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第7章 冒険者ルーク3
第25話 イールが持ってきた土産
しおりを挟む『ピイ~なに?主呼んだ?』
「ああ、帰ったな。イール外で遊べたか?」
『遊べた!楽しかった!お土産あるほら』
ほらと、足で掴んでいた物をポイポイと手の平に落とされた。
「……………イール、これはなに?」
『分かんない、キラキラ光ってたから持って来た』
「お前何処まで飛んで行ってたんだ?」
『ええっと……大きな水がある何処までだよ?』
イールに手渡された物を鑑定すると………。
鑑定
オーロラ真珠 別名……人魚の涙
大変貴重な物で滅多に発見されない秘宝
癒しの効果大
魔力吸収
武器に付与可
宝飾品 可
他の付与魔法可
*
武器に付与すれば魔力吸収
宝飾品(身に付ける)成らば癒し効果
身体異常回避
うぉーーーー。
すっげぇー秘宝だと!
どうすんだよこれは…しかも三個だよ……。
あ!魔力吸収ってのは……別に要らないから、タイピン三本作っておくかな?
毒除けなら今も渡してはあるけど……癒し効果は、良いなぁ~。
魔石に付与するのと一緒なんだね?
一個売ったらいくらになるのかな?
試しにギルドに持ち込んで値段だけ聞いて見るか。
「イール!」
『ピッ!な、なに?主駄目?これダメだったの?な、ならち、違う物を探して……』
「お前喋りが流暢になったな?」
『り、りゅう……な、なに?分かんない』
「ハハハ。いいよそんなことは!イールお前良く、こんな良い物を見つけて来たな。誉めてやるぞ?良い子だ!」
『あ、主が僕を誉めてる………こ、怖い』
「ブッ!ワハハハ!これは良い。おかしな物を見せて貰った!」
「おい、オルタ。笑うなよ?それに俺は純粋に、イールを誉めてるだけだぞ。……全く失礼だな」
「それより、早く結界張るぞ!ルークの魔法を見て我も覚えた!シールド」
すると、オルタの魔法で結界が張られた。
中々強力な結界になっていて感心する。
「オルタ……凄いね?流石ドラゴンだ……」
「だろう?もっと誉めて良いぞ!」
「お、おい!オルタお前いつ、このような魔法を覚えたのだ?我にも教えろ!」
「ファハハハ!ルークの魔法を見たら直ぐに分かるだろ?そんなのも分からんのか。……情けないのぉウオル」
「う!煩い、我にも出来るわい!見てろよ」
「ち、ちょっと待った!ウオルそれは今やるのか?」
やめてくれ、ここでやられたら魔法がどうなるか分からん。事故になる。
「オルタ、ウオル言い争いなら……また明日にしてくれ。まずはここに空間作って、部屋を造るから待っててくれよ。その後に飯にしようぜ?」
「おお!なら早くしてくれ、腹が減ってるんだ」
「ハイハイ、分かりましたよ」
なら、テントを出してその中に空間を作って、それぞれの部屋に区切るかな。
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