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第1章 ここから始まるDIY
十九日目⑤ 製作三昧
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ギルマスとの打ち合わせを終えた俺たちは、一度自宅に戻るこちにした。
会議を確認したら明後日とのことだったので、その前に出来ることをやってしまおうと思う。
ふと冒険者ギルドからの帰り際にエルダから質問があった。
「ねぇ、すっかり忘れていたけど、キッチンに調理器具がなかったけど大丈夫なの?」
「あ……」
すっかり忘れてた。
今あるの石釜戸だけだった。
しかもキッチンがあるから石釜戸すらいらないというね。
鍋も包丁もってより、食器すらないじゃないか……
エルダの指摘を受けて大慌てで、食器などの必要最低限のものを買いそろえた。
幸いベットなどは備え付けがあったので、チェックしてみたら問題無く使えそうだった。
念には念を入れて一応スキル【クリーン】で清掃しておいたから、おそらく問題なさそうだ。
エルダの寝具には、念入りにスキル【クリーン】をかけておきました。
ついでにと食材もある程度揃えたら……
手持ちの資金がほとんど消えました。
所持金:銅貨35枚
うん、明日から頑張って働かないとな……
食材関連は収納箱(簡易)に入れてから、俺のアイテムボックスに収納した。
俺のアイテムボックスは時間経過がないため、食材が痛んだりする心配がない。
これは本当に助かる機能だ。
それとエルダ用にもアイテムバックがあれば良いんだけど……
エルダに聞いたら、購入金額は金貨100枚を超えるそうだ。
原因は、オークションに出しても商人が速攻で大枚叩いて落札していくかららしい。
冒険者が手に入れるには、ダンジョンでゲットするしかないみたいだ。
エルダ的には俺のアイテムボックスがあれば問題ないからいらないそうだ。
一応エルダもポシェットサイズのアイテムバッグは持っているみたいだった。
ただ容量はそれほど多くなく、必要最低限の物しか入れていないらしい。
買い物が終わり自宅につくと、エルダはすぐにキッチンの整理へと向かった。
必要なものは収納箱(簡易)に入れておいたので、勝手に整理するそうだ。
俺は作業場へ移動し、まだ作っていないアイテムの作成を進めた。
まずは銅インゴットからのアイテム派生だ。
確か銅鍋が作れたと思ったので、簡易鍜治場で作成を始めた。
「銅鍋。」
手にしていた銅インゴット一つが光の中へ消えていった。
『銅鍋作成中。残り時間2:00。予約枠1/5』
お、さっそく簡易鍜治場にセットしたアイテム、アイアンハンマー・アイアンペンチ・アイアンアンビルが役に立ってるのかな?
他に何か作れそうだけど……
よし、はじめは採掘セットを作ろう。
「鉄のつるはし。鉄の斧。鉄のスコップ。」
鉄インゴット4本とアッシュ材(木材)が3本。そして汲み置いた水が作業台に吸い込まれていった。
『鉄のつるはし作成中。3分残り時間。鉄の斧作成中。3分残り時間。鉄のスコップ作成中。3分残り時間。予約枠3/5』
これで良し。9分なら問題ないだろう。
ピコン
『銅鍋が作成完了しました。』
ピコン
『スキル:DIYのレシピが増えました。』
マジか、銅鍋からの派生レシピって何が作れるんだろうか。
その前に銅鍋の鑑定も進めないとな。
スキル【鑑定】
銅鍋:蒸留水を作成。料理を作成。釜戸に設置可能。
なるほどなるほど、蒸留水ってことは川の水とか泥水とかをきれいにできるってことか?それとも煮沸消毒的なレベルか?
こればっかりはやってみないことには分からないか。
ほんとこの世界のシステムはよくわからない。
それよりこの銅鍋って、どうやって使うんだ?
あれかな、鍛冶場みたいに補助アイテム的な扱いになるのかな?
念のため俺は石釜戸に触れてみた。
するといつも通りに透明なディスプレイ的何かが目の前に浮かんできた。
やはり空欄の枠が並んでおり、銅鍋を入れると念じてみた。
銅鍋は石釜戸に吸い込まれていき、手元から消えてしまった。
石釜戸を見直すと、なんと釜戸の上に銅鍋が設置されていた……
これって手で乗せるので良かったのでは?
なんというか、ゲームっぽさがいたるところにあるのはわざと何だろうか……
次に解放されたレシピをのぞいてみた。
——————
▼素材(NEW)
蒸留水(NEW)……水で作成。中間素材。SP:1
——————
なるほどなるほど。
中間素材ってことはさらに派生があるか、または組み合わせができるってことか。
その辺は増えてみないことにはわからないか。
ピコン
『鉄のつるはしが作成完了しました。』
良し、つるはし完成。
とりあえず3つそろったら、一緒に鑑定をかけよう。
次は何を作ろうか……
鉄インゴットが残り11本か。
そろそろ武具も新調しないといけないしなぁ。
まずは剣が大分へたってきたな……
これはガンテツさんのところに持って行って直してもらうべきか、それとも作ってしまうか。
よし、いっそ作ってみてギルド登録後にガンテツさんに見てもらおう。
ということで俺はアイアンソードの作成を行った。
念のために複合弓も作成して、ついでに矢も鉄に変えてしまおう。
あ、羽がない……
これが森の側だったら取りに行けたんだけど、街中での作成の弊害かもしれない。
ほんとうに、いっその事森で暮らそうかな……なんて冗談を言っているうちに作成していたものが次々と出来上がってきた。
会議を確認したら明後日とのことだったので、その前に出来ることをやってしまおうと思う。
ふと冒険者ギルドからの帰り際にエルダから質問があった。
「ねぇ、すっかり忘れていたけど、キッチンに調理器具がなかったけど大丈夫なの?」
「あ……」
すっかり忘れてた。
今あるの石釜戸だけだった。
しかもキッチンがあるから石釜戸すらいらないというね。
鍋も包丁もってより、食器すらないじゃないか……
エルダの指摘を受けて大慌てで、食器などの必要最低限のものを買いそろえた。
幸いベットなどは備え付けがあったので、チェックしてみたら問題無く使えそうだった。
念には念を入れて一応スキル【クリーン】で清掃しておいたから、おそらく問題なさそうだ。
エルダの寝具には、念入りにスキル【クリーン】をかけておきました。
ついでにと食材もある程度揃えたら……
手持ちの資金がほとんど消えました。
所持金:銅貨35枚
うん、明日から頑張って働かないとな……
食材関連は収納箱(簡易)に入れてから、俺のアイテムボックスに収納した。
俺のアイテムボックスは時間経過がないため、食材が痛んだりする心配がない。
これは本当に助かる機能だ。
それとエルダ用にもアイテムバックがあれば良いんだけど……
エルダに聞いたら、購入金額は金貨100枚を超えるそうだ。
原因は、オークションに出しても商人が速攻で大枚叩いて落札していくかららしい。
冒険者が手に入れるには、ダンジョンでゲットするしかないみたいだ。
エルダ的には俺のアイテムボックスがあれば問題ないからいらないそうだ。
一応エルダもポシェットサイズのアイテムバッグは持っているみたいだった。
ただ容量はそれほど多くなく、必要最低限の物しか入れていないらしい。
買い物が終わり自宅につくと、エルダはすぐにキッチンの整理へと向かった。
必要なものは収納箱(簡易)に入れておいたので、勝手に整理するそうだ。
俺は作業場へ移動し、まだ作っていないアイテムの作成を進めた。
まずは銅インゴットからのアイテム派生だ。
確か銅鍋が作れたと思ったので、簡易鍜治場で作成を始めた。
「銅鍋。」
手にしていた銅インゴット一つが光の中へ消えていった。
『銅鍋作成中。残り時間2:00。予約枠1/5』
お、さっそく簡易鍜治場にセットしたアイテム、アイアンハンマー・アイアンペンチ・アイアンアンビルが役に立ってるのかな?
他に何か作れそうだけど……
よし、はじめは採掘セットを作ろう。
「鉄のつるはし。鉄の斧。鉄のスコップ。」
鉄インゴット4本とアッシュ材(木材)が3本。そして汲み置いた水が作業台に吸い込まれていった。
『鉄のつるはし作成中。3分残り時間。鉄の斧作成中。3分残り時間。鉄のスコップ作成中。3分残り時間。予約枠3/5』
これで良し。9分なら問題ないだろう。
ピコン
『銅鍋が作成完了しました。』
ピコン
『スキル:DIYのレシピが増えました。』
マジか、銅鍋からの派生レシピって何が作れるんだろうか。
その前に銅鍋の鑑定も進めないとな。
スキル【鑑定】
銅鍋:蒸留水を作成。料理を作成。釜戸に設置可能。
なるほどなるほど、蒸留水ってことは川の水とか泥水とかをきれいにできるってことか?それとも煮沸消毒的なレベルか?
こればっかりはやってみないことには分からないか。
ほんとこの世界のシステムはよくわからない。
それよりこの銅鍋って、どうやって使うんだ?
あれかな、鍛冶場みたいに補助アイテム的な扱いになるのかな?
念のため俺は石釜戸に触れてみた。
するといつも通りに透明なディスプレイ的何かが目の前に浮かんできた。
やはり空欄の枠が並んでおり、銅鍋を入れると念じてみた。
銅鍋は石釜戸に吸い込まれていき、手元から消えてしまった。
石釜戸を見直すと、なんと釜戸の上に銅鍋が設置されていた……
これって手で乗せるので良かったのでは?
なんというか、ゲームっぽさがいたるところにあるのはわざと何だろうか……
次に解放されたレシピをのぞいてみた。
——————
▼素材(NEW)
蒸留水(NEW)……水で作成。中間素材。SP:1
——————
なるほどなるほど。
中間素材ってことはさらに派生があるか、または組み合わせができるってことか。
その辺は増えてみないことにはわからないか。
ピコン
『鉄のつるはしが作成完了しました。』
良し、つるはし完成。
とりあえず3つそろったら、一緒に鑑定をかけよう。
次は何を作ろうか……
鉄インゴットが残り11本か。
そろそろ武具も新調しないといけないしなぁ。
まずは剣が大分へたってきたな……
これはガンテツさんのところに持って行って直してもらうべきか、それとも作ってしまうか。
よし、いっそ作ってみてギルド登録後にガンテツさんに見てもらおう。
ということで俺はアイアンソードの作成を行った。
念のために複合弓も作成して、ついでに矢も鉄に変えてしまおう。
あ、羽がない……
これが森の側だったら取りに行けたんだけど、街中での作成の弊害かもしれない。
ほんとうに、いっその事森で暮らそうかな……なんて冗談を言っているうちに作成していたものが次々と出来上がってきた。
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本日 5/2(木)より新作掲載開始しました!!もしよろしければそちらも立ち寄っていただければ幸いです!!手加減必須のチートハンター ~神様の計算を超えて、魔王の手から世界を護ります!! https://www.alphapolis.co.jp/novel/911619238/145877156
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