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第2章 これから始まる共同生活
二十四日目⑤ ギルド間定例会議 始まる狸の化かし合い
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俺はシャバズのおっさんに呼ばれて席を立った。
「こいつが、件の人物カイトだ。まぁ、見た目は冴えない野郎だが、将来性は俺が保証する。っていうよりだ、こいつは爆弾になりかねん。おそらくこいつの存在で国が動くクラスにやばい。これから話す話を聞いたら、後戻りはできない。その覚悟があるならここに残ってくれ。」
おいおっさん!!まったく人を何だと思ってるんだ。
「ほう?それはどういうことで?」
やはりドルーが一番に食いついてきた。
おそらく情報は集めているだろうし、俺の行動も筒抜けになってると思う。
実際にさっきからずっと俺を見据えたまま、目が笑っていない。
顔が笑顔なだけ余計に不気味だ。
「それはこれから説明する。で、どうなんだ?ここにいるってことはそういうことで良いんだな?」
「ここにおるちゅうことは、問題はあらへんちゅうこっとす。皆はんもそうやろう?」
各ギルマスを見てみると、全員頭を縦に振って肯定していた。
これからおっちゃんの戦いと、俺のこれからが決まる戦いが始まる!!
ってほど、深刻ではなかったりする。
「わかった。それじゃあ、まずはこいつについて説明する。ちなみに、大分個人情報をばらすことになるから、事前にカイトには了承を得ている。ここ以外では他言無用だ。まあ、そんなことをすれば、すぐに足が付くことはみな理解しているとは思うが……。まあいい、話を続ける。」
いやいや良くないからね?
俺、そんなこと了承してないからな?
……あ。任せるって言ったからそれが了承ってことになったのか⁉
だから狸共は嫌いなんだよ!!
営業でも毎回毎回狸の化かし合いで、本気で嫌になったなぁ~
「まずはこいつが置かれている状況だ。召喚者で今現在は冒険者として活動中だ。基本召喚者はそのまま戦場へ駆り出されるのが歴史上の常だ。しかし、こいつのスキル・職業が異質すぎてあのぼんくら国王や、ヘタレ宰相では判断しきれなかったんだろうな。本来はそのまま投獄・斬首の可能性があった。しかし、騎士団・魔術師団の機転で王城追放で済んだ。あとは執事が俺の方に登録に行くよう促して現在に至ってる。」
うん、なんか他人から客観的に聞かされると、まじ腹立つな。
それよりも騎士団・魔術師団には感謝しかないじゃないか。
むしろ、あの国王と宰相を真面目にぶっ殺したいと思ってはいけないのだろうか……
「それでだ、こいつの職業は【なんでも屋】。固有スキル名は【DIY】。な?聞いたこともないだろう?俺の方でも過去の冒険者の記録を調べたが全く出てこなかった。すでに何百年と続く冒険者ギルドの記録に置いてだ……。それで、こいつに聞き取りを行ったところ、今から配る資料にのっているものだとわかった。」
そう言うと、一緒に来ていた冒険者ギルド職員が、何やら全員に資料を配り始めた。
そこには俺のスキルや職業の考察などが書かれていた。
「すまねぇなカイト。お前さんの事はいろいろ調べさせてもらった。」
ギルドマスターとしては仕方がないのかもしれない。
俺は資料に目を落とした。
——————
職業【なんでも屋】
・固定された職業ではなく、任意に変更が可能。なお、はじめからいろいろな職業に就けるわけではない。発生条件は不明。経験および知識で選択肢が増えると推測される。
スキル【DIY】
・レシピと呼ばれる設計図を基に製品を作成。職業にとらわれることなく製品を作成可能。製品の中には我々が知らない技術も含まれる。
※追記
スキル等を随時習得している可能性がある。これについては今後の調査を必要とする。
——————
「その資料にのっていることが、今わかっていることだ。」
その資料を見たギルマスが一斉に俺に視線をぶつけてきた。
さすがに目力がやばいからね?
俺はそれほど強くないからね?
「ということは~、これからどんどん発展していく能力ってことで良いのかしらん?」
クリスティーナさんの視線が痛い。
なんだか物理攻撃力を持ってそうだ。
「あぁ、その考えでいいはずだ。なんせ、今だ成長している能力だからな。」
「それで先日の回復ポーションだったのですね。あれから詳しく調べましたが確かに品質は低かった。しかし、実用性がないとは言い切れなかった。なあ、カイト君。あのポーションはどのくらいの時間で作成できたのかな?」
俺はロームさんから質問がきたので答えるか迷ってしまった。
おっさんが頭を縦に振ったので問題ないらしい。
「回復ポーションなら低品質のが約2分で一本ってところかな?」
「なっ!?2分で1本だって⁉冗談じゃない!!そんなことあってたまるか!!上位の薬師だって10分以上はかかるんだぞ⁉」
あれ?薬師ギルドのロームさんが取り乱してしまったよ。
いや、しっぽそんなに全力で振ってると千切れますよ?
「それが、事実らしいんだわ。それに防具・武器・家具・道具に至るまで作成が可能だ。今のところまだレシピが解放されていないらしくてな、種類は多くないそうだ。」
「こりゃ驚いたな。確かに爆弾じゃ。おいシャバズよ、この情報はどこまで知られてんだ?状況によっちゃかなりまずいぞ。」
「そこからは、儂が説明しよう。」
「こいつが、件の人物カイトだ。まぁ、見た目は冴えない野郎だが、将来性は俺が保証する。っていうよりだ、こいつは爆弾になりかねん。おそらくこいつの存在で国が動くクラスにやばい。これから話す話を聞いたら、後戻りはできない。その覚悟があるならここに残ってくれ。」
おいおっさん!!まったく人を何だと思ってるんだ。
「ほう?それはどういうことで?」
やはりドルーが一番に食いついてきた。
おそらく情報は集めているだろうし、俺の行動も筒抜けになってると思う。
実際にさっきからずっと俺を見据えたまま、目が笑っていない。
顔が笑顔なだけ余計に不気味だ。
「それはこれから説明する。で、どうなんだ?ここにいるってことはそういうことで良いんだな?」
「ここにおるちゅうことは、問題はあらへんちゅうこっとす。皆はんもそうやろう?」
各ギルマスを見てみると、全員頭を縦に振って肯定していた。
これからおっちゃんの戦いと、俺のこれからが決まる戦いが始まる!!
ってほど、深刻ではなかったりする。
「わかった。それじゃあ、まずはこいつについて説明する。ちなみに、大分個人情報をばらすことになるから、事前にカイトには了承を得ている。ここ以外では他言無用だ。まあ、そんなことをすれば、すぐに足が付くことはみな理解しているとは思うが……。まあいい、話を続ける。」
いやいや良くないからね?
俺、そんなこと了承してないからな?
……あ。任せるって言ったからそれが了承ってことになったのか⁉
だから狸共は嫌いなんだよ!!
営業でも毎回毎回狸の化かし合いで、本気で嫌になったなぁ~
「まずはこいつが置かれている状況だ。召喚者で今現在は冒険者として活動中だ。基本召喚者はそのまま戦場へ駆り出されるのが歴史上の常だ。しかし、こいつのスキル・職業が異質すぎてあのぼんくら国王や、ヘタレ宰相では判断しきれなかったんだろうな。本来はそのまま投獄・斬首の可能性があった。しかし、騎士団・魔術師団の機転で王城追放で済んだ。あとは執事が俺の方に登録に行くよう促して現在に至ってる。」
うん、なんか他人から客観的に聞かされると、まじ腹立つな。
それよりも騎士団・魔術師団には感謝しかないじゃないか。
むしろ、あの国王と宰相を真面目にぶっ殺したいと思ってはいけないのだろうか……
「それでだ、こいつの職業は【なんでも屋】。固有スキル名は【DIY】。な?聞いたこともないだろう?俺の方でも過去の冒険者の記録を調べたが全く出てこなかった。すでに何百年と続く冒険者ギルドの記録に置いてだ……。それで、こいつに聞き取りを行ったところ、今から配る資料にのっているものだとわかった。」
そう言うと、一緒に来ていた冒険者ギルド職員が、何やら全員に資料を配り始めた。
そこには俺のスキルや職業の考察などが書かれていた。
「すまねぇなカイト。お前さんの事はいろいろ調べさせてもらった。」
ギルドマスターとしては仕方がないのかもしれない。
俺は資料に目を落とした。
——————
職業【なんでも屋】
・固定された職業ではなく、任意に変更が可能。なお、はじめからいろいろな職業に就けるわけではない。発生条件は不明。経験および知識で選択肢が増えると推測される。
スキル【DIY】
・レシピと呼ばれる設計図を基に製品を作成。職業にとらわれることなく製品を作成可能。製品の中には我々が知らない技術も含まれる。
※追記
スキル等を随時習得している可能性がある。これについては今後の調査を必要とする。
——————
「その資料にのっていることが、今わかっていることだ。」
その資料を見たギルマスが一斉に俺に視線をぶつけてきた。
さすがに目力がやばいからね?
俺はそれほど強くないからね?
「ということは~、これからどんどん発展していく能力ってことで良いのかしらん?」
クリスティーナさんの視線が痛い。
なんだか物理攻撃力を持ってそうだ。
「あぁ、その考えでいいはずだ。なんせ、今だ成長している能力だからな。」
「それで先日の回復ポーションだったのですね。あれから詳しく調べましたが確かに品質は低かった。しかし、実用性がないとは言い切れなかった。なあ、カイト君。あのポーションはどのくらいの時間で作成できたのかな?」
俺はロームさんから質問がきたので答えるか迷ってしまった。
おっさんが頭を縦に振ったので問題ないらしい。
「回復ポーションなら低品質のが約2分で一本ってところかな?」
「なっ!?2分で1本だって⁉冗談じゃない!!そんなことあってたまるか!!上位の薬師だって10分以上はかかるんだぞ⁉」
あれ?薬師ギルドのロームさんが取り乱してしまったよ。
いや、しっぽそんなに全力で振ってると千切れますよ?
「それが、事実らしいんだわ。それに防具・武器・家具・道具に至るまで作成が可能だ。今のところまだレシピが解放されていないらしくてな、種類は多くないそうだ。」
「こりゃ驚いたな。確かに爆弾じゃ。おいシャバズよ、この情報はどこまで知られてんだ?状況によっちゃかなりまずいぞ。」
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