30 / 51
第2章
第30話 リル無双!!
しおりを挟む 私…峯岸 薫(みねぎし かおる)27歳…現在日本社会に飼われた社畜とかしている。
今日も今日とて命を削られているのでは?と思うほどの激務を終えて…フラフラと帰路についていた。
「きゃぁぁぁー!!」
今私は、腹部から大量の血を流している…社畜生の中で私の頭がイカれたわけでなければこれは紛れもない現実なわけで…あれ?おかしいな…自分が何を言ってるのか………。
誰かの声がする…
とても懐かしい…
誰かはわからないけれど
暗い底なし沼に沈む私に必死で何かを訴えているけれど…今の私には何も聞こえない。
だけれど、伸ばされた手が見えたとき
知らないはずなのに…
心が
魂が
その手を掴んだ。
私はその人に底なしの沼から引っ張り上げられた。
……………………………………
意識が浮上する…ぼんやりとあたりを見回してみると、そこは日当たりのいい温かい草原だった。
あれ…わ、たし…死んだんじゃ
「あっ!やぁ~と起きたんだねぇ。」
私のそばにはいつの間にか外人風の金髪美男子が立っていた。外人との違いといえば、目が龍目なことだろうか……。
はっ!?龍目?
美男子は私の反応が面白かったからか、おどろいたぁ~?と目を細めくつくつと笑い…
「やぁやぁ!僕神様!!ねぇ君さぁ~魔王やってみない?」
目の前の美男子は新しい玩具を見つけた子供のように目を輝かせ口元は隠しきれない笑みが浮かんでいる。
…は?
この美男子はいまなんて言った??いやまって…え…
「ノリ悪くない~?そこはテンプレだのなんだの言うところでしょ~」
「いや、テンプレなら勇者とか聖女とか…悪役令嬢とかザマァ系でしょう!?なんで、魔王なの?」
おかしそうに笑いながら、的確なツッコミありがとぉ~と言いつつ美男子な神様は説明してくれた。
私の死因は通り魔に刺されての出血死…あの日あの時間本来私はあそこにいないはずだったのに何がどうなったのか、運命のイタズラというやつかそこに居合わせてしまい、死亡。
私の世界の神様が死亡予定ではなかった私の死に慌てて救済措置をとった。
その救済措置が、他世界の神様に転生よろしく!!という投げやりだったこと…。雑だな神様。
そんなとき丁度いい魂を探していた神様の目に私がとまり、交渉のためにこうして声をかけてきたのだとか…
神様の世界は剣と魔法があり数多の種族が存在している。
ずっと昔に人間以外の種族をまとめ上げていた魔王が存在していたが、諸事情により深い眠りについたため…
後釜を探したが眠りについた魔王ほどの魂のものがなかなか現れず、まぁそのうち現れるだろうと放置していた結果…
「魔王がいないからバラバラになって今では、彼ら彼女らは狩られるだけの対象になっちゃったんだよねぇ~」
つまり…
神様の職務怠慢で、大変なことになったと…。
「うん、何か失礼なこと考えてないかい?前魔王の側近たちならいない間を埋めるだけの技量はあるはずなんだけどね~」
側近たちは前魔王に忠誠を誓っており、だからこそ誰もが代役を務めることを拒否した結果がこうなのだと…
神様ならなんとかできたんじゃないですか?と疑問を口にすると…
「え~無理無理~彼ら彼女らは僕より前魔王ラブだから僕が言っても聞きやしなしぃ~」
それだけではなくこの神様にイラッと来たからというのもあるのだろう…側近たちに同情する。
「君、やっぱり失礼なこと考えてないかい?僕は気を使って乙女の君の心は謎いていないんだけど~?」
ジト目をむけつつデリカシーのかけらもない一言をのたまうのは本当に神様なのだろうか、神様だからだろうかと…しらけた目を向ける。
「そんな目で見つめられたら照れちゃうよ///あ、うそうそ!うそです。続けるね?」
ゴミを見るような目を向けるとさすがにあせったのか、慌てて話の続きに入った。
魔王になったらお願いしたいことは人間を間引くなり滅ぼすなりしてほしいのだとか…
間引く場合は定期的に数を減らし、滅ぼした場合はそれはそれで生み出し直すのでどちらでも構わないこと
それ以外は何をしようが自由にしていいこと、
もし、引き受けてくれるのならそれにふさわしい肉体と力を授けること
さすがにいきなり一人はきついだろうから、これからやるガチャで眷属をゲットして好きに使うこと…
「眷属?」
神様はその疑問にうざいくらいにニヤニヤしながら…
「ヘイ!ガチャくんかも~ん!!」
アホみたいな声掛けを引っ掛けに何か重そうな物体が空から地面に落下してきた。
土煙がひどく、私と神様はゴホゴホとむせる。
もうちょっとなんとかならなかったのだろうか…ならなかったんだろうなぁ…。
なんせ、こんな神様だし…。
今日も今日とて命を削られているのでは?と思うほどの激務を終えて…フラフラと帰路についていた。
「きゃぁぁぁー!!」
今私は、腹部から大量の血を流している…社畜生の中で私の頭がイカれたわけでなければこれは紛れもない現実なわけで…あれ?おかしいな…自分が何を言ってるのか………。
誰かの声がする…
とても懐かしい…
誰かはわからないけれど
暗い底なし沼に沈む私に必死で何かを訴えているけれど…今の私には何も聞こえない。
だけれど、伸ばされた手が見えたとき
知らないはずなのに…
心が
魂が
その手を掴んだ。
私はその人に底なしの沼から引っ張り上げられた。
……………………………………
意識が浮上する…ぼんやりとあたりを見回してみると、そこは日当たりのいい温かい草原だった。
あれ…わ、たし…死んだんじゃ
「あっ!やぁ~と起きたんだねぇ。」
私のそばにはいつの間にか外人風の金髪美男子が立っていた。外人との違いといえば、目が龍目なことだろうか……。
はっ!?龍目?
美男子は私の反応が面白かったからか、おどろいたぁ~?と目を細めくつくつと笑い…
「やぁやぁ!僕神様!!ねぇ君さぁ~魔王やってみない?」
目の前の美男子は新しい玩具を見つけた子供のように目を輝かせ口元は隠しきれない笑みが浮かんでいる。
…は?
この美男子はいまなんて言った??いやまって…え…
「ノリ悪くない~?そこはテンプレだのなんだの言うところでしょ~」
「いや、テンプレなら勇者とか聖女とか…悪役令嬢とかザマァ系でしょう!?なんで、魔王なの?」
おかしそうに笑いながら、的確なツッコミありがとぉ~と言いつつ美男子な神様は説明してくれた。
私の死因は通り魔に刺されての出血死…あの日あの時間本来私はあそこにいないはずだったのに何がどうなったのか、運命のイタズラというやつかそこに居合わせてしまい、死亡。
私の世界の神様が死亡予定ではなかった私の死に慌てて救済措置をとった。
その救済措置が、他世界の神様に転生よろしく!!という投げやりだったこと…。雑だな神様。
そんなとき丁度いい魂を探していた神様の目に私がとまり、交渉のためにこうして声をかけてきたのだとか…
神様の世界は剣と魔法があり数多の種族が存在している。
ずっと昔に人間以外の種族をまとめ上げていた魔王が存在していたが、諸事情により深い眠りについたため…
後釜を探したが眠りについた魔王ほどの魂のものがなかなか現れず、まぁそのうち現れるだろうと放置していた結果…
「魔王がいないからバラバラになって今では、彼ら彼女らは狩られるだけの対象になっちゃったんだよねぇ~」
つまり…
神様の職務怠慢で、大変なことになったと…。
「うん、何か失礼なこと考えてないかい?前魔王の側近たちならいない間を埋めるだけの技量はあるはずなんだけどね~」
側近たちは前魔王に忠誠を誓っており、だからこそ誰もが代役を務めることを拒否した結果がこうなのだと…
神様ならなんとかできたんじゃないですか?と疑問を口にすると…
「え~無理無理~彼ら彼女らは僕より前魔王ラブだから僕が言っても聞きやしなしぃ~」
それだけではなくこの神様にイラッと来たからというのもあるのだろう…側近たちに同情する。
「君、やっぱり失礼なこと考えてないかい?僕は気を使って乙女の君の心は謎いていないんだけど~?」
ジト目をむけつつデリカシーのかけらもない一言をのたまうのは本当に神様なのだろうか、神様だからだろうかと…しらけた目を向ける。
「そんな目で見つめられたら照れちゃうよ///あ、うそうそ!うそです。続けるね?」
ゴミを見るような目を向けるとさすがにあせったのか、慌てて話の続きに入った。
魔王になったらお願いしたいことは人間を間引くなり滅ぼすなりしてほしいのだとか…
間引く場合は定期的に数を減らし、滅ぼした場合はそれはそれで生み出し直すのでどちらでも構わないこと
それ以外は何をしようが自由にしていいこと、
もし、引き受けてくれるのならそれにふさわしい肉体と力を授けること
さすがにいきなり一人はきついだろうから、これからやるガチャで眷属をゲットして好きに使うこと…
「眷属?」
神様はその疑問にうざいくらいにニヤニヤしながら…
「ヘイ!ガチャくんかも~ん!!」
アホみたいな声掛けを引っ掛けに何か重そうな物体が空から地面に落下してきた。
土煙がひどく、私と神様はゴホゴホとむせる。
もうちょっとなんとかならなかったのだろうか…ならなかったんだろうなぁ…。
なんせ、こんな神様だし…。
142
お気に入りに追加
543
あなたにおすすめの小説

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します
華音 楓
ファンタジー
旧題:re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
やっと買ったマイホームの半分だけ異世界に転移してしまった
ぽてゆき
ファンタジー
涼坂直樹は可愛い妻と2人の子供のため、頑張って働いた結果ついにマイホームを手に入れた。
しかし、まさかその半分が異世界に転移してしまうとは……。
リビングの窓を開けて外に飛び出せば、そこはもう魔法やダンジョンが存在するファンタジーな異世界。
現代のごくありふれた4人(+猫1匹)家族と、異世界の住人との交流を描いたハートフルアドベンチャー物語!
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる