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第3章 ここから始まる転換点?
三十日目→三十二日目① 俺たち頑張った。
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ジェダンさんが帰って来てから、正直つらかった……
問答無用で毎日しごかれました。
始めは盾と剣で対応していたんだけど、どうせポールが盾職で前に立つんだから、盾いらなくね?って言われてしまい、どうせだったらガンガン行こうぜってなって、結果双剣使いをを命じられてしまいました。
いきなり戦闘スタイルを変更させれらて戸惑うかと思ったけど、その辺はさすが御都合主義様が降臨されました。
はい、見事に職業が増えましたよ。
職業:双剣士
技能:双剣術 レベル(仮)……剣の使い方がうまくなる。ダメージ上昇率レベル×1%。消費なし。
技能:ラッシュ レベル(仮)……連続攻撃中の体力低下の緩和。緩和率レベル×1%。効果時間ラッシュ中。SP:1/秒
技能:ミラージュ レベル(仮)……高速戦闘における体捌きで、自身の幻影を作り出す。レベル上昇で幻影に実態感を持たせる。レベル×1%。SP:1/秒
ジェダンさん曰く、俺の覚え方は異常だそうだ。
普通は鍛錬を繰り返して、それが技能スキルへと変わっていくんだそうだ。
しかも、覚えた段階でレベル1になるのに、レベル(仮)なんて聞いたことが無いそうだ。
レベル(仮)では職業を変えると使えなくなることを説明すると、やはり呆れられてしまった。
そんなこんなで三日間。
俺たちのパーティーはジェダンさんのパーティーにみっちりとしごかれましたとさ。
めでたしめでたし。
~FIN~
ってなるかい!!
きつかったけど、とても有意義な時間だったのは間違いなかった。
特にエルダの変化は驚くものだった。
それは職業の変化だ。
もともとは職業:魔法使いだったんだけど、職業:魔導士に変わったらしい。
これについてはまれに発生することらしい。
ころころ変えられる俺がやはり異常だってさ。
話は戻して、レイさんから教えてもらったのは【魔光陣】と【積層式魔光陣】というものだった。
【魔光陣】というのは【魔方陣】を【光魔法】で空中に描くというものだった。
【積層式魔光陣】は【魔光陣】を幾重にも重ねて使用する。
これについてはまだまだ本番では使い物にならないようで、これからもっと練習して使いこなして見せると息巻いていたっけな。
【魔方陣】も簡単な物なら覚えたらしいけど、攻撃魔法になるとまだ覚えきれていないので、補助としてレイさん直筆の【魔導書】を使用するそうだ。
ちなみに、もともとの魔法の方が発動速度は速いみたいで、使い分けをしていくと言っていた。
デイジーは魔導弓の扱いが進歩しており、50m以内であれば命中率90%オーバーだそうだ。
ポールは……正直さらに地味になった気がした。
いやね、派手だから良いって訳じゃないのは分かるけど、巧みな盾と体の使い方で、攻撃方向を絞るものだから、派手に動き回らずにどっしり構える安定感的な。そんな感じになっていた。
「うん。たった三日だったが大分様になったじゃねぇ~か。カイト、お前はもっと精進するように。まだまだ基本のきの字も出来て無いんだからな?」
「ジェダンさん厳しいね。少しは褒めてくれても良いのに。」
「お前の成長の仕方が異常すぎて、褒めるに褒められないんだよ。少しは自覚しろ。」
「完全にディスられた気がする……。」
ジェダンさんの俺への評価は散々だったようだ。
「エルダさんはこれからも要練習だね。特に【積層式魔光陣】はまだ実践に耐えられるものじゃないけど、相手を完全に動けなくしてからなら何とかなるかな?でも今は【魔光陣】の暗記を目指そうね。」
「はい!!」
うん、レイさんはめっちゃ優しい人だった。
教え方も適切でだし、見せてもらった【魔光陣】の魔法は本当に綺麗だった。
発動までも時間がかからないし、何より【魔光陣】が消えるまで発動し続けるとか鬼畜でしょう?
「…………頑張って。」
「はい!!師匠、ありがとうございました!!」
「師匠…………いい。」
カナデさんが師匠と呼ばれて嬉しそうにしている。
でも柱に隠れながらモジモジしないでほしいかな。
「ポール君。頑張った。僕は嬉しい。ラー君の技術教えられた。ラー君もういないから……。だからありがとう。」
「そうだね、ポール君は頑張ったよ。ムー君の教えた事をどんどん吸収するんだもの。なかなか崩せなくて大変だったよ。」
「そんな、ジョウジさんの攻撃を何度貰ったことか。ムーさん、ありがとうございました。もっともっと精進します。」
何だろうな、ムーさんって表情読めないけど何となく感情が伝わってくる感じがする。
今は物凄く嬉しいって事が伝わってくる。
ポールも二人の扱きに良く耐えたものだよ。
しみじみと語らいをしていると、アウラさんが読んでいた本を閉じてこちらへ近づいてきた。
★★★★★★★★★★★★★★
補足説明:
エルダの覚えた【魔光陣】と【積層式魔光陣】はスキルではありません。
あくまでも技術です。
スキルのようにレベルが上がって効果が増大する等もございません。
ですので適正さえあればだれでも覚えられます。
しかし、使いこなせれば強力ですが、未熟の場合は現行のスキルによる魔法の方が優れています。
【魔光陣】……空中に光魔法を用いて魔方陣を展開し、魔術を行使する。手書きでも可能だが、記憶をベースに直接空中に書き出すことも可能。術者が解除しない限り、空中に待機した状態になる。待機状態で規定魔力を注入すると、停止命令があるまでは自動発動し続ける。注入速度が早ければ早いほど高速で発動が可能。
【積層式魔方陣】……魔方陣を平面で拡大し展開するのではなく、要素ごとに縦に積み重ね連結することで発動を可能とした魔方陣。これによりコンパクトな魔方陣が作成可能となる。
【積層式魔光陣】……【積層式魔方陣】を【魔光陣】で構築した。
以上
問答無用で毎日しごかれました。
始めは盾と剣で対応していたんだけど、どうせポールが盾職で前に立つんだから、盾いらなくね?って言われてしまい、どうせだったらガンガン行こうぜってなって、結果双剣使いをを命じられてしまいました。
いきなり戦闘スタイルを変更させれらて戸惑うかと思ったけど、その辺はさすが御都合主義様が降臨されました。
はい、見事に職業が増えましたよ。
職業:双剣士
技能:双剣術 レベル(仮)……剣の使い方がうまくなる。ダメージ上昇率レベル×1%。消費なし。
技能:ラッシュ レベル(仮)……連続攻撃中の体力低下の緩和。緩和率レベル×1%。効果時間ラッシュ中。SP:1/秒
技能:ミラージュ レベル(仮)……高速戦闘における体捌きで、自身の幻影を作り出す。レベル上昇で幻影に実態感を持たせる。レベル×1%。SP:1/秒
ジェダンさん曰く、俺の覚え方は異常だそうだ。
普通は鍛錬を繰り返して、それが技能スキルへと変わっていくんだそうだ。
しかも、覚えた段階でレベル1になるのに、レベル(仮)なんて聞いたことが無いそうだ。
レベル(仮)では職業を変えると使えなくなることを説明すると、やはり呆れられてしまった。
そんなこんなで三日間。
俺たちのパーティーはジェダンさんのパーティーにみっちりとしごかれましたとさ。
めでたしめでたし。
~FIN~
ってなるかい!!
きつかったけど、とても有意義な時間だったのは間違いなかった。
特にエルダの変化は驚くものだった。
それは職業の変化だ。
もともとは職業:魔法使いだったんだけど、職業:魔導士に変わったらしい。
これについてはまれに発生することらしい。
ころころ変えられる俺がやはり異常だってさ。
話は戻して、レイさんから教えてもらったのは【魔光陣】と【積層式魔光陣】というものだった。
【魔光陣】というのは【魔方陣】を【光魔法】で空中に描くというものだった。
【積層式魔光陣】は【魔光陣】を幾重にも重ねて使用する。
これについてはまだまだ本番では使い物にならないようで、これからもっと練習して使いこなして見せると息巻いていたっけな。
【魔方陣】も簡単な物なら覚えたらしいけど、攻撃魔法になるとまだ覚えきれていないので、補助としてレイさん直筆の【魔導書】を使用するそうだ。
ちなみに、もともとの魔法の方が発動速度は速いみたいで、使い分けをしていくと言っていた。
デイジーは魔導弓の扱いが進歩しており、50m以内であれば命中率90%オーバーだそうだ。
ポールは……正直さらに地味になった気がした。
いやね、派手だから良いって訳じゃないのは分かるけど、巧みな盾と体の使い方で、攻撃方向を絞るものだから、派手に動き回らずにどっしり構える安定感的な。そんな感じになっていた。
「うん。たった三日だったが大分様になったじゃねぇ~か。カイト、お前はもっと精進するように。まだまだ基本のきの字も出来て無いんだからな?」
「ジェダンさん厳しいね。少しは褒めてくれても良いのに。」
「お前の成長の仕方が異常すぎて、褒めるに褒められないんだよ。少しは自覚しろ。」
「完全にディスられた気がする……。」
ジェダンさんの俺への評価は散々だったようだ。
「エルダさんはこれからも要練習だね。特に【積層式魔光陣】はまだ実践に耐えられるものじゃないけど、相手を完全に動けなくしてからなら何とかなるかな?でも今は【魔光陣】の暗記を目指そうね。」
「はい!!」
うん、レイさんはめっちゃ優しい人だった。
教え方も適切でだし、見せてもらった【魔光陣】の魔法は本当に綺麗だった。
発動までも時間がかからないし、何より【魔光陣】が消えるまで発動し続けるとか鬼畜でしょう?
「…………頑張って。」
「はい!!師匠、ありがとうございました!!」
「師匠…………いい。」
カナデさんが師匠と呼ばれて嬉しそうにしている。
でも柱に隠れながらモジモジしないでほしいかな。
「ポール君。頑張った。僕は嬉しい。ラー君の技術教えられた。ラー君もういないから……。だからありがとう。」
「そうだね、ポール君は頑張ったよ。ムー君の教えた事をどんどん吸収するんだもの。なかなか崩せなくて大変だったよ。」
「そんな、ジョウジさんの攻撃を何度貰ったことか。ムーさん、ありがとうございました。もっともっと精進します。」
何だろうな、ムーさんって表情読めないけど何となく感情が伝わってくる感じがする。
今は物凄く嬉しいって事が伝わってくる。
ポールも二人の扱きに良く耐えたものだよ。
しみじみと語らいをしていると、アウラさんが読んでいた本を閉じてこちらへ近づいてきた。
★★★★★★★★★★★★★★
補足説明:
エルダの覚えた【魔光陣】と【積層式魔光陣】はスキルではありません。
あくまでも技術です。
スキルのようにレベルが上がって効果が増大する等もございません。
ですので適正さえあればだれでも覚えられます。
しかし、使いこなせれば強力ですが、未熟の場合は現行のスキルによる魔法の方が優れています。
【魔光陣】……空中に光魔法を用いて魔方陣を展開し、魔術を行使する。手書きでも可能だが、記憶をベースに直接空中に書き出すことも可能。術者が解除しない限り、空中に待機した状態になる。待機状態で規定魔力を注入すると、停止命令があるまでは自動発動し続ける。注入速度が早ければ早いほど高速で発動が可能。
【積層式魔方陣】……魔方陣を平面で拡大し展開するのではなく、要素ごとに縦に積み重ね連結することで発動を可能とした魔方陣。これによりコンパクトな魔方陣が作成可能となる。
【積層式魔光陣】……【積層式魔方陣】を【魔光陣】で構築した。
以上
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