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第5章 ここから始まる女神様?
五十一日目⑫ 明暗?名案?迷案?
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「ポール様……私は……。私が居ては皆さまに迷惑をかけてしまいます。でも、でも私は皆さまと……ポール様と一緒に居たいです!!だから、だから助けてください!!」
リサから発せられた「助けて」の言葉……
それが意味するところは、リサ……アンジェリーナ・フォン・グリューゲルの開放。
政治闘争からの脱却を意味していた。
さすがにこれは国として動けば内政干渉となってしまう。
しかし冒険者として……護衛としての依頼だったらどうか。
俺は徐々に思考の海に沈んでいく。
ポールの答えはとうに決まっていた。
もちろんイエス。
それ以外に答えを持ち合わせていなかった。
デイジーも当然という感じで受け入れていた。
そこに言葉を付け足したのはナンディーだった。
「お言葉ですが、おそらくこれは政治闘争に巻き込まれます。というよりも殿下も人が悪いですね。これを目的としてこちらにいらしたのでしょう?そもそも、正教国はリサが【トリスタン王国】第三王女と知っていて奴隷として引き取りました。それが【シュミット王国】に引き取られた時点で、問題が発生しているのが目に見えています。おそらくこれをネタに【トリスタン王国】はリサの返還を要求してくるでしょう。最悪誘拐等が有ったと罪状のでっちあげを行うでしょうな。正教国とはそういう国です。」
俺は一瞬にして思考の海から引き戻された。
ナンディーが言っている意味を考えればすぐにわかる。
それはこの国と【トリスタン王国】・【ゴーヨクォート正教国】との戦争を意味しているのだから。
さすがにこれはまずったな。
ゆっくりまったり冒険者ライフからの、田舎でスローライフ生活がまた遠のいていくよ……
ナンディーの指摘に、驚く様子もなかったヘンリエッテ殿下。
どうやら指摘は間違いではないようだった。
ゆっくりとお茶を流し込み一息つくと、雰囲気が一気に変わった。
「お察しの通りですわ。【トリスタン王国】は常日頃私共を敵視しております。皆様が知っての通り、この国の成り立ちは【トリスタン王国】の一領地に過ぎません。それが時代を経てここまで成長をしてきたのです。【トリスタン王国】の現状はかなり危機に瀕していると聞き及んでおります。おそらく国として立ち行かなくなってきているのではないですか?」
「おっしゃる通りです。ですからお姉さまが立ち上がったのです。このままでは多くの臣民が苦しみの果てに朽ちていくと……。その憂いから事を起こしたのです。」
うん、政治闘争って言うよりもすでに国家間の戦争の話になってきてませんか?
一冒険者の俺には荷が重すぎるんですけど。
ってなんでポールたちはものすごく真剣に話聞いているの?
エルダも話に聞き入ってるし。
これって国同士でどうこうする問題だよね?
さっき一瞬俺もそっちに流れかけたけど、俺たちにどうしろと?って話じゃないか。
「カイト、俺はリサを助けたいと思う。そのために今何をすべきかは分からない。話が大きすぎるからな。まずは国同士で話し合いをしてからになるとは思うが、最悪俺はリサとデイジーを連れてこの国を出る覚悟でいる。【西方諸国連合】ならば【正教国】とも【トリスタン王国】とも物理的に離れているから、逃げるには良いだろう。」
「ポール……」
どうも、この流れは良くない感じがする。
何て言っていいか、誰も幸せになれない……そんな気がした。
三人ともすでに決意は決まったって顔をしているけど、それはつまり逃避行だ。
これから先ずっと追われ続けると言う事だ。
他に何かいい手立ては何だろうか……
ってあれ?ちょっと待てよ。
この流れ作ったのって殿下じゃないか?
俺は殿下に視線を向けた。
殿下は何食わぬ顔で三人を見つめていた。
うん、確信した。
殿下は全部ポールたちにぶん投げる気だ。
そして、国としては借金奴隷を身請けさせただけだってしらを切るつもりだ。
「殿下、一つお伺いします。この件は陛下はご存じなんですか?」
俺の質問に一瞬だけど殿下の表情が変わった。
やっぱり……
殿下の一存だ。
しかもリリア殿下の謝罪を利用した。
どうやら俺はこの人を好きにはなれないようだ。
「リヒター隊長。お話しいただけますか?さすがに隊長まで嫌いにさせないでください。」
俺の声はどこか怒気を孕んでいたらしい。
リヒター隊長も少し申し訳なさそうにしていた。
何も知らされていなかったリリア殿下を少し怯えさせてしまったかな?
「気が付きましたね。さすが……といえばいいのでしょうか。殿下、もうやめましょう。彼らを政争に巻き込むべきではありません。陛下もそれを望んではおりません。」
「……」
ヘンリエッテ殿下から笑顔が消えた。
むしろ、仮面を外したとでもいった方が良いのかもしれない。
やっと本性を現したという言葉が正しいだろうな。
「リヒター……。あなたは誰の味方なのですか?あなたは私の近衛騎士ですわよね?全く、もう少しで話がまとまるところでしたのに。」
その言葉には裏表はなく、とても冷たく感じられた。
「カイト様……。事は戦争に繋がる話です。それを回避できる手段があるのに取らないなど国を預かる者として責務を放棄しているのと同意義ですわ。ですので私は誰から非難されようと、自国の民を守ることを優先いたします。」
「ポールやデイジーも自国民では?それとも、冒険者は国民に入らないと?」
ヘンリエッタ殿下の言葉に、俺は無意識のうちに反論していしまっていた。
売り言葉に買い言葉じゃないけど、もう少し冷静に話をしなくてはいけない場面だったと思う。
「冒険者とて自国民には変わり有りません。しかし、大を守るための小の犠牲もまた国家の運営に必要な事。もしそれで私は悪女として言われるのであれば、それを背負って生きましょう。それが私の覚悟ですわ。」
強い口調で話し始めたヘンリエッテ殿下は、おそらく引き下がるつもりはないようだ。
「カイトもういい。もういいから。俺たちがこの国を出れば誰も傷つかない。なら俺はそれを選択する。なに、2人を守れるくらいには強いつもりだ。」
ポールは少し悲しそうな顔をして俺に話をしてきた。
その後二人を抱き寄せた。
それは力強く、2人を守るという意志の表れ……
ホント男前だよお前はさ。
だからこそ、俺はパーティーメンバーを守りたいんだよ。
今一度思考の海に潜った俺は、唐突に閃いた。
「うん、良し。じゃあ、リサには死んでもらおう……」
リサから発せられた「助けて」の言葉……
それが意味するところは、リサ……アンジェリーナ・フォン・グリューゲルの開放。
政治闘争からの脱却を意味していた。
さすがにこれは国として動けば内政干渉となってしまう。
しかし冒険者として……護衛としての依頼だったらどうか。
俺は徐々に思考の海に沈んでいく。
ポールの答えはとうに決まっていた。
もちろんイエス。
それ以外に答えを持ち合わせていなかった。
デイジーも当然という感じで受け入れていた。
そこに言葉を付け足したのはナンディーだった。
「お言葉ですが、おそらくこれは政治闘争に巻き込まれます。というよりも殿下も人が悪いですね。これを目的としてこちらにいらしたのでしょう?そもそも、正教国はリサが【トリスタン王国】第三王女と知っていて奴隷として引き取りました。それが【シュミット王国】に引き取られた時点で、問題が発生しているのが目に見えています。おそらくこれをネタに【トリスタン王国】はリサの返還を要求してくるでしょう。最悪誘拐等が有ったと罪状のでっちあげを行うでしょうな。正教国とはそういう国です。」
俺は一瞬にして思考の海から引き戻された。
ナンディーが言っている意味を考えればすぐにわかる。
それはこの国と【トリスタン王国】・【ゴーヨクォート正教国】との戦争を意味しているのだから。
さすがにこれはまずったな。
ゆっくりまったり冒険者ライフからの、田舎でスローライフ生活がまた遠のいていくよ……
ナンディーの指摘に、驚く様子もなかったヘンリエッテ殿下。
どうやら指摘は間違いではないようだった。
ゆっくりとお茶を流し込み一息つくと、雰囲気が一気に変わった。
「お察しの通りですわ。【トリスタン王国】は常日頃私共を敵視しております。皆様が知っての通り、この国の成り立ちは【トリスタン王国】の一領地に過ぎません。それが時代を経てここまで成長をしてきたのです。【トリスタン王国】の現状はかなり危機に瀕していると聞き及んでおります。おそらく国として立ち行かなくなってきているのではないですか?」
「おっしゃる通りです。ですからお姉さまが立ち上がったのです。このままでは多くの臣民が苦しみの果てに朽ちていくと……。その憂いから事を起こしたのです。」
うん、政治闘争って言うよりもすでに国家間の戦争の話になってきてませんか?
一冒険者の俺には荷が重すぎるんですけど。
ってなんでポールたちはものすごく真剣に話聞いているの?
エルダも話に聞き入ってるし。
これって国同士でどうこうする問題だよね?
さっき一瞬俺もそっちに流れかけたけど、俺たちにどうしろと?って話じゃないか。
「カイト、俺はリサを助けたいと思う。そのために今何をすべきかは分からない。話が大きすぎるからな。まずは国同士で話し合いをしてからになるとは思うが、最悪俺はリサとデイジーを連れてこの国を出る覚悟でいる。【西方諸国連合】ならば【正教国】とも【トリスタン王国】とも物理的に離れているから、逃げるには良いだろう。」
「ポール……」
どうも、この流れは良くない感じがする。
何て言っていいか、誰も幸せになれない……そんな気がした。
三人ともすでに決意は決まったって顔をしているけど、それはつまり逃避行だ。
これから先ずっと追われ続けると言う事だ。
他に何かいい手立ては何だろうか……
ってあれ?ちょっと待てよ。
この流れ作ったのって殿下じゃないか?
俺は殿下に視線を向けた。
殿下は何食わぬ顔で三人を見つめていた。
うん、確信した。
殿下は全部ポールたちにぶん投げる気だ。
そして、国としては借金奴隷を身請けさせただけだってしらを切るつもりだ。
「殿下、一つお伺いします。この件は陛下はご存じなんですか?」
俺の質問に一瞬だけど殿下の表情が変わった。
やっぱり……
殿下の一存だ。
しかもリリア殿下の謝罪を利用した。
どうやら俺はこの人を好きにはなれないようだ。
「リヒター隊長。お話しいただけますか?さすがに隊長まで嫌いにさせないでください。」
俺の声はどこか怒気を孕んでいたらしい。
リヒター隊長も少し申し訳なさそうにしていた。
何も知らされていなかったリリア殿下を少し怯えさせてしまったかな?
「気が付きましたね。さすが……といえばいいのでしょうか。殿下、もうやめましょう。彼らを政争に巻き込むべきではありません。陛下もそれを望んではおりません。」
「……」
ヘンリエッテ殿下から笑顔が消えた。
むしろ、仮面を外したとでもいった方が良いのかもしれない。
やっと本性を現したという言葉が正しいだろうな。
「リヒター……。あなたは誰の味方なのですか?あなたは私の近衛騎士ですわよね?全く、もう少しで話がまとまるところでしたのに。」
その言葉には裏表はなく、とても冷たく感じられた。
「カイト様……。事は戦争に繋がる話です。それを回避できる手段があるのに取らないなど国を預かる者として責務を放棄しているのと同意義ですわ。ですので私は誰から非難されようと、自国の民を守ることを優先いたします。」
「ポールやデイジーも自国民では?それとも、冒険者は国民に入らないと?」
ヘンリエッタ殿下の言葉に、俺は無意識のうちに反論していしまっていた。
売り言葉に買い言葉じゃないけど、もう少し冷静に話をしなくてはいけない場面だったと思う。
「冒険者とて自国民には変わり有りません。しかし、大を守るための小の犠牲もまた国家の運営に必要な事。もしそれで私は悪女として言われるのであれば、それを背負って生きましょう。それが私の覚悟ですわ。」
強い口調で話し始めたヘンリエッテ殿下は、おそらく引き下がるつもりはないようだ。
「カイトもういい。もういいから。俺たちがこの国を出れば誰も傷つかない。なら俺はそれを選択する。なに、2人を守れるくらいには強いつもりだ。」
ポールは少し悲しそうな顔をして俺に話をしてきた。
その後二人を抱き寄せた。
それは力強く、2人を守るという意志の表れ……
ホント男前だよお前はさ。
だからこそ、俺はパーティーメンバーを守りたいんだよ。
今一度思考の海に潜った俺は、唐突に閃いた。
「うん、良し。じゃあ、リサには死んでもらおう……」
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本日 5/2(木)より新作掲載開始しました!!もしよろしければそちらも立ち寄っていただければ幸いです!!手加減必須のチートハンター ~神様の計算を超えて、魔王の手から世界を護ります!! https://www.alphapolis.co.jp/novel/911619238/145877156
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