている。
新しく出来上がった冒険者証には【アリサ・トーマン】【デイジー・トーマン】と記載されている。
これで名実揃って三人は夫婦になった。
本当はおめでとうと祝いたいところだけど、それどころではない空気になってしまった。
新たな冒険者証をじっと見つめるアリサは、その目に涙を浮かべていた。
新しい冒険者証の発行とは、リサ……アンジェリーナ・フォン・グリューゲルの死亡を意味しているのだから。
つまりは母国との別れだ……
ポールはそんなアリサの肩を強く抱きしめていた。
デイジーもまたそんなアリサを包み込むように抱きしめている。
きっと良い夫婦になるんだろうなと思ってしまった。
「じゃあ、これで要件は終了だな。お前らはこの後ダンジョンに潜るのか?」
おっちゃんはなんだか居心地が悪くなったのか、雑に話題を振ってきた。
しかし、俺にはまだ話さなくてはならない事があるのだ。
「ごめんおっちゃん……もう一つ謝らないといけない事が出来た。」
俺のその言葉にシャバズのおっちゃんは警戒心を顕わにした。
さっきまで深々とソファーに腰かけていたのに、今は体が前のめりとなり、すぐさま立ち上がれる体勢を取っていた。
「おし、気合を入れなおした。何でも来い!!」
そこまで気合を入れなくても……なんて考えたけど、たぶん入れなおさないとおっちゃん口から魂が出るかもしれないな。
「そのアリサの件の時だったんだけど、殿下にレティシアの件を説明することになったんだ。」
「その先は私からお話いたします。レティシア様の事を簡単に説明させていただき、私が祈りを捧げたのです。レティシア様は私とアリサ……それにギンスズ殿をはじめとした精霊たちも祈りを捧げております。その祈りが通じたのか、レティシア様の神格がまた一段上がられたのです。その神気たるや、神々しいなどという簡単な言葉では表せるものではありませんでした。その神気を感じ取り、皆さまが自ら祈りを捧げたのです。」
完全にトリップ状態のナンディーは今にも【森のアナグマ亭】の方角に向かって祈りを捧げそうだった。
アリサもまた、それにつられてソファーから立ち上がり祈りを捧げそうになっていた。
二人を何とか宥め、話を進める事にした。
「まあ、そう言う事だ。」
「いやな、そう言う事だじゃねぇ~よな?その場に居た人間って事は……」
おっちゃんが俺をギロリと睨んできた。
俺のせいじゃないからね?
俺は何もしてないからね?
「想像通り、ヘンリエッテ殿下とリヒター隊長以下四名が入信したよ。」
それを説明している俺の目は白目だったろうな……
なんだか遠い世界の話をしている気持ちになってきたよ。
おっちゃんもまた気合で何とか乗り切ったらしく、魂が吐き出される事はなかった。
「そいつはまずいな……。絶対嬢ちゃ……殿下は王城内で布教活動を始めるぞ?」
「それなんだけど……、多分止めるの無理……。」
俺の言葉にまたも鋭い視線を投げかけて来た。
だから俺のせいじゃないって。
「実は殿下には新しい称号が付いたんだ……」
「おいおいおいおい、ちょっと待て!!もうそれ以上言うな!!もう勘弁してくれ!!また陛下にどやされるじゃねぇか!!」
おっちゃんはものすごく焦った様子だった。
それはもう、子供の様にイヤイヤと首を振っている。
そして俺はとどめを刺す事にした。
「殿下には【称号:名誉司祭】が……。リヒター隊長には【称号:教会騎士団長】が付いたよ……」
あ、おっちゃんの口からなんか白いのが出て来た。
うん、大丈夫大丈夫。
おっちゃんの再起動を待つ間に、アリサたちは新しい冒険者証を見ていた。
当たり前だけど、アリサの冒険者層はFランクだ。
一番最初のランクから上げ直しだ。
これについては実力的には問題無いし、俺たちのパーティーに参加しているのですぐにDまでは上がる事だろう。
当面は装備用の素材回収と、戦闘訓練がメインになると思う。
全部充実した段階で、【鉱山跡地ダンジョン】の第10層、リザードマンとの対決だ。
しばらくすると、再起動したおっちゃんが疲れた様子で目頭をマッサージしている。
大分お疲れだから休んだ方がいいのでは?と言ったら絶対に怒られるので、口が裂けても言えない。
「分かった。お前たちの事情は理解した。頼むから自重してくれ。体と魂がいくつあっても足りなくなる。」
「いやいや、俺は何もしてないからね?」
心外だ。
俺はむしろ巻き込まれているんだから、そんなに睨まなくてもいいだろう?
「カイト……やっぱりお前は問題に愛されてるらしいな?隠し称号で何か付いてるんじゃないか?って思いたくなるぞ。」
うん、俺もそれは思うわ。
こんだけトラブルに愛されるってどんだけだよって思う。
「カイト、さっきの件も言っておいた方がいいんじゃない?」
ずっと黙っていたエルダが、朝の件を報告した方が良いのではと進言してくれた。
俺もすっかり忘れてたわ。
「そうだおっちゃん。朝に【森のアナグマ亭】を出る時だったんだけど、身元不明の人物からいきなりナイフで襲われたんだ。デイジーの警戒網にも引っ掛からなかった。一応暗部は気が付いていたみたいだけど、俺たちで対処可能だろうと手は出さなかったみたい。たぶん、今頃身柄突き留めてるとは思う。って事で報告完了。」
俺はおっちゃんが怒る前に退散しようと、報告だけ一気に話した。
案の定おっちゃんは事態がつかめず、目を見開いたままだった。
「じゃあおっちゃん。話すことは話したし、俺たちはこれから【湿原のダンジョン】に行ってくるわ。」
「ちょい待てカイト!!狙われたのは誰だ!?」
「……これは憶測だけど、俺かアリサだ。」
おっちゃんは俺の言葉を聞いて深刻な顔をしていた。
おそらく何か思い当たる節でもあるのかもしれない。
俺たちではどうにもできないので、この件はおっちゃんと暗部に丸投げすることに決めた。
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「あぁ。それは分かってるさ。」
それだけ最後に言葉を交わして俺たちは執務室を後にした。
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本日 5/2(木)より新作掲載開始しました!!もしよろしければそちらも立ち寄っていただければ幸いです!!手加減必須のチートハンター ~神様の計算を超えて、魔王の手から世界を護ります!! https://www.alphapolis.co.jp/novel/911619238/145877156
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