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第7章 冒険者ルーク3

第53話 後処理 4

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この子と、連れてきたのも女の子嫌…女性かな?
なんとなく佇まいが貴族っぽい?

「……(なんて、声を掛けたらいいのか…)」

悩んでると、逆に女性から声を掛けられて仕舞った。ヘタレだ俺……。

「………あ、あの…………」
「はい……」

くぅ~俺!なんか言えよ!

「貴方は、だれ?」
「私、私ですか?」
「そう」
「私は…ここの領主の息子でルークと言います。良ければ貴女のお名前を聞いても?」
「わたしは……私はヘレン…ヘレン・マルール男爵家の者ですわ」

な、名持ち……!しかも貴族……。
あいつら名持ちの貴族にも手を………?馬鹿すぎる。

「これは失礼を、改めて自己紹介しますね?私はルーク・マクウェルと申します。マクウェル家公爵家の次男です」
「そうですか……ご丁寧に……。ですが…私は没落貴族です。そんなにご丁寧に…御挨拶して下さっても……」
「あ、あの失礼ですが、マクウェル家になにか、ご用でしたか?それとも、領を抜けられて何処かに?」
「い、いえお父様と馬車であの門を抜けて、こちらのご領主様と面会をと言ってましたが、門で…」
「そうでしたか……」
「ええ、先触れもご連絡もしせずに、こちらに伺おうとした、罰ですわね?騎士達に捕まって、父は身ぐるみ剥がされて。私の目の前で殺されました」
「あ、あの使用人や護衛は?」
「そ、そんなもの……没落した貴族に?」
「こ、これは失礼を。それで……この後ですが?」
「そんなもの……っ……」

…………困った、しか言葉がでてこないな。
側に居るビクトリアに頼んで、ヘレンを連れていくように促した。

駄目だ!俺が発狂しそうだ!


そのあと……俺が、被害に遭った人達を自ら足を運んで事情を聞いて回ったが……。
結果……全滅……、俺のモチベーションが持ちませんでした。

なので、ギルマスのと、合流してエンケルの町に空いた土地が無いかを聞くことに……。
俺は町を把握してないからな。

「ギルマス……取り敢えずさ、空き地に施設作るか?」
「空地……施設をか?」 
「ああ、あの人らが暮らせる施設かな?」
「だけどよ、誰が面倒見るんだよ?」
「神殿の司祭と、シスターとそれと、仕事を探してる女と子供が居たら、仕事をさせたいかな」
「……神殿…に?仕事を探す?」
「無理そうか?」
「まぁ、領主様からの頼みなら?動くとは思うが……仕事を探してる人材ねぇ……」
「いないかな?」 
「い……なくはないと、思うぜ?それと、空き地はある。領主のご子息様だ、好きな場所を選べよ!後で町の地図を出すからよ」
「悪い頼むな?俺は屋敷に戻るけどいいか?」
「いいが……保護した奴らどうすんだ?」
「直ぐ戻ってくるって!悪いギルマス今日はこの場所貸してくれるか?」
「構わないが、着いてる騎士さん達も行くのか?」
「いや、置いて行くぞ?俺はあの人らの、飯や毛布なんかを取りに帰るだけたからな」
「なんだ!そんなことなら早く言えよ!」
「だから取り敢えずの帰宅だよ!それと父上に許可を取って来るから。頼む」
「おう、為るべく早く戻ってくれ、俺一人では無理がある」
「了解」

(オルタ!聞こえるか?)
(なんだ?主?)
(オルタ、屋敷に帰る。悪いが先に三人で戻ってくれ)
(………わかった、なら戻る)

それだけ言うと通信を切る。
そして、次は影達か。

(メッセージ!クレバンお前は何処に居る!)
(ルーク様…今は、詰所に居りますが?)
(そっちはどんな感じ?)
(暴れる者が多くて、黙らせるのが大変ですね)
(そう、全員詰め込んだからなぁ…)
(まあ、狭いですね?フフフ)
(クレバン……性格悪くねぇ?)
(フフ、それでどうされましたか?)
(男の影達は全員そっちに居るのか?)
(…………そうですね……居ますが?)
(なら、厳つい影をそっちに残して、後はギルドの訓練所に居るマーキュリー達をフォローしてやってくれ)
(了解しました)
(俺は少し、城に戻って飯や毛布なんか取りに戻るから。それと父上に話しをしてくるから任せて良いか?)
(了解です!)
(なら頼む)
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