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第8章 宣言
第12話 何故俺を呼ぶ?
しおりを挟む礼ねぇ……。
目をそ細めて神を睨む俺だが……。
『カミラお前、前置きが長い!早くルークに本題を話せよ』
『五月蝿いですよ!貴方はいつもいつも。私はちゃんと、段階を踏んでルークさんに説明を……』
神達は俺に構わず話を進めてる。
俺のことは丸無視だ。
なんならこのまま帰りっても良いかと思う。
(よし、このままフェイドアウトするか?しかしどうやって?あこのまま寝落ちすれば……)
『『って、聞いてますか?』聞いてんのかよ!』
『ルークさん!何処へ行かれるのですか?』
『てめっ!何処行きやがる!今寝落ちする所だったろ!』
……チッ!
『今……舌打ちしましたか?ルークさん?』
「い、いや。してないぞ?って言うか……早く要件言ってくれませんかね?2人が俺に漫才を見せる為に呼んだなら。もう十分ですから返して下さい!」
もうチャッチャッとしてくれ!
『すみません、それでは用件を言います!』
『お前、飯を定期的にこっちに作りに来いよ』
「…………はい?」
『ええっと……そっちから話しますか?』
『こっちからだよ!カミラお前は黙ってろよ!』
『ですが……』
『いいから!でな?お前を特訓した神達と、その他数名の神の要望があってな。お前をちょくちょく呼ぶ事にした。ハハハ』
本当に神か?こいつら馬鹿にも程があるだろ?
そんなもんは却下だ!
「ええっと…特訓していただけたことは感謝してますがね!なんであんたらの、飯を作るなんて事をしなければ為らないんですかね?ってか、俺はあんたらの使用人じゃねぇ!」
『フフフ、まぁまぁその他にも少し相談があるんですよ』
「……益々嫌な予感しか、しねぇじゃないか!」
『まあ、嫌な予感というか……厄介ですね』
『ワハハ!まぁ、そうだな……厄介か…』
「俺は帰る!」
『まあ、聞けやルーク。放っておいたらやべぇぞ?』
「なんだよそれは……。どうせあんたらのミスの、尻拭いだろ」
『ま、まぁな?アハハ』
笑って誤魔化すなよ!
『それでも聞いて下さい。貴方は、闇の神アンバスを……覚えてますか?』
「………アンバス神?あ!あの黒い」
『そうだ、あの黒いの!お前には懐いてたろ?』
「ま、まあ少し話しはしてたね?」
あれを懐いてると言うのか?ただ隣に居た気がするが…。
そんなにあの神と会話をした記憶が……。
『まあ、それは良いとして。あいつの眷属に一匹、厄介なのが居てな?』
「居てな?じゃねぇよ!」
『まあ、最後まで聞いて下さい』
「面倒なんだが?神さん達の厄介事は、神さん達で解決!これは決まり事だろ?」
『まあ、神界ではそうなのですが……。神界から出せば、その世界の問題に為ってしまいまして……』
なにそれ?
それでなんで俺を呼ぶ?
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