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第4章 ここから始まる勇者様?
四十五日目③ 癖つよキャラが増えていく……
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「キャサリンさん、おはようございます。今ギルマスの手は空いていますか?」
昨日とは打って変わって落ち着いた状態の受付窓口。
キャサリンさんはいつものように世話しなく事務作業に追われていた。
周りの受付職員もあわただしくしている様子から、表に見える華々しい姿からは想像できないくらい大変な仕事なんだなって思ってしまった。
ほんと感謝していますキャサリンさん。
「あら、おはよう。時間は少し早かったわね。ギルマスは執務室に居るはずだから、問題無いはずよ。ちょっと待ってね。」
そう言うとキャサリンさんは行っていた作業の手を止めて受付の席を立つと、奥の職員に声をかけていた。
話し終えたキャサリンさんは席に座り直すと、予定について話をしてくれた。
「実はまだ二人が来ていないのよ。それでね、先に執務室に入ってもらって待つことになるけどいいかしら?」
「構いませんよ~。私たちが早く来ちゃっただけだしねぇ~。」
デイジーがキャサリンさんに返事をしているが、どこかいつものような元気さが無かった。
やっぱり気になりはするんだよね……
キャサリンさんもそんなデイジーを見つめると、何やら微笑ましい物でも見ているかのように目を細めていた。
その視線に気が付いたデイジーはなんだか恥ずかしそうにしていた。
そんなデイジーをフォローするようにポールはデイジーの頭を3回ポンポンと叩いていた。
あれ?おかしいな……なんかメラメラと沸き上がるものがあるんだが。
きっと気のせいだろう。
うん気のせいだ。
「じゃあ、二階に上がってもらえるかしら。私も後からうかがうわ。リスティー、三人を執務室へ案内よろしくね?」
「せんぱ~~~い。私も手が離せないんですけどぉ~?」
少し離れた場所から、間延びした女性の声が聞こえて来た。
声からすると、若い子に感じる。
奥から顔を出した子は確かに若そうだった。
見た目的にはおそらく18~20歳くらいだろうか。
身長も160cmあるか無いか。
赤いショートヘアで少したれ目が印象的だった。
体形はうん、ナイスバディ!!
ぞわっとした?!
いきなり殺気に近い何かを感じたけど、何だったんだ?
女性陣の表情がとても蔑んだ物を見るような感じがした。
はい、ごめんなさい。
「先輩。自分で行ってくださいよ。私だって間に合わないですよ。」
半分泣きそうな声と顔でキャサリンさんに訴えているリスティーだったけど、キャサリンさんには通用しなかったようだ。
「リスティー……。そういえば、少し前にガレオンからお菓子貰ったでしょ?おやつタイムの時間はあるのね?ガレオンに餌付け禁止を言い渡さないとね。」
「あ~~~あ~~~~あ~~~~~~!!行きます行きます!!行かせてもらいます!!ガレオンさんのお菓子禁止はやめてください!!」
リスティーさんは何故か必死に抗議をしていた。
そこまでのモノなのだろうか?
俺が困惑していると、リスティーさんが慌てた様子で俺たちの案内を始めてくれた。
「さぁ、急ぎますよ?お三人ともついてきてください!!お菓子の為に!!」
どうやら、お菓子の為に頑張って仕事をするようだった。
これでいいのかキャサリンさん……
俺が抗議の目でキャサリンさんを見つめると、キャサリンさんは両手を上げてにこりと微笑んでいた。
どうやら、リスティーさんの日常のようだ。
うん、諦めるしかないらしいね。
コンコンコン
「ギルマス。カイトさん達をお連れしました。」
「おう、入ってもらえ。」
ガチャリと開いた部屋をのぞくと、そこは書類の山だった。
前より増えている気がするのは気のせいだろうか……
「ではカイトさん。ソファーにかけてお待ちください。あと、きちんと先輩に報告してくださいね。私はちゃんと仕事したって。」
「あ、あぁ。」
ぐいぐいと迫りながら念を押してきたリスティーさんは、話を終えると急いで執務室を後にしていった。
俺は空返事をするので精いっぱいだった。
「なんだったんだ?」
「すまねぇな。先々週から転勤してきた奴なんだがな。」
おっちゃんが書類との格闘をひと段落させて、俺たちの前のソファーにドカリと座った。
かなり疲れているのか、肩を回しながら体をほぐしていた。
やっぱりギルドマスターって大変なんだなぁ~ってどうでもいいことを考えてしまった。
「仕事が優秀の割にはどうもさぼり癖があってな。ダンジョン都市【アポカリテ】で受付嬢をやってたんだが、こっちに研修することになった。たまに対応すると思うから、気にかけてやってくれ。」
おっちゃん曰くリスティーさん自体優秀は優秀らしいんだけど、さっきのやり取りを見ると何とも言えない感じがしてしまった。
それから俺たちは新メンバー二人が来るまでの間、おっちゃんから詳しい説明を聞くことになった。
すでに契約書などは準備してもらっていたみたいで、リサに関してはリサとポールのサインが入れば完了らしい。
もう一人の……何て名前だっけ?まいいや、神官騎士は魔導契約書によって制限をかけることになる。
これはポールたちも行っている契約書なんだけど、それのさらに強力なものになるそうだ。
理由は正教国への情報漏洩の恐れがあるから。
まあ、当然の措置といえば致し方ないのかもしれないな。
昨日とは打って変わって落ち着いた状態の受付窓口。
キャサリンさんはいつものように世話しなく事務作業に追われていた。
周りの受付職員もあわただしくしている様子から、表に見える華々しい姿からは想像できないくらい大変な仕事なんだなって思ってしまった。
ほんと感謝していますキャサリンさん。
「あら、おはよう。時間は少し早かったわね。ギルマスは執務室に居るはずだから、問題無いはずよ。ちょっと待ってね。」
そう言うとキャサリンさんは行っていた作業の手を止めて受付の席を立つと、奥の職員に声をかけていた。
話し終えたキャサリンさんは席に座り直すと、予定について話をしてくれた。
「実はまだ二人が来ていないのよ。それでね、先に執務室に入ってもらって待つことになるけどいいかしら?」
「構いませんよ~。私たちが早く来ちゃっただけだしねぇ~。」
デイジーがキャサリンさんに返事をしているが、どこかいつものような元気さが無かった。
やっぱり気になりはするんだよね……
キャサリンさんもそんなデイジーを見つめると、何やら微笑ましい物でも見ているかのように目を細めていた。
その視線に気が付いたデイジーはなんだか恥ずかしそうにしていた。
そんなデイジーをフォローするようにポールはデイジーの頭を3回ポンポンと叩いていた。
あれ?おかしいな……なんかメラメラと沸き上がるものがあるんだが。
きっと気のせいだろう。
うん気のせいだ。
「じゃあ、二階に上がってもらえるかしら。私も後からうかがうわ。リスティー、三人を執務室へ案内よろしくね?」
「せんぱ~~~い。私も手が離せないんですけどぉ~?」
少し離れた場所から、間延びした女性の声が聞こえて来た。
声からすると、若い子に感じる。
奥から顔を出した子は確かに若そうだった。
見た目的にはおそらく18~20歳くらいだろうか。
身長も160cmあるか無いか。
赤いショートヘアで少したれ目が印象的だった。
体形はうん、ナイスバディ!!
ぞわっとした?!
いきなり殺気に近い何かを感じたけど、何だったんだ?
女性陣の表情がとても蔑んだ物を見るような感じがした。
はい、ごめんなさい。
「先輩。自分で行ってくださいよ。私だって間に合わないですよ。」
半分泣きそうな声と顔でキャサリンさんに訴えているリスティーだったけど、キャサリンさんには通用しなかったようだ。
「リスティー……。そういえば、少し前にガレオンからお菓子貰ったでしょ?おやつタイムの時間はあるのね?ガレオンに餌付け禁止を言い渡さないとね。」
「あ~~~あ~~~~あ~~~~~~!!行きます行きます!!行かせてもらいます!!ガレオンさんのお菓子禁止はやめてください!!」
リスティーさんは何故か必死に抗議をしていた。
そこまでのモノなのだろうか?
俺が困惑していると、リスティーさんが慌てた様子で俺たちの案内を始めてくれた。
「さぁ、急ぎますよ?お三人ともついてきてください!!お菓子の為に!!」
どうやら、お菓子の為に頑張って仕事をするようだった。
これでいいのかキャサリンさん……
俺が抗議の目でキャサリンさんを見つめると、キャサリンさんは両手を上げてにこりと微笑んでいた。
どうやら、リスティーさんの日常のようだ。
うん、諦めるしかないらしいね。
コンコンコン
「ギルマス。カイトさん達をお連れしました。」
「おう、入ってもらえ。」
ガチャリと開いた部屋をのぞくと、そこは書類の山だった。
前より増えている気がするのは気のせいだろうか……
「ではカイトさん。ソファーにかけてお待ちください。あと、きちんと先輩に報告してくださいね。私はちゃんと仕事したって。」
「あ、あぁ。」
ぐいぐいと迫りながら念を押してきたリスティーさんは、話を終えると急いで執務室を後にしていった。
俺は空返事をするので精いっぱいだった。
「なんだったんだ?」
「すまねぇな。先々週から転勤してきた奴なんだがな。」
おっちゃんが書類との格闘をひと段落させて、俺たちの前のソファーにドカリと座った。
かなり疲れているのか、肩を回しながら体をほぐしていた。
やっぱりギルドマスターって大変なんだなぁ~ってどうでもいいことを考えてしまった。
「仕事が優秀の割にはどうもさぼり癖があってな。ダンジョン都市【アポカリテ】で受付嬢をやってたんだが、こっちに研修することになった。たまに対応すると思うから、気にかけてやってくれ。」
おっちゃん曰くリスティーさん自体優秀は優秀らしいんだけど、さっきのやり取りを見ると何とも言えない感じがしてしまった。
それから俺たちは新メンバー二人が来るまでの間、おっちゃんから詳しい説明を聞くことになった。
すでに契約書などは準備してもらっていたみたいで、リサに関してはリサとポールのサインが入れば完了らしい。
もう一人の……何て名前だっけ?まいいや、神官騎士は魔導契約書によって制限をかけることになる。
これはポールたちも行っている契約書なんだけど、それのさらに強力なものになるそうだ。
理由は正教国への情報漏洩の恐れがあるから。
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