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第8章 宣言
第6話 イールに対しての対応を…
しおりを挟むベースに戻って来たルークは、留守番をしてたナルスを探す。
居ないな……あいつ!留守番するって言ってなかったか!
居ないじゃんか…自由だな!
まぁ、良いけどさ…。
オルタも、ウオルも居るから良いけど放っておけばその内に戻るだろう、戻らなくても別にいいけどな。
さて、俺は飯の支度だな。
材料を出して料理を始める。
今日は面倒だから鍋にする。
野菜切って、肉を切って大鍋に水入れて材料をぶちこんで味を付ければ出来上がりだ!
大飯食らいが居るからこれで誤魔化す。
手の込んだものを作るのは大変だからな!
「主!腹が減ったぞ!」
「だ!」
『ピィ~!減った減った!』
「煩い!少し待て!」
全く大飯暗い供目が!
ってか!イールは自分で狩りしてこい!
「イールくん?」
『な、なんだピィ!』
「お前は自分の飯は、自分で取ってこい!」
『ピィ……またかピィ~』
「またってなんだ?」
『ピィ!何でもない、ボクご飯行ってくる!』
「よし、良い子だ行ってこい」
『ピィ~!』
と羽を広げて、キャンプ地から飛び立って空高く飛んで行った……。
「よし、一匹減った!」
「お、おい……主よ。お前……大概酷いな?」
「酷いか?良いんじゃねえの?勝手に付いて来たんだしな…俺は知らんよ」
犬っころとか、猫ならかわいいのに…。
鳥って……。
「イールが気の毒だ…主よ、もう少し可愛がってやれば良かろうよ?」
「……ん~今度な!さて、飯が出来たぞ!お前ら」
「……」
「おお、出来たか!オルタお前は食わんのか?」
「嫌、食うぞ…」
「味わって食えよ?今日は鍋だ」
焚き火に掛けた鍋が、グツグツと音をたたて湯気が立って居る。
それにいい匂いが回りに漂っている。
うん!腹が減る匂いだな。
「さて、二人とも食うぞ?」
「おう、いただこう!………熱っ!……うん旨い!」
鍋を囲んで三人で食べてるが……。
「オルタ…お前、イールが可哀想に見えるのか?」
「まぁ、そうだな。あれは、あれでかわいいところがあるぞ?」
「まぁ、なっつこいから…かわいいな?それに、言うことは聞くな…それがなんだ?」
「だったらもう少し可愛がってもよいだろ?」
「ん~テイムしてるからね?責任が有るのは分かってるけど?屋敷で飼うのにも限界があるだろう?それに、ストレスを溜められても困る」
「ストレス?」
「ああ、えっと……鬱憤が溜まるとイライラするだろ?そして暴れるよな?」
「まぁ、そうか……」
「だから、勝手に飛び回って遊んで来いのつもりなんだけど?」
正直面倒なんだけど…これを言うと揉めそうだよな。
「そうだったのか!為らば始めからそう言え!主!イールが心配に為ったではないか!それに言い方をもう少し柔らかくしてやれ!」
何気に面倒な事を仰いますね!オルタは?
「んぁ……気が向いたらな?なに、オルタはイールがお気に入りなのか?」
「まぁ、あれは、あれで可愛いぞ?」
二度目の可愛いが聞けた…よっぽどだな。
「ハイハイ分かったよ、もう少し可愛がって見るよ。それにしても、ナルスあいつは何処にいったんだ?」
「さぁ?あやつは気紛れだからのぉ~!それこそ好きにだな。ハハハ」
「そうか、なら、気にしないでおこうかな?」
そんな話しをしていると、結界に反応があった。
なんだ?
「オルタ、いま結界内に誰か入ったみたいだぞ?」
「うむ……ああ、噂のナルスだな……だが待て!」
「主!警戒しろ!」
「うん!なんか来たな?なんだ…」
何を持って帰って来たんだ?あいつは!
連れて来てないよな?
持ってきてる……なにを?
マップには……生命反応が無いんだけど?!
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