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第7章 冒険者ルーク3
第41話 断罪 2
しおりを挟むおお!悔しがってるねぇ~。
マシュー!もっと煽っていいぞ!
イケイケェ~!煽り倒せ!
すると呆れたオルタが声を掛けてきた。
すまん…少しテンションが馬鹿に…反省しました。
「主、我ら村の様子を見て……」
「いや、オルタ達は未だ居てくれ」
「そうか?なら、そこに座るとするか」
「むぅ暇よのぉ……」
「すまんね。で、国境隊隊長!ゲルマン!」
「は、はい!」
「お前らはいつから、この村運営してる?」
「そ、そんなことは…」
「してないと?」
「は、はい!」
「して居りません!」
こいつ…声デカい煩せぇ……。
「ルーク様に嘘は、通じないぜ?あんたら只では済まんよ?覚悟しとけよ……」
「ん、マシューなんだ……」
「すみません……出過ぎました?」
「あぁ、別にいいよ。で……外の案内を頼みたいが?」
「そ、それは……」
「………」
ふぅ~んあんたら目を逸らすのか。
ま、見れないよね?ククク。
なんか楽しくなってきたぞ!
村にも多くの隊員が出てるな……。
外には何人居る?探知、鑑定……。
騎士隊員おおよそ100名。
村人…男女併せてて150名。
騎士達と平民を併せて250人……ねぇ。
なんか小さな村に成ってて……。
「よし!オルタ。ウオル、ここでこいつらを見張ってて!」
「主どうする?」
「村を見回ってくる。なんか、如何わしい建物があるしな。村を回って見てくるよ」
「……そうか?なら、見張ろう」
「我もか?」
「ん?なにウオル不満なのか?」
「それはそうだろ?こんな狭い部屋に男の見張り等…」
「まぁまぁ、そう言うなよ。後で旨い飯用意するからさ」
「なぬ!それは誠か?」
「あぁ、だがあとでな!」
「分かった。ならば、見張ろう」
「あぁ頼むな。なら行くか、マシューお前は来い!」
「はい!」
立ち上がり部屋を出ようとすると、ゲルマンが慌てた様子で俺の足止めをしてくる。
ほら、やっぱり胡散臭いし色々隠したいのな?
でももう知ってるんだよ。
隠そうとしてるけど駄目だな。
「ル、ルーク様、外にはルーク様にお見せするもの等……」
「んな訳ねぇだろ?お前ら薄汚ねぇなぁ?子供を娼婦に落として、毎晩お楽しみなんだろ?お前…自分の娘より下の子供を抱いて。さぞ楽しいのだろうな?二人とも尊敬するぜ?屑が!」
「そ、それは……」
それだけ言って下を向くのか?ハハハ自覚はあるんだ。
「ほぅ…主こやつらは、そんなことをしてるのか?」
「ああ、鑑定で、バッチリだ!そこの二人もそうだが……ここに居る騎士達保々全員で、遊んでるぞ?それに男の子供は、奴隷商人に売り飛ばして金にしてる。概ねここの村は、騎士が中心になって色々してる。それに協力する男らが、人を選別して食い物にしてる村だな。後は賭博に、酒場が主だな」
「…本に、屑よのぅ……。我は、人間はもっと知性があると思って居ったが……。勘違いだったかの?」
「オルタ、一部の…こいつらみたいな人間は多いが…。俺らを一緒にすんなよ?」
「それは大丈夫だ、我はルークの理解者だからな」
「……それは礼を言うべき?」
「嫌、要らんな」
「そう?なら少し見てくる」
それだけ言ってドアノブに手を掛けると、また性懲りもなくゲルマン達が俺を止める。
「ルーク様、外はルーク様のお目汚しに成ります。ここにはなにも御座いません!」
「煩いな……」
鑑定で分かってる…ここは殆んど無法地帯だ。
参ったねぇ……こんなことを、気づかず4年も見逃してた。
被害に遭った女や、子供はどれ程だろうか?
この国境を通っても、地獄が待ってるとか…あり得ない。
それに、普通の男や年寄りはどうしたのか?
普通にここを通れた者はどれくらい居るのだろうか?
冒険者ギルドも偽物だし。
なにしてやがる!
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