お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ

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第7章 冒険者ルーク3

第52話 後処理 3

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…………しかし……欠損と精神異常か……。
人目の無いところで治療かなぁ~。
でもなぁ…それでも、心の傷は治らないだろうしなぁ……。

後は住む場所と、仕事に金か……。

あ!金なら、騎士達は貴族出身だったな。
なら……貴族達の資産を此方に回して貰うか……?

(メッセージ!兄上!)
(な、なんだ?)
(隊長達他の貴族、ですが。取り潰す家は何どれくらいに為りますか?)
(い、いきなりなんだ?こっちは未だ、調査中だぞ。ルーからの話しを聞いてから、決める事になるな。今は南門には、誰を向かわせたのかを調査中だな)

そうか……未だそこまでか……。
だったら立て替えて置くしかないな。

(ルー?どうした)
(いえ、被害者の現状がだんだん分かって来ましてね?)
(…なんだ?酷いのか)
(ええ、地獄だったと想定出来る程にはね)
(………そう……。で?どうした資金でも居るのか?)

覚ってくれるのが早くて助かります。

(そうです。それに先程も言いましたが、子供も居ます)
(こ、子供……ああ、聞いてたな?でも、子供なんて、どうするのだい?) 
(兄上、世の中にな……変わった性癖が多いのですよ?)
(………信じられん)
(それは、私も同じです…。で、兄上……私の方から資金を出しますので潰す貴族からの…)
(ああ、立て替えて後で請求してくれ……)
(了解です!では)
(ルー?)
(なんですか?)
(大丈夫か?)
(おや?心配していただけるのですか?)
(当たり前だ!馬鹿者が……)
(フフフ、ありがとうございます。では後程)

兄とのやり取りをしてると、マーキュリーが一人の女を連れて来る。
さて、話せるかな?

「主、お連れしました……」
「(主?なにマーキュリー?)そう、ならそこに座れるかな?」
「さっ、大丈夫です、私も居ますから?(雰囲気です!その方が良い気がしたので)」
「(あっ、そう。)さ、どうぞ?」

 声を少しだけ押さえて、言葉使いに気を付ける。後はなんだったか……そう、ヘラヘラしないだったか?

だがニッコリは張り付けて……だったかなぁ本当に忘れた……。

「あ、あの……」
「ん?なんですか」
「私は本当にもう、お客を取らなくて良いの?」
「お客をとる?」
「は、はい!御客をとらないとご飯が貰えないから……」
「………君は幾つかな?」
「じ、16です……」

あんの!屑め!

「そ、そう。悪かったね?もう、そんなことはしなくて良いよ?」
「で、でも……お母さんも居なくてお父さんも……うっうっ」
「こ、ごめんね?君は御両親と何処かに行く予定だったのかな?……分かるかな?」
「う、うちは、隣のベルヘス領地から逃げて来て。マクウェル領地は、お金持ちが多いって聞いたから……」

そうか……隣のベルヘス領地はなぁ……。
うちと隣とはいえ、余りね…それに金にがめつい領主だったかな?

「そう、なら、このマクウェルで働くつもりだったのかな?」
「はい……でも……うっうっ……み、南の国境の騎士様たちが………つ。そ、それに村の村長たちも……」
「………それでね?これかなんだけど……。どうしたいのかな?」
「わ、わ、わたし、死にたい……こんな……こんなに……うわぁぁぁん…………こんなにぃ……」
「大丈夫、大丈夫落ち着いて……」

と…目の前で泣いてしまった子に、マーキュリーが宥める……。

「マーキュリー?向こうで落ち着かせてて?あとこれ、水飲ませて落ちつかせてみて?」
「了解です。ほら、向こうに行こうか?」

マーキュリーが、女の子を抱えて席を立たせると離れた場所まで連れていく。
それを黙って見るだけの俺……。
これは…まったく話しにならない、どうすんの?
それはそうか…………………。

「ルーク様……パルミラ様から聞きましたわ?」
「おう!ビクトリアさんでしたか……?」
「ええ、それで、この子なんですが……」

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