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第7章 冒険者ルーク3
第65話 後処理 16
しおりを挟む「それに、人をどれくらい雇えば良いのかも分からん」
「それもあるか…」
金は…貴族を潰すのだから多少は回せる。
ってか、全部俺に金が回ってくれば…回せるか。
まぁ、それは後かな。
「人材は…料理人や世話人に、掃除を任せる者くらいか?」
「そうですよ。しかも男手は居るが、厳つい者は完全に却下だろうしな」
「となると…果たして人材が集まるかは…」
「出来れば…、冒険者をリタイヤした者が良いのだがな」
「それとここは、人目を気にする者が多いと思いますからね。認識阻害と、不審者も入れないように結界を張りますが…宜しいですか?」
「ルー……まぁ、そうだな」
「だがよルーク?それだと完全に、隔離施設になっちまわねえか」
「内側は外が見える様にするよ。だから、それ程隔離してる感じは無いと思うぞ。防犯面はちゃんとしないとな。それに門番を立てて仕舞うと、中の人達が誤解しそうだからな」
「ああ、捕まって居たのを思い出すか」
「ええ…中に居る者は出入りを、事由にしておかないと。だが、出入りを管理する者は要りますがね。ここはあくまでも、自立施設にしたいですしね?」
そんな事を、色々話し合ってるとマーキュリーが俺達が話し合っている部屋に訪れた。
「あの……ルーク様、居りますか」
「誰だ?」
「マーキュリーです」
「中に入れ」
「失礼しま……ひっ!し、失礼しました!また後程……」
「良いから、中に入れ!」
「は、はい。ですが……」
口ごもるマーキュリーを見れば、誰か後ろに居るなんだ?
「いいから、入れなんだ?お前は未だ城に戻ってなかったのか?マーキュリー。ん………」
「すみません、まだ帰れなくて。それで、この方は、男達に捕らえられていた方なのですが。名をユマさんと言いまして…」
「マーキュリー、俺はその子は見てないよね?」
「ええっと…、他の女性職員さん達と一緒に居たので…気が回らずに…申し訳ありません!」
頭を下げなくても良いけど…。
全く……保護した人、全員見てると思ってたのに…。
「あ、あの!私の他に働ける女の子が居ます!その子達と、ここで働けませんか?」
「働く?君が働くのかい?」
「ええ、助けて頂けても…外に出て働けないし。ここで働けるなら……。えっと、マーキュリーさんが、さっき人手が居るって。他の騎士さん達と、話してるのを聞いたし…。えっと…だ、駄目ですか?」
しどろもどろで、緊張しながら俺に話すが…。
「それは、女手があれば助かるが?その…君達は大丈夫なのかい?」
「ええ、ここは顔見知りの子が多いし、男の子達も…子供達も皆知ってるし」
「でも、捕まってた人達は…全員隔離されてたのだろ?なんで顔を知ってるのかな?」
「あ、あたしと他の三人は…ええっと」
「……?」
「村長達の…こ、好みじゃ……無かったみたいで……」
「………あ!」
「ギルマス!静かに今話し中だ」
振り向き一喝!それ以上言うなよ?頼むから。
「それで、元からあの子達の世話をしてたのかな?」
「そ、そう。だから見知ってるの」
「君と後三人で?」
「そうです。だから全員の顔は分かるわ」
「そう、なら給金を出すから働いてくれるかな?」
「い、良いの?」
「ああ、良いよ。此方から頼みたいくらいだよ。それとね、人を雇とってここに来させたいけど、大丈夫そうかな?」
「ええっと……怖い感じの人じゃなければ…」
「そう、分かった。それは男も女もだよね?」
「は、はい。マーキュリーさん達みたいな人の方が…。後、子供は困ります」
「それは?」
「子供はお構い無しに、ずかずかと質問してくるから…」
「了解……だけど、人が見つかるまでは君ら4人に、頼んで良いかな?」
「大丈夫だけど…。一人の女の人が、私達を平民だと言って嫌うから……」
ああ、そう言えば居たな男爵令嬢が…。
だけど…これは困った。
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