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第1章 ここから始まるDIY
十八日目④ ここは現実世界?
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ピロン
『鍛冶用アイアンハンマーが作成完了しました。』
よし出来上がった。
それにしてもこの頭に響くアナウンスはいまだに慣れないな。
とりあえず鍛冶用アイアンハンマーを鑑定しよう。
スキル【鑑定】
鍛冶用アイアンハンマー:鍛治用道具。鍜治場に設置して使用する。SP:1減少。制作時間-1分。
うん、これでまた制作時間とSPが節約できるな。
それじゃあこれもまた簡易鍜治場にセットしてっと。
ピロン
『鉄インゴットが作成完了しました。』
お、1個制作完了っと。
残り1個か……
作ってないのはアンビルで、使う鉄インゴットは5個。
先が長すぎるな……
そんなこんなで俺は、次々と鉄インゴットを作成していった。
10分毎に魔石をセットしないといけないので、正直作業が難航していった。
というよりは、面倒だってことだ。
ピロン
『鉄インゴットが作成完了しました。』
ようやくインゴットが5つそろった。
本当にようやくだよ。
出来上がった鉄インゴットを使い、鍛冶用アイアンアンビルの作成に取り掛かった。
『鍛冶用アイアンアンビル作成中。残り時間8分。予約枠1/5』
こいつは参った。
-2分のボーナスってことは元は10分かかるのか。
長いとみるか短いとみるか……
うん、マシと思ってた方が先進情良いよね。
まあ、待つしかないか。
ピロン
『鉄インゴットが作成完了しました。』
また出来上がったな……
ピロン
『職業:なんでも屋の起動を確認しました。職業:製鉄業(なんでも屋)へ一時変更します。』
技能:製錬作業 レベル(仮)……製錬作業の効率化。製錬作業速度上昇。作業時間減少量レベル×1秒。
技能:エネルギー効率化 レベル(仮)……製錬時使用エネルギーの減少。使用エネルギー50%減。消費SP減少レベル×1※上限10。SP:20
ここにきてまたご都合主義が発動したみたいだ。
実は隠し称号で「ご都合主義者」なるものがあるのではないかと、本気で疑いたくなった。
むしろ、本当に〝神様がいる〟んじゃないかと信じたくなってきた。
まあ、信じないけど。
それとは別にして、使用エネルギーが50%減少は大きいかな。
今までは魔石(極小)で2つまでしか製錬できなかったけど、これで4つは製錬できることになる。
まあ、それでも20分手が空くってだけなんだけどね。
とりあえず、今は炉が空いているからさっさと製錬してしまおう。
『鉄インゴット×4作成中。残り時間19:56。エネルギー残量100%。』
わお、一気に作れた。
しかもインゴット一本につき1秒の減少。
レベルを上げればさらに効率が上がりそうだ。
大体20分で4本の鉄インゴットを作成可能になる。
そして、SPもその都度20必要になる。
回復が1/分だからトントンとなる計算か。
とりあえず頑張って作りますか。
20分ごとに鉄インゴットを制作し、手元には15本の鉄のインゴットが出来上がった。
炉をそのままにしておくのももったいないから、ついでに銅鉱石をインゴットに変えてしまおう。
『銅インゴット×4作成中。残り時間19:56。エネルギー残量100%。』
銅もこの調子で製錬をしていこう。
結局全部を製錬し終わるまでに、夕方までかかってしまった。
しかも途中で魔石が足りなくなるというハプニング付きで。
仕方がないので、近場の東の森を探索してゴブリンを何体も倒す羽目になった。
その甲斐あって出来上がったのは、鉄インゴット15本と銅インゴット16本作成できた。
そして銅インゴットの完成とともに、新しいレシピも覚えた。
——————
技能 :DIY レベル2……低級アイテムの作成
▼設備(NEW)
銅鍋(NEW)……銅インゴットで作成。料理および蒸留設備。SP:2
——————
銅インゴット:銅製品基本材料。
銅鍋 :料理および蒸留設備。蒸留水を作成。料理を作成。
それと思ったことがある……
調理器具って街で買えるんじゃね?
むしろその方が楽な気がするのは気のせいだろうか。
しかも調理器具って言うことは料理でキルってことだろうけど、俺……調味料もないよ?
街を改めて回ってみて、調味料とか探すしかないかな。
まさか調味料までモンスタードロップなんてこと言わないよな?
さすがにそれはないか。
そういえば料理で思い出したけど、昼間おなかがすかないのはなんでだ?
いろいろ考えるとこの世界はおかしいことだらけだ。
現実のはずなのに、どこかゲームに入り込んだ感覚が見え隠れする。
俺は違和感を覚えながら仮拠点を撤収し、街へと帰還した。
それにしてもこのアイテムボックスと収納箱(簡易)のコンボは異常だな。
こんだけの物をしまうことが出来るんだから。
もしこれがばれたら俺は恐らく一生こき使われる未来しか見えない。
そう考えると、ギルマスが最初に言っていたことが身に沁みて分かってきた。
うん、俺は権力者とはかかわらないことにしよう。
絶対ろくなことにならないから。
何て考え事をしながら歩いていると、目の前にはいつもの門が見えてきた。
「おかえり。今日は何事もなかったのかい?」
いつもの守衛さんがいつものように声をかけてくれる。
これはこれでありがたいよな。
ここが俺の今のホームだって認識させてくれるから。
『鍛冶用アイアンハンマーが作成完了しました。』
よし出来上がった。
それにしてもこの頭に響くアナウンスはいまだに慣れないな。
とりあえず鍛冶用アイアンハンマーを鑑定しよう。
スキル【鑑定】
鍛冶用アイアンハンマー:鍛治用道具。鍜治場に設置して使用する。SP:1減少。制作時間-1分。
うん、これでまた制作時間とSPが節約できるな。
それじゃあこれもまた簡易鍜治場にセットしてっと。
ピロン
『鉄インゴットが作成完了しました。』
お、1個制作完了っと。
残り1個か……
作ってないのはアンビルで、使う鉄インゴットは5個。
先が長すぎるな……
そんなこんなで俺は、次々と鉄インゴットを作成していった。
10分毎に魔石をセットしないといけないので、正直作業が難航していった。
というよりは、面倒だってことだ。
ピロン
『鉄インゴットが作成完了しました。』
ようやくインゴットが5つそろった。
本当にようやくだよ。
出来上がった鉄インゴットを使い、鍛冶用アイアンアンビルの作成に取り掛かった。
『鍛冶用アイアンアンビル作成中。残り時間8分。予約枠1/5』
こいつは参った。
-2分のボーナスってことは元は10分かかるのか。
長いとみるか短いとみるか……
うん、マシと思ってた方が先進情良いよね。
まあ、待つしかないか。
ピロン
『鉄インゴットが作成完了しました。』
また出来上がったな……
ピロン
『職業:なんでも屋の起動を確認しました。職業:製鉄業(なんでも屋)へ一時変更します。』
技能:製錬作業 レベル(仮)……製錬作業の効率化。製錬作業速度上昇。作業時間減少量レベル×1秒。
技能:エネルギー効率化 レベル(仮)……製錬時使用エネルギーの減少。使用エネルギー50%減。消費SP減少レベル×1※上限10。SP:20
ここにきてまたご都合主義が発動したみたいだ。
実は隠し称号で「ご都合主義者」なるものがあるのではないかと、本気で疑いたくなった。
むしろ、本当に〝神様がいる〟んじゃないかと信じたくなってきた。
まあ、信じないけど。
それとは別にして、使用エネルギーが50%減少は大きいかな。
今までは魔石(極小)で2つまでしか製錬できなかったけど、これで4つは製錬できることになる。
まあ、それでも20分手が空くってだけなんだけどね。
とりあえず、今は炉が空いているからさっさと製錬してしまおう。
『鉄インゴット×4作成中。残り時間19:56。エネルギー残量100%。』
わお、一気に作れた。
しかもインゴット一本につき1秒の減少。
レベルを上げればさらに効率が上がりそうだ。
大体20分で4本の鉄インゴットを作成可能になる。
そして、SPもその都度20必要になる。
回復が1/分だからトントンとなる計算か。
とりあえず頑張って作りますか。
20分ごとに鉄インゴットを制作し、手元には15本の鉄のインゴットが出来上がった。
炉をそのままにしておくのももったいないから、ついでに銅鉱石をインゴットに変えてしまおう。
『銅インゴット×4作成中。残り時間19:56。エネルギー残量100%。』
銅もこの調子で製錬をしていこう。
結局全部を製錬し終わるまでに、夕方までかかってしまった。
しかも途中で魔石が足りなくなるというハプニング付きで。
仕方がないので、近場の東の森を探索してゴブリンを何体も倒す羽目になった。
その甲斐あって出来上がったのは、鉄インゴット15本と銅インゴット16本作成できた。
そして銅インゴットの完成とともに、新しいレシピも覚えた。
——————
技能 :DIY レベル2……低級アイテムの作成
▼設備(NEW)
銅鍋(NEW)……銅インゴットで作成。料理および蒸留設備。SP:2
——————
銅インゴット:銅製品基本材料。
銅鍋 :料理および蒸留設備。蒸留水を作成。料理を作成。
それと思ったことがある……
調理器具って街で買えるんじゃね?
むしろその方が楽な気がするのは気のせいだろうか。
しかも調理器具って言うことは料理でキルってことだろうけど、俺……調味料もないよ?
街を改めて回ってみて、調味料とか探すしかないかな。
まさか調味料までモンスタードロップなんてこと言わないよな?
さすがにそれはないか。
そういえば料理で思い出したけど、昼間おなかがすかないのはなんでだ?
いろいろ考えるとこの世界はおかしいことだらけだ。
現実のはずなのに、どこかゲームに入り込んだ感覚が見え隠れする。
俺は違和感を覚えながら仮拠点を撤収し、街へと帰還した。
それにしてもこのアイテムボックスと収納箱(簡易)のコンボは異常だな。
こんだけの物をしまうことが出来るんだから。
もしこれがばれたら俺は恐らく一生こき使われる未来しか見えない。
そう考えると、ギルマスが最初に言っていたことが身に沁みて分かってきた。
うん、俺は権力者とはかかわらないことにしよう。
絶対ろくなことにならないから。
何て考え事をしながら歩いていると、目の前にはいつもの門が見えてきた。
「おかえり。今日は何事もなかったのかい?」
いつもの守衛さんがいつものように声をかけてくれる。
これはこれでありがたいよな。
ここが俺の今のホームだって認識させてくれるから。
1,311
本日 5/2(木)より新作掲載開始しました!!もしよろしければそちらも立ち寄っていただければ幸いです!!手加減必須のチートハンター ~神様の計算を超えて、魔王の手から世界を護ります!! https://www.alphapolis.co.jp/novel/911619238/145877156
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