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第7章 冒険者ルーク3
第71話 後処理 22
しおりを挟むあの態度の悪い年増シスターを敬えだと?
「おい!そのこ年増の名無しのシスター?」
「はあ?それは私のことかしら?」
「ユマさん。少し待っててね?」
「えっ…ええ、いいけど…」
この、シスターの偉そうな態度でユマさんに預けたらトラブルがに為るのは必須だな。少しきつめに言っておかないとな。…利くかは分からんが…。
「で、あんただ!」
年増シスターに指をさしてあんたという。
「まっ!まぁ、私をあんたなんて!なんて無礼なのかしら!」
無礼はどっちだよ!
「ふん!父からどういう形でも、金があんた達に渡ってるんだ。それを受け取った、神殿の者達は働くのが通りだろ?民達は金を貰うために働くんだ!金を貰ってるシスター達は何をしてる?」
「そ、それは身寄りの無い者や、報われない方達にお祈りです。身寄りの無い者達にはちゃんと、神殿からの寄付で炊き出しや、お世話を……」
お祈り……は良いとしても…。
嘘は駄目だろ?こんな場所で堂々と、何が炊き出しだ!
「身寄りの無い者に、炊き出し?そんな嘘を言わない方が、身の為じゃないのか?実際そんな話は聞かないからな。だけど、ここは本当の保護施設なんだ。あんたらが存分に、仕事が出来る場所だと思うんだがね?文句を言わずに働けよ!シスターとは、慈悲の象徴だろ?俺達はあんた達を敬ってるだろ、仕事を与えてやってるだから」
「き、今日は言われた通りにしますが……。この事は後からきちんと、司祭様に報告をしますから!」
「だからなんだ?なら、神殿を潰して大々的に保護施設作っても良いんだな?あんたの判断で俺に喧嘩を売ったんだ!それに今、司祭を引張り出したな?それがどういう事かわからせてやる!」
「そ、そんな脅しには!」
「脅しだと?ふん、今の話を脅しと取るのか?だったら精々怯えてろよ?さあ!仕事をしろ!父に無心した分だけ働けよ!金は安くないぞ。民一人なら、あの金で10年は食って行ける金をあんたらは、父からむしり取ったんだからな!あれは民達の、税から出てるんだ。しっかりハタラケ!愚か者!」
と大声を上げてしまった。
や、やべぇ……騒ぎすぎたなと、思っていたが…。
なに?
パチパチと周りから拍手の音が?
ユマさんも手を叩いてないで、この愚か者達を所定の位置に連れて行こうよ!
「ルーク様ってすげぇ……さすがだ!」
「「ルーク様………」神はここにいた!」
何がすごい?ハンス、クレバン?
それに誰が神だ!訳わからんこと言うな!ケルバン!
「な、なんだよお前ら、居たなら声を掛けろ!」
「嫌……あのテンションのルーク様に近づいたら、こっちに飛び火しますからね。それだけはご遠慮願いたいです!」
「「そうそう」怖いですよ」
「なんなんだよお前らは!ハンス、丁度いい、子供達が俺らを呼んでるそうだぞ?今から行くから着いてこいよ。それとユマさんお願いしましたからね?」
「は、はい!」
ユマさんに声を掛けると、焦ってシスター達を連れて建物に、入っていった。
多分他の世話人の女性に話をしてるのだろう。
「ええっと…ルーク様?子供がなんでした?」
「そうそうハンス、子供達がお前をお呼びだ。子供達のところに行くぞ」
「ええ、俺がですかぁ?」
「あぁそうみたいだな。どうやら先のあれが受けたのでは?ククク」
「……………はっ、あぁーーー!忘れて下さい!」
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